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神去なあなあ日常
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神去なあなあ日常の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全192件 161~180 9/10ページ
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高校卒業後、就職も進学も未定の主人公が 担任のすすめ(無理やり)でド田舎の林業をやる話。 田舎の日常、風景、会話やそこで生きる人々を 上手く表現している。 主人公の成長過程や村に対する思いの変化等が面白い。 不思議あり、祭りあり、盛り上がりあり、恋あり、である。 田舎には美人が多いってホントかな〜? | ||||
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各場面で高畑勲や宮崎駿のこれまでの作品の中に出てきたアニメシーンから想像される映像が浮かびます。激しく展開するストーリーとその境を埋めるまったりとした間は、まさにシナリオです。でも文章は浮ついていないし、村で暮らすネガティブな、あるいは残酷な感情なども含め、丁寧な心理描写も底流にあります。それらがアニメならどのように表現されるのだろうと想像しながら読めました。笑いながらいっきに読んでしまいました。これからの展開が気になります。ちょっとあこがれ、そしてうらやましいとうのが読後感です。おすすめです。 | ||||
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声を出して笑った。人物設定が良くて、文章も馴染みやすいので、本当に日記だと思った。 | ||||
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高校卒業と同時に三重県の山奥にある神去村へ送り出された主人公の勇気。 そこで林業を営み生活してきた村人達との心温まるエピソードや時に淡い恋心を、勇気本人が綴った形で描かれています。 18歳の少年らしい目線で語る素直で生き生きとした表現にとても好感が持て、魅力的な登場人物ばかりで最後まで楽しく読み進められました。 最初にこの本を手にしたとき、帯を見るとなじみのない『林業』がテーマのようだったので、少し不安ながらも読んでみたら良い意味で想像を裏切られ、知らない世界にぐいぐい引き込まれました。 全てが瑞々しく、山の土や川の香りまで伝わってくるような描写に、ほのぼのとした「なあなあ」の村人達、「なあなあ」の生活が目に浮かびます。 心が温まり、涙が出そうになる場面もありました。 今をせわしく生きている方、少し休憩するようにこの本を読んでみてもいいかと思います。 | ||||
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「林業で暮らしている人って、今もいるんだ」というのが第一の感想(謝)。人生の目的を林業の暮らしの中に見つけていくって、どういうことなのだろう。作品中でも、若い者はどんどん流出していっていることがほのめかされている。おそらく、とにかく山の暮らしを体験してみなければ始まらないのだろう。多分ほとんどの人とは縁もゆかりもない世界のはずだ。 だから本書は意義深い。山の神が暮らしと共に息づく世界を、目の当たりに感じた。豊かな精神性とシンプルなライフスタイルがここに展開されている。「神おろし」の場面では、自分も深い山中で息を潜めているような気分だった。遠い異国にボランティアに行かなくても、こんなにも身近に異文化が存在している。驚きと喜びの読後感。それを教えてくれた作者に感謝。 | ||||
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まず、キャラクターがとてもいいですね。主人公の勇気、ヨキ、みきさん(ヨキの妻)、清一さん、三郎じいさん、巌さん、山太他、生き生きと描かれています。特に繁おばあちゃんのキャラクターが最高。勇気が繁おばあちゃんを表現するのに、「しわくちゃの饅頭みたいに」というように、毒舌表現を用いたりしますが、そこにも「勇気は実は繁おばあちゃんが大好きなんだな」と感じさせるものがあります。 また、作品中に出てくる林業の仕事は、現実はもっと大変であるとは思いますが、作品を通して感じる林業に対する、そして山に対する「敬意」は、大変リアルなものだと感じました。 この作品は特に、「娯楽に不自由することなく、ちょっと足をのばせば流行のもの、欲しいものが簡単に手に入るような都会やその近郊で暮らす方々」にお勧めしたいです。 「ストーリー展開はリアリティーあるか否か」「ストーリーは奥深いか」など、細かいことにとらわれずに、目の前に広がる神去村の光景にひたるような気持ちで読み進めていくと、日頃身を置いている環境とは正反対の光景の中から、自分が日常見失いがちな多くの事に気付かされると思います。 | ||||
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読後の余韻が不思議と長く続く本でした。 他の小説と比べると、クライマックスにあたる部分は爆発的に盛り上がるようではないけれど、 林業従事者の方々にとっての毎年の行事という意味での「日常」は、危険を伴う命がけの 大変なものなのだなぁと気づかされ、読み入ってしまいました。 (「爆発的に盛り上がるようではない」というのは、主人公の生死とか、ヒロインが 不治の病にかかって・・・みたいな、加工や人工の匂いがあまりしないという良い意味です) 作者は林業にこだわられたのはもちろんでしょうけど、それと同じくらい 林業従事者の「日常」であることにも注力されたのが伝わってきました。 安易に読者の感動を呼び込もうとはしないで、林業の1年を勇気の目線で切り取って 恋愛をさせたら出来上がった、みたいなところがとても好きです。 だからこそ、いろんな事の続きが気になるところで終わります。 勇気の恋はどうなるんだろう。 この行事をもう1年経った勇気がやったらどうなるんだろう。 枝打ちを、ムカデ梯子を使わずに出来るようになるのは何年後だろう。などなど。 人の日常は1年でちょうど切り良いとこまでいくなんてことはなかなかないし、 勇気の神去村での生活がだいぶ慣れてきた、恋愛もちょっとだけ進展した、 仕事も少し覚えてきて村の人たちにも受け入れられてきた、みたいな 「全部が途中」で終わってしまうところに読後の余韻の理由があるのかな、と思います。 こういうのが「リアル」なのではないでしょうか。 といっても、消化不良のモヤモヤとは違います。 売って手放すのがなんか寂しくなる、温かい物語です。 | ||||
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これまでにあまり知らなかった林業という仕事の珍しさ以外はいたって普通の田舎の話。だがそれを読ませてしまうのが三浦しをんの実力だろう。読み終えたら、神去村の地図が僕の頭の中にあって、気が付けば僕もコロッケ入り巨大おにぎりを食べていた。 | ||||
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読み進む内にどんどん引き込まれました。 神去り村では超自然的なことが起こります。 都会から隔絶された秘境な地では本当に起こっても不思議ではないように思えます。 ファンタジーのように飛んでしまわない絶妙なところが実に見事です。 また、林業を営む神去り村の方たちは山に敬意と感謝の気持ちを忘れることはありません。 それは、山は自分たちのものではなく、神様から貸してもらっているという自覚があるためです。 土地をお借りして住まわせてもらっている。 食べ物の命を頂いて生きている。 そんな神去りむらの方たちの生き方を見習いたいと思いました。 | ||||
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とにかく面白い。思わず声を出して笑っちゃうくらい。 でもそれだけではなくて、主人公の心の変化、成長していく姿が伝わってくる。同年代であるからか、思わず自分自身だったらどうするだろうか・・・と重ねて考えてしまった。 主人公だけでなく、周りの村の人、母親のキャラクターも魅力的。時に残酷(?)だけども、暖かさがあってからこそなのかもしれない。都会ではあまりないような人と人とのつながり、自然な空気の流れなどがよく描かれている。 林業ってどんなんだろう?っていう人も楽しく読めるはず。 三浦さんの作品の中で上位に入るくらい、お気に入りの本になった。 | ||||
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三浦しをんさんの本は『風が強く吹いている』に続いて二冊目です。 仕事で忙しかったので、年末年始に読むのを心待ちにしていました。 いいですね〜。 「なあなあ」は「ゆっくりと」といった意味のようですが、神去に生きる人たちは「なあなあ」 だけど、生き生きとしているのが伝わってきました。 若者だけの話ではなく、高齢の人物も要所要所に登場させることで、ある時は引き締まったり、 ある時は場が和んだりするのを感じました。 テンポよく読めています。 清々しい心で新年を大切に生きていこうと思いました。 お正月の箱根駅伝を見たら、また『風が強く吹いている』も読み直したいな。 心地よいお話からエネルギーをもらえると、とても勇気づけられます、あ、主人公も「勇気」でしたね。 | ||||
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今,山村地域は過疎化が進行し,多くの国民はそこを訪れたことさえない場所となっています。確かに,商業施設などはほとんどなく,不便な場所であります。林業自体が斜陽産業であるため,林業への新規参入は極めて少ないのが現状です。そんなほとんどの人が知らない世界だからこそ,この本で体験してほしいと思います。こんな日本もあるのだ,ということを知ってもらうことができれば,この本を薦めた甲斐があったというものです(ただし,こんなお話があるかどうかは別として・・)。 | ||||
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この本にでてくる神去村というのは、ユートピアですよね。ほのぼのとして、登場人物はいいひとばかり。 主人の両親は山村に暮らしていますが、自然は美しくても山村の暮らしは厳しく、いやな人もたくさんいて、 とてものことユートピアではありません。 それでも日本のどこかに、こんな村があったらいいなと思ってしまいます。 | ||||
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舞台と同じ市内に住んでいる。 と言っても津市郊外のここから更に車で二時間。山の中にいることが好きになってこの村を訪れることも増えた。行く度に思い切り深呼吸していつもより15度くらい上を見上げて歩く自分がいる。 そんな山深い村に都会の青年が連れてこられて耐えられるのか。いやいや素直に感じることのできる人ならこんなに伸び伸びと暮らせるんだ。おとぎ話だけでない、しっかりした大人と今から社会に飛び込んでいく素直な若者のお話。 私のいる所だって似た様なもの。良いところに暮らしてるよなぁって実感。 素直な文で 汗臭くなく さらりと 本当はきつくて力仕事の林業を書いているところはこの作家さんらしいところ。 知人にフリーの木こりさんが二人います。素敵な顔してます。都会で力が余って どうしていいか分からずにいる仕事の無い若者よ、こんな生活もあるよ。 | ||||
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宮崎駿監督の推薦文に惹かれ読んでみました。 林業というあまり触れることのない職業にも、 神去村の人々の生き方にも、どんどんはまっていきました。 忘れ去られつつある日本の原風景に触れたようでした。 読んだ後も、作品世界に浸ってとても清々しい気分になれました。 ぜひ続編がでることを期待しています。 | ||||
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とにかくのっけから笑います!私は声を出して笑いました。 日々の仕事に追われて心が↓な方、なごみます!リフレッシュします! ぜひ読んで! | ||||
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今どきの男の子・勇気が自分の意志とは関係なく林業が盛んな山奥の村に放り込まれた。 村の人との交流やまったくなじみのなかった林業という職業に触れ、一歩ずつ大人の男に近づいていく成長の1年間を綴った物語。 「なあなあ」とはこの物語の舞台となる神去村の方言で「ゆっくり行こう」「まぁ、落ち着け」みたいなニュアンスの言葉。 わりとおっとりした人が多いこの村そのものを表すような言葉なのです。 林業なんて正直言ってまったく興味ない。考えたこともない。 そんなんでこのお話を読めるんかな?と一抹の不安はあったけどこれが意外と引き込まれました。 ダイナミックな自然の姿と、林業に携わる男たちの職業と木に対する真摯な姿勢。 この村の美しい光景と人のあたたかさははとっても自然に、鮮やかに、目に浮かびます 笑える要素たっぷりなのに、勇気のマジメな思いはしっかり感じられます。 さわやかで気持ちのいい作品でした。 | ||||
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クライマックスは、宮崎駿アニメ。 その入りやすさで、森閑とした 村里の、なあなあに誘う。 いいですね、この罠。 実は、お気に入りは、ヨキとみきの バカップルなんです。 常日頃、アベックに厳しい私が、なぜっ!? これも、罠? | ||||
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ほのぼのとした自然を感じさせてくれる表紙の水彩画や挿し絵、手がかりを感じない題名に引き込まれ読み進む内に三重県の神去村が存在している感覚におちいっていた。本当に架空の村なのだろうか・・・高校を卒業と同時に否応なしに放り込まれた寒村での生活と若者と年寄りの掛け合いが実在するかのような錯覚を創造させたのでしょう!林業の知識や厳しさ(さりげなく読み知識を得る・・・小難しい事の一切無い読みやすさ)〜又、この本のタイトルの「なあなあとした日常」は現代社会が失った本当の暮らしさえ教えてくれるようなストーリー性がおもしろく、又現代の若者の割り切れない中にも田舎生活に溶け込んでいくさまが面白く一気に読んでしまいました。気楽にさらっ〜と読める本でした。 | ||||
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林業にゆる〜くかける青春と自然を相手に生きる人々をユーモラスに描いた逸品。 主人公が、パソコン上に綴る日記の形式で書かれているから、ブログみたいなものだろう(ただし、環境はないから、インターネット上に、ではない)。 「勝手に」山村の林業会社に就職させられていた、人生に目的も目標ももたない若者(主人公)が、とまどい、反発しながらも、徐々に村の生活と林業に慣れていくという内容。もっとも、実際を考えると、わずか1年そこそこで「慣れた」というのは、いささか言い過ぎの気がするが、少なくとも小説の中では、主人公が村の人たちに受け入れられ、自らも村の一員という自覚が生まれたあたりで小説が終わる。 山仕事や村の生活には、かなりデフォルメされている。さらに、十分に取材をした上で書かれているのであろうが、山仕事の説明に不十分な点も見受けられる。 しかしながら、そんなことは些細なことである。さらに、話のスパイスのように付け加えられている、とある魅力的な女性と主人公の関係などは、文字どおり物語に彩りを添えているに過ぎない。 おそらく、この小説の真価は、実際のところ、通奏低音のように一貫して鳴り続ける、人々の山や自然に対する敬虔な気持ちではないだろうか。「神が去った」村?さにあらず、舞台の中には、到るところに「神」はいる。それが、村の人々の口癖、そしてタイトルの「なあなあ」に現れている。 | ||||
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