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神去なあなあ日常
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神去なあなあ日常の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全201件 161~180 9/11ページ
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| 神去村の美しい自然の情景に惹きこまれながら、 物凄いスピードで読み終えました! 村に住む人達の「温かさ」、自然に対する「敬意の強さ」とが折り重なり、 現代人が忘れかけている大切な心を感じ取れたような氣がしました。 (そんな村人達の言葉や行動に、思わず読みながら「ぷっ」と おかしく微笑ましい描写が何度もあり、とても楽しく読めました!) また、宮崎駿さんが表紙の帯で、アニメ化してみたい…と紹介されてましたが、 私もそれには大賛成! 読みながら、宮崎アニメで描かれる登場人物の光景が目に浮かびました。 実現すれば素敵です☆☆ | ||||
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| 帯に宮崎駿さんのコメントが書いてありました。三浦しをんさんの作品は、興味が出たら買うといった感じなのですが、ちょっと帯が後押しをしたかなと思います。編集部の方はわかっていらっしゃる。 実写で観てみたい本ですが、アニメでないと難しいかな、とか、ジブリでアニメになってもおかしくないな…と確かに思ってしまう本です。 林業に従事することになった若者の話なのですが、ちょっと山の神が出てきます。それがわざとらしくない。とても自然です。 個人的には、ラストの若者ふたりの関係がよかったです。一瞬、こんなところで暮らしたいなあと錯覚してしまうほどに。林業経験者の方のコメントがありましたが、「憧れてしまうとちょっと困るな」というのは、そうだなあうんうんと思います。でも林業っていう分野にスポットライトを当ててくれた事に感謝するというのも、本当にその通りでした。 他の作家さんだったら☆5です。でも三浦しをん枠なので☆4で。 | ||||
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| 高卒後、特に何の目標もない現代っ子の平野勇気が親や先生の計らいで田舎に追いやられ林業に荒治療的に就業させられる話です ぶーぶーわがまま言いながらもヨキを始めとした神去の人達や、何にもない田舎の暮らしに馴染んでいく様をご覧になり、共感して下さい 読み終わる頃には、あなたも、きっと、なあなあな気分になれるでしょう 他のレビューを拝見させて貰いましたが本場の林業就業者の方にもオススメできる作品となっているようですよ | ||||
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| 森は神さんのお預かりものだ。だから何があっても、なあなあなんだ。 なあなあーゆっくり行こう、まぁ落ち着け、という意味らしい。春の雪、湿気の重みで、山の木々をパキンパキンと折る….なあなあだ。山火事、5百本の杉を3時間半で焼けつくす…..なあなあなんだ。人間がじたばたしても始まらない。人よりずっと長生きの木が、鳴いたりせずに、ずっとそこにいる。だから、精一杯、木の為に働くのが人間の役目。あとは神さんに委ねるしかない。 森は山の神さんの預りものだ。山業やるものは、手間と暇をかけて一生懸命なあなあする。町の者にはわからない、といって捨てられない一冊である。 | ||||
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| 都会から林業に飛び込んだ主人公の18才の少年。最初は抜け出すことばかり考えていますが、厳しい現場と仲間に鍛えられ日々たくましくなって行きます。物語の終盤からラストに向かっては怒濤の盛り上がりです。しかしながら、この小説に出てくる林業の現場に出てくる強靭な男たちが誰もが皆心からやさしい。たしかに癒されますが、極限の現場で働く男と男の対決場面も欲しかったですね。ひ弱に書かれている主人公ですが、人里離れた集落での林業で現実に働ける人は、体力と精神力、そして他人との協調性がないと一週間と居ることは無理でしょう。私は読んでいて、この少年は元々強くて人付き合いの良い子なんだと思いました。自然豊かな風景、不思議な体験、淡い恋愛模様や犬って人間と同じなんだなと関心するところもあり、とても面白くて読みやすく一気に読了しました。新聞の書評でも有名な女性シンガーが本書を絶賛していましたね。 | ||||
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| 三浦しをん(1976-)の林業小説。 いや奥山小説である。 あらすじはいろんなところで既に書かれているので省くとして。 三浦さんの自然に対する感性、あるいは村という共同体に対する親和性がテキストの中に埋め込まれている。 女性作家として高校卒業したての男子の心象風景を描き綴る。 その文脈がまさに自分自身のための日記の様に。 晴れと褻の世界がメリハリついて広がります。 斜陽と言われる林業、そこには経済という文脈では語りきれない文化や歴史が横たわっている。そして職能者集団が森を守る。 終末で主人公が独白する。 「いやいや、そうじゃない。粘り強さが身についたんだ。長い年月をかけて木を育てる林業は、どんな風雪が襲ってきても悠然とかまえていられる性格じゃないと、とても勤まらないのである。」 俺は晴れ晴れした気持ちで、夜空を見上げた。 謝辞には尾鷲等の森林組合や林業に携わる方々の名前が見られる。 僕が見た尾鷲の明るい森も三浦さんは見たのだろう。人間の手入れと言う思想に裏打ちされた美しく、そして明るい森を。 挿絵も良いです。 通勤電車では読まない方がよいかも。泣けます。 | ||||
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| 神去りなあなあ日常 少々現実離れをしたところもありますが,そこがまた何とも言えない魅力 となっています.林業の大変さと奥行きの深さを疑似体験できます.日常の 植林地の手入れとその中でのチームワークの大切さ,村の人たちの暮らしと 日々考えていることなどを共感を持って受け取ることができます. 諏訪大社の御柱のように見物人が詰めかけるわけではなく,見物人は村の 人たちだけですが,最後の祭りの場面は圧巻です. 読んで元気の出る本です. | ||||
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| 林業は地域差の大きい仕事なので一概には言えないのですが、この本の内容を真に受けて、林業とか田舎暮らしに憧れるのはマズイなあって思いました。三浦さんは、ちゃんとバランスをとって山仕事の大変さと楽しさを書いてくれていますが、実際は、遥かに厳しいです。「田舎で静かに暮らす」というのも、濃密な近所付き合いと人間関係で不可能です。でも、私は三浦さんが、漁業でも農業でもなく林業をテーマにしてくれたのが、本当に嬉しいです。何か矛盾する文章になりましたが、皆さんの大嫌いな花粉を飛ばすスギ・ヒノキが、皆さんの生活のお役にたっていることに、少しだけ考えるキッカケになる、とてもいい本だと思いました。 | ||||
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| 他のレビューにも書かれている通り、あらすじは平凡そのもの、しかし読んでみるとこれがまたまた面白い小説であることがわかります。読んでいる間、そして読み終わった後に思い出したのは、母の故郷(場所は秘密)の皆さんと一緒に屋台を引く夏祭りに参加したことでした。次に私が小学生の頃、市内(東京から1時間以内のベッドタウンです)の田園地帯で家族、他の市民の参加者と共に蛍を見たこと。極めつけは市のサークルのメンバーと共にアウトドアライフを楽しんだこと!山登りに登山、川遊び、ついには(他の団体ですが)化石発掘に慣れ親しんだこと………夏の間、夢中で駆け巡った日々を、この「神去なあなあ日常」が思い出させてくれました。 | ||||
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| 高校卒業後、就職も進学も未定の主人公が 担任のすすめ(無理やり)でド田舎の林業をやる話。 田舎の日常、風景、会話やそこで生きる人々を 上手く表現している。 主人公の成長過程や村に対する思いの変化等が面白い。 不思議あり、祭りあり、盛り上がりあり、恋あり、である。 田舎には美人が多いってホントかな〜? | ||||
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| 各場面で高畑勲や宮崎駿のこれまでの作品の中に出てきたアニメシーンから想像される映像が浮かびます。激しく展開するストーリーとその境を埋めるまったりとした間は、まさにシナリオです。でも文章は浮ついていないし、村で暮らすネガティブな、あるいは残酷な感情なども含め、丁寧な心理描写も底流にあります。それらがアニメならどのように表現されるのだろうと想像しながら読めました。笑いながらいっきに読んでしまいました。これからの展開が気になります。ちょっとあこがれ、そしてうらやましいとうのが読後感です。おすすめです。 | ||||
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| 声を出して笑った。人物設定が良くて、文章も馴染みやすいので、本当に日記だと思った。 | ||||
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| 高校卒業と同時に三重県の山奥にある神去村へ送り出された主人公の勇気。 そこで林業を営み生活してきた村人達との心温まるエピソードや時に淡い恋心を、勇気本人が綴った形で描かれています。 18歳の少年らしい目線で語る素直で生き生きとした表現にとても好感が持て、魅力的な登場人物ばかりで最後まで楽しく読み進められました。 最初にこの本を手にしたとき、帯を見るとなじみのない『林業』がテーマのようだったので、少し不安ながらも読んでみたら良い意味で想像を裏切られ、知らない世界にぐいぐい引き込まれました。 全てが瑞々しく、山の土や川の香りまで伝わってくるような描写に、ほのぼのとした「なあなあ」の村人達、「なあなあ」の生活が目に浮かびます。 心が温まり、涙が出そうになる場面もありました。 今をせわしく生きている方、少し休憩するようにこの本を読んでみてもいいかと思います。 | ||||
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| 「林業で暮らしている人って、今もいるんだ」というのが第一の感想(謝)。人生の目的を林業の暮らしの中に見つけていくって、どういうことなのだろう。作品中でも、若い者はどんどん流出していっていることがほのめかされている。おそらく、とにかく山の暮らしを体験してみなければ始まらないのだろう。多分ほとんどの人とは縁もゆかりもない世界のはずだ。 だから本書は意義深い。山の神が暮らしと共に息づく世界を、目の当たりに感じた。豊かな精神性とシンプルなライフスタイルがここに展開されている。「神おろし」の場面では、自分も深い山中で息を潜めているような気分だった。遠い異国にボランティアに行かなくても、こんなにも身近に異文化が存在している。驚きと喜びの読後感。それを教えてくれた作者に感謝。 | ||||
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| まず、キャラクターがとてもいいですね。主人公の勇気、ヨキ、みきさん(ヨキの妻)、清一さん、三郎じいさん、巌さん、山太他、生き生きと描かれています。特に繁おばあちゃんのキャラクターが最高。勇気が繁おばあちゃんを表現するのに、「しわくちゃの饅頭みたいに」というように、毒舌表現を用いたりしますが、そこにも「勇気は実は繁おばあちゃんが大好きなんだな」と感じさせるものがあります。 また、作品中に出てくる林業の仕事は、現実はもっと大変であるとは思いますが、作品を通して感じる林業に対する、そして山に対する「敬意」は、大変リアルなものだと感じました。 この作品は特に、「娯楽に不自由することなく、ちょっと足をのばせば流行のもの、欲しいものが簡単に手に入るような都会やその近郊で暮らす方々」にお勧めしたいです。 「ストーリー展開はリアリティーあるか否か」「ストーリーは奥深いか」など、細かいことにとらわれずに、目の前に広がる神去村の光景にひたるような気持ちで読み進めていくと、日頃身を置いている環境とは正反対の光景の中から、自分が日常見失いがちな多くの事に気付かされると思います。 | ||||
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| 読後の余韻が不思議と長く続く本でした。 他の小説と比べると、クライマックスにあたる部分は爆発的に盛り上がるようではないけれど、 林業従事者の方々にとっての毎年の行事という意味での「日常」は、危険を伴う命がけの 大変なものなのだなぁと気づかされ、読み入ってしまいました。 (「爆発的に盛り上がるようではない」というのは、主人公の生死とか、ヒロインが 不治の病にかかって・・・みたいな、加工や人工の匂いがあまりしないという良い意味です) 作者は林業にこだわられたのはもちろんでしょうけど、それと同じくらい 林業従事者の「日常」であることにも注力されたのが伝わってきました。 安易に読者の感動を呼び込もうとはしないで、林業の1年を勇気の目線で切り取って 恋愛をさせたら出来上がった、みたいなところがとても好きです。 だからこそ、いろんな事の続きが気になるところで終わります。 勇気の恋はどうなるんだろう。 この行事をもう1年経った勇気がやったらどうなるんだろう。 枝打ちを、ムカデ梯子を使わずに出来るようになるのは何年後だろう。などなど。 人の日常は1年でちょうど切り良いとこまでいくなんてことはなかなかないし、 勇気の神去村での生活がだいぶ慣れてきた、恋愛もちょっとだけ進展した、 仕事も少し覚えてきて村の人たちにも受け入れられてきた、みたいな 「全部が途中」で終わってしまうところに読後の余韻の理由があるのかな、と思います。 こういうのが「リアル」なのではないでしょうか。 といっても、消化不良のモヤモヤとは違います。 売って手放すのがなんか寂しくなる、温かい物語です。 | ||||
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| これまでにあまり知らなかった林業という仕事の珍しさ以外はいたって普通の田舎の話。だがそれを読ませてしまうのが三浦しをんの実力だろう。読み終えたら、神去村の地図が僕の頭の中にあって、気が付けば僕もコロッケ入り巨大おにぎりを食べていた。 | ||||
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| 読み進む内にどんどん引き込まれました。 神去り村では超自然的なことが起こります。 都会から隔絶された秘境な地では本当に起こっても不思議ではないように思えます。 ファンタジーのように飛んでしまわない絶妙なところが実に見事です。 また、林業を営む神去り村の方たちは山に敬意と感謝の気持ちを忘れることはありません。 それは、山は自分たちのものではなく、神様から貸してもらっているという自覚があるためです。 土地をお借りして住まわせてもらっている。 食べ物の命を頂いて生きている。 そんな神去りむらの方たちの生き方を見習いたいと思いました。 | ||||
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| とにかく面白い。思わず声を出して笑っちゃうくらい。 でもそれだけではなくて、主人公の心の変化、成長していく姿が伝わってくる。同年代であるからか、思わず自分自身だったらどうするだろうか・・・と重ねて考えてしまった。 主人公だけでなく、周りの村の人、母親のキャラクターも魅力的。時に残酷(?)だけども、暖かさがあってからこそなのかもしれない。都会ではあまりないような人と人とのつながり、自然な空気の流れなどがよく描かれている。 林業ってどんなんだろう?っていう人も楽しく読めるはず。 三浦さんの作品の中で上位に入るくらい、お気に入りの本になった。 | ||||
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| 三浦しをんさんの本は『風が強く吹いている』に続いて二冊目です。 仕事で忙しかったので、年末年始に読むのを心待ちにしていました。 いいですね〜。 「なあなあ」は「ゆっくりと」といった意味のようですが、神去に生きる人たちは「なあなあ」 だけど、生き生きとしているのが伝わってきました。 若者だけの話ではなく、高齢の人物も要所要所に登場させることで、ある時は引き締まったり、 ある時は場が和んだりするのを感じました。 テンポよく読めています。 清々しい心で新年を大切に生きていこうと思いました。 お正月の箱根駅伝を見たら、また『風が強く吹いている』も読み直したいな。 心地よいお話からエネルギーをもらえると、とても勇気づけられます、あ、主人公も「勇気」でしたね。 | ||||
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