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幻夜



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【この小説が収録されている参考書籍】
幻夜
幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

幻夜の評価: 8.39/10点 レビュー 18件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.39pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全18件 1~18 1/1ページ
No.18:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

幻夜の感想

長ーい休養期間(読書から離れた期間)があったため、全体の内容についてはコメントできないが、白夜行のような面白さがあった。
白夜行の内容もうろ覚えなので、機会あればまた読み直してみたい。

白髭9
BK2OMGW4
No.17:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

幻は出逢った時から始まっていた

傑作『白夜行』の続編と呼ばれている作品。
本書の主人公の1人新海美冬は東京のブティックで働いていた過去を持つ女。この新海美冬が唐沢雪穂であることを仄めかす描写が本書では見え隠れしている。
例えば以前ブティックに勤めていたこと、自分の人生のためには殺人を犯してまでも邪魔者を排除する強い意志、昼間の道を歩くのではなく、夜の道を行けという台詞、美冬が経営する会社の名前「BLUE SNOW」、そして新海美冬とは全く別の人物がいたこと、以前経営していたブティックの名前が「ホワイトナイト」だったこと、などなど。

そしてもう1人の主人公水原雅也は二代目桐原亮司という役割だ。叔父殺しという犯行を美冬に見られた雅也はしかし美冬に脅迫されるまでもなく、美冬の人生を成功させるために影となって働く。
物語は1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災を皮切りに同年3月20日の地下鉄サリン事件、長野オリンピック、2000年問題と世を騒がせた事件を背景に語られる。
『白夜行』が昭和史を間接的に語った2人の男女の犯罪叙事詩ならば『幻夜』は平成の新世紀を迎えるまでの事件史を背景にした犯罪叙事詩と云えよう。

ただそういう意味では本書は『白夜行』の反復だとも云える。史実を交え、2人の男女の犯罪履歴書のような作りは本書でも踏襲されている。違うのは『白夜行』では亮司と雪穂の直接的なやり取りが皆無だったのに対し、本書では雅也と美冬との交流が描かれることだ。

さらに『白夜行』では雪穂と亮司は絆よりも太い結びつき、魂の緒とでも呼ぼうか、そんな鉄の繋がりで人生を共にしていたのに対し、雅也と美冬の関係はちょっと色合いが違う。

雅也は平凡な生活を夢見ているが、殺人を犯した瞬間を見られた美冬という呪縛に運命を握られ、それに抗えずに魂をすり減らす人生を送っている。
つまり美冬は雅也を使役し、雅也は彼女の従者なのだ。

それが故に雅也は美冬に対して絶対的な信頼を置いていない。美冬に惹かれながら、平凡な生活を夢見ている男だ。そして美冬が自分の人生を変えるため、上のステージに上るために雅也を踏み台にし、殺人まで犯させたことに気付くにあたり、雅也は美冬に復讐を誓う。

ここに『白夜行』との違いがある。『白夜行』では男女2人の共生の物語であったのに対し、本書は女王と奴隷の関係にあった男が女王に背反する物語なのだ。

雪穂、すなわち美冬は以前と同じようにまた彼女の前に立ち塞がろうとする女性どもを排除するために男どもを利用するのに同じ方法を用いたが、それは水原雅也と云う男には通用しなかった。
全ての男が美冬の魔性の魅力に騙されるわけではなく、悪はやはり滅びるということを示した作品なのではないか。

結末を読むまで私は上のように考えていた。

本書のタイトル『幻夜』とはすなわち“幻の夜”のこと。それは震災に見舞われ、着の身着のままで雅也と美冬が出逢った夜の事を指す。
あの時雅也は自分の殺人を見られた美冬とはもう逃れられない強い結びつきを感じて、美冬に全てを捧げる決意をしたが、本物の美冬は別人だと知らされ、あの時の夜が幻に過ぎなかった思いに駆られる。
しかしそれでも雅也は美冬を守ろうと決意を新たにする。理屈では割り切れない感情がそこにはある。


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Tetchy
WHOKS60S
No.16:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

幻夜の感想

白夜行の続編という前情報なしで読み始めたのですが,読み始めてすぐに「あれあれ」と思いましたし,ヒロインの過去が解き明かされていく中で,前作のヒロインなのねということも理解しました.

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マー君
S2HJR096
No.15:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
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幻夜の感想

かなりの長編であったが、各章にて話がまとまっており、
読み応えがあった

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mick
M6JVTZ3L
No.14:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
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幻夜の感想

引き込まれるように読めた。
中だるみしなかった

呑んだくれ
P3S7II56
No.13:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

幻の夜はいつぞや

白夜行の内容を細かく覚えてないですが、特に関連がある訳でもなく単に作風が似ているぐらいに思って読むのがいいのかなぁと思いました。この一冊で充分すぎるぐらい面白いです。

幻夜は、主人公の1人である雅也の視点を使う場面が度々あるので多くのことがわかってしまいます。具体的に書き過ぎないことで自分なりの解釈で楽しめたのが白夜行であったのに対して、本作は情報を与えられ過ぎているように感じました。それ故この物語独特の奇妙さ、暗さが半減してしまったのかなと。
とはいえ、ミステリとしての中心の話題である「美冬の謎」が際立っているとも思います。美冬の行動の1つ1つが謎めいていて、真相に至ってもやっぱり謎。全く共感できることはありませんが、突飛だからこそ面白かったのかも。

後はタイトルがいつの夜を指しているのか(1人1人違うのか)興味深いです。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.12:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

幻夜の感想

悪くはないと思うが

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サイ
ESRN4BQH
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

幻夜の感想

素直に読みやすく、おもしろく
楽しめました。

jethro tull
1MWR4UH4
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

幻夜の感想

白夜行の続編だという事を知らなくとも、勿論単品でも読めますし、小説としての完成度も高い素晴らしい作品です。
しかし白夜行の続編として読むと・・・白夜行に勝る所の無い作品。こういう評価にならざるを得ないです。

白夜行では、主人公である男女二人の視点からは全く描かれませんでした。
全編第三者から見た印象で語られたわけですが、このストーリーにこの手法を持ってきた事に驚かされたものです。
彼らの心情は正確には誰にも分からず読者の想像に委ねられる形で、実際色々な解釈が出来たはずです。
また、雪穂と亮二は過去の不遇を共有しており、悪事をはたらきながらも底辺から成り上がっていくその姿には、十分感情移入できる設定になっていました。


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梁山泊
MTNH2G0O
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

幻夜の感想

白夜光の続編となる本作品です。
前作は二人の主人公が互いに影ながら助け合って行く面がありましたが、この作品については前作のその面を引き継ぐかと思わせつつ、実は1人の女主人公が男達を翻弄し、利用していくという物語となっています。
そのためか、話の流れとしては面白かったですが、前作に比べると深見という物が、少し物足りなく感じました。

松千代
5ZZMYCZT
No.8:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

幻夜の感想

名作中の名作。素晴らしい。

Ralph
YYNH4PU8
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

幻夜の感想

作品の完成度は高いのですが、白夜行との比較になってしまうとどうしても白夜行の方が上に感じてしまいます。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

感想


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chiiiisim
22ZP2D8P
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

次が

この後気になります。

ヒロビック
U1LXU8BX
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

引き込まれ感はさすが。

著者の代表作のひとつで、これだけ多くの方が読んでそれだけの評価を得ているというのは、やはりすごいと思う。この作品は「白夜行」の続編という位置づけだが、本作だけ読んでも十分面白いし、「白夜行」を読んでいれば、さらにその関連性を気にしながら、読めてそれもまた楽しい。

本作は前作よりも、直接的でわかりやすいと思う。前作は主人公の二人の主観描写が無かったので、推測しなが読んでいたが、本作は主人公の一人雅也の主観で書かれいるので一連の事件の真相や心理がわかる。前作よ読んでいればもうひとりの主人公「美冬」の真の計算高さが雅也の存在がどうなのか、ハラハラ度が増すこと間違いない。

終わり方については、賛否あると思う。
本作については、(ネタばれになるので言えないが)前作よりもたまたま感が大きい。
もし、そのたまたまが無かったらどうなっていたか見てみたい気がする。
雅也が想像していた表情を美冬がしたのか。

タカタソン
HU0OGV5Q
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

幻夜の感想

賛否があるかも知れませんが、白夜行以上だと思います!

どんがばちょ
87JRS7CY
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

魔性の女


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あさみ
6TDFPU33
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
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幻夜の感想


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ぴよくみ
4WLMRKM9

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