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流
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流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 1~20 1/6ページ
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小説に入り込んでからの物語の疾走感、鼓動が良く伝わった。2度目を読みたくなる作品。 | ||||
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とにかくここ十年でこれほど吹き出しながら読んだ小説はあっただろうか。 10pageに一回は爆笑です。 それでいて内容は、あの日中戦争と国共内線と台湾社会の戦後を扱っている。 その重い社会の変動の中で、若者は成長し、学び遊び恋し、時には軌道を外して乱暴し、世は移っていく。 小説を読み登場人物と喜怒哀楽を共にする、という読書の喜びを満喫しました。 | ||||
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台湾に行きたくなると勧められたので読んでみた。これまで何度か行ったが歴史や中国、日本との関係に思うところには敢えて触れずにグルメ観光していた。 じいちゃんの事件をきっかけに、戦争バイオレンスな事件満載な祖父の時代と、主人公達がリアルに生きている1970 ~80年代の昭和ノリのバイオレンス&ロマンチック青春描写が重層して繋がって、台湾てこんな国なのかぁ。豆花が食べたくなった。 ミステリーな要素もあって一気読み応えありました。 | ||||
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土地の匂いを表現するのに秀でた書き手だと思いました。 非常に密度の濃い文章で、任侠な匂いが色濃く漂う台湾の街中が描写され、それに乗じて、その土地に立ってぶつかり合い生きる人々の気骨、体が浮かび上がっています。一方、この高密度な喧騒の最中を、思春期でまだ自分の定まらないながらも多感な秋生が「流」れるようにさまざまな人と接触し強くすり抜けていく線がすっと深く入っています。 非常に血的・身体的で無骨ながらも、そこで沸き起こる喜怒哀楽が弾むように鮮やか。 この溶け合いが素晴らしいです。 | ||||
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2017年の15歳の頃。 この本に出会ったのは少年鑑別所の単独室。 今まで本を読む事なんて無かった僕の人生を 変えてくれました。 出会うまで漫画でさえ字を読むことを嫌っていた人生だったが、字を読む事が意外に楽しい事を教えてくれてありがとうございました。 この本は実に魅力的。 ありがとう。東山さん。 | ||||
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※★の数はもう一回読む可能性 「魚が言いました‥わたしは水のなかで暮らしているのだから、あなたにはわたしの涙が見えません」 物語が進んでいけばいくほど、冒頭に引用されたこの一文が深みを持ってくる。 あなたにはわたしの涙が見えない。 わたしにもあなたの涙が見えない。 「ああ、そういうことか。 わたしたちは魚なのだ。だから、どんなに泣いても、涙なんか見えるはずもない。彼女の涙は流れ落ちる間もなく、水に洗われてゆく。それをわたしはずっと見て見ぬふりをしてきたのだ」 主人公はいくつかの場面でこのことに思い至るのだが、その場面場面でどのような答えを出し、どのように行動するのか、そこが一番の読みどころだったように思う。 ストーリーとしては、ミステリーが軸になっている。 蒋介石が亡くなった1975年、何者かに殺された祖父。 「いったいだれが不死身の祖父をあんな目に遭わせたのか?」 犯人は誰か、という未解決の謎が人参のように鼻先にぶら下げられたまま、物語が進んでいく。 その人参を追いかけるように読み進めた面はあるのだが、それ以上に、先へ先へと背中を押すように描き込まれた物語のディテールによって読まされた感が強い。 自伝かと思うほどのリアリティ。 物語の枝葉となる小話も、心情や情景の描写も。 登場人物全員が中国人・台湾人で、漢字の名前の読み方になかなか馴染めなかったにもかかわらず、気づけば物語にズブズブと引き込まれ、エピローグで人参を咥えて満足している自分がいた。 気になった方は是非。 | ||||
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とても面白い文庫本だと思います。 | ||||
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直木賞受賞作だが、この著者の作品は初めてである。 台湾をメイン舞台にした小説で、中国人の一族・家族観を下敷きにした青春小説でもあり、ぼくにはある種のピカレスクロマンのようにも読めた。 というのも読後感は、帝政ロシア崩壊直後のウクライナを舞台にしたピカレスクロマンである佐藤亜紀『ミノタウロス』に近いものを感じたからだ。 主人公が自分で語りながらとる自分自身との距離感が、猥雑で因習的な世界を描きながらも、この小説に品格のようなものをあたえているのだと思う。 次作に期待。 | ||||
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超おもろかった。違う意味で「もう一度読みたくなる小説」。完璧。完璧な小説って個人的に緻密な設定からひとつひとつの章が重なり合う作品だと思ってるんだけど、これは珍しくそういうミステリ系じゃないのに「完璧だな」って思った小説だった。すべての章が小説の血となって肉となっている。どういうお話かって「台湾人の主人公が幼少時代からを振り返って今に至るまでをずっと語ってくれる」だけなんだけど、それが死ぬほど面白い。エピソードがそれぞれ読みながら吹き出してしまうくらいで、お気に入りのエピソードは何回か見返しながら読んでた(笑)ただ、そのエピソードだけで紡がれたストーリーじゃなくて根底に「祖父の謎の死」というものが流れていて後半のその回収は鮮やか。いくつかのストーリーに伏線が散りばめられていて舌を巻く。登場人物が多くて、読む前は尻込みしてたけど、起承転結の起部分さえ抜ければ、ほとんどの主要人物が生き生きと脳でイメージできるようになると思う。乱読派の自分はこういうキャラの相関関係とかいろいろ絡み合ったのはすぐに忘れちゃうタイプなんだけど。それなりに厚さはある大作なんだけど、割と一気読みした。直木賞の選考で満場一致で10年に1度の傑作っていう下馬評を先に読んでたのもあるけど、それに恥じない487ページ。最後は明るく終わっているのに、ただの甘いハッピーエンドじゃないのが読んでいる途中に引っかかる違和感から読者と作品の語り手だけが共有しているのが本当に切ない。涙が出てくる。あっぱれ。 | ||||
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作者の自伝かと思わせるほどのリアリティがあり、血なまぐささを感じさせる程の作品。ミステリー小説という体をなしながら、主人公の時代ごとの心の動きや成熟を、五感で感じられるような表現で綴られており、さらに激動化の台湾という舞台設定や強烈な登場人物の言動がそれを彩る。 | ||||
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発送期日も約束通りで、商品も良好でした。現在、楽しく読んでおります。 | ||||
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心に残る小説でした。 | ||||
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蔣介石亡きあとの台湾の世相を背景に、外省人の息子である主人公の成長していく青春時代の過程が見事に描写されている力作である。作者の卓越した日本語文章力のお蔭もあって、現代台湾史の一端を知るための貴重な一冊になっている。 | ||||
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歴史物なのかハードボイルドなのか、ホラーなのか、恋愛なのか、わからない。泥くさい背景の中に熱い心がみえる、そしてまさかの結末になる。とにかく映画化して欲しいです。 | ||||
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とにかく、文章が上手い。日本人には書けない文章ですね。そして、面白い。外国文学を読んでいる感じです。しかも、ちゃんと、日本語になっている。舞台が台湾や中国なのは、仕方ないかも知れませんが、異国情緒とも捉えることができます。その辺の日本人作家の本よりは、よほどしっかりしていて、買って損はしないでしょう。ただ、台湾が舞台なのは、これきりでしょうね。 | ||||
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軽快に読め、面白い小説でした。おすすめ。 | ||||
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台湾を舞台とした主人公葉秋生(イエチョウシェン)の成長物語。 日本が舞台だとこうはいかないだろうというほどの熱量をもっている熱い物語です。 「音楽が聞こえてくる文章、体臭のする一文、血の様相を帯びた一言」を目指すという著者の思いが本書からびしびしと伝わってきます。 手に余るほどの未来があると信じる若者が、信頼する祖父の謎の死をめぐり人生が流転する。 ラストのクールダウンも鮮やかです。 本書にとても気に入った一文がありましたので、引用します。 「人が死ぬたびにその人がいた世界も消え失せる。わたしは彼らなしでやっていかなければならない。もとの世界とはまったく別物の、もっと曖昧で、冷たくて、無関心を包み隠そうとしない新しい世界に、わたしの脚はすくむ。わたしの心はぬくもりを求めるが、しかし、わたしの魂はそうじゃない。年を追うごとに、わたしの魂は彼らとともにあるのだと感じる。彼らの目でものを見、彼らの耳で声を聴き、彼らの態度に永遠の憧れを抱く」 本書はとても面白いのですが、実は著者には本書の数十倍面白いと個人的に思っている作品があります。 それが本書の数年前に執筆された「ブラックライダー」です。 本書「流」は多くの人の賛同を得て直木賞を受賞しましたが、「ブラックライダー」はケチョンケチョンに貶す人と激賞する人とに二分したようで、好きな人にとってはとてつもなく面白い作品です。 本書とは全く違った世界観を持つ西部劇風SFロード小説「ブラックライダー」(その前日団を描く「罪の終わり」も良し)もどうぞよろしく。 | ||||
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噺の流れから、当初は台湾版アメリカングラフティかなと思いながらそれはそれで面白いと読み進めるうちに、国共内戦時のある事件にまでたどり着きます。精しくは書けませんが、文字通り骨肉相食む闘いの経験を持たない我々のあずかり知らぬ深い傷を抱えていた―そしている人たちが台湾にも大陸にも少なくないことを教えてくれました。本書に強い衝撃を受けて、嘗て国民党に国を追われた邱永漢の直木賞受賞作『香港』を読み始めました。 | ||||
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文章は少し長いので始めは、少し 辛抱づよく読んだ感じです。 大好きなお友達(中国の方)の紹介でなければ、投げ出してたかも。 結果、面白かったです。 考えるところ もありました。 最後まで読んで良かった‼️ | ||||
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時間を作ってもう一度読み返し、今の気持ちを再確認したい。人物名を覚えて! | ||||
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