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(短編集)

まほろ駅前番外地



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【この小説が収録されている参考書籍】
まほろ駅前番外地
まほろ駅前番外地 (文春文庫)

まほろ駅前番外地の評価: 4.42/5点 レビュー 71件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

もうひたすら凡庸になっちゃった;_;

今回は、例の便利屋をメインに添えたと言うより、
彼らを取り巻く人々を持ってきて話を作っています。

でも手垢がつきまくった戦後の話題や、そこで繰り広げられる恋愛騒動はひどく平凡で、
どこかで見たような感じしかなく、過去の人に行天らの名前を充てて語られるのはかなり作為的で、読むに堪えません。
ボケたおばあちゃんが、あんなに明晰に昔話を繰り広げるのも無理があります。

また再び登場した、あのバスの間引きチェックに執念を燃やす岡氏の話でも、語り手となる夫人の心中がステロタイプすぎなうえに、
「実は昔に――」という、某人物とのエピソードも取って付けたようにしか思えませんでした。
行天と多田のふたりの魅力を、岡夫人の目を通して語ろうとしていますが、どこかわざとらしく、
ありきたりなやり取りやセリフが繰り返されるために、前作で見られたような二人の良さや印象が匂い立ってきません。
あまりに作られたイメージばかりが濃くなった気がします。

どうせなら今作での1章のようなエピソード、つまり便利屋としての本業をもっとメインにして欲しかったです。
といっても、依頼内容もさることながら、その解決方法にも無理がありすぎて(ハッキリ言って犯罪の片棒を担いでますし)、
ここでもまた作為性を強く感じました。

行天が今作でもすっとぼけたことを言い放ち、多田がそれに対してツッコむスタイルは変わらないものの、
どうもお腹いっぱいというか、ギャグにもボケにもキレがなく、意外な展開に対する歓びも、前作に比べるとほとんどないのも確か。
舞台にも話にも奥行きや広がりがなくなってしまい、岡夫婦のようにマンネリになってませんかね?

蛇足ですが、むさい男二人の表紙は見るだけで読む気が萎えます。行天が来て話し方も雰囲気も変わったはずなのに、
なんであんな暗い顔の松田なんとかを使うんだろう……
まほろ駅前番外地Amazon書評・レビュー:まほろ駅前番外地より
4163286004

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