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流
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流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全158件 81~100 5/8ページ
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まあ壮絶な物語である。主人公の葉秋生(イエ・チョウ シェン)の半生を描く。秋生の祖父がある日殺害される。祖父はなぜ殺されたのか犯人は誰なのかを追い求める。ただし、秋生の人生は順風満帆とはいかない。台湾の当時の環境なのかもしれないが、秋生の思い通りにはいかず、周りや時代に流されていく。目を背けたくなるほどの暴力シーンもたくさん出てくる壮絶な人生である。流れるという意味では、祖父の時代から秋生の時代まで、時間の流れの中で振り回される宿命も背負わされる。それでも凹まずに前向きに生きる様は見習うべきところだ。身近にありそうで経験できない波瀾万丈の物語。そんな人生を体験したつもりになれる作品だ。直木賞受賞作。 | ||||
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それだけ物語に入っていったから得た感情だと思うが、「えーマジで!そんなことしないだろ」と思う行動が多くあった。それはある意味でそれだけ惹きこまれたということだし、最後まで一気に読み進めたのだが、結局そんな感じなのという終わり方だったのは否めない。 | ||||
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なぜ直木賞なのか分からない...帯に惹かれて買って本当に後悔 | ||||
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いい話だが、そこまで盛り上がる話でもない印象。 映画的な印象ですが、カタルシスが希薄な気がする。 台湾人は嫌いではないです。 | ||||
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遅ればせながら手に取った。 近いうちに読まねばならないと自分の中では位置づけていたランク入りの本の中の一冊である。 帯や推薦文を最初に目にする。 北方謙三氏や伊集院静氏が激賞している。 二十年に一度の傑作、とか 最高に幸福な読書体験、とかであります。 激賞のコピーを見るたびに感じるのであるが、推薦文を書く方々はきっと、 ①「この物語が好きで好きで堪らなくて、みんなにもこの気持ちを共有したい。」って書く人と、 ②「こんな気の利いた、イケてるコピーを考え付いたよ!俺の感性にイイネ、してくれない?」って 勝手に悦に浸ってる人と 2つに類型化されてるように最近思い始めました。 きっとこのアンテナを更に感度を上げて磨いてゆくとハズレ本とアタリ本を見分けられるように なるのでしょうね。 そんな感覚でこの本を自分なりに評価すると、残念ながら自分はこの本を本好きの多くの友人たち と喜びを共有する気にはならなりませんでした。 こういった半グレ青春ストーリーも、近現代のビルドゥイングスロマンも題材とすれば嫌いではない。 浅田次郎氏や百田氏の石油会社創業者の物語に胸を焦がし涙腺を緩めたことも数知れない。 そういったいつの間にか構築された自分の中の相対評価基準とでもいうべきモノサシにあてがうと 果たしてこの物語がどの海層に漂っているのかが判ってしまうのであります。 魅力的な登場人物や、自分をトリップさせるような物語世界の設定、 目を背けたくなるのに読まずにはいられない鮮烈な描写、 まるで自分の為だけに書かれたような胸に刺さるフレーズ、 どんなものでもいい、しかし、どれかだけは確実に満たさなければいけない 自分を開けるキーのようなもの。 それを含有しない本は素直に退場願わないまでも今は自分に読まれる時では ないのだ、と素直に眠りについてもらうことにしよう。。。と思った次第です。 | ||||
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初めて東山さんの本を読みました。今まで読んだことのない作風で、戸惑いっぱなしで穏やかに読めたのはエピローグとプロローグだけでした。暴力、戦争、政治など正直好きではない話の中、畳みかけるような情報と文章でほとんど辟易しながら、あっという間に読み終わりました。 台湾の知人から聞いたことのある、高校での乱闘騒ぎや台湾国内における中国に対する脅威と嫌悪の雰囲気が、如実に描き出されており、ベースは本当に台湾社会を描いているんだろうなぁと思いました。 話の内容をきっと真正面から受け止めると立ち直れそうにないものですが、あえて?なのでしょうか、不要と思われる文脈の数々が紛らわせてくれました。 秋生にとって、祖父が過去や家族にどんなことをして、どんな存在であろうと唯一無ニの存在だったことは、私にとってもそうであるように、すんなり心に入ってきました。 この本の登場人物は、どんな傍若無人な人であろうと、誰もが愛すべき人達でした。この本を辟易しながら読み終わり、なんともいえない温かさが残っています。素敵な本に出会えたと思います。 | ||||
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まだ未だに読んでいません。だから感想は書けません。ごめんなさい。 | ||||
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想像力に創造力を掻き立てる卓越の文章力がぐぃと私にテンポをけしかける。素晴らしい作品ですよね。引き込まれました。 | ||||
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台湾と中国の関係や文化、その時代の台湾の人々の暮らしぶり、台湾の中の中国人全て興味深かったのですがとにかく本の世界に引き込まれて読み終えたらこの世界から突然切り離されたようで寂しくなった… | ||||
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こちらのレビューでどなたかが、最初の何ページかをがまんすればハマる、といったようなことを書かれていたと思いますが、まさにそのとおりです。冒頭から人名の読みが難しいのとバイオレンスな雰囲気に気が滅入って、なかなか進まず、もうギブアップしようかと思いましたが、ふいにぐっと惹き込まれる瞬間があります。そこからは一気にラストまで読み切ってしまいました。読み終わるのが切なくなるくらいに、楽しい読書時間でした。読後感も爽やかな青春小説です。ラストの1文は「あ、やっぱりそっちなんだな」と、ちょっと意外な印象。読後にしばらく残る余韻や波紋を広げてくれる1文です。 | ||||
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話の筋道は重厚なバックグラウンドを持ちながら、視点保持者である主人公を鈍感にすることで、物語を平易で分かりやすく描くことに成功でしている。 それが下らないユーモアがばっちり嵌まっていて、飽きさせないのもすごい。 | ||||
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1年前に買っていた本を今更読んでの感想です。しばらく〈積ん読〉したのは、世評があまりに良過ぎたから。面白い本でも、周りから面白いよ〜と言われると面白さが半減してしまいます(分かりますよね?)。で、読後の感想ですが、面白い〜!!(笑) 冒頭シーンにどういう意味があるのかという謎、祖父を殺したのは誰なのかという謎、そして主人公にとって一番大きい個人的な謎。それらが気持ちよく解けてゆく。が、それだけなら唯のエンタメでしょう。やはりこの物語は、台湾生まれの著者が書く必要があった日本と中国と台湾をつなぐ物語なのだということだと思います。満足。 | ||||
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台湾人(外省人)の青年を主人公とした作者の自伝的小説だが、自伝(「ルーツ探し」と言うべきか)という枠組みを遥かに越えた骨太かつ壮大な物語に仕上がっている。これまでの日本文学には存在しなかった新鮮かつ野卑な才能の煌めきを感じた。全体としては、「主人公の祖父を殺した犯人捜し」という縦軸が貫いているが、これと交差する横軸の広さ・縦横無尽さには瞠目すべきものがある。 台湾及び中国を舞台にした歴史・風俗小説(特に家族の絆の深さの強調)、国民党(蒋介石)と共産党(毛沢東)との闘いに端を発する復讐劇を中心とした因果譚及びそれに伴うノワール風味、「聊斎志異」を意識した怪異譚、ありきたりだが主人公の成長物語、小刻みで野卑なギャグを多用したユーモア風味、そして何より奔放とも言える主人公(=作者)の人生観の発露等々が怒涛の如く読者を襲うのである。通常、怪異譚、ノワール風味及びユーモア風味は鼎立しないと思うが、作者の筆力で不思議と自然に混淆しているのである。登場人物達のキャラ設定も良く出来ている。 「犯人捜し」の方は、読者に分かる様に中盤で説明されているので、ミステリ的興趣はないが、その裏には犯人と主人公(=作者)とが共有する"開き直り"とも取れる人生観や血族に対する愛着があり、これが本作の主旋律を成していると思う。戦争や子細な事情で取り返しの付かない過去の傷を背負った人間でも、本作で言えばお狐様(この辺が「聊斎志異」の影響なんだなぁ~)、の様な守護神や運や考え方一つで、どうとでも生きて行けるという逞しさが本作の真骨頂である。本作は作者にしか書けないと思うが、別の題材をテーマとした新しい作品を読んで見たいと強く思った。 | ||||
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1975年、台北の高等中学に通う17歳の葉 秋生が、蒋介石総統の訃報に接するところから物語は始まる。彼が敬愛していた祖父は、酸鼻を極めた国共内戦の生き残りの1人だったが、その1ヵ月後に何者かによって惨殺された。12年後にようやくその謎が解かれ、中国大陸での意外な結末を迎えることになる。推理小説的な一面でも面白いが、主人公の家族や友人たちなどがいきいきと描かれ、めまぐるしく変貌する台湾社会の中での青春グラフテーとしても楽しい小説に仕上がっている。 | ||||
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私の好きな台湾の舞台設定で、直木賞もとった作品でした。期待して読みました。けれど面白くない。ストーリーも単調で、枝葉のエピソードが多すぎ、かつ面白くもない。ミステリーの味付けも意外性もなく、退屈。強いて言えば当時の台湾の風俗に少し興味をそそられただけ。 推薦文が空々しい作品でした。 | ||||
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北方謙三が、「欠点の付けようがない青春小説」「20年1回の良い作品」と述べ、満票で直木賞受賞した小説のようですが、はじめからおわりまで一体どこがそれほどスゴイのか全くわかりませんでした。出版不況の折、それだけ大げさな宣伝が必要ということでしょうか。どうでもいいですが・・・ | ||||
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煙草くさくて、読むのに集中できません。 購入後一ヶ月以上たつのに困っています。 今まで中古でこれほどの臭い本は購入したことがないのと、価格も新品とそれほどで変わらないのでとても残念です。 | ||||
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私は台湾で過ごしたことがあり台湾人の友人も多い。日本人なので日本の感性も持つ。また中国にも友人は多い。 はてさて、この本なのだが、ストーリー的にはまあ普通に面白いのだが、切り口が台湾人の切り口とも若干違い、それは当然外省人から来るものかも知れないが、日本を若干怨んでるところもあり、純粋な中国人とも感性が違う感じがあり、何か複雑な感情を感じ取らずにはいられなかった。 そのため読後何か微妙な感じが残る本であった。 それがこの本の良さなのかもしれない。 | ||||
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直木賞のように、作家が選考委員を務める文学賞というのは、「すごいなぁ、これを書いたのか!」と作家が思う本に与えられるのだと思います。その意味で、この本は直木賞に値するのでしょう。素人目にも、なかなか書けるものではないことがわかります。なによりも、台湾を舞台にした物語を、ここまで細かく書くことは難しい。しかも、現代の話ではなく1970年代のお話です。国共紛争の話など、教科書には載っていない、当時の台湾人の肌感覚の話が語られるので、これを書くのは難しいでしょう。だから「すごいなぁ」となります。しかも、そうしたお話が実に情報量多く語られます。ボキャブラリーも豊富。中国語を織り交ぜながら語られるので、圧倒的な説得力を持ちます。でも、ここまで書けるのはすごいけれど、残念ながら面白くありません。いろいろと語られる当時の台湾の話は、すべて枝葉の話。物語を前に進める話ではありません。そんな寄り道の話があまりに多い。何より苦痛なのが、寄り道の話が、読んでいるときは寄り道かどうかわからないこと。「ここから、どうひろがるんだ?」と思いながら読んでいても、まったく広がらない。エピソードの数々は、書きっぱなしの放置プレーです。次々と新しいエピソードが出てきては放置されていきます。だから、疲れます。読むのが苦痛になります。つまらない。おすすめしません。 | ||||
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台湾に生まれて台北で過ごし9歳で日本に移住した変わり種の血沸き肉踊る一大歴史変遷人間惑乱&世紀の悲恋物語ずら。題材とプロットが大きく、それなりに造型が魅力的に描かれているので直木賞を受賞したのだろう。 中国からやってきた外省人と台湾固有の人々、国民党と共産党の骨肉の争いを描いて、義理人情でたまたまそれらの党派に属しただけなのに無慈悲に殺戮しあったと総括しているくだりには驚かされるが、この感覚は大陸的というかちょっと日本にはないものだと思った。 祖父を殺した犯人捜しを軸に据えたお噺はミステリーとしても面白いしクライマックスは映画のように盛り上がるが、文章自体は微妙なところで日本人の日本語とは異なっているのが欠点。中国語か英語で書かれたものを優れた翻訳者の日本語で読みたかった。 | ||||
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