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(短編集)
まほろ駅前番外地
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まほろ駅前番外地の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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今回は、例の便利屋をメインに添えたと言うより、 彼らを取り巻く人々を持ってきて話を作っています。 でも手垢がつきまくった戦後の話題や、そこで繰り広げられる恋愛騒動はひどく平凡で、 どこかで見たような感じしかなく、過去の人に行天らの名前を充てて語られるのはかなり作為的で、読むに堪えません。 ボケたおばあちゃんが、あんなに明晰に昔話を繰り広げるのも無理があります。 また再び登場した、あのバスの間引きチェックに執念を燃やす岡氏の話でも、語り手となる夫人の心中がステロタイプすぎなうえに、 「実は昔に――」という、某人物とのエピソードも取って付けたようにしか思えませんでした。 行天と多田のふたりの魅力を、岡夫人の目を通して語ろうとしていますが、どこかわざとらしく、 ありきたりなやり取りやセリフが繰り返されるために、前作で見られたような二人の良さや印象が匂い立ってきません。 あまりに作られたイメージばかりが濃くなった気がします。 どうせなら今作での1章のようなエピソード、つまり便利屋としての本業をもっとメインにして欲しかったです。 といっても、依頼内容もさることながら、その解決方法にも無理がありすぎて(ハッキリ言って犯罪の片棒を担いでますし)、 ここでもまた作為性を強く感じました。 行天が今作でもすっとぼけたことを言い放ち、多田がそれに対してツッコむスタイルは変わらないものの、 どうもお腹いっぱいというか、ギャグにもボケにもキレがなく、意外な展開に対する歓びも、前作に比べるとほとんどないのも確か。 舞台にも話にも奥行きや広がりがなくなってしまい、岡夫婦のようにマンネリになってませんかね? 蛇足ですが、むさい男二人の表紙は見るだけで読む気が萎えます。行天が来て話し方も雰囲気も変わったはずなのに、 なんであんな暗い顔の松田なんとかを使うんだろう…… | ||||
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