■スポンサードリンク
北の詩人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
北の詩人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
清張の知られざる作品。小説としては良く出来ており面白かった。しかし、北朝鮮のプロパガンダの匂いがする。清張は元々金日成にインタビューすることになっていたがかなわず、そのかわりにこの作品を北朝鮮から提供されたという話を聞いたことがある。真偽の程はわからない。しかし、作品の細かい描写には作家の想像だけでは描けないようなところがあり、さもありなんという印象を受けた。また、清張の「日本の黒い霧」によるアメリカ謀略史観は当初大岡昇平に批判されたが時流にのり戦後日本人の歴史観に影響してきた。後に新資料の発掘や佐藤一や渡辺富哉の検証により見直されてきたが、なぜか保坂政康や半藤利一により擁護されている。アメリカ謀略史観は共産党の講座派歴史観と底通するといえる。また、清張は共産党と創価学会のいわゆる創共協定の仲介もしており、共産党との関係は深いものがある。清張が共産党の秘密党員であるという噂もある。清張の謎は深い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作品が出た時点では、北朝鮮で粛清された文学者の作品をタブー視しない朝鮮文学か現代韓国の研究者か、粛清される前に日本語訳された詩を読んだか、北朝鮮について批判的で南労党裁判について関心を持ったような、いずれも極めて例外的な日本人は別として、まず当時の日本人が名前すら知らないであろう林和を北朝鮮の「主張」に沿って「日帝に屈服した転向者にしてアメリカ帝国主義のスパイ」と描いた日本文学史上最低最悪な悪書だ。おそらく南労党裁判について疑問を持っている在日朝鮮人が対象なのだろう。伊藤律と違って、刊行当時、既に林和は銃殺されているし、韓国に遺族や故人をよく知る人がいたところで南労党関係者が身近にいたら肩身が狭い時代なので、まず反論される事はない。版元は北朝鮮についてあれこれ出しているが、何故この本はそのままで出ているのか?こういう故人を冒涜して、独裁体制を礼賛するような本は今でも読めるのは貴重なので残しておくべきだから、林和の生涯や彼の作品、生きた時代、そして南労党裁判について実像が分かるような文章を一緒に掲載すべきだ。北朝鮮が描いた筋書き通りに「北の詩人」の中で偽りの姿を生かされている林和が哀れでならない。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!