■スポンサードリンク
(短編集)
ジャイロスコープ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ジャイロスコープの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新潮文庫では、伊坂幸太郎さんのデビュー15周年を記念して3か月連続で新刊を出すことになり、 本書「ジャイロスコープ」はその第3弾で、書き下ろし「後ろの声がうるさい」を含む7作を収録し、 さらに伊坂さんへのインタビューをも収録した、伊坂ファンには堪えられない内容になっています。 収録作品は下記のようになっています。 1:浜田青年ホントスカ 2:ギア 3:二月下旬から三月上旬 4:If 5:一人では無理がある 6:彗星さんたち 7:後ろの声がうるさい 伊坂さんは、洒脱な会話、スピード感あるユーモアのある文体、 多数の伏線が張り巡らされ、それが最後に見事一点に収束する見事な展開が特徴だと思いますが、本書の短編もその例に漏れません。 本書のタイトル「ジャイロスコープ」のように意外性に満ちた、方向性の違う多彩な作品が集められています。 そして、最後の作品「後ろの声がうるさい」で、それらの方向性の違う作品に一貫性を与えています。 私が面白いと思った作品は、1、5、6 ということになります。 1:車であてもなく旅をしていた浜田青年が、ひょんなことからスーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣のもとでアルバイトをすることになります。 できるだけ外出をしないこと(人目につかないようにする)、携帯は預けること、などの条件が付きますが・・・・・・・。 いや、見事に騙されました!! 5:このような仕事があるのか否かは別にして、これはサンタさんのお仕事の話です。 いつもドジをする松田陽一の話が出てきますが・・・・・・・・。 見事なクリスマスストーリーです。誰か英訳して紹介してください!! 6:単に新幹線の車内清掃のお話だと思っていたら・・・・、 あまり書くとネタバレになりますから、この程度で・・・・・最後のインタビューも必読です!!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
軽快な会話と意外な繋がりで驚きの結末に至る、という伊坂さんらしいエンタメ短編(「浜田青年ホントスカ」「if」など)から、因数分解できない文学的挑戦を孕んだ作品(「ギア」など)まで、伊坂幸太郎の様々な側面を堪能できる一冊です。 また、巻末のインタビューが大変面白く、伊坂読者ならば必見の内容でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー15周年を記念して、文庫としてのおくりもの、 ということですが、実際のところは、さすがにハードカバーではムリだろうという 編集者の判断があったのではないかと勘ぐってしまいます。 個人的な感想ですが、 1本目は後味さわやかに見えて実はよくないです 2本目は中途半端(続編があるのになぜこの話だけ掲載するのか) 3本目はよく意味がわかりませんでした 4本目はふつう 5本目はなかなかよいです 6本目はふつう(アンソロジーで既読) 7本目は文庫オリジナルですが1~6を無理やり絡ませているだけで独立した話としては弱いです 巻末に珍しく伊坂さんのインタビューが載っていますが、 各作品の構想のきっかけや若干のネタバレもあるので、 先に読むのは控えた方がよいです。 インタビューを読むかぎり、いまを作家生活の一つの区切りとしているようですが、 またとびっきりのエンターテインメントを送り出してほしいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
収録作に『ジャイロスコープ』という篇はなく,そのあたりを気にしつつ開いたところ, 巻頭での『gyroscope』の説明と,それに絡めたタイトルの由来に冒頭から思わずニヤリ. 各篇については,近年の作品が多めとなっていますが,掲載誌もテーマも異なるため, 自分の好きな伊坂さんと,そうでない伊坂さんが,ハッキリしやすいのではと思います. また,書き下ろしとなる最後の篇は,いつもながらにお見事な幕引きの一篇となっており, いささかやり過ぎの感もありますが,あの人たちのあれやこれやを思い浮かべたくなります. デビューからの十五年を振り返るインタビュでは,各篇の『セルフ解説』もそうですが, ここまでを小中高と,学生の成長になぞらえて,意識や作風の変化を語る様子が興味深く, 読者と著者,こちらとあちらとの間にある,大きくて難しい問題が窺えるようで印象的です. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
色々な短編が収録されています。 最後は各短編の受け皿みたいな感じでおさまりが良く、すっきりした読後感でした。 レビューのタイトルに書いたセミンゴとは、収録された短編に、「ギア」に出てきます。 これは、私が知る伊坂幸太郎作品の中ではかなり異質な位置にあります。ちょっと筒井康孝っぽい雰囲気です。 どの作品から伊坂幸太郎を知った人でも楽しめると思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!