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流
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流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全158件 141~158 8/8ページ
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感動した! が、それはこの作品の文学性と言うよりは、台湾という中国大陸と日本軍国主義・資本主義の狭間で苦悩する小さな国家の、人々の苦悩を知っての感動であったように思う! | ||||
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時代背景は抗日戦争、国共戦争、その後に及ぶ。主人公は国民党側のならず者を祖父に持つ。複雑な人間関係、家族関係、血縁・家族の強い結びつき、など中国人の民族的・歴史的特長に加え、台湾と大陸(台湾人と本省人)の微妙な対立などを背景にした自伝的小説である。予断を許さない展開を見せるサスペンス感一杯の展開で非常に面白く読めた。今後の作品が楽しみである。 | ||||
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又吉直樹さんの『火花』、東山彰 良さんの『流』 今回は、芥川賞・直木賞ともに読 んだ。まだ羽田圭介さんの作品は 読んでいないのですが。 又吉さんはきっと、いとし・こい しの漫才が好きなのだと思う。派 手さはまったくないけれど、真面 目に話をしていて、ついズレたこ とを言ってしまう面白み。……芸 人が、世間を振り回すのか、世間 が求めるものを取り入れていくの かという悩み。それが垣間見える 表現には共感を覚えた。 東山さんの作品も好きだ。ひとり の人間の生き方を通して、時代と 国の歴史が透けて見えるような作 品を私は好む傾向にあるが、この 小説からも台湾の歴史を感じ取れ た。ひとにはそれぞれ意識せずと も背負っている歴史と文化がある 。小説ででも読まない限り、自分 以外の価値観や生き方を、理解し ようという姿勢はなかなか生まれ ないように思う。 あのひとは、なぜ、あんなことで おこるのか? あのひとは、なぜあんな見苦しい ことをしたのか? あのひとは、なぜ、暴力に訴え殺 しをおかしてしまったのか? 許せない!というのは、そのひと の背負っているものが見えていな いということと、結構直結してい る。見えて理解できると、また、 ひとに、文化に、違った眼差しを 向けられるようになる。 本来ならこちらを見てください! 認めて下さい!理解して下さい! と叫びたいところをぐっとこらえ て、伝わる言葉に変換したのが、 文芸だと思う。自分自身のことの みでなく、歴史や文化、あるいは 仲間同士でも、コミュニティーを 背負って書かれたものはより深み も出ていると思う。 いずれの作品もそうゆう作品であ ったと、いまの私には見えた。 | ||||
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前2巻が、ハンニバル戦記の感じで、非常に面白く読みましたが、3巻目がカエサルにつなぐ時期にあたり、主役が目まぐるしく入れ替わる時期の内容で、ローマの政治体制が、どんどん独裁体制にはまっていく、過程・その必然性に詳しく、触れられているが、私にとっては、やや冗長感がありました。ただ、敵対する側からみたローマの評価は、新鮮で面白かった。次にカエサル時代というクライマックスを読めるという期待感を高める第3巻として評価できます。 | ||||
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ミステリー調でありながら,日本,台湾,中国の関係を台湾の外省人の視点で捉えていた。そして,僕より少し若い世代で,70年代から80年代に台北で青春を送った青年と,それを取り巻く環境がこと細やかに描かれていたので,興味深く読んだ。読みながら,作者の実体験を小説にしたものかなと思っていたが,作者は68年生まれだから,ありえないことはわかる。しかし,この小説のすべてフィクションで書けるはないだろうから,作者は,非常に高い構想力と執筆力の持ち主であることは確かだ。ただ,評価を5にしなかったのは,最後の方のモーゼル銃に対する疑問だ。1.モーゼル銃を台湾から中国にそんなに簡単に持ち込めるのか。2.少年が簡単にモーゼル銃を扱って,しかも命中させることができるのか。また,少年にモーゼル銃のありかを教えておくのだろうか。3.田舎で,腰に銃弾が命中して,適切な処置を受けられるのだろうか,受けても簡単に回復するのか。どうしてもこれらの疑問が引っ掛かった。 | ||||
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この小説の舞台背景に興味があり評価が高くなった面があります。一般的に言えば☆4個が妥当なところなのででしょう。興味があった背景とは、 1)外省人から見た本省人 2)若い台湾人から見た日本人 3)山東省の田舎の風景 です。 | ||||
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この前の台湾観光旅行で眷村文物館に行けず、残念な思いをしていた時に作品紹介内容を知り、購入しました。 この本は「主人公の青春物語」と「じいさんの大陸&主人公のアイデンティティー」が書かれていると思いますが、「青春物語」の方は映画の「艋舺」みたいで、台湾ドラマ「光陰的故事」風を期待していたのでちょっと残念です。 じいさんに固執したり、内省人の台灣國語の会話が面白い日本語になっているのに家族の会話は普通だったり。でも「自分は台湾人」で、アイデンティティーって難しいなあと思いました。 他の方が既に書かれていますが、女性登場人物の描写がいかにも男性が書く「女」で(叔母さんを除く)、女の人には物足りないのではと思いました。 | ||||
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主人公:台湾人の秋生の青春時代を描いた作品。 年代は1970~1980年代がメインでしょうか 国民党軍として中国で活躍した祖父の死から物語は始まり 友達・喧嘩・オカルト・冒険・恋愛 と 誰もがどこかで経験したような(ハードな暴力沙汰以外は) 平凡な生活の中にたまにある?記憶に残る出来事を 流れるように紡いでいく。 少々品のない表現があったりもしますが、読ませる作品 面白かったです。 台湾的な価値観の一端を知る意味でも有意義な気がしました。 | ||||
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出てくる人々が、老若男女問わずハードボイルド。かっこいい。女性が対称的なでだが、深いところてば似ているのかも。 おじいちゃん、かっこいいよ。でも、家族は大変だったね。 | ||||
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歴史小説であり家族小説でありミステリーでもある青春小説。 国民党VS中共の争いの中にになる青春。 台湾出身である著者にしか書けない小説だと思いました。 元々台湾が好きで何度も行っているということもあり、かなりのめりこみました。 こういう作品に時々出会うことができるので、読書は止められない! 直木賞受賞おめでとうございます。 | ||||
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一番最後の一文に違和感を覚えた。 この一文が私にとっては残念極まりなく星2つです。 | ||||
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途中まったく淀むことなく一気に読んだ。圧倒的だった。こんな小説が日本で生まれたことに感動する。 中国・台湾・日本の関係が時代ごとに浮かび上がる構成も非常に楽しく興味深かった。小説を書く視点は、邱永漢の「香港」(これも直木賞受賞作だ!)に通じるものを感じる。東アジアの視点というか国内に閉じていない視点(エヴァのヤシマ作戦を見た時、どうして韓国や中国の電気も集めないのか?と思った。日本は孤立して存在しているのではない、世界とつながっているという視点がこの小説には自然な前提としてある)。 同じ親子の復習譚であっても日本国内だけで完結していたら、この「圧倒的なもの」が出せなかったのではないだろうか。中国が絡んできたからこそ描けたものだろう。家族・兄弟・仲間の濃さが中国人と日本人では段違いのようだから。 いわゆるハードボイルド小説にありがちな「男に都合のいい女」は、さすがに2015年に書かれただけに、それなりに抑制されていた。妻の描写だけが「男向けの人工的な甘い味付け」だったけれども(そこは残念)、この先に辛口の展開が用意されていることを匂わせるエンディングだったので、続編でその甘さをリアルに修正するのだと思った。 ハードボイルドって「自由を求める小説」なんだなぁと思う。 | ||||
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登場人物が台湾人や中国人ということもあり、頭の中のイメージが湧かず、字を追っていくだけでの作業で終わり何も残らなかったです。 | ||||
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主人公(秋生)の祖父は、共産党と国民党の間の争いで大量殺りくに関与し、中国大陸から台湾へ逃げてきた。 秋生はふらふらとした毎日を過ごしていた。平和な毎日を送っていたある日、祖父が殺された。 犯人を追うため、台湾、日本、中国大陸へと舞台を移動していく。 激動の中、秋生は人が持つ悲しみと、生きる小さな幸せを見つける。 みんな、悲しみを抱えて生きている。どんな人生を送る人でも。傍にいる人が流す見えない涙に気づいたとき、人を愛したことになるのではなかろうか。 台湾にルーツをもつ著者が書いたからこそ、こんなにも面白い。 | ||||
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直木賞をとったし、諸家絶賛ということで読んでみたが、もともとこういう健全な青年のいま風ハードボイルドというのが嫌いなので、受賞作でなければ読まなかっただろうが、文章が良くないのである。目についた不適切な箇所を拾うと、 9p「天気晴朗にして風はなく」 10p「芥子粒ほどの大きさの人々」「絶句のわたしを」(これはおかしい)「身の丈百七十七センチのわたしの」(時代小説か) 14p「制服のボタンをみんなよりひとつだけ多く開けて着流すような」意味が分からない。「天真爛漫で」 16p「鄭重に黄泉路へ送り出すべく」 18p「ともあれ、わたしは新しい総統(蒋経国)に親近感を持った」とあるあとに「まわりの大人たちも女に意地汚い彼を小馬鹿にしていたと記憶している」と続くつながりが不明。さらに「台湾の足首にくくりつけられていた重石が取れ、アディダスのランニングシューズに履きかえたような空気がそこはかとなく漂いだした」なんちゅうズレた比喩。 あとのほうもだいたいこんな感じで、中途半端な村上春樹みたいな文章が散見されて、とても直木賞にふさわしいとは思えないのであった。 | ||||
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内容がもっとリアリティかと期待したが、ひきつけられて中に入る事が出来ない。途中で読むのを止めている。 | ||||
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舞台は1975年の台北。台湾をよく知っている作者だから書けた青春小説の佳作。面白いのは外省人のバックグラウンド。日本語で書かれた台湾ものとしては、間違いなく突出した小説で、しかも面白いからすごい。 | ||||
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(中国大陸での内戦に敗れ、台湾に流れてきた)国民党のおじいちゃん達がまだ元気だった1970代後半の台湾を舞台にした青春小説。若かりし頃のやんちゃな武勇伝を持つ祖父が何者かに殺され、その事件の秘密を追うような、もしくは、その秘密に追われるようにして主人公のルーツでもある中国大陸に流れていく。 まずこの時代の台湾という舞台設定がまずユニーク。中国大陸にルーツを持つ台湾人の不確かさが、それだけで小説のネタとして秀逸。自身かつて台湾から日本へ流れてきた経歴のある東山さんが、圧倒的な筆力でもって見事な作品に書き上げたという素晴らしい小説。 楽しかった! この作品(小説というよりも文学作品という印象)は、ほぼ間違いなく大きな文学賞を獲って日本の文学史に名を刻むことになるでしょう。単にエンタメ小説というには軽い感じがする。いずれ古典になれるエンタメ小説(笑)。今日生まれた赤ちゃんが将来大人になってから読んでも同じように楽しめると思います。 | ||||
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