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幻夜
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幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全339件 141~160 8/17ページ
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『白夜行』を読んでなくてもストーリーは楽しめるでしょう。でも、読んでからの方が美冬の冷酷さの訳が分かると思います。それにしても美冬のやってる事は酷いです。雅也や加藤刑事など罪の無いものを不幸にしているのだから、どんな過去があろうとも裁かれるべきだと思います。なので続編を希望します。個人的な希望ですが、笹垣〜加藤〜次は加賀刑事というのを見てみたいです | ||||
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まず、お願い。 今作品を読む前に、必ず「白夜行」を読むこと。 そうしないと、美冬の人格理解、亮司と雅也の対比、 他人を犠牲にしてまでの幸福、女の心根など、作品を楽しめる 要素が半減、いや、80%減する。 続編であるか否かは問題にしないつもりであるが、両作品の 「根底に流れているもの」は、セットで読まないと深く 心に響いてこない。 「白夜行」ほどのインパクトはないにしても、 雅也が亮司とは違い、我々側の人種であることで、 葛藤ややるせなさ・恐怖などが実感できる。 だからこそ、雅也の科白や心情・行動はオープンに したわけであろう。 美冬の終盤の壊れようは、確かに賛否両論あるが、 これじゃないと、最後のシーンへの収束感につながってこない し、この終わり方はこれで、勧善懲悪にしてしまっては、 凡作になってしまっていた、と感じる次第だ。 というより、この終わり方だからこそ、我々読者は、 続編への期待を持たずにいられないのだから、それで いいんだと思う。 蛇足だが、美冬を見ていて、宮部氏「火車」の、 主人公:新城喬子を思い出したのは、私だけだろうか? あの人も絶世の美女で、心情は全く霧の中だったな。 | ||||
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白夜行を読まずに読んでしまうと、多分楽しめない。 この話は、名作「白夜行」をより面白いものにする。 けれど、この作品だけを読んでも多分理解できない。 特に、あのラストは白夜行を読んでいても納得いかない。 白夜行の続編、姉妹編であるかどうかはさまざまな意見が出てますが 白夜行を先に読んでいたほうが、読みながらいろんな想像が出来て楽しいです。 | ||||
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前作「白夜行」は、文句なく星五つです。 が、その続編のような、続編じゃないような、という微妙な位置づけのこちらは、残念ながら そこまでじゃないかな…という感じです。 続編ならば、もっと明確にすべきことが色々あった筈。 続編ではないならば、もっとちゃんと描写すべきことが色々あった筈。 美貌のヒロインが好き勝手して男たちが振り回される、という構図は前作と同じですが、 前作を読み終わったときに感じた、薄汚く冷酷な社会を手を取り合って生き抜いてきた 薄幸の少年少女に対する切なさややりきれなさ、共感といったものは今回は一切感じ られません。 自分勝手で傲慢な美貌の女モンスターがやりたい放題やって生きている、というだけの 物語です。 巻き込まれる青年も前作の青年と姿形だけは似ていますが全然別物で、こちらは 顔と体とその他諸々に誑かされていいように働かされたお馬鹿さん、にしか見えません… もちろん、先生の作品ですから、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件をモチーフに、 緻密な構成、的確な描写の積み重ねで一気に最後まで読ませてくれるのですが、 いかんせん読後感の悪さがどうにもこうにも。 もし続編が出たら絶対に読みますけども、続編など出さなければ良かったのに、と なるか、さすが先生、ここまで構成見極めて全てをお書きだったのだ、となるか、 楽しみなところです。 | ||||
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遅ればせながら白夜行→幻夜と、皆さんのレビュー同様、私も一気に読みました。 これは幻夜のレビューですが少しだけ。白夜行はほんとに奥深くすごい話でした。それと比べると…。 白夜行のヒロイン雪穂が背筋の凍るような真の悪とすると、幻夜の美冬は悪知恵の働く単なるやり方がきたない女というか。 この品のなさは、やはり、と思いたくなりました。(詳しくはふれずにおきます)白夜行の亮司にあたる雅也との関係も完全に美冬のやりたい放題で、雅也への愛はカケラも感じられず、亮司と雪穂はこんなんじゃなかったはず、と思いたいです。それともこの変貌ぶりも続編へのネタだったりする??単独ではおもしろいと思います。が、白夜行の後に読んでしまったので、質を比較すると☆少なめです。 | ||||
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カバーに 『白夜行の興奮が蘇る!』とは明記されていましたが、続編とは知らずに購入しました。しかし長編ながらも一気に読んで、ハマりました! 美冬が最悪とか後味悪いとかのレビューを目にしますが、自分はそこがイイんだと思ってます。 続けて『白夜行』も読みましたが、徹底した美冬の悪女ぶりや、雅也の魂が壊れていくまでの心理描写など、ぞくぞく感は『幻夜』の方が上だと思いました。例の解体シーンは、夢に出るかと思うほど衝撃的でした。 生々しい性描写は、なくてもいい気がしましたが…それも作者の計算だとしたら…読者に言いようのない不快感を与えるのには、成功していると思います(苦笑) さらに続きがあってもいいような、美冬の虜になった私としては、悪女は悪女のまま、美しい記憶のままで終わりにしておいてもらいたいような気もしました。ラストに美冬が口にした言葉は、この物語全てを象徴しているようで、とても印象的です。 | ||||
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斜め読みが精一杯。また、露骨で俗っぽい表現がだめ。 正直いって、東野圭吾の本はあまりに軽いので、本屋で立ち読みするぐらいが丁度いいと思う。 ガリレオシリーズは、トリックがしっかりしているのでまだいいが、トリックのないミステリーは、表現・描写という点で中途半端かつイマイチ。 お金を出して買うなら、ミステリーにせよ何にせよ、もっと文学的価値のあるものを選ぶ方が絶対にいい。描写が非常に上手いので。 また、表現・描写という点では桐野夏生の本(out、グロテスク等)がとても素晴らしいです。 | ||||
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正直言ってこれ程期待を持って読んだ作品で裏切られたのは初めてです。物語にも人物の描写にも全く深みが無く、はっきり言ってせいぜい中学生向けの読み物程度のレベルしかありません。「流星の絆」を読んだ時も感じたのですが、淡々と話しを進めていくだけで登場人物の内面、心理の描写などの小説として成り立たせる要素が完全に欠落しており作品として成立しているのか疑問を感じます。こんな作家がベストセラーっていうのは理解出来ないです・・もう二度とこの作家の作品を手に取ることはないと思います。 | ||||
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本作品は,ある別の作品の続編ですが,中盤まではそれが巧妙に隠されています。 構成をも謎に含んでしまっているという意味では,常識の枠を破る手法です。 ただ,物語そのものを見ると,中盤までの描写に比べ,終盤の描写はやや急いだ感じがあって,密度が薄くなっています。 そうしたところからすると,尻すぼみ的な印象は否定できず,残念です。 | ||||
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すごい読みやすい。それは東野圭吾のほとんどの作品に言える。ただ今回のように変な風に決着を着けずに終えてしまう作品が多いのも気になる。ぶっちゃけ、これではギリギリのところで逃げている印象を受ける。だから、星4。本当はあと一つ不満があるが、 | ||||
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白夜行の続きということで、あの女はきっとあの女なんだろうなぁと思いながらみてるんですが、結局最後まで明らかにはされずさらにやな終わり方で女は怖いと思う本でした。書き方的には、誰が何をしたかが読者にわかるようにはなってるんですけどね。 | ||||
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読み終わった後は、しばらく嫌な読後感で放心状態だった。 でも、じいっと10分ほど考えてみて泣けるほど悲しくなった。 続編を期待している方も多いみたいですが、私はこれでいいような気もしました。 雅也の選んだ結末は、雅也が用意した完璧なシナリオで、美冬を守るための最高の愛のように思った。 最後に加藤に言った言葉が胸に残って忘れられない。 愛する女を守るということができた雅也は本当に幸せだったのだと思った。 美冬においては、完全に雪穂だと思いたい。 そうじゃなと、今回の悪女ぶりに説明がつかないからだ。 何の描写もなく、いきなり悪女になったのは、雪穂が唯一の太陽を失った白夜行の続編という設定だからなのかなぁと思う。 続編として明記されていないので、単体で読んだ人は、なんであそこまで美冬が過去を捨てようとするのかもやもやして仕方ないと思うので、 その辺は説明足らずかと思ったが…。 やっぱり雪穂にとって亮二は特別で、心を失ったような雪穂の中にはただ亮二だけが生き続けてるんだと思うと、 無性に悲しくなった。 この先の美冬を見ても意味がないと思った。 きっと彼女は変われない。 亮二がいなくても、生き続けることを選んでしまう可哀想な雪穂は、きっと一生幸せにはなれない。 雅也は愛する人を守れて幸せだった。 その雅也の究極の愛にもぴくりとも流されなかった美冬は、可哀想すぎて、不幸すぎて、悲しくなった。 全部勝手な解釈だが、その両者の比を見てよけいに切なくなってしまった。 評価はあまり高くないみたいですが、私の中では美冬の孤独をここまで殺伐と書いた幻夜に星5点です。 | ||||
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多少ネタバレ含みますので注意下さい。 「白夜行」、「幻夜」ともに面白く読ませて頂きましたが、「幻夜」に関していえば、作者もこれを「白夜行」の続編とは言っていないとの事で、そういうあいまいな形にしているが為に中途半端な作品となっている気がします。もし続編であるならば、美冬の「冷酷」ぶりにもそれなりに感情移入出来るが、そうでなければただの「怪物」となってしまう。ただし続編と捉えるといくつか前作との矛盾点が生じる(例えば別人にならねばならなかった理由に説得力がない)。個人的には続編であるとはっきりさせて、その前提で矛盾のないように作り上げて欲しかったと思っています。 | ||||
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白夜光の続編として読まなければ良いと 思うが、続編としてみるとちょっと想像 していた世界観とのずれがあるような気が します。こんなんなのかなあ? もうちょっと美冬の設定を変えた方が よかったのではないかなあと私としては 思いました。これではただの頂点まで 上りつめることのみを考えている嫌な 女な感じがしてしまいます。 | ||||
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謎がたくさん仕掛けられていますが、それを答えはこうです、ではなく「そうだったのか」と読者に気付かせる、それがこの小説の面白さだと感じます。謎に対する好奇心、それを読者に解明させる、そんな仕掛けがたくさんありやめられなくなりました。それでも謎じゃなくてドラマをみた気持ちになるのが不思議です。続編を期待したいです。 | ||||
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ドラマ化。 韓国で映画化。 日本でも映画化が 決定した名作『白夜行』の続編。 『白夜行』を読んでいなくても 世界を味わうことは出来るが、 奥に隠された隠し味までは堪能できない。 やはり、 『白夜行』を読んだ上で、 今作主人公の女性の人となりを掴んでおきたい。 そうしないと、 今作の主人公は 単なる計算高い女にしかうつらないと思うからだ。 さらなる続編もほのめかされているが、 続けて欲しい気持ちと、もう終えてもいいのでは ないかとの気持ちで揺れ動いている。 これ以上 彼女が苦しむ姿は見たくないから・・・ | ||||
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文庫本で770ページというかなりの長編ミステリーでしたが、あっという間に読み終わりました。それは面白いから。 東野圭吾のミステリーは単なるトリック&謎解きミステリーではなく、人間の生き様を掘り下げていくところに、面白みを感じます。 これ以前に出版した『白夜行』が第1部作で、この『幻夜』は第2部作という感じです。微妙に繋がりがあるといっていいと思います。 阪神淡路大震災の混乱の中、衝動的に殺人を犯してしまった男、雅也は、それを目撃した女、美冬に操られるままに次々に彼女の人生計画のために悪事を重ねていき、ついに壮絶な最期を遂げるというストーリー。 究極の女の恐ろしさを描ききっているといっていいと思います。美しく才能もあり、次々と面白いようになりあがって行く美冬の正体は一体誰なのか・・・彼女の周りでは次々と不審な事件が起こるのだが、これが何故か謎のままに。 彼女の言いなりにどんなことでもやってきた雅也だったが、だんだんと彼女に疑問を抱きはじめ彼女の過去を探っていくと、重大な秘密に突き当たる。 同じ頃、一人の警官もその秘密を突き止めていた。ついに追い詰めたと確信していたのだが、思いがけない最期がこの二人の男に訪れる。 最後に生き残ったのはやはり美冬・・・彼女は「こんな素晴らしい夜は初めて、幻みたい。」と呟く。多分第3部があるのではないかと期待しているのですが・・・・。 | ||||
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読み終わって思わず口にしてしまいました。 途中までは最高に良かったんです。ただ後半に雅也が色々と知りすぎた辺りから嫌な予感はしてました。 某漫画の夢落ちに匹敵する、あまりにも稚拙なラスト…。 決してハッピーエンド主義者ではないんですが、もーちょっと良い(納得のいく)ラストに出来なかったのかが悔やまれます…。残念すぎるラストがよければ文句なく★5でした。 | ||||
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主人公2人の心理描写が一切なかった白夜行から一変し、雅也の心理描写を中心に描かれている物語。 白夜行での2人のやりとりやトリックを彷彿させるような描写、それから、雅也が普通の人間であるがゆえの苦悩が最大の見所だ。 雅也は震災の混乱の中で叔父を撲殺してしまったが、亮司のように犯罪者の資質をもたないごく普通の青年。 よって、美冬の言いなりになりながらも、心の中で疑問を持ち葛藤し、孤独に悩ませられる。 殺人の後は魚や肉が食べられなくなったり、日々の仕事に汗を流し、一杯のビールで疲れを癒す生活こそが自分にとって最大の幸せな生活だと考えるのは、ごく普通の人間の感覚だろう。 冒頭で子供にパンを譲ってあげたり、美冬を性犯罪から守ったりと、彼の心の優しさはいたるところから感じられた。 その彼が、美冬に利用されるだけ利用され、魂を殺されていく姿はとても痛々しい。しかし、それがこの物語のストーリーなのだ。 | ||||
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酷い話です。 結末は白夜行を読んでいればある程度見当はつく。 雪穂よりももっとあざとく、ひたすら自己を輝かせるためだけに生きる女。 ある意味、前作よりも人間の自己中心性が純に浮かび上がる。 これは、ひとつの極端な人のあり方を問うファンタジーとして読みました。 誰しもどこか、このような部分はあって、でもそれを美冬のように前面に押し出して生きるのか その程度は一人一人違うでしょう。 純、という意味で、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」とどこか同質なものとも感じます。 もっとも結末はまったく違うのだけれど… 人の幸せって何なのか。どう生きるべきか。全編通じて問いかけられた気がしました。 | ||||
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