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痾
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痾の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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なんとも衝撃的な序文から始まったこの著書! | ||||
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ずっと絶版だった初期の作品だが、出来はそこそこの良さ。 事件の真相だけを追うというよりはストーリー小説の度合いが強いが、麻耶雄嵩の世界観が好きなら大いに楽しめる。 「最後の事件」以前のメルカトルも登場し、 名探偵となるために主人公にミステリ黄金期の作品を読破させて教育するというメタ展開も面白い。 いくつかの名作に対するミステリ初心者の主人公の感想が述べられるが、作者の見解をどれだけ代弁しているのかが気になる。 | ||||
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翼ある闇、夏と冬の奏鳴曲に続く、第3作としての位置づけ。 内容は多数のレビューがあるのであえて触れないが、新品で購入した本書(第5刷)は講談社によるインクジェット印刷機による増刷と思われる。講談社文庫は絶版も多く、少部数を増刷してくれる出版社の姿勢は大変ありがたい。 とはいえ、通常の印刷と比べると文字がやや薄く、多少ぼやけたような印刷になってしまう点はどうしても気になる。本屋(ジュンク堂)で購入した「翼ある闇」も同じくインクジェット印刷で、同様に文字がやや読みにくい。 最近はオンデマンド印刷などで利用することも増えているインクジェット印刷を否定するつもりはないが、やはり品質面ではまだまだの点もあることを認識したうえで商品としての本の品質向上に努めてもらいたいと思う。 | ||||
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『夏と冬の奏鳴曲』を数年前に読んだが、真相説明がほとんどないままに終わり、理解できず、ネタバレサイトを読んで確認したが、それでも論理的に説明ができない、辻褄の合わない箇所があり、ミステリーというよりも「世にも奇妙な物語」にすぎないと思い、不満に感じたことを憶えている。 本作品は最後にちゃんと真相が明かされているので、『夏と冬の奏鳴曲』よりも印象は良い。 記憶の一部を失った如月烏有の戸惑い、苦悩ぶりを描いた青春小説として読めば面白いし、御子神の語る芸術論や能の話も作品世界と良くマッチしていて、興味深い内容であった。 木更津悠也とメルカトル鮎の共演作品だが、本作品では、木更津の影は薄い。一方、メルカトルの方だが、他作品でのブラックな印象とは打って変わって、烏有を導き、励ます役割を演じているのは意外であった。 メルカトルの予言どおり、この先、烏有は名探偵としての活躍を見せることがあるのだろうか。 (ネタバレ) 暗示や洗脳によって、殺人や放火が行われるという設定自体、全く現実味がないので、やはり、「世にも奇妙な物語」にすぎないという印象を持ってしまう。 また、殺人と放火の行われた日が、わぴ子が絵を見せた日だから同じというのはまだ許せるとしても、殺人が先で放火が後という順番が続くのは、ちょっとでき過ぎではないだろうか。 | ||||
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帰省の折に持ち帰り、約10年ぶりくらいに読み返しました。 作品としては、 『夏と冬の奏鳴曲』の続編と云う位置付けではあるけれど、 物語上の連続性はなし。 但し、直接的な連続性こそないけれども、 如月烏有の内面的葛藤と云う部分は 前作からの傾向を継承。 但し、個人的には 『翼ある闇』の前日譚と云った意味付けの方が強い様に捉えました。 『夏と冬の奏鳴曲』もそうだけれど、 これも今は絶版なのか。。? ('-`).。oO 《48頁》人はどんなに自分に自我があると思っていても、所詮は社会の中の平均化された一つなんだ | ||||
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『夏と冬の奏鳴曲』の続編だが、前作で未解決の謎はほっぽらかしのまま。なにせ主人公如月烏有がバナナで滑って転び事件の記憶を失くしているのだから。 人を食ったような出だしで、夢現のまま放火を繰り返すようになった烏有と、何故かそこに他殺死体の残されるという新たな謎が開陳されていく。名探偵木更津悠也、そして銘探偵メルカトル鮎の競演が見られる本作品は、期待の割に事件の真相が破壊力不足ではある。 前々作、前作がぶっとび過ぎてきたからでしょう。メルカトル鮎に後継指名された烏有。果たして新たな銘探偵登場となるのだろうか。 | ||||
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「隻眼の少女」を堪能した旅から帰ってきたら届いていたので、なにげに読み始めたら 続きが気になって止まらなくなってしまった一冊。 「痾」という文字からは、どこか禍々しい印象を受けており、重苦しい話なのかと思いきや 軽妙な筆致で、スラスラと読めてしまいます。その内容は決して明るくないですが。 サブリミナル的な操りで、こうも人が動かせるのかは疑問ですが、 そこに目を瞑れば、殺人者と放火犯が、同じ場所にやってきたってとこは、まぁ納得。 それよりも、メルカトルが自分の後継者と目をつけ、烏有に接近し教育していく過程は面白い。 ってゆーか藤岡さん、最後に物凄く重要な事をしれっと言いませんでしたか? 「夏と冬の奏鳴曲」の成り立ちに、楔を打ち込む様な一言を※。 ”奏鳴曲”の謎全部解明とか思って手にしたわけではありませんが、見直すきっかけには十分なります。 いったい”如月烏有”とは何者なのか?そして、本作の”桐璃”は、本当にあの桐璃なのか? (※藤岡さんが、”ヌル”のモデル?) にしても、麻耶作品の登場人物は、やたら記憶喪失になったり妊娠したりするなぁ。あと、首切断? (自分が読んだ中で2つ続けて、そんな人らが出てきただけですが) | ||||
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探偵はメルカトルだけ出るのかと思ったら木更津も出て推理を披露し2人ともしっかり出番があり読んでいて楽しかったです 前作は探偵の出番が少ない、絵と宗教がらみの話が多い、事件の細かい部分が放置気味だったり不満でしたが今作はこれらの点はほぼ完璧だと思います 先に木製の王子を読んでいたので誰が生き残り、誰が死ぬのかということがわかっていたので残念でした。 この作者は順番に読んでいかないとネタバレをくらってしまいます 少し気になる点は主人公が安定しないというか怒りやすいような。 木製の王子でも怒りやすかったような(あのような体験があったから仕方ない気もしますが) | ||||
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夏と冬の奏鳴曲の続編で前作を読んでいないと内容が把握できないとよく書かれているが、別にそんなことはない。前作の事件は記憶喪失ということで一旦リセットされているので、本作単独でも十分楽しめる作りになっている。 主人公が放火の犯人であり、それに便乗した脅迫と死体遺棄を誰が行っているのかを探るというプロットになっている。 もともと事件の設定自体が物理トリックで可能とか論理的に収束しようのないものなので、事件の真相は本格ミステリーとして読めばほぼ反則と言えるものだが、どこか島田荘司氏の異邦の騎士を思わせる、失われた自己のアイデンティティを巡るシリアスな物語は小説としては非常に読ませるものがあり、一読の価値がある作品と言える。 | ||||
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どう考えても絶対に死なないような人間が死ぬかと思えば、その逆もまた然り…それを一言で言い表した台詞「オセロしようか?」が全てを持っていった作品。この台詞で、すべてがスッと腑に落ちた。 質の高い演劇を頭フル回転させて観ている気分になれる文学作品のような本格ミステリ。 | ||||
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夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) の続編です。 こちらは、人にフォーカスされてます。 文学作品としても読めるかも。 自分は、最後まで読んで、「すげぇ!」と叫びました。 ただ、私の周りのミステリ好きの人達は、本を床に叩きつけてそうですww | ||||
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『夏と冬の奏鳴曲』の事件がトラウマとなり、その時の記憶を 失った烏有は、無意識的に寺社への放火を繰り返していた。 するとそのたびに、焼け跡から他殺死体が発見される。 やがて彼のもとに「今度は何処に火をつけるつもりかい?」 と書かれた手紙が届くようになり……。 本作におけるミステリ的趣向を一言でいえば、手紙を媒介にした 《操り》ということになり、後期クイーンの作品群を彷彿とさせます。 (作中で、メルカトル鮎が烏有を「銘探偵」に育成する訓練の一環 として、烏有にクイーンの作品を読ませますが、その中に後期作品 がないという事実は、「銘探偵」がどのような存在であるかを暗示し ているように思います) また本作では、文字と絵画、すなわちシンボルとイメージを同一平面上に併置した 「リテラアート」なる概念がモチーフとなりますが、それと類比的に、犯人の見えざる 手によって、放火と殺人という本来は不連続であるはずの二つの事物がズレや齟齬 を伴った状態で連続性を持たされており、一種グロテスクなオブジェを構成しています。 | ||||
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『夏と冬の奏鳴曲』の事件がトラウマとなり、その時の記憶を 失った烏有は、無意識的に寺社への放火を繰り返していた。 するとそのたびに、焼け跡から他殺死体が発見される。 やがて彼のもとに「今度は何処に火をつけるつもりかい?」 と書かれた手紙が届くようになり……。 本作におけるミステリ的趣向を一言でいえば、手紙を媒介にした 《操り》ということになり、後期クイーンの作品群を彷彿とさせます。 (作中で、メルカトル鮎が烏有を「銘探偵」に育成する訓練の一環 として、烏有にクイーンの作品を読ませますが、その中に後期作品 がないという事実は、「銘探偵」がどのような存在であるかを暗示し ているように思います) また本作では、文字と絵画、すなわちシンボルとイメージを同一平面上に併置した 「リテラアート」なる概念がモチーフとなりますが、それと類比的に、犯人の見えざる 手によって、放火と殺人という本来は不連続であるはずの二つの事物がズレや齟齬 を伴った状態で連続性を持たされており、一種グロテスクなオブジェを構成しています。 | ||||
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1995年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 メルカトル鮎・シリーズの一冊で、『夏と冬の奏鳴曲』の続編となっている。順番に読むべき。シリーズの今後を予感させる作品でもある。 トリックで読ませる作品ではなく、人間の暗い情念を淡々と説明抜きで描いたような作品。話としては面白いが、ちょっと残虐すぎる気も。特に猫好きの人は読まない方が良いと思う。 最後まで読んでもタイトルの意味が良く分からなかった。 | ||||
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夏と冬の奏鳴曲から続けて読んだが、やっぱりわからない。 というか、前作と考え合わせると、大事なことを忘れたまま、それで良しとして人生が続いていっていて、それで許されるのだろうかと思ってしまう。 前作と同じく割り切れる話ではないが、前作よりはわかりやすい。それでも、一般的にはわかりにくいのレベルだが。 しかし、人の精神に与える影響(ダメージとも言う)の大きさは素晴らしい。 不条理な気持ちを味わいたい時は是非、夏と冬の奏鳴曲と続けてお読み下さい。想像以上に混乱すること請け合いである。 一応、ほめているのだが。 | ||||
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夏と冬の~があまりに素晴らしかったので、こちらは期待はずれ。どこを楽しんでいいのかわからない。意外なオチもなにもない。メルカトルが意味不明。まだ続くのだろうか? リーダビリティが前回よりも格段にあがったのだが、変な感じ。普通にわぴ子なんて名前が出てくるし、麻耶さんどうしたんだ?! | ||||
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メルカトル鮎シリーズ、『夏と冬の奏鳴曲』の続編になっているのだが、語り手であり主人公である如月烏有、よほど前の事件で苦労したのでしょう。前作もそうだが、銘探偵と主張するメルカトル鮎がどういった種類の探偵であるか未だに謎。●●で犯罪者を作るという方法がSFチックで推理小説として私は許せないものがあるのだが、全てが紐解けた時の人間関係には頷けるものがありました。タイトルの『痾』と小説の内容が噛み合っている作品です。 | ||||
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「夏と冬の協奏曲」の続編。オフビート感が増し、なおかつより過剰になった。そして、ますますわけがわからないメルカトルが気になることうけあい。 | ||||
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