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(短編集)
ジャイロスコープ
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ジャイロスコープの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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今作の中で、「一人では無理がある」「彗星さんたち」を 特に気に入りました。 「一人では無理がある」では サンタの変わりにプレゼントを届けるという夢のある会社を舞台に、 その会社に勤める、仕事のミスは多いけれど、 なんだか憎めない男「松田」が中心となって話が進んでいきます。 読んでいて、伊坂幸太郎さんの作品らしいなあ。と感じました。 短い話の中で、伏線が見事に回収されていくので、 のめり込んでしまい、あっという間に読んでしまいました。 「彗星さんたち」は、大泣きしました。 バス車内で読んでいたのですが、 涙が止まらない→続きが気になって読む→泣くの悪循環で... 周囲に高校生も多かったので、バス車内で泣いてる人が!なんて ツイートされていたらと思うと、とても恥ずかしくてたまりません。 この話は、新幹線の車内清掃員として入社した「二村」と パウエル国務長官に心酔している主任の「鶴田」が話の中心となります。 この鶴田さんに感情引入してしまうと本当に悲しくなりますが、 同時にこの女性の心の力強さにとても魅力を感じます。 鶴田さんの人生経験を踏まえた上で、彼女の発言を反芻すると、 その言葉の深さ、重さに心を動かされます。 「ちょっと砂糖があるだけで、苦い薬も飲めるのよ。 どんな花にも蜜がある、楽しみ方を見つければ、つらい仕事も楽しくなるの」 「どんな花にも蜜がある。どんな仕事にも砂糖はある。どんな人生でも価値はある。」 「彗星さんたち」で最も印象に残った言葉です。明日からまた仕事頑張ろうと、 楽しい人生を送るのは、自分次第なんだなあーと思わせてくれました。この本を読んで良かったです。 また巻末インタビューに書かれていますが この話を書くにあたって、新幹線清掃の会社であるTESSEIさんを著者が取材したそうです。 私は勉強不足のため、恥ずかしながらこちらの会社をはじめて知ったのですが あちこちのメディアから取材されている有名な会社のようです。 こちらの会社の本も出版されているようなので、次はこちらを読んでみたいと思います。 著者も「清掃の中でのドラマがかなり感動的で、事実がすでに小説的だ」と仰っていて 内容が気になります。 | ||||
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わたし、某国立大医学部2年の斉藤はるかともうします。 あなたにお願いがあってメールしました。 突然このようなメールを送ってしまい、驚かれているかもしれません。 何らかの無差別送信のメールだと誤解されなければいいのだけれど、と思っていますが、そう疑われても仕方がありませんね・・・。 ってこの作品から抜粋して書きましたが、 「このレビュー欄に、出版関係者へ断りもなく引用して載せてしまったら、作者が怒るんじゃないですか?」て思われそう。 まぁ、私にも似たようなメールが届いてきたこともあるし、伊坂さんも許してくれますよね? ね! | ||||
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その時代ごとに描かれた伊坂さんの作品。 好き嫌いが分かれてるけどやっぱり好き。 首鼠両端ではなく感性で読むから面白い。 伊坂さんの感覚ってどこか親近性に富む。 同じ仙台在住だからかな?? って勝手に思うけど笑顔が止まらない。 | ||||
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"男性に売れた本第1位"の帯につられ購入したものの、得たものは帯買いは後悔を生むということだけでした。 繋がりも、驚きも、感動もない短編を並べた作品といった感想です。 | ||||
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帯は「洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド」。 現実的ではない世界が、現実的に感じる独特の創造性と筆致力、機知に富んだ会話。 著者の新たなる試みを感じた。 ジャイロスコープとは、回転儀。 3つのコマが重心の中心に自由に回転する。 まさに、そんな感じ、さまざまな人たちの人生が交差する。 ・浜田青年ホントスカ 相談屋にアルバイトとして居候した青年が実は・・・ 人の悩みもさまざま。ほぼ決まっているけれど、同意が欲しい。 そんな人の揺れる心理を垣間見た。 ・ギア 謎な生物「セミンゴ」についてバス内で語り合っているうちに・・・ 人類が淘汰されるのはでないか?という現代に緩んだ日本人へ危惧を抱いた。 ・二月下旬から三月上旬 毎年2月下旬~3月上旬だけ親友との交流する、という腐れ縁の日記的物語。 道徳や秩序に対する問題提起を感じた。 ・if バスジャックが起きた。その時乗客はどうしたか? 「あのとき、ああすれば良かった」という誰しもある反省に勇気を与える。 ・一人では無理がある サンタクロースはいない。しかし、クリスマスプレゼントを配る組織は存在する。 そんな中、児童虐待の現場に希望を感じるファンタジー。 ・彗星さんたち 東北新幹線の車両清掃員「コメットさん」たち裏方の人間味あふれる物語。 ・後ろの声がうるさい 新幹線に乗っていた主人公が、後ろの座席の会話に気に取られる。 そこには、隣り合わせた二人は実は、幼き頃別れた父と息子という・・・ 一番好きな物語は、彗星さんたち。 シングルマザーの主人公は、人と喋るのが苦手。 喋らなくてもいい、掃除だけをしてればいい、と思って選んだ清掃の仕事。 けれど、おもてなしの心を持って取り組む真剣な仕事だった。 清掃時間は、東京駅停車7分間。 テキパキとこなす様が颯爽としていて格好いい。 そして、シングルマザーとして、日々悪戦苦闘する主人公が、 チーフ格となる先輩たちと交流の中で、前向きになっていく姿に心温まる。 伊坂ワールドは、エッシャーのだまし絵「滝」みたいなものだと思う。 水路が周る違和感。けれど、だまされて、ニヤッとしてしまう。 そんな感覚が伊坂ワールドの醍醐味だ。 | ||||
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7話の短編集。 伊坂には珍しく、各話に大きな繋がりや関わりはない。 各話とも、伊坂らしい洒落やウィットに富んだ 言い回しが続く。 心温まる話も、数話はあった。 これも伊坂の作品に目立つが、 人の生命や尊厳を軽視したような内容が多く不快に感じた。 また、非常に単調な会話が続くので、 読み続ける集中力を保つのが難しかった。 | ||||
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購入した事を後悔させられるほどの不出来でまとまりの無い短編集でした。 ゴールデンスランバーでファンになった伊坂氏ですがいったいどうしたのでしょうか | ||||
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伊坂氏の作品は「重力ピエロ」しか知らなかった。しかもその作品は読み始めて30ページもしないうちにどこかになくしたらしい。それだけ、どうでもいい内容だったのだろう。本作は書店で見かけて、暇つぶしのためにと久々に購入してしまった。 失敗した。どこかで何度も聞いたり読んだりしたフレーズ、苦しみながら無理矢理ひねり出したような稚拙な比喩表現、斬新さも新鮮さもエンターテインメント性にも欠ける退屈な展開、、、 本作が何か社会へ訴えかけるメッセージを秘めているという実感も湧かない。もちろん、氏が意図的にそうして書いたものだとすれば別だが。読者を惹き付ける絶対的な世界観のようなものが本作には欠如しているように思えてならない。 私個人は、本を読み終えた後にカタルシス(悲劇でなくとも)等を感じられる作品が好みである。故に、☆一つ。 う〜〜ん、感情移入できない、不完全な作品であった。 | ||||
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若い方には新鮮かもしれないが年配者には恐ろしくつまらない本である。 作者を知らずに手に取ってしまい たいへん後悔した。 退屈な空路が苦痛になった。 | ||||
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驚きと意外性に満ちた伊坂ワールドの短編集。 作品としては短編集として独立しているのだが、最後には受け皿のような話があって微妙につながりが感じられたのが伊坂さんらしいと思った。 個人的には「一人では無理がある」と「彗星さんたち」が好きだった。 どちらも、最後はほっこりとさせられる内容だったのがよかった。 最後に書かれているデビュー十五年を振り返ってのインタビューは伊坂さんのこれまでの作品に対する思いや考え方の変化などが描かれていて、伊坂ファンとしては読んでおきたいと思った。 | ||||
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文庫本「ジャイロスコープ」をふりかえって 読者インタビュー ー「浜田青年ホントスカ」について述べてください 読者 これって浜田青年って、絶対、濱田岳を想定して描いているよね。 ー「ギア」について 読者 スパムメールって、初期の頃は確かにここに書いているように物語があって、それに乗っかって付き合ったら、なんか壮大な物語に入れるかもしれないという面白さがあったよね。したことないけど。 ー「二月下旬から三月上旬」について 読者 どの時代のどの日も、「戦前」で、「増税前」だ。ーという記述がまるで「今の時代」に被るようだね。 ー「if」について 読者 「A」と「B」の関係って、前作「二月下旬から」と同じ叙述トリックだよね。そういえば、「砂漠」でも使っていたっけ。 ー「一人では無理がある」について 読者 くそ。あとがきを見ていたのに、だいたいの話の構成は分かっていたのに、最後の文節までオチが分からんかった。 ー「彗星さんたち」について 読者 この短編書くのに、わざわざ直に新幹線清掃の会社に取材に行ったらしい。不思議な話は、あるにはあるが、珍しく直球お仕事小説になっていた。 ー「後ろの声がうるさい」について 読者 伊坂幸太郎らしく短編集の受け皿として書き下ろしで短編を書いたらしい。全ての短編を俎上に乗せながら、尚且つ新しいほっこりするエピソードを入れている、この優しさこそが伊坂幸太郎なのである。 ー「十五年を振り返って 伊坂幸太郎インタビュー」について 読者 最初は、あとがきの代わりに編集者が付け足したインタビューだと思った。でもこれって、絶対、伊坂本人の書き下ろしだよね。このサービス精神こそが、伊坂幸太郎なのである。 2015年10月11日読了 | ||||
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伊坂さんのどろどろしてない犯罪の話や、シュールなところが好きでしたが この頃そういう話が少ないなぁと思っていたら、この短編集もでした 解りづらいところもあり、楽しくは読めなかったです | ||||
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元々、storysellerに掲載された短編「首折り男の周辺」を読んで初めて伊坂幸太郎を知り好きになったからなのか、今回の短編集は大満足です。 作品によって感じる印象は異なりますが、読み進めるに従ってどんどん面白く、引き込まれるように一気に読んでしまいました。 意外な展開、突飛な設定、じわっとくる感動…色んな側面から楽しませてくれる本でした。 | ||||
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表紙裏で、『ジャイロスコープ』という題名を、「驚きと意外性に満ちた」ということばで説明しています。 本当に驚きと意外性に満ちていました。 そして、こういう話をこしらえる作業に、うらやましさを覚えました。 全7作品のあとに、インタビューが付いています。 | ||||
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個人的には「これはこれで面白いかも」と思いましたが……伊坂さんらしくないなぁ〜と思いました。もっと読み応えのある作品を書いて欲しいです。 | ||||
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今回の作品は伊坂さんらしい作風の作品もあれば、ちょっと「魔王」や「あるキング」のようなファンの間でも賛否がわかれそうな作品が収録されています。 個人的にはそうしたエキセントリックな内容は大好物なので抵抗はありませんでしたが、多少伏線回収が強引な話もありましたね。 この作品を例えるなら伊坂さんが書く世にも奇妙な物語です。 日常と非日常の間にあるような不思議な話が満載です。 | ||||
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おもしろかったです。 巻末のデビュー15年にあたってのインタビューが特によかったです。今までの作品をどんな気持ちで書いていたか、少しですが知ることができて楽しく読めると思います。 | ||||
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うーん。。。飛ばし読みをしちゃいました。。 何一つ内容が頭に残りません | ||||
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今回の「ジャイロスコープ」は、伊坂幸太郎の代表作である「オーデュボンの祈り」や「アヒルと鴨のコインロッカー」、「死神の精度」、「グラスホッパー」などと比較すると、大きく劣るというのが正直な感想である。読後は、上記の作品の、10%未満の満足感しか得られなかった。 多くの作家がそうであるように、伊坂幸太郎の作品群においても、読者がお金を出して読む価値のある作品は、キャリアの前半に書かれたものだけであるような気がする。 個人的には、「PK」以降の作品は全て創造性に欠けているように感じる。 独創性が無く(例えば、今回の『一人では無理がある』)、得意であったはずの登場人物のキャラクター設定、伏線を張り巡らせた緻密なストーリー展開、洒脱な会話、その全てがかつての輝きを失ってしまっている。 才能の枯渇を作者自身も感じている様子が文章から伝わってきて、読者としても心苦しい。 自分本位の文章ではなく、読者を満足させ、幸せにする小説を再び書いて欲しい。 伊坂幸太郎にはそれが出来るはずだ。 もう一度だけでよいので、伊坂幸太郎の代表作となるような作品が発表されることを強く望む。 | ||||
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ここのレビューを見て買いましたが、はっきり言って意味がわからない短編がたくさんはいってるだけの小説でした。小説を好きになるきっかけが伊坂幸太郎さんの作品だったのでずっと買い続けてきましたが、バイバイブラックバード以降は特に面白いと思えるものがなくなりました。今回の小説は本当に微妙な寄せ集めばかりだったので残念ですが今後は新作を買うことは控えます。もし昔のような作品が出たらまた買おうと思います。失礼は承知ですが出版する頻度が高いのはいいですが、内容が薄いなら1年に一回でいいので濃い内容の小説をお願いします。本当に好きな作家さんだっただけに残念です。こういうレビューは初めてですが本当に残念だったので書いてしまいました。 | ||||
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