■スポンサードリンク
神様ゲーム
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
神様ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 21~40 2/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「講談社ミステリーランド」シリーズの一作。ということは児童を主な読者層として意識した刊行物のはずで、実際そうした跡はうかがえます。ただこの作品、「子供には毒も必要だ」とばかりにえげつない。児童に読ませるかどうかは先に大人が一読して判断したほうが良いんじゃなかろうか…。 そうして、一読した大人のほうがハマってしまうかも知れません。 主人公のクラスメートとして全知全能の神様(推理なんてする前から答えを全て知っている)を登場させながらミステリとして成立させている手腕とアイデアはお見事。むしろこの自称神様・鈴木くんの存在が、事件を追う10歳の主人公に「どこまで彼の言葉を信じるのか」「どこまでを彼に頼るのか」の葛藤を与え、本作の読み味として強烈に機能しています。 クライマックスはとうとうミステリの枠を飛び出し、シュール、不条理の世界に突入しますが、それが許される(?)のも鈴木くんの存在があってこそ。さすが全知全能です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小学五年の娘の為に購入。ホラーが好きな娘なので、購入したが、内容は親としてはあまり読ませたく無い。 が、五年生の子供であっても知らなきゃいけない世界があるのかもしれないと思い、本を与えた。ショックを受けたとしても、フィクションであり、そして現実に世界のどこかで起きている事態ということを知っても良い年頃だと思う。あっては言えないことを子供の中ではっきりさせることの為に、私は娘に与えた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
信じるか信じないかはあなた次第です。この本を面白いと思うかバカバカしいと思うかもあなた次第です。 最初と最後の章が同じタイトルと登場人物になってますが、当然のように内容も読者の感情も違います。作者の意図を考えると後からじわじわきました。最後の章を読んでいる時の走馬灯感覚から頭を後ろから誰かにどつかれたような気分から何もかも最後まで衝撃でした。読み終えた後のモヤモヤ感もまだ長く続きそうです。この作者の作品は初めてですが、続編が出てるのでとても楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「神様」の使い方が上手くてびっくり。 このモヤモヤ感を共有したくて、他人に勧めたくなります。 子供には読ませない方がいいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作品は、もともと<講談社ミステリーランド>という、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」という、児童書スタイルのシリーズの中の一冊として刊行されたもの。 しかし、この著者らしく、体裁は、子どもでも読める作品ではあるが、「子どもには読ませたくない」内容になっているのが特徴と言えます。 まだ10歳の主人公である、「ぼく」、芳雄の住む神降市では、連続して猫が惨殺されるという事件が起きていた。 芳雄は友人たちと、探偵団を結成、事件捜査を始める。 こんな出だしからするとジュブナイルの雰囲気が漂ってくるが、転校生の鈴木君と出会うところから、様相は一変。 彼は、自分のことを神様だと言い、猫殺しの犯人も言い当ててしまう。 さらに、ある種の密室的な状況で、仲間の死体が発見されるに至り、芳雄は、推理を働かせ、真相に迫ろうとするが…。 密室状態の死の解決に至る道筋は、本格ミステリの定石を踏まえており、そのまま行けば、子どもたちをミステリ好きに育てるのに、一役買う作品かも、と思わせますが、そこはさすが、一筋縄ではいかない著者のこと、相当ミステリを読みつけていても、衝撃的なラストが用意されています。 このラスト、ミステリ通を自称する大人が、果たして子どもに巧く説明できるでしょうか? そのくらい問題を孕んだオチとなっています。 本作品の著者は、年末に開催される各種ミステリランキングでの常連で、本作品も上位にランキングされています。 ミステリの世界で、名探偵はある種の神と言えます。 それを逆手に取って、自ら「神様」を名乗る人物を登場させるというアイデアが秀逸。 発表当時、ミステリ界では、相当な話題になったのではないかと思います。 ミステリファン必読の一冊として、オススメします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
麻耶雄嵩は高校の頃から読んでいたのですけれども、 最近の書籍は未読だったことから購入。 神様シリーズは初めてなのですが、 この作品は、、そもそもはミステリーランドにて 出版された書籍なんですよねぇ ('-`).。oO それを思うと、なかなか残酷な結末で。 いやァ、味わい深い作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても読みやすく、ささっと1時間ぐらいで読み終えられるのは良いです。子供ものだけれども、ちょっと大人びた面を持つ子供達も魅力的です。最後は辻褄があわなき読了感です。インターネットがない時代なら延々と想いを馳せて苦しんだかもしれません。その点でネット社会である程度の答えが調べられるからこそある程度受け入れられる、もどかしさをうまく表現した一作。時代の先駆け呼べるのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
猫の連続殺害事件から始まって、小学生の姿をした神様が登場したり、男子小学生殺人事件の発生へ続き、展開が目まぐるしい作品。 謎解きの主軸は密室殺人で、一旦は納得の真相なのだが、最後の最後finishing strokeで混乱の極み。構築した推理がもろくも崩れて、しかも何故何故?を残して後は読者に委ねますという締めくくり方だ。ジュブナイル的な文体は、それに相反する過激な結末を見たときに、作者の大いなる作意を感じるだろう。 「あいにくの雨で」、「螢」と読んできたが、まだ作者の掴みどころが見つかっていない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大人も楽しめる子供向けミステリのシリーズ「ミステリーランド」の一冊として刊行されながら、「これは子供に読ませたらいけない」と言われた作品 捻じれた悪意に満ちた作品だが、神様の「天誅」という独特のガジェットが最大の肝だ。 「神様が『この人が犯人』と言ったのだからそれが真実」という、強力で残酷な設定。 主人公たち探偵団が事件を追うのをあざ笑うかのように、神様は「天誅」で簡単に犯人を示してしまう。 それでも、この作品はミステリとしてきちんと成立している。 神様は犯人を示すが、一から十まで事件を解説してくれるわけではない。 主人公の芳雄は「天誅」で分かった「犯人という手掛かり」から、事件を再構成していく。 それは正に異形の推理だ。 その上で最後に待ち受けるどんでん返し。 読者ならば「神様は正しい」という前提から、事件を推理して再構成することができる。 とんでもない設定だが、やはりこの作品は本格ミステリなのだ。 麻耶雄嵩にしか書けないだろう、捻じれた本格ミステリ。 決して一般受けはしないが、ミステリの枠を壊す寸前まで歪める、この作者らしい一作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリの面白さを凝縮した佳作。 読了後、最高にモヤモヤしますが、わたくしの場合、日が経つにつれ納得感が勝り、さいこーに面白かった、という結論に至りました。 すみません、ややネタばれますが、ミチルちゃんがうずくまって泣く様から、作者は主人公に、小柄なおかーさんの姿を想起させてましたね。親切。つーか意地悪? ジュブナイル期の青少年諸君も、ロジックに貫かれたミステリの世界観に、きっと何割かは、確実に感染したことでしょう。 Welcome to this world. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を既に読み終わっていた子供に 先日、私が読み終わったところをタイミング悪く?見つかってしまい 読み終わって混乱しまくってる私に 「結局、誰が一番悪い人?」 と聞かれたので 「作家さん(麻耶さん)に直接聞いて・・・」 と言っておきました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんにちは。 何かがぶつぎれになっているようなホラーな世界観。 地面を低く見てずっと登下校の道を歩いているかのよう。 「外の社会」「空」について小説の描写にずっとイマジネーションがわかない。 どこかに押し付けられているかのような息苦しさを感じる。 ずっと以前に読んで、面白かった。 以上です。 お読みくださってありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんな終わり方ないだろ~!こんなヤバイ終わり方見たことありません。 まったく予想だにしませんでした。 しかも、その結末の意味が、私の中で説明できない。 解決できない。 そしてきっと誰にも解決できない。 そういう意味では傑作ですね。 というか怪作(笑)。 トイレ掃除をしながら神様と会話をする場面は、なんともハートウォーミング。 それでいて、ハラハラするし、また神様に会いたくなる。 続編が出てますね。 すでに購入済みなので、読むのが楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
神様鈴木君の存在が謎ですが、次の作品では鈴木君ありきの構成で短編が連作となる形式。 その元となるこの作品を後から読んだが、十分楽しめた。 かなりの残酷さと結末のえげつなさで主人公にとっては救いようがない大人向けの仕上がりになっている。 犯人に対する解釈は読者の鈴木君の位置づけ、天誅の意味づけによるのかと思うが、私は犯人と主人公の子供を思うと唸ってしまう結末だった。 これがベストなのかなあって | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
子供向けの文体になっているけど,明らかに大人向け.子供に読ませたらトラウマになるんじゃないかな. 手練れの読者であってもこの真相には驚かされるし,最後の展開には再度びっくり.結局真の「真相」は読者に投げられている訳で,これを謎解きと言ってよいのだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直、「翼ある闇」を昔に読んで以来、この作者さんは苦手な作風でしたが、今作は今まで読んできたミステリーの中でもベスト3に入れても良いほど傑作でした。 ミステリーを読み返す事はまずありませんが、この作品は三度読み返しました。 「名探偵」の役割を「本物の神様」に委託するという、ミステリーにおける「名探偵の在り方」に対して大胆な解答を示した作品。 だからと言ってトンデモ作品ではなく、作中の謎は論理的な解決を求める本格ミステリーそのもの。 神様が提示する真相は確固として「正しいもの」である事が前提であるため、ラストのどんでん返しの衝撃が凄まじいインパクトを持ってきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
麻耶雄嵩の2005年の中編作品。いきつけの本屋に平積みになっていたのを購入。 「神様」シリーズの第1弾だという帯紙。そんなシリーズあったっけ?そもそも麻耶は超寡作で・・・と思ったが、帯紙に大々的に書かれている、この事件の恐るべき真相をあなたは正しく理解できるか?綾辻行人、などと書かれていてはつい手が伸びるというものだ。 本作の語り手は「ぼく」こと10歳の芳雄くん。クラスの仲間と結成した探偵団に属している。市内で起きている連続猫殺し事件を仲間と追うことになり、、、という導入。あーんジュヴナイルの類か?と思わせておいて、ここで隠し玉「鈴木くん」が登場。なんと鈴木くんは全知全能の神様だというのだ。このあたりからいわゆる推理小説のお約束からは逸脱し始めるが、ジュヴナイル調のお話がゆるやかにそれを包み込んでしまう。 そして終盤。これは決してジュヴナイルではない!と言い切ってよいエグイ描写を経て、事件は最終段階へ。「ぼく」はついに一つの結論に達し、、、えっ。え~。・・・(考え中)・・・えぇぇぇぇ~??!? そうきたか。綾辻行人の帯紙の言葉、効いてます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
天誅が下されたのがなぜこの人物だったのか、 作者はまったく説明してない。 これをメタ本格推理というとらえ方をする人がいれば傑作であるし そうでないならば… 神様の設定は人を食っていて良い。 子どもが大人のような知識を持っているのも 大人ののような喋り口なのもおかしいが これも狙いとえば狙いだしなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
意表をつくという意味では突かれたっていう感じなんだけど、納得がいかないと思うのは私だけじゃないはず。推理物としてとらえなければこういうのもありなのか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく面白かったし展開も引き込まれるし子供向けにしてはネタがえげつないけど許容範囲だし… しかし神様の「エッチ」発言と、最後の展開はなんなのそれ。なにそれ。もやもやする! すごくもやもやする!! この解答は次の神様が冠される作品に手を出せば解消されるのでは!(※という泥沼の夏と冬の奏鳴曲で体験したのでもうやらない!) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!