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幻夜
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幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全339件 221~240 12/17ページ
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美冬の目的がわからないって?白夜行の続編とするなら(著者の発言をどう理解しようと、国語読解力が正常なら)、明らかでしょ? 雪穂と亮司は愛情的にも利害的にも運命共同体であり、それがたとえ幻の白夜であろうと、共に太陽の下で生きることを望んでいた。そして失敗し、亮司は死んだ。 美冬の目的はその意思を継いでひとりでも亮司との約束を果たすこと。つまり亮司の分も太陽の下で生きること。だからこそ、一見成功に見えた過去さえも捨てた。 そして、その目的のために雅也は利用された。つまり雅也は「白夜行」における、雪穂と亮司の目的のために利用された雑多な犠牲者の一人でしかない。というわけで、雅也と亮司は全然違います。 結論。雅也と亮司は全然違います。だから、この物語は「白夜行」の繰り返しではなく、続編です。 | ||||
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「白夜行」を読んだのは単行本の初版だったので、ストーリーは殆ど忘れているが「面白かった」という記憶はある。で、その続編ということで読んでみたが、結果、主人公美冬に何の魅力もなく、興ざめした。読んで損したかも。 ただし、長編とはいえ文章は軽いのですいすい読めるし、普段読書をしない人にでも入りやすい面白さがあり、あっと言う間に読ませるだけの本ではあると思う。退屈させない筆力はたいしたもの。 でもこういう本は主人公の悪どさ、冷徹さにどこか人間として共感できる部分があってこそ成り立つのであって、途中まではなかなか面白いが、最終章でそれまでの面白さを一気に崩す乱雑な終わり。 読後感が非常に悪い。 | ||||
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白夜行の続編.断定できるほどの材料は与えられないが,終盤に与えられる材料がそれを克明に示唆している.閑話休題,中身のほうはというと・・・ 主犯であるヒロインの心理状態は語られない,という白夜行と似た形式が取られているが,本作は共犯者の男性の心理状態は克明に描かれている.このため,読者にとっては百夜行よりも解釈が容易になっている.しかしながら,これはこの本(あるいは百夜行シリーズ)が凡庸な作品に近くなったことを示している.内容も,前作をはるかに凌ぐ質及びスケールとは言い難く,矮小になってしまった感は否めない.ヒロインのとる行動に意味を持たせようとし,それを説明している言葉があまりにも陳腐な点も少し気にかかった.何もかも説明されてしまうであろう続編を期待したいような,期待したくないような複雑な心境だ. 以上のようにかなり酷評したが,これはあくまで,前作百夜行ありきの感想である.単品としてならば並の小説よりは十分に楽しめるものになっている.迫力は十分.読ませる迫力のある作品だ. | ||||
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「白夜行」の続編と言われる作品ですが、「殺人の門」の“倉持修”ともダブって見えました。 「白夜行」の“あの人”に対する思い入れがある方ならば、賛否両論が分かれる作品だと思います。「白夜行」と違い、内面が語られる記述があるので、“あの人”のその後と思いながら読み進めると、本作での徹底した悪人ぶりに違和感を感じるところもあります。とはいえ楽しめないかというとそのようなことは全くなく、この作者流の巧みで緻密な伏線とスピード感溢れる展開は健在で、「白夜行」に負けないボリュームを誇る本作も一気に読まされてしまいます。「白夜行」を読んでいない方でも楽しめると思います。 もしかしたら、「白夜行」がベストセラーとなり、舞台化やドラマ化されたことで、“あの人”に対するイメージが固まりそうだったのをぶち壊してやろうというような作者の意図があったのかもしれません(笑) 本作の続編となるような“あの人”の最期までを描く作品も読んでみたいですが、本作の“パラレルワールド”的な作品とか、「白夜行」から「幻夜」までの間の“あの人”の心境の変化を描く“エピソード”的な作品があっても良いかな・・・などと思っているのは私だけかな? | ||||
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白夜行もそうであったが、読み終わった時になんとも後味が悪い。 しかしながら、読んでいる時は、東野氏のテンポの良い物語の展開と、先が気になるストーリー性で、時間を忘れて読みふけてしまう。 それにしても主人公の美冬は、恐ろしい。自分の今後の人生において、このような人間と出会わないことを祈りたいと思う。 | ||||
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白夜行を先に読んでいるか、いないかで、この物語の世界観が違う作品だと思う。 美冬の存在が化け物と化し、自らの欲望とエゴが一人歩きしている感が否めない。 作品中盤から、読み続けるのが辛く感じたし、ラストもこれで良いのか?と思った。 サスペンスとしての、エンターテインメント性はある作品だが、個人的には、 美冬のキャラクターには耐えがたいものがあった。彼女の人間性を疑いたくなる。 彼女の犯してきた罪の数々は、自らの死でもって償えるものではない。 死も許されず、この世の全ての苦痛と罰を永遠に受け続け、己の過ちを償うべきだと思う。 続編で、どのようなストーリー展開が、繰り広げて行くのか。私は、もう知りたくもない。 | ||||
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個人的な感想を言うと、表現が適切ではないかもしれないけど、 面白いか?面白くないか?で言えば「面白い」と思った。 好きか?嫌いか?で言えば、「嫌い」な作品かもしれない・・。 悪が主役の話。 「白夜行」の続編・・という知識を持った上で私は読んだけど、 白夜行を読まずにこの作品だけを読んでも、すんなり入っていけると思う。 続きが気になり、長編にも関わらず一気に読みきった。 ヒロインはともかく不気味な女で、人間的な温かい感情は全くない。 悪がのさばって、すべて計算どおり、思い通りに進んでいく様に 憤慨を覚えたり、魔性の女に、いいように操られていく哀れな男を、 同情しながらも馬鹿だよなぁと思ったりしながら読んでいた。 でも一方で、人に心底惚れるということは、奇麗ごとでもないし、 単純に理屈で割り切れるものではないのだろうな、とも思った。 阪神淡路大震災の混乱の中、女に殺人現場を見られてしまったことから 弱みを握られ、意のままに操られ、悪事に手を染めていく男・・。 明かりが消えた人生を余儀なくされた男を描いている。 白夜行では、男と女がどうやって連絡を取り合っていたかとか、 具体的に悪事を企てるシーンなどの舞台裏が描かれていなかったけど、 幻夜ではその辺がよく描かれていると思った。 正直、あまり後味の良いものではなかったから、 もう少し納得のいく展開の続編を、とっても期待している。 | ||||
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関西出身の東野圭吾らしく、西宮の地名が出てきて阪神・淡路大震災の被災地を詳細に描写しているところから、ぐいぐいと読まされた。仕組まれ動かされる男。思いのままに人生を作り上げていく女。このままずんずんと突き進むと行き着くところには何が待っているのか、、。裏切られなかった。続きがあるとしたら、その行方をむさぼりつくように読みたい。 | ||||
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「白夜行」は随分前に読み、詳細までは思い出せない。 しかし、読中のずっしりとした心地よい重さを覚えている。 「幻夜」は、心地よいというよりは、女の恐ろしさに薄ら寒くなる。 美冬の冷酷さに、読み進めることが苦しくなるのだが、 読むことをやめられない。 恐ろしい女だとは思いながらも、美冬に操られる男たちと同じように、 私自身も、美冬の手のうちでおどらされているのではないか?と 半ば本気で感じさせられたりする。 完全に美冬に敵対心のようなものを感じていた自分は、 ラストでは頭を抱えてしまったが、物語としてはそれがベストなのだと思う。 美冬がどのような思いで生きているのか、ぜひ続編でのぞいてみたい。 | ||||
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この幻夜という物語は白夜行の雪穂と亮司を亮司の視点から描いた物ではないかと感じました。前作白夜行では、雪穂と亮司の関係は第三者のみでの視点でのみ伝えられ、最後まで読者の想像に委ねられていました。幻夜では美冬と雅也の関係は雅也のみの視点で語られて行きます。これは白夜行で最後まで謎で終わった「雪穂は本当に亮司を愛していたのか?」の答えだと思います。改めて白夜行を読み返してみましたが美冬=雪穂、雅也=亮司で考えると、すべての話の辻褄が合うような気がします。となると最終作は美冬=雪穂の視点で話が進むのではないかと勝手に想像しております | ||||
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白夜行を先に読んでおくことで謎を抱えながら読む事が出来る。そしてその謎はきちんと明かされる。幻夜だけ読んでいる人にはその謎は謎として抱え込まずに読む事が出来る。これは「白夜行」を読んだ人へのプレゼントのような気がした。ただ「白夜行」ほどのやりきれなさは感じられない。主人公の雅也に共感できる部分があるからだろう。しかし共感できる部分があるからこそ悲しい物語になるのかもしれない。星は4つ。もちろん文句なく面白い。たいくつな週末が予定されているなら「買い」だ。 | ||||
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東野圭吾の本は実に読みやすい。あれよあれよというまに話が勝手に展開していくから。本書も一気に読みとおせた。読者を飽きさせずにこれだけのページを引っ張るのはスゴイと思う。でも…「白夜行」の二番煎じというか、やはり前作がよかったからこの作品は続編だと思いたくないなぁ。前作は、行間から滲み出てくる切なさとか白夜の中での二人の絆の強さとか、色々と想像をかきたてられる伏線がいっぱいあってもう完璧だったのに、わざわざ繋がりを持たせた続編をつくらなくても…完結編が出たらまた評価は変わるかもしれないけど。今作のファムファタルというべき美冬。はっきりいって周りの男は簡単に振り回されすぎではないだろうか。美人で頭がいいのかもしれないけど、本書では傲慢さが所々かいま見えてウンザリしたし、ここまでする?と思う位残酷。なのにストーリーはうまく行きすぎる位美冬に都合よく進んでいくし、謎が解けていく過程もテンポが良すぎて緊迫感の欠けらもない。ご都合主義な感じが全面に出てしまっていた気がする。本作は、完全に独立した作品として「白夜行」とは別物として読む事もできるけど、白夜行が好きな人以外は特に読むほどじゃないと思う…単に傲慢で残酷な悪女に振り回される男の話だから。とはいいつつも、完結編が読みたい気持ちは止められない。笑。 | ||||
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すごぃ。 なんてゅぅか 読み終ゎった後に頭の中が真っ白になった。 衝撃的、且つとてもぉもしろくて読むのが止められなかった。 東さんの作品ゎ大体全て読んでるけど 白百夜以来の最高傑作。 | ||||
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巻末の解説を先に読んだ時、「ネタばれ?!」と憤るかもしれませんが、本文を読み始めれば、解説に書いてあることなど出版社の本の紹介程度だとすぐにわかります。 但し、それは「白夜行」を先に読んでいた場合です。 この本は単独でも十分楽しめるかと思いますが、完全に「白夜行」第2部です。先に読んでいるといないとで感じ方は全く違うかもしれません。 もっというと、次に出るであろう第3部(あるいは第4部、第5部)まであわせて読んで、本当に面白い本かもしれません。 講談社文庫・高橋克彦の「竜の柩」が、元々「竜の柩」「新竜の柩」「霊の柩」だったように、いつかは「夜」?3部作、4部作になるような気がします。 第2部まで?での読後感は、宮部みゆき「模倣犯」、カポーティ「冷血」を読んだときと同じ、「出会ってはいけないひとに出会ってしまった」感じです。 | ||||
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分厚さを感じさせない内容。 むしろラストの展開次第で1.5倍くらいの内容に出来るのではないかと思うくらいですが あの衝撃のラストで良かったのかなとも思います。 白夜行の続編とも言われるこの作品ですが本作だけでももちろん楽しめます。 リアル美冬が存在しない事を祈りたいです。 | ||||
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文庫本で一気に読みました。 物語の中盤で、物語のナゾの一つである美冬の正体について、 「分かった!」気になっておりました。 物語の展開は白夜行とかなり似ており、面白いけど、同じやな、とさえ思っておりました。 が、書評を最後に読んで、さらに伏線が隠れていたことに気付き、 著者のなぞかけが、よく練られていることに正直感嘆せずにはいられませんでした。 この書評は、ハードカバーにはないようなので、私のように伏線に気付かないままの 方もいらっしゃるかもしれません。 ぜひ書評を最後にお読みになってください。 そして、できれば白夜行を読んでから本作を読まれると、より一層楽しめるのではないかと 思います。 | ||||
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白夜行の続編。 また分厚い本だなぁ〜と一瞬躊躇しましたが、そんなことを考えたのは初めだけ。 ページをめくる手も止まらずスラスラと読み進めてしまいました。 主人公は阪神淡路大震災の直後に衝動的に殺人をしてしまった雅也とその現場を目撃していた美冬。 白夜行では主人公であるにも関わらず雪穂と亮司の心境は一切語られなかったため二人からは血も涙もない冷酷な印象をうけました。(ドラマでは雰囲気が違うかな?) でもこの幻夜では、主に雅也の視点から物語が進行します。 そのため美冬の呪縛から逃れることのできない雅也の苦しさや葛藤、孤独さが手に取るように分かりました。 贅沢でなくてもいいから、平凡な幸せな人生を送りたいと望むのに反し、一方で美冬にどうしようもなく惹かれていく。 そして美冬に指示されるがままに数々の悪行に手を染めていく。 美冬はまさに魔性の女というべき存在でしょうね。 美冬の表の世界で頂点までのし上がっていこうというとてつもない野心と、徹底した冷酷さ。そして懐柔の巧みさ。 最後の最後まで美冬の存在は謎の暗いベールに包まれています。 前作の白夜行を読んだ方ならこの幻夜とのつながりがつかめるかと思います。 読まれていない方でも独立したひとつの作品として楽しめますよ。 続編が今から待ち遠しいです。 | ||||
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読み終わりました。東野圭吾の「幻夜」。 総ページ数、およそ780ページにわたる 大作でした。いやぁ、面白かったです。 前回読んだ「手紙」よりも登場人物が多く、 お話もより大きくなってましたが、 やっぱり読みやすかったです。 阪神淡路大震災という、大きな災害を ストーリーの核となる部分に置いていることが 印象的でした。 関西が舞台になるシーンがたびたび出てくるんですが 関西出身の作者らしく、とても詳しく 情景が浮かぶように書かれてありました。 「白夜行」とリンクしてる部分があるそうなので、 近々読んでみたいと思います。 | ||||
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とりあえず長い。ほんとに長い。でもおもしろいし、興味 深いしなんといっても凄く凄くおもしろい。 なにがおもしろいかというと時代設定だ。1995、1月 阪神大震災が彼らの物語のはじまりが訪れた。 彼のどさくさにまぎれた突発的なある行動から、彼と美冬 のとんでもない物語が始まるのだある。とーぜん東野作品 ですからH罪関係ですが。白夜行第2弾。おおいに期待 していいとおもいます。白夜行より話に入っていきやす かった面もありますが、雪穂の方が人間実はあると おもいます。 | ||||
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これぞエンターテイメントという感じでしょうか。 小説の世界に時間を忘れてどんどんのめり込んでいきました。 「白夜行」をかなり前に読んでいたのでその内容をほとんど忘れてしまっていたのですが、充分楽しめました。でもやっぱり気になるので、これからもう一度「白夜行」を読み直します。 | ||||
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