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幻夜
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幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全335件 261~280 14/17ページ
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私はこの作品は「白夜行」の続きで書いたと思います。 だって美冬が雪穂にとっても接点があるから。 でも雪穂より更に怖くなって更に綺麗になって、バージョンアップした雪穂という感じです。 こんな女性がいたら怖いな。 また続編を書いてほしいけど、これ以上怖くなるのかと思うと無理なのかな。 分厚い本だけど、スラスラ読めました。 って言うか、面白くてやめられなかったです。 | ||||
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【1995年】西宮。父親の通夜の翌朝起きた阪神淡路大震災。 震災に紛れ、誰にも言えない秘密をつくってしまう(息子)水原雅也、それを偶然目撃してしまった見ず知らずの女性、新海美冬。 しかし美冬は秘密をばらすどころか何故か雅也に協力して秘密を守り抜く。雅也は美冬と街を出て、一緒に行動する事を決め東京へ向かう。 という始まりになるのですが・・・。 ここまで読んだだけで「なんか、白夜行と設定・展開が似ているなぁ。」まるで白夜行の時に考えていて使わなかった設定をリメイクしたのかな?と感じてしまう方もいるかもしれません。(私は思いました。) しかし、ストーリーは面白く次の展開が気になる為スラスラと読めてしまう。白夜行と同様、謎の部分も多く、読み手が先を想像を出来るようにキーワードが散りばめられており「あぁ、やっぱりね〜」って思いながら読んでると最終的には作者の罠にハマって「うわぁっ」と言ってしまう内容です。(抽象的で申し訳ありませんが^^) さて、この作品は「白夜行」の続編??というような事でも言われている作品ではありますが、登場人物は(ほぼ)全て違う人物です。 スカーレットオハラとか、共通する?キーワードはときどき出現はします。作者も続編とは明言しておりません。 読み終えた者同士が、「ねぇねぇ、あれ解った?」と話をしたくなる小説かもしれません。 もしも、最後まで読み終えて「何かが引っかかる感じだが・・・。」と思うものの「まぁいっか」で終わる前に、もう一度よぉ〜く考えてみてください。気がつくと「ぞぉぉぉ〜っ!」とするかもしれませんよ。 | ||||
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四捨五入して★4つけさせていただきます。『続編』としては違和感を感じざるをえません。刊行当時はテンションがあがって先行作品とリンクするアイテムやエピソードがでてくるとニヤリとしたものですが19年間のふたりの軌跡がああいうかたちで幕引きしたのを考えるとどうしても今回の「彼女」にひっかかってしまいます。そもそも作者自身続編とは公言していません。しかし、あの作品を読んだ人間は誰しも思い浮かべずには居られません。ふんだんに凝らした仕掛けにまんまとひっかかったかたちでは充分に楽しみました。淡い深いけぶるようなグリーンの装丁は美しく、土地柄なのか性格なのか乾いていてもどこな情緒的なストーリー。但し『幻夜』はあくまで”『白夜行』の続編といわれる『幻夜』”なのでしょう。ただの仕掛けなのか本当に続編なのか、あれから数年後の大震災に思うところありどうなのか、書き手の真意が興味深い一冊。 | ||||
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百夜行の続きの話 この物語の主人公の一人、新海美冬という名の女 その人は悪魔のような女というより悪魔そのものって感じ 阪神大震災で過去を捨て新しい人間になった美冬 自分の野望を満たす為に百夜行と同様に男を利用しのし上がって行く 今回利用された男は、もう一人の主人公、水原雅也 美冬に良いように利用されて使い捨てられていく その他美冬がのし上がる為に死ぬ人、傷つく人の数々 ある意味美冬のサクセスストーリーとして楽しめないと 気持ちがどんより暗くなる作品 確かに展開はスピーディなので推理小説としては面白いけど 百夜行と全く同じ過程をたどっているので工夫は感じられない作品 この女を主人公として同じパターンで簡単に続編が書けそう。 この女の魅力は、何歳まで使えるか?みたいな。 最後もやり切れません・・・。これで良いのか。 | ||||
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『白夜行』が好きな人に文句無しにお勧めします。 激しさは『白夜行』より抑えられているが、切なさ、恐ろしさ、残酷さ、といった心の描写は、『白夜行』を上回っています。 この二作に共通するのは、人間の業を描いていること。 冒頭の展開にはゆるみを感じさせますが、そのあとは一気呵成。 途中で、ある事実が判明するくだりでは、背筋が寒くなります。 私は『白夜行』より好きですね。 いつまでも大切な本として、私の本棚に並べておき、何年かしたら、また読みたいと思っている。 | ||||
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「白夜行」の続編として読んでいたけど、本編中にはっきりとそう触れている部分は無い。 匂わしている…という程度だった。 救いの無い前編だったが、その続編のせいか、もっと救いの無い話となっているように思う。 話がやけにあっさりと終わってしまい、被害者の魂が浮遊してしまう雰囲気は拍車が掛かっている。 コレの前に福井晴敏・高村薫作品と文字がすごく細かい前後編を読んだせいか、比較的短時間であっさりと読めた。専門知識満載の細かすぎる背景とかが無いせいかも… 関西出身の作者が書いた震災の被害状況も読んでいて、知らなかったことも出てきて勉強になった。 全ての人を踏み台にして、誰も信じず、美と金を手に入れるも結局は堂々と表舞台に出れるような太陽は背負っていなくて、闇に紛れて生きていく先に何があるんだろうか? ココまで自分の人生を戦いの中に追い込んでも(追い込まれて入った戦場だけども)生きる事を諦められないと言う事なのだろうか? | ||||
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えーどうしてあそこまですごく面白くて、やはり東野、さえてると思っていたら、最後の終わり方が、ざっくりという感じでした。でも、つね日頃から、ああいう大震災で邪魔な人を一人位殺してもわからないのではという疑問を持ちは続けていました。それがモチーフになっているからさすが東野。それにそのあとの美冬の美への執着といい、定食屋の娘と一緒になれば派手ではないけれども、地味な幸せがつかめると思う雅也も何かもの悲しい人生を感じさせます。バブルがはじけて、本当に首を吊る人も多かった、そんな時代の落とし子のような小説でした。 | ||||
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白夜行の続き、としても読め、白夜行の犯罪者側の心理としても読めるので、楽しめた反面、あー、またこうなのね、と思ってしまいました。中盤は一生懸命読まないと最後にたどり着かない、と感じますが終盤はあっという間に読ませます。東野氏の筆力には圧倒されます。しかし、ストーリーが一人歩きしてしまってやや詰めが甘いような気もします。海外に出た、ということはパスポートも作っただろうし、震災で何もなくなったとはいえ、顔写真が本当に1枚もないということはありえないのではないか。。。意外な終末にもかかわらず、やっぱりな、という結末で少々消化不良。 | ||||
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映像化を意識した作品。また続編を書きたいのかと思われる結末。今後はヒット作を模倣した作品はもう読みたくない。作者への今後に期待してます。直木賞作品を超えるものを・・。 | ||||
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物語の展開が「白夜行」と重なるところがあり、前作ほどの衝撃やドキドキ感は感じられないが、面白さは充分にある。 本作品は『老いと若さ』という不可避な宿命がひとつのカギとなっているが、足掻く姿が薄ら寒くもあり、滑稽ですらある。 なお、本書を読むならば、やはり「白夜行」を先に読むことをお勧めする。 | ||||
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雪穂のその後(白夜行)の人生劇場・・・。と、読んでいて思いました。中半から、そうじゃないかな・・・?と、思い。後半で・・・確信しました。(勝手ですけど・・・。)・・・そして、幻夜では、雅也に、もういない亮司を求めているような美冬(雪穂)がチラチラ見えました。やはり雪穂にとって亮司は、かけがえのない存在だったのな・・・と、切なくなります。丸一日で、スッキリ読めました。読みやすく、おもしろい。白夜行にはなかった、共犯者同士の会話や、絡みがあり、すんなり馴染め、話の中に溶け込めました。話は、2000年で終わってます。その後の美冬(雪穂)が、今、どんな人生を歩んでいるのかを、知りたくなります。白夜行を読んだ方にはお薦めの一冊だし、白夜行を読んでから、是非、読んでいただきたい一冊です。美冬が雪穂なら・・・「幻夜」では、美冬の生き方にも共感できる点があります。犯罪にも手を加担しますが、白夜行で学んだ事を美冬(雪穂)が、再現しているようにも思えます。白夜行でスッキリしなかった方も、満足してしまってる方にも、お薦めです。 | ||||
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面白い!こんな発想ようくできるなぁ、と感心する。 女は恐いですね、人間自体が恐いのかな。 最後が、「えっ。」って感じなので星4つ! | ||||
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白夜行を読んだ後に幻夜を読みましたが、僕にとってあまり納得のいくないようではありませんでした。大好きな食べ物もマンネリ化すると食べたくなくなる。まさに、それでした。もうお腹一杯で最後まで読むのが大変でした。 | ||||
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白夜の続編的なものと言われている。 時代背景から見たら確かにそうなんだろうけど、 二人のやり取りが描写されているという点で、 白夜行のもうひとつの側面と見ることが出来た。 白夜行では意図的にそれらを省いているから。 TVドラマは両方を併せたものなのか、と。 後味は悪いかもしれないが、理由なきそれということで、 こっちの方が今風か。 | ||||
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白夜行を読んだ方からの勧めで読みました。その時、もっとすごいよと言われた訳が読後よくわかりました。 大きな街を一瞬にして破壊し焼き尽くした阪神大震災。多くの人の人生を狂わしたこの大災害に現れた新海美冬。彼女はここから自分の新しい人生を雅也という影の存在を供にし歩んでいく。雅也には二人の間には愛が介在していると言い続ける。しかし、その歪んだ愛を信じ犯罪に手を染めていく雅也は人間として当然ともいえる悔恨の念に囚われ苦しむ。一方で美容整形を繰り返していく美冬は美しい仮面を被ったモンスターになっていく。犯罪に隠れた二人の存在に気がつき追う刑事により、点だった犯行を一つの線にし美冬や雅也に迫るラスト。 しかし、この物語のラストは、白夜行に引き続き後味の悪いものになっている。白夜行は、雪穂と亮二の許されない愛によって救われたが、この物語には救いがないように思われる。 | ||||
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唐沢雪穂は新海美冬になり、同時に悪女になった。 「白夜行」の雪穂は、真の悪女ではなかったように思う。それは桐原亮司を愛していたから。しかし、美冬は違う。雅也という亮司の代わり的ポジションの男を、唯一愛しているように見せかけて、本当は誰も愛していない。彼女の中で亮司以外は生きるための道具でしかなかった。彼女は唯一の太陽を失い、未だ白夜の中を歩いている・・・?いや、もう太陽はなくなった。ならば彼女が歩いているのは本当の夜だ。昼は二度と来ない。 その事を彼女は決して悲しんではいない。 亮司以外の光など、太陽ではないのだから。 彼女は躊躇わない。人を蹴落とす事、利用する事、裏切る事に。 私は、この本を読んで、亮司の存在の大きさを、彼女の「白夜行」に増した冷酷さから知ったように思う。 | ||||
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本書は、白夜行という作品の続編と言われている作品である。白夜行で言う亮司と雪穂のような関係が、幻夜では水原雅也と新海美冬である。白夜行では、お互いが薄くともつながりあった関係だったが、幻夜では、女性の新海美冬が水原雅也を利用するという関係である。 私は、本書を読んで美冬は情というものがないなあと思いました。雅也も利用されているだけだと気づかずに。だから、読後は美冬のことをぞっとする女だなと思いました。何でこんなに冷徹になれるのかなと思いました。自分の名誉とスカーレット・オハラのような人生を獲得するために、徹底的に雅也を利用してやろうと思ったんだろう。雅也は美冬とつながりを求めていたんだろうが、それを許さなかったともいえる。雅也が美冬に利用されていただけということに気づいたときは、雅也はどういう行動をとったんだろうか? 本書を一言で表す言葉は、「自分たちには昼なんてないとおまえは言った。いつだって夜だといった。夜を生きていこうといった。本物の夜なら良かった。俺に与えられたのは、全て幻だった。」という言葉だ。幻夜という題も、こういう意味でつけられたんだろう。 本書は、白夜行と似た作品だなあと思う。美冬が雪穂に比べてサイボーグっぽくなっていることが一番違うかな。 | ||||
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話の内容などは、白夜とほぼ同じ。時代の背景や登場人物などが変わっただけと言ったら言い過ぎだろうか。 とにかく後味が悪い。気分が悪い。ああいう女の人に男の人がはまる理由もわからない。 他の人を犠牲にしてまでも自分は這い上がっていく・・・そりゃぁ、自分はいいだろうよ。でも殺された人にも一応命はあるわけだからね。 奇麗事言うわけじゃないけど、だからと言って汚れまくるのもどうか。 後、現実にああいう化け物というか、完璧すぎる女はいないよ。 あれが東野さんの理想の女だと知った時、この女よりも東野さんにぞっとした。 後、もしかして美冬の最大の罰は、今後必ず訪れるであろう「老化」ではないだろうか。どれだけ整形を繰り返しても、老化には勝てない。勝ちたいなら、人工にならざるを得ない。でも美冬ならしかねないから恐ろしい(笑)女優では老化を気にして自殺とか言う話もあったらしいから、余程辛いのではないだろうか。自分は、それがやはり罰だと思っている。ラストらへんに、整形後の美冬が出てくるが、一瞬「グロテスク」に出てくる女かと思って焦りました。でもやっぱり「グロテスク」の女には敵わないけどね。 | ||||
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「白夜行」の面白さに衝撃を受け、同著者の「幻夜」読み始めました。「幻夜」を選んだのは、「白夜行」の続編と聞いていたからでした。「白夜行」の雪穂と亮二は、表面上全く関係がないように書かれていましたが、亮二が雪穂の為に、または、雪穂が亮二の為にというように陰ながら支えあっていたように感じられましたが(ドラマの影響かもしれませんが・・・)、「幻夜」の美月と雅也の関係では、美月が一方的に雅也を利用していたように感じられ、2人の間に愛情というような絆は無かったように思いました。「幻夜」で美月(=雪穂)はますます冷徹に、美しくなりますが、整形手術を繰り返し、私には「化け物」になってしまったように感じました。何が彼女をそこまで冷徹にさせるのか、私にはわかりませんでした。 でも、面白かったです!「白夜行」を読んだことがある方は一読の価値ありです!おススメします!! | ||||
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「白夜行」の雪穂には、哀愁があった。 笹垣の謎解きで明らかになってくる、雪穂の子供時代の痛烈な体験。亮二を偽りの太陽に例えた、雪穂の真摯な言葉。 彼女が取り返しのつかないところまで手を黒く染め、冷徹に多くの人間を不幸にした経緯を知っている読者は、その理由を伺わせるエピソードに、心を痛める。 ラストも、人それぞれの取り方があるだろうが、私は雪穂が亮二の死に、表情を無くすほど深い喪失感を抱いたものだと思っていた。 しかし、この「幻夜」が「白夜行」の続編だとすると、私の感じ方は間違っていたように思う。 雅也の視点から物語りは語られるが、彼の一途な思いを裏切る美冬は、ただの不気味な悪女になってしまっている気がする。 特にラストの、彼女の表情描写。ぞっとするものがあった。 男性の視点から見ると、この完璧な美しい悪女はある意味で魅力的なのかもしれないが・・・・私には人間離れした、悪意以外の感情の無い人形に見える。 だから、「幻夜」を「白夜行」の続編としてとらえたくはない。雪穂のイメージがこわれてしまう。 「幻夜」は「幻夜」だけの完結本として読むと、これはこれでとても面白い作品だと思う。 | ||||
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