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黒革の手帖
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒革の手帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全105件 21~40 2/6ページ
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何度もドラマ化されてるので原作はきっと素晴らしいのだろうと思い期待して読んでみました。あまりにも主人公が下品すぎてドン引きしました。ちょっとドラマのイメージと違う... しかし、人間の汚い部分を抉りだすという点では面白かったです。しかし、こうもドラマと原作が違うというのもどうなんでしょうか? | ||||
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上巻を読み終わり、下巻を探したところ、近隣の本屋さんには見当たらず、ネットで探し、購入しました。 松本清張の文はどんどん先を読みたくなる。 すぐ届き、中古てま購入しましたが状態も良く、この価格なら満足です。 | ||||
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わたしがお客としてお水の世界によく出入りしていたのは20年ほど前だが、その時のいろいろな経験からしても、この作品(もちろんかなり極端に描かれているが)が書かれた昭和の時代と私が体感したお水の世界の空気感は全く同じであった。逆に、夜遊びの世界を知らないでこの作品を読んでも今一つ実感がわかず楽しめないのではないだろうか。ということで、夜遊びは男の嗜みとして一度はその世界に浸かってみるのも悪くないなあと(自己正当化を含む)実感する作品であった。 | ||||
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これが書かれたのは昭和の昔だが、銀座をはじめとする夜の世界(クラブ、キャバクラ)は(まあ、この話ほどのことはめったに起こらないだろうが)今もこんな感じだと思う。多分人類滅亡までこういうことなんだろうな、とこの本を読んで(およびこれを原作とするテレビドラマを見て)思った。テレビは米倉バージョン、武井バージョンともにそれぞれの良さがあった。 | ||||
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医大特化進学塾と産婦人科の裏事情がこれでもかと書かれている。これ小説の体をとった告発本じゃねえの? これ当時どういう評価されたんだろう。この小説のせいというかお蔭で少しは業界体質は改善されたのか。武井咲のドラマはそこは同じだったけどな。もっともドラマは進学塾のほうしかやらなかったが。武井咲のドラマ、あれ酷かったねぇ~、原作と全然違うじゃん、話の肝が。世の中逆怨みしたクソ女が自業自得で破滅する話なのに、単に生意気な若い女が突っ走るだけの話になってる。江口洋介演じる議員秘書との関係も全然違うじゃん。舐めてんの? | ||||
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医大特化進学塾と産婦人科の裏事情がこれでもかと書かれている。これ小説の体をとった告発本じゃねえの? これ当時どういう評価されたんだろう。この小説のせいというかお蔭で少しは業界体質は改善されたのか。武井咲のドラマはそこは同じだったけどな。もっともドラマは進学塾のほうしかやらなかったが。武井咲のドラマ、あれ酷かったねぇ~、原作と全然違うじゃん、話の肝が。世の中逆怨みしたクソ女が自業自得で破滅する話なのに、単に生意気な若い女が突っ走るだけの話になってる。江口洋介演じる議員秘書との関係も全然違うじゃん。舐めてんの? | ||||
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早くから、映画化や、テレビ化されていて筋書きは、知っていたが、やはり、原作に勝るものは、ない! 特にラストシーンは、残酷すぎて、テレビドラマなどでは、ソフトになっていたので、原作を読んで改めて震撼致しました。 | ||||
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銀行の架空口座による脱税、ヤミ堕胎ビジネス、予備校を通じた大学への裏口入学・・。ストーリーの筋立てに加えて、トリックとして使われる取材を尽くした昭和の社会問題の記述が目を引く。社会派ミステリーというのはこういうものなのか、と納得。 | ||||
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半分読み進めたところで「おや」と思い、残り4分の1で「まさか、いやいや」となり、最後の数ページで「まじか」となる。予定調和を裏切る、怖すぎるホラーな結末。清張先生、こんなん本当の意味でドラマ化なんかできませんわ。 | ||||
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何度も映像化された作品であり、その際には主人公の元子役には美人女優があてがわれており筋書きも美貌を武器にのし上がるということになるようですが、小説版の元子は不美人で地味で男にまともに相手にされたことがない年増の女性として描かれています。さらに元子は波子や映子のように美人ではなくとも愛嬌があるとか、性的に魅力的な肌や身体を持ち合わせているというわけではなく性格も陰気で悪知恵が働き、いかにもな陰険な嫁き遅れのお局事務員といった性格の持ち主です。 しかし、そのヒロイン像こそが、社会派小説らしい暗さと重さを引き立てて時代を超えて世に語り継がれる名作となることに貢献していると言えます。 仮に元子がドラマのように美人の策士あれば銀座でのし上がるにせよ、欲をかいて凋落するにせよただの凡庸で薄っぺらくなりただ年増美人の色香に迷った助平な中年男性が翻弄されるというごくありきたりで非現実的なお色気ミステリー小説にしなならなかったでしょう。 元子は地味な不美人であるがために今まで男にも愛されず女からも軽んじられてながら殺風景な人生を歩むことを余儀なくされてきました。自分を無視し続けてきた世間への復讐が一連の行動の原動力となっていました。 そしてそれはあたかも高度経済成長の中で、表向きには医学予備校の理事長や産婦人科医院長といった社会的意義の高い仕事で相当の地位にある立派な紳士でありながら、裏では金に汚く女にだらしない中年男性に過ぎず、権謀術数を図り法の目をうまくごまかしながら裏金で蓄財をし愛人を囲い夜な夜な銀座で豪遊ができる「勝ち組」が生まれる一方で、経済指標は記録を更新しているにも関わらずいくら働いて給料を手に入れてもなかなか裕福になれず、苦労をしても顧みられることのないその他多くの庶民たちの怒りや世間への反発とも重なってくるのです。 元子の男たちへの復讐劇はいつの世にも消えることがない庶民の世間への怒りでもあり、それ故にこの小説は時代を超えて愛されるのだと思います。 | ||||
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文章はスラスラ読めますが、上巻でも思ったとおり密度が薄く感じます。同じ解説が露骨に何度も入ってきて、理解しやすくはなるのでしょうが、やりすぎだと思います。文章の読みやすさに徹している分、表現の巧みさなどはあまり感じませんでした。 テーマは重いけど行動は軽く、作者都合で物語が動いているのが読み取れます。伏線の貼り方がわかり易すぎて終盤もなんの衝撃もありませんでした。 終わり方もあまり好きになれませんでした。こういう作家だとは聞いていましたが、想定していたよりも陰湿な最後でした。小説や邦画だと未だにこういうの多いです。 上巻の時から思っていましたが、いろいろな事件の寄せ集め感が消えず、長編の起承転結を追ったときの満足感はありませんでした。実際に起きた事件のお勉強、という側面のほうが強く感じました。推理作家だと思っていましたが、推理要素も殆どありませでした。 松本清張のなかでこの作品が一番面白いと聞いて初挑戦してみましたが、残念ながら好みにはあいませんでした。とにかく別格だと、勝手に期待しすぎました。読み終わった後の感想は、ただただ残念、です。 追記 星2→星4 読んでいる間はそれほど面白くはなかったのですが、読んでしばらくたったあとに、やはり松本清張の物語は立体的というか、リアリティがあったと、思い直すことが多いことに気が付きました。読んだあとの方が残ります。テレビで銀座のママが出てきても、まるで自分が銀座の情報通でもあるかのように、会話の裏側が想像できるようになってしまいました。あくまでも想像なのは承知していますが。 事件(裏社会)のお勉強本、なんて書きましたが、くやしいですが、それ以上のものだったことを認めるしかないです。単調な文章や、テンプレートな人物も不満でしたが、そのおかげで事件が引き立ったのだと、今なら思います。やはり江戸川乱歩、横溝正史と並んで、松本清張も本物だったと。ただ、あまりにも陰湿な終盤は、いまでも認める気はありません(怒)。 | ||||
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いわゆる社会派推理小説の開拓者ともいえる松本清張の代表作の一つでしょう。テレビドラマ化されたのも数回(最近では、米倉涼子と武井咲)と、非常にストーりー性に富んだ作品であることは確かです。普通の銀行OLが横領をして銀座にラウンジバー店を持つ。そこに集まる医師や予備校経営者、そして政治家秘書などをからめて、裏情報を基に脅迫を繰り返し、財産を増やしていきますが、あまりに高見を望んだせいか、最後にはどんでん返しを食い、破滅してしまう。その過程を医者と優遇税制、医科大学と裏口入学と寄付金の問題等に男女間の色欲をからめ、巧みに描いていきます。時として、筋書きに少々無理な設定もあるようにも思えますが、そこは小説として読んでいれば、結構面白く納得出来る範囲です。そこらあたりの展開はさすが清張さんと思わされます。 最終章で主人公は罠にはまって、加えて妊娠までして、総会屋を始めとする社会の巨悪な組織につぶされ破滅していきますが、最後の場面で主人公が死ぬのかどうなるのかを、はっきりと描かず、主人公の叫びで終えているのが誠に上手い!巧みであると言えます。 ただ、清張さんの作品としては、傑作と言える「点と線」「砂の器」のように、弱者のやむにやまれぬ行動という意味での犯罪を描いたとも言える美意識が見られず、悪人ばかりのオンパレードという点が、少々見劣りしたと思うのは自分だけでしょうか? | ||||
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いわゆる社会派推理小説の開拓者ともいえる松本清張の代表作の一つでしょう。テレビドラマ化されたのも数回(最近では、米倉涼子と武井咲)と、非常にストーりー性に富んだ作品であることは確かです。普通の銀行OLが横領をして銀座にラウンジバー店を持つ。そこに集まる医師や予備校経営者、そして政治家秘書などをからめて、裏情報を基に脅迫を繰り返し、財産を増やしていきますが、あまりに高見を望んだせいか、最後にはどんでん返しを食い、破滅してしまう。その過程を医者と優遇税制、医科大学と裏口入学と寄付金の問題等に男女間の色欲をからめ、巧みに描いていきます。時として、筋書きに少々無理な設定もあるようにも思えますが、そこは小説として読んでいれば、結構面白く納得出来る範囲です。そこらあたりの展開はさすが清張さんと思わされます。 最終章で主人公は罠にはまって、加えて妊娠までして、総会屋を始めとする社会の巨悪な組織につぶされ破滅していきますが、最後の場面で主人公が死ぬのかどうなるのかを、はっきりと描かず、主人公の叫びで終えているのが誠に上手い!巧みであると言えます。 ただ、清張さんの作品としては、傑作と言える「点と線」「砂の器」のように、弱者のやむにやまれぬ行動という意味での犯罪を描いたとも言える美意識が見られず、悪人ばかりのオンパレードという点が、少々見劣りしたと思うのは自分だけでしょうか? | ||||
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いや〜面白かった。人間、そう上手くはいかない(最後は帳尻が合う)ということなのか、悪い奴、上には上がいるということなのか、寄ってたかって人を落としめることの怖さとはこういうことなのか等々、様々な感慨にふけらされた。ロシア文学的な骨相を備えた清張エンタメの傑作。銀座の世界の細部や大物総会屋 高橋勝雄のキャラなど、作者のさすがの取材力・情報収集力というか、観察・描写力の凄味を感じましたね。 | ||||
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こんなに何でもうまくいくかなぁ、と思いつつ、緩急自在のストーリーテリングの面白さにあっという間に読了。男を手玉にとる原口元子というある種普遍的な悪女の造型が、いかにも昭和的な(パソコンも携帯電話も無い!)雰囲気の中で描かれ、興趣に富む一作。評者も、昨年11月・12月と毎週最低一回は社会勉強のつもりで銀座の某クラブで、同伴・二次会・アフターなどで万札ひと束(自己払い分のみ)を費消したが、そこで学んだ銀座のさまざまが本書で描かれた銀座の場面と重なり、読後感が更に深くなった。 | ||||
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ドラマを先に見てから読みました。ラストがドラマとは違っていたので、「えっ!」という感じでした。でも、どんどん読み進めたくなる小説です。面白かったです! | ||||
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これまで何度もドラマ化されていたようだが、武井咲主演のドラマで初めて見て、なにかすっきりしない終わり方だったので原作が気になって原作を読んだ。松本清張の小説を読むのも初めてだった。 原作はそのドラマよりもずっとオドロオドロしい話だった。エンディングもドラマよりもショッキングだった。 原作をそのまま現代の話としてやったら各団体から苦情が殺到するだろうし、あのドラマは主人公の生い立ちや動機的な部分を付け足して、より主人公に共感できるようにしている。しかしそのあたりにやっぱり無理があって中途半端なエンディングになってしまっていた。 原作の小説はものすごく昭和っぽい、昭和の懐かしいにおいがプンプンした。原作では主人公がそれほど共感を得られるような人物ではなく、読者は主人公ともそれと対峙する人物たちとも距離を置いて読み進めて行くことになるので最後のエンディングにもショックは受けるもののそれほど後味の悪さを感じない。筒井康隆のブラックユーモアにも通じるような感じだった。 | ||||
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(上)にもレビューを書いたので、それとはまた別に書く。 これはあくまで昭和の小説なので、これを現代の話としたならとんでもない女性差別の話だし、いまどき経営に喘いでいる開業医も決して少なくないし200-300床規模の病院に至ってはどこも赤字で黒字の方が珍しいぐらいなのに、医者がぼろ儲けしているなんていう話も医者からしてみれば胸糞悪いし、ようするに全部どこか別の世界のフィクションで、イメージとしては金網デスマッチのプロレスを見せられたような印象かな。最後にとんでもない決め技をかけられて「これやばいよ、マジで死んじゃうだろ」って視聴者がビビっているところでテレビ中継終わりみたいな。 | ||||
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テレビドラマを見ましたが、それとはまた一味違って良かったです | ||||
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長年に渡って人気を博し、何度もドラマ化されてきた理由が分かった。カネに目が眩む人間の弱さも、多くの人の人生を一瞬にして変えてしまうカネの恐ろしさも、ずっと人間の心に巣食ってきたテーマだからだ。普遍的なテーマを扱ったからこそ、女性の言葉遣いや携帯電話が登場しないことに感じた古さが全く気にならなかったのだろう。良い小説とは、本作のように普遍的なテーマを丁寧に炙り出した小説だと思った。 | ||||
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