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そして夜は甦る



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そして夜は甦るの評価: 4.09/5点 レビュー 54件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 21~40 2/3ページ
No.24:
(5pt)

日本のハ-ドボイルドはやはりこの人

ひさしぶりの、ハードボイルド、沢崎の、せりふ、動作がめにうかぶ。カツコイイナー。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
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No.23:
(5pt)

希代の作家の記念すべきデビュー作

主人公の探偵の元にある人物が訪ねてこなかったかという男が現れ・・・というお話。

今年(2018年)久々に原さんの新作が出るという事で、沢崎のシリーズ長編だけ4作読み返してみたのですが、最初に読んだ中学生時代と同じ様の面白く読めたので少し驚きました。時代や自分の人格が30年くらい経つと多少読後感も変化しているかと思ったので、昔読んだ時とは違う読後感になるかと思いながら読んだもので。時代や社会が変わっても面白さは変わらなかったのは如何にこの作品が普遍的な作品だったのかと思いました。

ただ、変わった所が全くないという訳でもなくて、30年前に読んだ時は重厚な感じがしましたが、今回読み返したら以外と軽く、スラスラ読めて、一日で読めました。決して軽佻浮薄という訳ではないですが、原さんが以前はジャズのピアニストをしていたとの事でリズム感の良さがテンポのいい文体となって現れたのかなとか思いました。

何でも、公募の文学賞に送るつもりは全くなかったそうですが、そういう賞に送っても最低でも佳作入選ぐらいはしたのではないかという完成度だと思いました。原さんは最初から完成していたという事でしょうか。

希代の作家の記念すべき処女作。是非ご一読を
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
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No.22:
(4pt)

大好きな和製チャンドラー

沢崎シリーズ 今回は東京都知事狙撃事件とか 事件の規模が大きくなりました。 でも 書き始めから 独特のテンポと 流れるようなストリーラインはさすがで 相変わらず 面白かった。
この販売店さんは 3冊購入しましたが 残り2冊に比べると これだけ状態がいまいちだったので(シミ日焼けがありました) 他の2冊がよかっただけに残念。 星一つ減らしました。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
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No.21:
(5pt)

よい本との出会い(再会)は、人生の貴重品

多分、15年ぶりぐらいに書棚から出し、読み返しました。数度の引っ越しをともにしたハードカバーの表紙に、満足を得ています。半日ほど時間ができ、一気に起承転まで読んだところです。

当方、東京生まれ東京育ちで、今は北海道の田舎に住んでいます。「清原・桑田の入団」が時事話として出てきますが、「ああ、あの時代だな」と感慨深く。気がつけば主人公の年齢を超え、主人公ほどではないかもしれませんが、それなりの人生の酸いも甘いも味わった後に再読すると、こんなにも味わいが違うのか!!と感慨深く思いました。

小生、田舎暮らしなのでネット環境に都会の方よりも恩恵を受けているのですが、SNSもスマホもない公衆電話の時代。といっても決してただのノスタルジーだからよいではない、何か、人の営みの普遍性を強く感じました。時代の流れと関係のないところでの、大切なもの、守るべきもの。

主人公が淡白に感じられている方のレビューも拝読しましたが、どうなんでしょう、濃い味付けの主人公が当世流かもしれませんが、時代の波が変わった時にそれが吉と出るか凶と出るか。まあ、料理の味同様、個人の好みの範疇なのかもしれませんが。

数日前も、これは映画ですが押井守監督のアニメ「スカイクロラ」を、やはり5年ぶりぐらいに見ました。テレビの画面が以前よりも大きく、画像もよく見えるせいか、これまた、新たに得るものがあり。これまた、主人公が実に淡白ですが、だから逆にクライマックスに味わいがあるのだなとうなりました。これは、劇場では感じなかった(劇場では話の筋を追うので)。また、当書と同じく「時代の流れとは別の普遍性」を感じました。

押井監督がなにかで書かれていましたが、特にアニメは製作期間が数年に及ぶことも普通なので、当時の時代性をいやでも背負ってしまう。が、映画のよいところは、後の時代に、なにの予備情報もなく見たときに鑑賞に耐えられるか、それも味わいの一つだ、との談を、いやがおうにも味わうことになりました。

ありますよね、移動途中の飛行機やフェリーで「時間つぶし」に見たもの、読んだもので、「ああ、よい出会いだったな」と思うこと。

著者の新刊(笑)、2007年に出ていたのですね、小生ものんきなものです。数日前、それを入手、拝読の前に当書を読み返そうと思った自分に乾杯。エッセイの「ハードボイルド」も数編を読みましたが、新刊が実に楽しみです。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
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No.20:
(5pt)

ハードボイルド!

翻訳調でシンプルな描写の文体が持ち味です。 その所為か、話がテンポよく進みます。 また、頻繁に挿入されるユーモラスな会話も大変魅力的です。 強いて欠点を上げると、登場人物が多く相関図が複雑なため、 一気に読まないと展開について行きづらくなります。 最初に人物表がありますが、軽いネタバレを含むため、 初見の方はそちらを見ない方が吉です。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
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No.19:
(4pt)

原作品ハマる

友人に教えてもらい読みましたが面白いです。今迄知らなくて残念。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
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No.18:
(4pt)

ミステリーの王道

よく仕組まれたミステリーでした。でも複雑すぎて、何回か読み直して納得したところも。
登場人物が面白い。
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No.17:
(5pt)

大満足でした。

現在 少しずつ読んでいます。
ハードボイルドの代表作として名高い作品を安くてにできて満足です。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013
No.16:
(4pt)

まあ、よい

何度も読み返すとは言えないが良作です。 次の作品が出たら買ってもよいと思います。
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No.15:
(5pt)

☆今も色褪せない!原氏のデビュー作品です!

■18年前 本書の初版本を購入したのですが、度重なる転勤で紛失…(涙)
ずーと、探していました。運良く?中古本でなく新品が入手できたので、
大切に書庫に仕舞っています(笑)※もちろん原氏の他の4作品と共に!
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013
No.14:
(4pt)

いいと思います。

発行が古く、地元の古本屋を数件回りましたが見つからず、こちらで購入させていただきました。包装も、中身も問題なく、いい買い物ができました。小説自体も面白かったです。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013
No.13:
(5pt)

ハードボイルド万歳

原りょう「そして夜は蘇る」を読了。今回で3回目の読了です。やはり主人公、沢崎に心奪われてしまう私なのでした。チャンドラーの直系の物語作家である作者が生み出した、沢崎はやはりチャンドラーが生み出したマーロウと同じように東京の街を歩き回る。卑しい街、新宿を歩き回る。そこには人間模様の襞が2重にも3重にも重なっている事件が横たわっている。沢崎はその襞の一枚一枚を引き剥がし、真相に迫る。襞が全て剥がされた後、人間の悲しみがそこには残っている。

いつも沢崎に教えられる。男の生き方を。私が沢崎になるには、覚悟も経験も、もちろん我慢も足りない。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013
No.12:
(5pt)

古いのに新しい

この作品を読むまで恥ずかしながら「原りょう」なる作家を知りませんでした。
直木賞も受賞している実績ある方だと読んでから知りました。
良い作品に出会う度に感心しか出来ませんが本作も非常に面白いですね。
所謂ハードボイルド物ですが主人公の沢崎探偵を中心に事件は進み、
ある程度話の流れが判って来たところでストンとひっくり返される展開は、
飽きさせないばかりかもっともっとと一気に読ませてくれます。
誉田哲也のような目まぐるしい情景変化がないのにあくまで穏やかに
それでいて最後の最後まで結末が見えてこないストーリー性と
沢崎のキャラクターに5つ星をつけさせていただきます。
24年前の作品と判らせるのは実際に起こった出来事や背景が描かれているからですが、
人間の持つ欲望や性が永遠に変わらぬ限り本作の面白さも新鮮であり続けるのではないでしょうか。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013
No.11:
(5pt)

良質なミステリーを貴方に

寡作のミステリー作家、原ォのデビュー作。
あえて翻訳物のチャンドラーを読み漁った末に、あの雰囲気をそのまま「原ォ」のミステリーとして落とし込むとどうなるか。
まさに骨太の「完璧な」ハードボイルド・ミステリーが出来上がる。
この小説は、直木賞を獲った「私が殺した少女」の後で読んだのだが、デビュー作とは思えない仕上がりになっている。
翻訳調で、冷たく乾いた感じに仕上がった文体。
幾重にも張り巡らされた緻密なプロット。
これでもか、と畳み掛けてくる息をつかせぬストーリー展開。
ははぁー、犯人はこいつか、と思って読み進めていくと裏切られる心地よさ。
都知事候補を襲撃した犯人は誰なのか。
犯人を追っていた佐伯はどこに消えたのか。
大物俳優を弟に持つ都知事を狙撃した理由は何なのか。
大手鉄道会社を経営する一家と都知事との関係は。
渡辺探偵事務所の「沢崎」が徹底的に追いつめる。
ひとつだけ難点があるとすれば、ストーリーが入り組みすぎていて、時間をかけて読んでいると頭の中で話がつながらなくなる可能性があること。
一気に読み上げれば良いのだが、読み進めるのがもったいないとまで感じてしまう。
軽めのミステリーでは体験出来ない濃厚な味を堪能したのであれば、原ォ以外には考えられない。
そう、まさしく「堪能」という表現がぴったりだ。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013
No.10:
(5pt)

凝りすぎでこわい位

一気に読まないと、分かりにくいほど、凝っている内容。登場人物が多数いて、誰が誰と、どういう関係から、どのように係わっているのか、頭の整理が必要でしょう。それだけに面白さは保証する。蛇足だけど、I原知事、I原Y郎を連想して笑ってしまった。
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4150305013
No.9:
(4pt)

おら、ハードボイルドだど!

初めてこの作家の本を読んだ。
ハードボイルド小説であるということ以外、
情報はなかったが、
読み続けていくうちにのめりこんだ。
途中で自作自演の狙撃ではないのかと思ったが、
最後まで面白く読むことが出来た。
作者の長編デビュー作らしいが、
発表順に読んでみたいと思った。
内藤陳の懐かしいギャグを思い出した。
「おら、ハードボイルドだど!」
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013
No.8:
(4pt)

沢崎の下の名前はなんだろう…?

直木賞作家のデビュー作である。受賞したのは別の作品だが、こちらのプレビューの「原りょうの作品は発表順に読む方がよろしい」とのアドバイスに従ってこちらを先に読んだ。
さて中身はというと、まず文体だがこれは好みが分かれるところだろう。日本人作家にもかかわらず、翻訳小説さながらの地の文は、残念ながらヘチマたわし愛用の私の純和風の肌には合わず、星を一つ減らす原因となっている。
しかし、普段から翻訳小説を読みなれている方や、チャンドラーのファンであるといった方には全く気にならないか、むしろ大いに好まれるのではないだろうか。
それよりも原りょう作品にはもっと強烈な魅力がある。すでに読まれた方は画面の前で叫んでおられることだろう。
「台詞だよ、台詞!」
そう、台詞である。この作家は、フィクションとしての、そしてハードボイルド小説の登場人物としての味わいある台詞を書くのが実に巧い。
登場した主人公の最初の台詞を聞いた(沢崎の台詞に限ってだが、私の頭の中で音声として聞こえる)とき、細かい描写など必要なく、その立ち姿をはっきりと思い描くことができた。
また、「処女なんて捨ててしまいたい」とすがってくる19歳の据え膳娘に対する台詞が、40歳になった男の渋さを滲みださせていて心憎いばかりである。
さらに、依頼人である妙齢の女性から独身かと問われてそれに答える件もまた良い。この依頼人とは至極細い男女の糸を引き合うシーンが何度かあるのだが、その糸が決して大きくは振れない辺り、この作家の筆力の深さが感じられる。
これらの台詞はハヤカワ文庫JA版ではそれぞれ8、131、192ページに記載されているので、少しでも気になる方は、ぜひご自分の目で確かめられることをお勧めする。
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No.7:
(4pt)

ハードボイルド

文体とか、舞台とかは、『ららら科学の子(ほんとは学の字が違うけど』と近いし、村上春樹の『ダンスダンスダンス』とも似ているかもしれない(一人称で、主人公が人探しをしていて、その主人公は何らかの過去の思い出に囚われていて、で、ときどき人が死ぬ)。この世代の人はハードボイルドが好きなのかな。ちなみに村上春樹の初期の小説を「僕」という人称で語られるハードボイルドと言っていたのは、確か加藤典洋だったと思う。ま、そんなまとめ方をされても作者たちは迷惑かもしれないけど、そんなことも思った。 全体として、スリリングで面白い。気の利いた言い回しもたくさんあってよい。最後の場面とか、どきどきする。うん。傑作なのだと思う。ただ、この1980年代の小説を読みながら、小道具や風景描写に時代を感じてしまったり(携帯電話がないし、都庁が新宿ではない)する自分がいるのは残念だ。小説を読んでいて、時代を感じるということは決してマイナスポイントじゃないと思うのだけど、作中の舞台・時間があまりに自分の住んでいる場所、生きている時代と近いと、なんというか、熱海とかの近場に旅行に行って緊張感のない時間を過ごしているのと近い感情を覚える(そういえば、熱海にいっても、10年くらい時代をタイムスリップした錯覚に陥る、もちろん10年前)。文章に緊張感が漲っているだけに、そのギャップが残念。しかしこれは当然作者の責任ではない。
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No.6:
(5pt)

沢崎に惚れる。

推理小説好きな人には、是非一度手にとっていただきたい作品。文章に独特の理屈っぽさがただよう。まず、それを心地良いと感じるか、不快に感じるかが、この沢崎シリーズを好きになるかどうかの、基準になると思う。「そして夜は甦る」は、探偵沢崎シリーズの第一作目。推定独身、東京都在住、すすけた中年探偵・・・・彼のルックスについては、ほとんど明らかにされていない。しかし、彼がくゆらせているであろう煙草の香りを、私は確かに感じた。彼に惚れてしまった。もし、現実に彼が居たら、哀愁を帯びたその背中を、いつまでも追っかけてしまうであろう。物語は、緻密で、理論立てて構成されている。読み終わった後、妙に理屈っぽくなり、恋人と大喧嘩をした経験が有る。それでも、読むのを止められなかった。次の作品も、そして次の作品も、読み応え有り。まず、この作品からどうぞ。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013
No.5:
(5pt)

沢崎の初登場

日本にもあったかと思わせる、沢崎シリーズの記念すべき第1作である。沢崎はけっしてかっこいい探偵ではない。しかし、ハードボイルドらしく、自分で決めた信念には忠実にしたがって生きていく。各場面、へーと思わせる沢崎の観察眼を披露する。ストーリーも緻密に組み立てており、ミステリーの要素も多い。じっくり読みたい一品だ。
そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))Amazon書評・レビュー:そして夜は甦る (ハヤカワ文庫 JA (501))より
4150305013

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