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朝が来る
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朝が来るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全103件 21~40 2/6ページ
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不妊治療についての前半、望まぬ妊娠についての後半、前後半をつなぐ大団円、うまくできていると思いました。ひかりは余りにも愚かしいけど、よりよい行動選択を学ぶ機会が無かったのだから仕方がないと思います。 でも、映画は辛くて見られないなあ。 | ||||
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現実に起きている問題、周知されておらず深掘されず偏見を持たれた問題を、小説という手法で提起・教えてくれる作品です。 ひかりのように中学生で出産することや出産にまつわる葛藤や尊さを感じさせないこと気持ち悪さを抱く方もいるかもしれませんが、現実に沢山起こっていることであり、彼女らが道を踏み外さないように支援したり、社会や市民に教育の機会を設けることが求められるわけで、この作品は一役買っていると思います。 映画から来ましたが、一つの作品によくまとまってるなあと感心しました。 | ||||
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ひかりのパートの堕ち方が携帯小説のようだとの批判も多いのですが、現実として描かれているような人生を現実に送る人が多いというだけでなく、それが子を養子に出すさざるを得ない実親のリアルです。団体は、そうして親や社会から受け入れられない女性を、出産までという期限つきですが、実母に唯一安心して存在を認められる場所を与えた。だからこそひかりはどこにもいる場所がなくなったときに自然とその場所に戻っています。 ラストシーンに不満なレビューもみられましたが、堕ちに堕ち、その団体もなくなった今、 14歳の自分は間違いなく「母」であったという事実が、最後に残った自分自身への肯定であり、それが再出発の取っ掛かりになる「かもしれない」という微かな期待で終わる。 不妊治療で先の見えないトンネルの先にやっと朝が「来た」養母、そして、どん底まで堕ちた先に朝が「来るかもしれない」実母、その間には確たる証として2人をつなぐ子供。非常にきれいなラストシーンではないかと思いました。 唯一残念なのは、明らかに参考にしたドキュメンタリーが参考文献の記載すらないこと。これをしっかり団体に取材などして書いていたら、味噌がつかなかったのに。逆に解説を書いている河瀬監督の映画化ではしっかりその団体の協力を得て作られているので、原作者のチョンボをフォローしています。 | ||||
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読書後ほんのりしました。良い本です | ||||
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色々と詰め込まれた内容なのに綺麗に収まった様な作品です。 正直、もう少し先の話も読みたいと思う程に最後は呆気ない終わり方でしたが、それもまた綺麗な終わり方だとも思う。 個人的には何か寂しく悲しい気持ちになってしまいました…読んで損は無いと思います。 | ||||
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不妊治療のところも、 14歳で妊娠してしまうひかりも、 感情の描写が繊細で、リアリティがあって引き込まれました。 | ||||
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求められていないこどもを宿し、悲惨な人生を歩む少女。この少女は救われることはないのだろうか?読み進めるにつれ引き込まれて行きます。 | ||||
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特別養子縁組制度というものがあることは知っていましたが、その仕組みについては知識もなくこの小説によって 制度の詳細を知りました。血の繋がりとか言いますがそれ以外でも本当の親子になれるのだと思いました。 育ててもらった時間が大切なのではないでしょうか。 | ||||
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早くてキレイでした | ||||
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ガラスのこころを持った少女に襲う苛烈なまでの試練は耐え難く、ひとを変えてしまう残酷な時間を止めどなく襲う。求めても、求めても叶わぬ願いに選んだ道に翻弄されつつ揺らがぬ思いに繋がる確かな絆がこの物語の集大成なのでしょう。 | ||||
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里親をやっている関係で市の支援課の先生に勧められて読みました。 恥ずかしながら活字が苦手な人間なのですが、不思議と自分に興味のある部類の本のためか一気に読了しました。 特別養子縁組の制度を学ぶ際、どうしても私たち里親、つまり預かる側目線で考えてしまいがちです。そこには誰しも『実親のもとでは養育が難しいかわいそうな子』と『そんな子を預かって育ててあげる里親』、そして『実親は望まぬ妊娠をした残念な人』というステレオ観が基底に流れています。それは致し方ない事です。 実親さんの望まぬ妊娠に至った経緯、狂って行く歯車を止めることのできない不安と恐怖、里子に出す時、出した後の心の葛藤。 たとえ疑似体験であっても私たち里親が特別養子縁組を理解をするという意味では本書は格好の教科書だと思います。 | ||||
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本作品は、巻末の解説の執筆者、河瀬直美監督の手によって、このレビューを書いている2020年11月現在、映画が劇場公開中です。 なかなか高い評価を受けており、私はこうした場合、まず、原作小説から入るので、今回の読書となりました。 作者の辻村深月は、もともとミステリ分野出身の作者。 「辻」という文字は、「綾辻行人」という、ミステリ分野での人気作家からの文字と伺っています。 物語としては、栗原左都子というタワーマンションに住む、恵まれた環境のもとに、不審な電話がかかってくる。彼女と夫は、朝斗という幼稚園に通う、子どもがいるが、その子どもを「私に返してほしい」という内容。じつは、朝斗は、養子だった。電話の主は誰で、何を要求しているのか、という「謎」がミステリとしての根幹にあります。 この作品が、多くの支持を受けている要因として、この「子どもを返して」という謎の問いかけのあと、読者が想像するのと全く異なる、驚くべき展開となっていて、実際、私は、正直なところ、物語に引き込まれ、読了まで、あっという間でした。 この作品が、単なる「心理サスペンス」ではなく、「社会問題」を扱った、いわば、「社会派ミステリ」となっていることは、述べておきたい部分です。 【特別養子縁組制度について】 栗原夫妻が、朝斗を養子に迎えた背景には、「不妊治療」の問題があります。これは、多くのメディアで報じられており、その問題に悩む夫婦が沢山いる、ということは、認知されてきているでしょう。 だから、初めの方で、この問題を軸に、物語を展開していく作者は巧みだと思いますが、私が着目したのは、「特別養子縁組」という制度です。 この制度は、厚生労働省のホームページに詳しく載っているのですが、歴史は古く、昭和62年から始まっています。この制度の特徴は、「普通の養子縁組」と異なり、「福祉」政策の一環として行われていることです。 「子どもの福祉の増進を図るために、養子となるお子さんの実親(生みの親)との法的な親子関係を解消し、実の子と同じ親子関係を結ぶ制度です。」というのは、ホームページからの引用。 この制度は、望まない妊娠や、子育てが巧くいかない場合に、子どもを保護することを目的に、「子どもが欲しくて、育てる環境のある夫婦。でも、体質的な問題で、子どもを授かれない夫婦が、子どもを養子として迎える制度」です。 普通の養子縁組は、戸籍上、「実の親」と「養子の親」が併記されます。しかし、この制度を利用すると、「実の親」は記載されず、実の親子と同様、「養子の親」の戸籍に「長男」や「長女」と記載されます。 つまり、養子であるかどうかは、「養子の親」が周りにどう説明するか、に委ねられます。 戸籍を見ただけでは、「養子」とは気づかれない訳です。 この「特別養子縁組」制度、厚生労働省のホームページに統計が載っていますが、平成24年までは、全国で年間300件台でしたが、それ以降、増加していて、平成26年以降は、500件台を越えているそうです。 こうした「社会的背景」をベースにした作品は、個人的に好みなので、高く評価しました。 もちろん、現実には、関係者が、養子の親に、「子どもを返して」と迫るなどという事態は起きないでしょう。 でも、そこは、「フィクション」として、許容範囲です。 デビューから、割と早い段階で、「直木賞」まで到達した作者なので、その実力が発揮された作品として、推薦したいと思っています。 悩みは、巻末解説の河瀬直美監督の映画作品を鑑賞するかですが、その辺りは、しばらく考えさせていただいてから、ということで。 | ||||
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私自身、子育ての真っ最中ですが、この本に出会えて本当に良かったです。本書で登場するひかりの家庭、それが私の実家と似ている部分が多く、ひかりの気持ちや考えに共感できてしまうのです。それとともに、子供にとっての家庭のあり方を考えさせられます。子どもにとって居心地のいい家庭を築くことが、私がすべき一番のことではないかと再認識いたしました。 そして、本書のクライマックス。涙が止まりませんでした。 | ||||
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想像していたのよりずっと濃い内容のものでした。全ての人に読んでもらいたいと思うほどです。 娘にも もう少し大きくなったら読ませたいです。 | ||||
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辻村深月さんの作品は始めてでしたが、惹き込まれて一気に読み切りました。 | ||||
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ひかりは自分を認めてくれる場所を探してずっと彷徨っていたのだし、教員である母親も予想外の出来事に戸惑い、心が乱れ、娘を受け入れる心の余裕が持てなかっただけだ。 一方、佐都子の心の根っこの強さが対照的だった。 愛とは何かを明確にしてくれる作品だ。 | ||||
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みんながもう少しずつ、自分ことを置いて歩み寄れたら……よかったのかもしれない。。 みんながもう少しずつ、他人の気持ちに想像力を働かせる余裕あったら……よかったのかもしれない。。 そうすれば、こんなに追い詰められる人が減るかもしれないと思った。 せめてこの本に出会ってそう心を動かされた自分は、自身の考えに間違っているかもしれないと疑いを持ち、周りの人の気持ちに想像力を働かせられるときを増やしたいと思ったら | ||||
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感動した。 | ||||
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状況も年齢も違う2人の女性のストーリーが描かれた作品です。 中学生の少女が妊娠してしまう、それはその少女の親や親戚からしたら「普通」ではない人生である。そんな思いを少女に暗示していく様子が、その少女の拠り所を奪ってしまっていたのかなと感じます。 まだ若い親の力を借りなくては生きていけない少女の思いもよらぬ妊娠。1番不安であったのは家族よりも少女自身だったのでは。家族にも愛している人にも見捨てられ、雄一大事にしたい自分の子どもとも引き離され、彼女は不安でたまらなかったんだろうなと思います。 どんな形であれ子どもを守れるのは大人。 そんな子どもを見捨てず親身になれる大人や拠り所が、組織としてでも増えていくといいなと願っております。 | ||||
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八日目の蝉と比較してみたらどうだろう。八日目の蝉は東から西への逃亡劇。本作は西から東への逃亡劇。瀬戸内は子育てにいい土地柄なのだろうか。ラスト。実の親と育ての親が心を通わせる場面。雨の中の子供の生き生きした描写が美しく、映画化されるために書かれたような小説に仕上がっている。表現が立体的で読みながら、その情景が頭に浮かんでくる。悲しいのは実の母、広島のおかあちゃんは、20代にも関わらず追い詰められ、若さは失われ孤独の中に疲れ果てていた。育ての親との好対照をなしている。私は40代の後半で独身、結婚しておらず子供はいない。理解できていない部分もあると思う。ただ、子供を産み育てるということは本当に大きな社会的、道義的責任を負う。振り返ると自分はその責任から逃げてきた結果、独身なのだと認識した。子供を育てるというのはひとつの楽しみで、それを体験できなかったのは、人生における大きな損失なのではないかと感じた。 | ||||
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