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(短編集)
ジャイロスコープ
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ジャイロスコープの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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“後ろの声がうるさい”の最後の手紙を読んだ後、再度、後ろの2人のやりとりを読み返すとクリスマスプレゼントのくだりで泣けました。 ただの伏線回収と思わせて、実はそうじゃない。 子を持つ親の涙腺を緩める話です。 | ||||
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伊坂幸太郎初. 短編集なので,集中を切らすことなく読了できた. セミンゴが何故か頭から離れない... | ||||
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伊坂幸太郎作品の中では古い方になるのかもしれないが「ギア」が、気に入った。2006年「エソラ」掲載とあるが2008年生まれの息子から勧められた。この年齢でも自分の生まれる前の作品に興味持つんだね、と妙に感心。だって、この作品の中で最大のインパクトとも言える「精子をもらいたいというスパムメール」、私達20世紀の人は「あ~あ~、懐かしいね」って思い出すけど、今の中学生がEメールなんかそもそも使わないし、わけのわからんスパムメールなんかは弾く仕組みができてるからこんなん来ないし。そんなのも「過去の歴史的な事柄」として若い世代が楽しんでるんだろな。しかし化け物不気味だった!伊坂氏自身が巻末のインタビューで、その化け物を描きたいだけでこの作品を作り始めたというから、文句なしリアル感である。毎日化け物と共に暮らせる気分に浸れました。 | ||||
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2度読みました。何度読んでも引き込まれます。 | ||||
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自分が読んだのはあるなんとか以来久々の伊坂作品で、期待値低かった分面白かったです。アハ体験みたいな伊坂さんの仕掛けに事前に気づける話の展開、バランスが好きです。当たりのおはなしとハズレのおはなしもあってそれもまた伊坂幸太郎なんだと再認識した作品。 | ||||
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短編集にどハマったきっかけが このジャイロスコープです。 伊坂幸太郎さんの七変化ともとれる お話の数々がバラエティ豊かに 詰め込まれているのに1個1個の話が短いのでサクッと読んでいけます。 そして最後には… それは、お楽しみ(* 'ω')ノ | ||||
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浜田青年ホントスカ、でいきなり映画的などんでん返しの妙を味わえ、一人では無理がある、ではユーモアとささやかだけど幸せな心持ちにさせられる。 自分が才能ある映画監督だったら、どの作品も映画化したいと思えるようなウイットと暖かさに満たされる中身の濃い短編集です。 | ||||
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題名にもあるように7つの個性豊かな短編小説です。 方向性がありません。さまざまな伊坂ワールドが待っています。 「浜田青年ホントスカ」 スーパーの駐車場の片隅にあるプレハブが舞台。「助言あり〼」。 「浜田青年」はひょんなことからそこで働くことになったのだが...。 伊坂幸太郎らしい短編。 「ギア」 SF的要素を持つ意欲的な作品。まったく見知らぬ者同士が乗りあうバス。 シュールな状況でシュールな会話が交わされ、謎の生物が後を追う。 「二月下旬から三月上旬」 読み始めは純文学かと思いきや、主人公『私』が体験するのは、 現世か幻か。分類不能な作品。 「if」 『もし、あの時、ああしていれば』、誰もが考える問だ。主人公山本も 例外ではない。井坂幸太郎的なパラレルワールドと思いきや。 「一人では無理がある」 ファンタジックでありながら、とことんリアリスティックな作品。 伏線の敷き方が絶妙。 「彗星さんたち」 新幹線の清掃係り達が主人公。昨今はテレビ等で取り上げられ、 メジャーな仕事になってきている。そこで交わされる会話が面白い。 最後はほんわかする物語。 「後ろの声がうるさい」 描き下ろし。すべてのパズルのピースがカチッとはまる、この作品 があるからこその伊坂ワールドの完成。 | ||||
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本作は、以下の7つの短編+伊坂氏のインタビューから成ります。 浜田青年ホントスカ ギア 二月下旬から三月下旬 if 一人では無理がある 彗星さんたち 後ろの声がうるさい 冒頭の二編あたりは、読み慣れた東野作品との、句点や言い回しの違いがやたらとなじめない感じでした。 が、「二月下旬から...」のあたりから、なんだか真っ暗ななかでのジェットコースターみたいに、ドキドキワクワクしながら次の展開を楽しみにしている自分がいました。 伊坂アトラクションにすっかりはめられた感じ。 伊坂氏もインタビュー部分で、『短編は、長編に比べると確実に、読者のことを考えて、「面白い仕掛け」「驚きのある展開」を用意しようと思うんです。』と語っていらっしゃいますが、まさにこの「仕掛け」や「展開」に魅了されました。 また、最後の「後ろの声がうるさい」で、粋な計らいをされているのがにくいですね。 いろんな作家さんの、いろいろな文体やいろいろな作風、物語に触れるのも、読書の楽しみのひとつ! と、改めて気付かされた一冊でした。 | ||||
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伊坂幸太郎氏による7つの短編が収録された一冊です。 ミステリーからSF、そしてヒューマンストーリーまで、多岐にわたるジャンルを楽しめる内容でした。 「浜田青年ホントスカ」は、相談屋の仕事の手伝いを引き受けた浜田青年の物語。あっと驚く結末が待っていました。 「ギア」は、謎の生物が現れるSF物語。多くのSFにテーマがあるように、この作品にも『社会の仕組み』というテーマが隠れていたのかもしれません。 「if」は、バスジャックを背景に『もしあの時こうしていれば』という状況を描いた作品。あの時のチャンスがもう一度訪れたら、あなたならどうしますか? その他にも、最後に全てが繋がる伊坂ワールドを楽しめる「一人では無理がある」など、一つ一つの作品を濃厚に楽しむことができました。 | ||||
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今作の中で、「一人では無理がある」「彗星さんたち」を 特に気に入りました。 「一人では無理がある」では サンタの変わりにプレゼントを届けるという夢のある会社を舞台に、 その会社に勤める、仕事のミスは多いけれど、 なんだか憎めない男「松田」が中心となって話が進んでいきます。 読んでいて、伊坂幸太郎さんの作品らしいなあ。と感じました。 短い話の中で、伏線が見事に回収されていくので、 のめり込んでしまい、あっという間に読んでしまいました。 「彗星さんたち」は、大泣きしました。 バス車内で読んでいたのですが、 涙が止まらない→続きが気になって読む→泣くの悪循環で... 周囲に高校生も多かったので、バス車内で泣いてる人が!なんて ツイートされていたらと思うと、とても恥ずかしくてたまりません。 この話は、新幹線の車内清掃員として入社した「二村」と パウエル国務長官に心酔している主任の「鶴田」が話の中心となります。 この鶴田さんに感情引入してしまうと本当に悲しくなりますが、 同時にこの女性の心の力強さにとても魅力を感じます。 鶴田さんの人生経験を踏まえた上で、彼女の発言を反芻すると、 その言葉の深さ、重さに心を動かされます。 「ちょっと砂糖があるだけで、苦い薬も飲めるのよ。 どんな花にも蜜がある、楽しみ方を見つければ、つらい仕事も楽しくなるの」 「どんな花にも蜜がある。どんな仕事にも砂糖はある。どんな人生でも価値はある。」 「彗星さんたち」で最も印象に残った言葉です。明日からまた仕事頑張ろうと、 楽しい人生を送るのは、自分次第なんだなあーと思わせてくれました。この本を読んで良かったです。 また巻末インタビューに書かれていますが この話を書くにあたって、新幹線清掃の会社であるTESSEIさんを著者が取材したそうです。 私は勉強不足のため、恥ずかしながらこちらの会社をはじめて知ったのですが あちこちのメディアから取材されている有名な会社のようです。 こちらの会社の本も出版されているようなので、次はこちらを読んでみたいと思います。 著者も「清掃の中でのドラマがかなり感動的で、事実がすでに小説的だ」と仰っていて 内容が気になります。 | ||||
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わたし、某国立大医学部2年の斉藤はるかともうします。 あなたにお願いがあってメールしました。 突然このようなメールを送ってしまい、驚かれているかもしれません。 何らかの無差別送信のメールだと誤解されなければいいのだけれど、と思っていますが、そう疑われても仕方がありませんね・・・。 ってこの作品から抜粋して書きましたが、 「このレビュー欄に、出版関係者へ断りもなく引用して載せてしまったら、作者が怒るんじゃないですか?」て思われそう。 まぁ、私にも似たようなメールが届いてきたこともあるし、伊坂さんも許してくれますよね? ね! | ||||
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その時代ごとに描かれた伊坂さんの作品。 好き嫌いが分かれてるけどやっぱり好き。 首鼠両端ではなく感性で読むから面白い。 伊坂さんの感覚ってどこか親近性に富む。 同じ仙台在住だからかな?? って勝手に思うけど笑顔が止まらない。 | ||||
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文庫本「ジャイロスコープ」をふりかえって 読者インタビュー ー「浜田青年ホントスカ」について述べてください 読者 これって浜田青年って、絶対、濱田岳を想定して描いているよね。 ー「ギア」について 読者 スパムメールって、初期の頃は確かにここに書いているように物語があって、それに乗っかって付き合ったら、なんか壮大な物語に入れるかもしれないという面白さがあったよね。したことないけど。 ー「二月下旬から三月上旬」について 読者 どの時代のどの日も、「戦前」で、「増税前」だ。ーという記述がまるで「今の時代」に被るようだね。 ー「if」について 読者 「A」と「B」の関係って、前作「二月下旬から」と同じ叙述トリックだよね。そういえば、「砂漠」でも使っていたっけ。 ー「一人では無理がある」について 読者 くそ。あとがきを見ていたのに、だいたいの話の構成は分かっていたのに、最後の文節までオチが分からんかった。 ー「彗星さんたち」について 読者 この短編書くのに、わざわざ直に新幹線清掃の会社に取材に行ったらしい。不思議な話は、あるにはあるが、珍しく直球お仕事小説になっていた。 ー「後ろの声がうるさい」について 読者 伊坂幸太郎らしく短編集の受け皿として書き下ろしで短編を書いたらしい。全ての短編を俎上に乗せながら、尚且つ新しいほっこりするエピソードを入れている、この優しさこそが伊坂幸太郎なのである。 ー「十五年を振り返って 伊坂幸太郎インタビュー」について 読者 最初は、あとがきの代わりに編集者が付け足したインタビューだと思った。でもこれって、絶対、伊坂本人の書き下ろしだよね。このサービス精神こそが、伊坂幸太郎なのである。 2015年10月11日読了 | ||||
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元々、storysellerに掲載された短編「首折り男の周辺」を読んで初めて伊坂幸太郎を知り好きになったからなのか、今回の短編集は大満足です。 作品によって感じる印象は異なりますが、読み進めるに従ってどんどん面白く、引き込まれるように一気に読んでしまいました。 意外な展開、突飛な設定、じわっとくる感動…色んな側面から楽しませてくれる本でした。 | ||||
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表紙裏で、『ジャイロスコープ』という題名を、「驚きと意外性に満ちた」ということばで説明しています。 本当に驚きと意外性に満ちていました。 そして、こういう話をこしらえる作業に、うらやましさを覚えました。 全7作品のあとに、インタビューが付いています。 | ||||
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今回の作品は伊坂さんらしい作風の作品もあれば、ちょっと「魔王」や「あるキング」のようなファンの間でも賛否がわかれそうな作品が収録されています。 個人的にはそうしたエキセントリックな内容は大好物なので抵抗はありませんでしたが、多少伏線回収が強引な話もありましたね。 この作品を例えるなら伊坂さんが書く世にも奇妙な物語です。 日常と非日常の間にあるような不思議な話が満載です。 | ||||
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おもしろかったです。 巻末のデビュー15年にあたってのインタビューが特によかったです。今までの作品をどんな気持ちで書いていたか、少しですが知ることができて楽しく読めると思います。 | ||||
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新潮文庫では、伊坂幸太郎さんのデビュー15周年を記念して3か月連続で新刊を出すことになり、 本書「ジャイロスコープ」はその第3弾で、書き下ろし「後ろの声がうるさい」を含む7作を収録し、 さらに伊坂さんへのインタビューをも収録した、伊坂ファンには堪えられない内容になっています。 収録作品は下記のようになっています。 1:浜田青年ホントスカ 2:ギア 3:二月下旬から三月上旬 4:If 5:一人では無理がある 6:彗星さんたち 7:後ろの声がうるさい 伊坂さんは、洒脱な会話、スピード感あるユーモアのある文体、 多数の伏線が張り巡らされ、それが最後に見事一点に収束する見事な展開が特徴だと思いますが、本書の短編もその例に漏れません。 本書のタイトル「ジャイロスコープ」のように意外性に満ちた、方向性の違う多彩な作品が集められています。 そして、最後の作品「後ろの声がうるさい」で、それらの方向性の違う作品に一貫性を与えています。 私が面白いと思った作品は、1、5、6 ということになります。 1:車であてもなく旅をしていた浜田青年が、ひょんなことからスーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣のもとでアルバイトをすることになります。 できるだけ外出をしないこと(人目につかないようにする)、携帯は預けること、などの条件が付きますが・・・・・・・。 いや、見事に騙されました!! 5:このような仕事があるのか否かは別にして、これはサンタさんのお仕事の話です。 いつもドジをする松田陽一の話が出てきますが・・・・・・・・。 見事なクリスマスストーリーです。誰か英訳して紹介してください!! 6:単に新幹線の車内清掃のお話だと思っていたら・・・・、 あまり書くとネタバレになりますから、この程度で・・・・・最後のインタビューも必読です!!! | ||||
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軽快な会話と意外な繋がりで驚きの結末に至る、という伊坂さんらしいエンタメ短編(「浜田青年ホントスカ」「if」など)から、因数分解できない文学的挑戦を孕んだ作品(「ギア」など)まで、伊坂幸太郎の様々な側面を堪能できる一冊です。 また、巻末のインタビューが大変面白く、伊坂読者ならば必見の内容でした。 | ||||
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