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幻夜
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幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全335件 141~160 8/17ページ
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前作「白夜行」は、文句なく星五つです。 が、その続編のような、続編じゃないような、という微妙な位置づけのこちらは、残念ながら そこまでじゃないかな…という感じです。 続編ならば、もっと明確にすべきことが色々あった筈。 続編ではないならば、もっとちゃんと描写すべきことが色々あった筈。 美貌のヒロインが好き勝手して男たちが振り回される、という構図は前作と同じですが、 前作を読み終わったときに感じた、薄汚く冷酷な社会を手を取り合って生き抜いてきた 薄幸の少年少女に対する切なさややりきれなさ、共感といったものは今回は一切感じ られません。 自分勝手で傲慢な美貌の女モンスターがやりたい放題やって生きている、というだけの 物語です。 巻き込まれる青年も前作の青年と姿形だけは似ていますが全然別物で、こちらは 顔と体とその他諸々に誑かされていいように働かされたお馬鹿さん、にしか見えません… もちろん、先生の作品ですから、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件をモチーフに、 緻密な構成、的確な描写の積み重ねで一気に最後まで読ませてくれるのですが、 いかんせん読後感の悪さがどうにもこうにも。 もし続編が出たら絶対に読みますけども、続編など出さなければ良かったのに、と なるか、さすが先生、ここまで構成見極めて全てをお書きだったのだ、となるか、 楽しみなところです。 | ||||
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カバーに 『白夜行の興奮が蘇る!』とは明記されていましたが、続編とは知らずに購入しました。しかし長編ながらも一気に読んで、ハマりました! 美冬が最悪とか後味悪いとかのレビューを目にしますが、自分はそこがイイんだと思ってます。 続けて『白夜行』も読みましたが、徹底した美冬の悪女ぶりや、雅也の魂が壊れていくまでの心理描写など、ぞくぞく感は『幻夜』の方が上だと思いました。例の解体シーンは、夢に出るかと思うほど衝撃的でした。 生々しい性描写は、なくてもいい気がしましたが…それも作者の計算だとしたら…読者に言いようのない不快感を与えるのには、成功していると思います(苦笑) さらに続きがあってもいいような、美冬の虜になった私としては、悪女は悪女のまま、美しい記憶のままで終わりにしておいてもらいたいような気もしました。ラストに美冬が口にした言葉は、この物語全てを象徴しているようで、とても印象的です。 | ||||
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斜め読みが精一杯。また、露骨で俗っぽい表現がだめ。 正直いって、東野圭吾の本はあまりに軽いので、本屋で立ち読みするぐらいが丁度いいと思う。 ガリレオシリーズは、トリックがしっかりしているのでまだいいが、トリックのないミステリーは、表現・描写という点で中途半端かつイマイチ。 お金を出して買うなら、ミステリーにせよ何にせよ、もっと文学的価値のあるものを選ぶ方が絶対にいい。描写が非常に上手いので。 また、表現・描写という点では桐野夏生の本(out、グロテスク等)がとても素晴らしいです。 | ||||
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正直言ってこれ程期待を持って読んだ作品で裏切られたのは初めてです。物語にも人物の描写にも全く深みが無く、はっきり言ってせいぜい中学生向けの読み物程度のレベルしかありません。「流星の絆」を読んだ時も感じたのですが、淡々と話しを進めていくだけで登場人物の内面、心理の描写などの小説として成り立たせる要素が完全に欠落しており作品として成立しているのか疑問を感じます。こんな作家がベストセラーっていうのは理解出来ないです・・もう二度とこの作家の作品を手に取ることはないと思います。 | ||||
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本作品は,ある別の作品の続編ですが,中盤まではそれが巧妙に隠されています。 構成をも謎に含んでしまっているという意味では,常識の枠を破る手法です。 ただ,物語そのものを見ると,中盤までの描写に比べ,終盤の描写はやや急いだ感じがあって,密度が薄くなっています。 そうしたところからすると,尻すぼみ的な印象は否定できず,残念です。 | ||||
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すごい読みやすい。それは東野圭吾のほとんどの作品に言える。ただ今回のように変な風に決着を着けずに終えてしまう作品が多いのも気になる。ぶっちゃけ、これではギリギリのところで逃げている印象を受ける。だから、星4。本当はあと一つ不満があるが、 | ||||
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白夜行の続きということで、あの女はきっとあの女なんだろうなぁと思いながらみてるんですが、結局最後まで明らかにはされずさらにやな終わり方で女は怖いと思う本でした。書き方的には、誰が何をしたかが読者にわかるようにはなってるんですけどね。 | ||||
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読み終わった後は、しばらく嫌な読後感で放心状態だった。 でも、じいっと10分ほど考えてみて泣けるほど悲しくなった。 続編を期待している方も多いみたいですが、私はこれでいいような気もしました。 雅也の選んだ結末は、雅也が用意した完璧なシナリオで、美冬を守るための最高の愛のように思った。 最後に加藤に言った言葉が胸に残って忘れられない。 愛する女を守るということができた雅也は本当に幸せだったのだと思った。 美冬においては、完全に雪穂だと思いたい。 そうじゃなと、今回の悪女ぶりに説明がつかないからだ。 何の描写もなく、いきなり悪女になったのは、雪穂が唯一の太陽を失った白夜行の続編という設定だからなのかなぁと思う。 続編として明記されていないので、単体で読んだ人は、なんであそこまで美冬が過去を捨てようとするのかもやもやして仕方ないと思うので、 その辺は説明足らずかと思ったが…。 やっぱり雪穂にとって亮二は特別で、心を失ったような雪穂の中にはただ亮二だけが生き続けてるんだと思うと、 無性に悲しくなった。 この先の美冬を見ても意味がないと思った。 きっと彼女は変われない。 亮二がいなくても、生き続けることを選んでしまう可哀想な雪穂は、きっと一生幸せにはなれない。 雅也は愛する人を守れて幸せだった。 その雅也の究極の愛にもぴくりとも流されなかった美冬は、可哀想すぎて、不幸すぎて、悲しくなった。 全部勝手な解釈だが、その両者の比を見てよけいに切なくなってしまった。 評価はあまり高くないみたいですが、私の中では美冬の孤独をここまで殺伐と書いた幻夜に星5点です。 | ||||
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多少ネタバレ含みますので注意下さい。 「白夜行」、「幻夜」ともに面白く読ませて頂きましたが、「幻夜」に関していえば、作者もこれを「白夜行」の続編とは言っていないとの事で、そういうあいまいな形にしているが為に中途半端な作品となっている気がします。もし続編であるならば、美冬の「冷酷」ぶりにもそれなりに感情移入出来るが、そうでなければただの「怪物」となってしまう。ただし続編と捉えるといくつか前作との矛盾点が生じる(例えば別人にならねばならなかった理由に説得力がない)。個人的には続編であるとはっきりさせて、その前提で矛盾のないように作り上げて欲しかったと思っています。 | ||||
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白夜光の続編として読まなければ良いと 思うが、続編としてみるとちょっと想像 していた世界観とのずれがあるような気が します。こんなんなのかなあ? もうちょっと美冬の設定を変えた方が よかったのではないかなあと私としては 思いました。これではただの頂点まで 上りつめることのみを考えている嫌な 女な感じがしてしまいます。 | ||||
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謎がたくさん仕掛けられていますが、それを答えはこうです、ではなく「そうだったのか」と読者に気付かせる、それがこの小説の面白さだと感じます。謎に対する好奇心、それを読者に解明させる、そんな仕掛けがたくさんありやめられなくなりました。それでも謎じゃなくてドラマをみた気持ちになるのが不思議です。続編を期待したいです。 | ||||
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ドラマ化。 韓国で映画化。 日本でも映画化が 決定した名作『白夜行』の続編。 『白夜行』を読んでいなくても 世界を味わうことは出来るが、 奥に隠された隠し味までは堪能できない。 やはり、 『白夜行』を読んだ上で、 今作主人公の女性の人となりを掴んでおきたい。 そうしないと、 今作の主人公は 単なる計算高い女にしかうつらないと思うからだ。 さらなる続編もほのめかされているが、 続けて欲しい気持ちと、もう終えてもいいのでは ないかとの気持ちで揺れ動いている。 これ以上 彼女が苦しむ姿は見たくないから・・・ | ||||
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文庫本で770ページというかなりの長編ミステリーでしたが、あっという間に読み終わりました。それは面白いから。 東野圭吾のミステリーは単なるトリック&謎解きミステリーではなく、人間の生き様を掘り下げていくところに、面白みを感じます。 これ以前に出版した『白夜行』が第1部作で、この『幻夜』は第2部作という感じです。微妙に繋がりがあるといっていいと思います。 阪神淡路大震災の混乱の中、衝動的に殺人を犯してしまった男、雅也は、それを目撃した女、美冬に操られるままに次々に彼女の人生計画のために悪事を重ねていき、ついに壮絶な最期を遂げるというストーリー。 究極の女の恐ろしさを描ききっているといっていいと思います。美しく才能もあり、次々と面白いようになりあがって行く美冬の正体は一体誰なのか・・・彼女の周りでは次々と不審な事件が起こるのだが、これが何故か謎のままに。 彼女の言いなりにどんなことでもやってきた雅也だったが、だんだんと彼女に疑問を抱きはじめ彼女の過去を探っていくと、重大な秘密に突き当たる。 同じ頃、一人の警官もその秘密を突き止めていた。ついに追い詰めたと確信していたのだが、思いがけない最期がこの二人の男に訪れる。 最後に生き残ったのはやはり美冬・・・彼女は「こんな素晴らしい夜は初めて、幻みたい。」と呟く。多分第3部があるのではないかと期待しているのですが・・・・。 | ||||
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読み終わって思わず口にしてしまいました。 途中までは最高に良かったんです。ただ後半に雅也が色々と知りすぎた辺りから嫌な予感はしてました。 某漫画の夢落ちに匹敵する、あまりにも稚拙なラスト…。 決してハッピーエンド主義者ではないんですが、もーちょっと良い(納得のいく)ラストに出来なかったのかが悔やまれます…。残念すぎるラストがよければ文句なく★5でした。 | ||||
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主人公2人の心理描写が一切なかった白夜行から一変し、雅也の心理描写を中心に描かれている物語。 白夜行での2人のやりとりやトリックを彷彿させるような描写、それから、雅也が普通の人間であるがゆえの苦悩が最大の見所だ。 雅也は震災の混乱の中で叔父を撲殺してしまったが、亮司のように犯罪者の資質をもたないごく普通の青年。 よって、美冬の言いなりになりながらも、心の中で疑問を持ち葛藤し、孤独に悩ませられる。 殺人の後は魚や肉が食べられなくなったり、日々の仕事に汗を流し、一杯のビールで疲れを癒す生活こそが自分にとって最大の幸せな生活だと考えるのは、ごく普通の人間の感覚だろう。 冒頭で子供にパンを譲ってあげたり、美冬を性犯罪から守ったりと、彼の心の優しさはいたるところから感じられた。 その彼が、美冬に利用されるだけ利用され、魂を殺されていく姿はとても痛々しい。しかし、それがこの物語のストーリーなのだ。 | ||||
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酷い話です。 結末は白夜行を読んでいればある程度見当はつく。 雪穂よりももっとあざとく、ひたすら自己を輝かせるためだけに生きる女。 ある意味、前作よりも人間の自己中心性が純に浮かび上がる。 これは、ひとつの極端な人のあり方を問うファンタジーとして読みました。 誰しもどこか、このような部分はあって、でもそれを美冬のように前面に押し出して生きるのか その程度は一人一人違うでしょう。 純、という意味で、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」とどこか同質なものとも感じます。 もっとも結末はまったく違うのだけれど… 人の幸せって何なのか。どう生きるべきか。全編通じて問いかけられた気がしました。 | ||||
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美冬の悪女っぷりにハマってしまいました。 次はどんな事件を起こすのだろう?とワクワク感さえも感じてしまいました。 白夜行とは違った楽しみ方があります。 | ||||
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前作ともいえる、白夜行は読んでいないのですが、問題なく楽しめました。あれだけのボリュームですが、一切飽きることなく、その世界に引きずり込まれました。これが初めての東野圭吾さんの作品でしたが、東野さんの作品を読破したいと思いました。とにかく一度読んでみてください!ハズレなしです!! | ||||
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阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。 男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。 だが彼女にも恐るべき秘密があった。 白夜行の続き。 そのつながりは一人の女。新海美冬。 前作との類似点が多い。 事の発端、人物の位置づけ、場面の切り替え方、そして結末。 しかし決定的に違うのが、これは2人の物語ではなく1人の女の物語であること。 2人が対等でない。一方的に女が男を利用しているだけ。 前作同様、主人公の美冬に関しての描写は最低限のものにとどまっている。 何を考えているのかは全く描写されない。 ただし、雅也についてはほぼすべてが描写されている。 新海美冬がなにを考えているか だけがなぞだ。 しかし、そこがあまり気にならなかった。 ただ美冬が恐ろしいだけだ。 前作では、お互いを支え合うというか想い合う葛藤が行間に隠されていた。 しかし今作では、隠されているのは完全に自分のための葛藤だ。 なんというか、あまり興味がわかない。どうでもいい。 主人公は何を想い、何をしたのか。 それを想像し、物語のつながりその意味に気付く。 この楽しさがあまりなかった。 彼女はいったい何者なのか? その答えは白夜行を読んだ人しか分からない。 私は最初に読んだとき、さっぱりわからなかった。 そのつながりに気付いてからは、もう夢中で読みました。 正体を知ってから読むと、細かいつながりを発見できそのたびに感動しました。 むしろそこを前提として読まないと、この作品の意味がないでしょう。 震災を機に別人になりすます というアイディアはすごい。 しかもそれを白夜行につなげてきたのにはもう脱帽。 だが、白夜行ほどの感動は味わえなかった。 | ||||
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人の裏の部分,本性が描かれた作品だと思います。話の展開にもどかしさを感じたリもしました。内容ゎ白夜行の続きだと思います。最後の終わリ方ももどかしかった(≧□≦) | ||||
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