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幻夜



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【この小説が収録されている参考書籍】
幻夜
幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

幻夜の評価: 3.84/5点 レビュー 341件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全341件 261~280 14/18ページ
No.81:
(5pt)

久しぶりに感情を揺さぶられた

私は男性作家の書くミステリーが嫌いだ。しかし、何となく書店で手にとってみて読んでみた。
ところが、読んでみると面白い!私は作者の作品を初めて読んだが、文章の構成や時間軸の構築など男性的ではない書きまわしを感じた。
内容的にもこの主人公のような生き方を自分に照らし合わせられる自分としては、とても気に入った作品である。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.80:
(3pt)

野望の女、そして魂を殺された孤独な男

極限の状態は人の理性を失わせる。
阪神淡路大震災で被災した主人公は、被災時のどさくさにまぎれて殺人を犯す。
それを新海美冬という美女に目撃され、彼女に誘われるまま彼女の野望を実現させるべく悪に手を染めていく。
作者は非常に読ませる文章を書く、読んでいてどんどん世界に引き込まれていく。登場人物の人物設定も非常によく出来ていて連載小説なのに最後まで人物の性格や設定が崩れる事がない。非常に卓越した書き手である。
しかし、である。雅也を含め脇を固める人物があれだけ素晴らしく命を吹き込まれて丁寧に描かれているのに、ヒロイン美冬の存在や行動に現実味がなく。
彼女の心の内が見えてこない。彼女の心中はラストに彼女自らが語るが、それがあまりにも現実離れしていて、夢物語である。そこには彼女のキャラに似つかわしい聡明さも何もない。もう少し深いものであって欲しかったと感じる。
作品に流れる独特の世界、そして文章や構成力は流石である。読んで後悔はしないし、非常によく書けている小説ではあるが、これが東野さんの最高傑作のひとつだとは思わない。
幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))Amazon書評・レビュー:幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))より
4087461343
No.79:
(5pt)

ラスト2章のスピード感

悪魔の心を持つ美冬に従うわざるを得なかった雅也。そして、本当の美冬を知ってしまう。雅也の魂を殺した美冬。ラスト2章のスピード感溢れる展開は必読です。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.78:
(5pt)

同じモチーフを使って、さらにエピソードの振り幅を大きくした感じ

 この作者は几帳面だなと思う。細かい伏線やエピソードが漏れなくパズルのように綺麗にはまっていくからだ。ミステリにおいてはそれが謎解きのヒントになるので常道と言えば常道なのだが、それにしても律儀な感じがする。こういう構成を見る限り、作品は「事前に設計されている」と感じざるを得ない。エピソードの積み重ねの中で方向を模索していくのではなく、すべてがあるべき場所に最初から配置されているということだ。ひとつひとつのエピソードという部品を加工して、磨き上げ、図面通りに組み立てて完全な製品に仕上げていく。そういう作業が作者は無性に好きなんだろう。もしくは性格的にそこまで徹底してしまうのだろう。
 本書の主人公たちもどうやら同じ性格に思える。ただし、設計する人間と加工する人間の分業だ。そして加工のエキスパートが設計を覆そうとするところで物語は破綻して終わってしまう。しかもそのときは設計者はすでに完成品を手に入れた後だ。
 女性主人公が、周囲の人間を部品扱いすることで、自分が設計した製品を完璧に作り上げていく様子は、たしかに「白夜行」の姉妹編と言う感じだ。ただし本作品の方がより計画的であり、より直接的であり、より恐ろしいと言える。作者が同じモチーフを使って、さらにエピソードの振り幅を大きくした作品と言えるだろう。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.77:
(3pt)

白夜行の続編に近いが

内容は「白夜行」の続編に近いです。(明確に続編とは作者は言っていません)
魔性の女性が、その美貌と策略を駆使してのし上がっていく、というストーリー。
最後の方で、なんとなく「白夜行」の雪穂なのかなと思わせるような展開があります。
ネタばれになるので詳しくは書きませんが、年齢的に雪穂とは合わないはずが、辻褄を合わせられなくもない、そういう説明があります。
今回も基本的にはダークな話です。
長いです。
「白夜行」を面白いと感じた読者は読んでみて損はないと思います。
ダークでついていけないと感じた読者は読まない方がいいです。
私はどちらかというと後者ですが、その後の雪穂を知りたくて読みました。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.76:
(4pt)

白夜行ファンにはたまりません。

白夜行の大ファンである私には、やはりたまらない本でした。
あの珠玉の名作の続編が出るなんて!と、嬉しくて嬉しくて。
しかし、白夜行は超えれませんでした。
十分面白いんですけどね。
でも、ファンは期待してしまうんです。もっともっと要求してしまうんです。
なので、☆4.5といったところですかね。
雪穂(美冬)の魔性っぷりに少しかげりが見えているのが悲しい。
彼女が直接身体を張って行動しているところは書いて欲しくなかったな、と思います。
これじゃあ、魔性じゃなくて、場末の女だよ!と言いたくなる場面が多々あり、悲しくなりました。
ラストも少し微妙。
おいおい、もっと他にあるだろ〜!って。
でも、やっぱり好きです。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
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No.75:
(5pt)

「白夜行」の続きで書いたと思う

私はこの作品は「白夜行」の続きで書いたと思います。
だって美冬が雪穂にとっても接点があるから。
でも雪穂より更に怖くなって更に綺麗になって、バージョンアップした雪穂という感じです。
こんな女性がいたら怖いな。
また続編を書いてほしいけど、これ以上怖くなるのかと思うと無理なのかな。
分厚い本だけど、スラスラ読めました。
って言うか、面白くてやめられなかったです。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.74:
(4pt)

「ぞぉぉぉ〜っ!」とした。

【1995年】西宮。父親の通夜の翌朝起きた阪神淡路大震災。
震災に紛れ、誰にも言えない秘密をつくってしまう(息子)水原雅也、それを偶然目撃してしまった見ず知らずの女性、新海美冬。
しかし美冬は秘密をばらすどころか何故か雅也に協力して秘密を守り抜く。雅也は美冬と街を出て、一緒に行動する事を決め東京へ向かう。
という始まりになるのですが・・・。
ここまで読んだだけで「なんか、白夜行と設定・展開が似ているなぁ。」まるで白夜行の時に考えていて使わなかった設定をリメイクしたのかな?と感じてしまう方もいるかもしれません。(私は思いました。)
しかし、ストーリーは面白く次の展開が気になる為スラスラと読めてしまう。白夜行と同様、謎の部分も多く、読み手が先を想像を出来るようにキーワードが散りばめられており「あぁ、やっぱりね〜」って思いながら読んでると最終的には作者の罠にハマって「うわぁっ」と言ってしまう内容です。(抽象的で申し訳ありませんが^^)
さて、この作品は「白夜行」の続編??というような事でも言われている作品ではありますが、登場人物は(ほぼ)全て違う人物です。
スカーレットオハラとか、共通する?キーワードはときどき出現はします。作者も続編とは明言しておりません。
読み終えた者同士が、「ねぇねぇ、あれ解った?」と話をしたくなる小説かもしれません。
もしも、最後まで読み終えて「何かが引っかかる感じだが・・・。」と思うものの「まぁいっか」で終わる前に、もう一度よぉ〜く考えてみてください。気がつくと「ぞぉぉぉ〜っ!」とするかもしれませんよ。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
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No.73:
(4pt)

白夜行の…

四捨五入して★4つけさせていただきます。『続編』としては違和感を感じざるをえません。刊行当時はテンションがあがって先行作品とリンクするアイテムやエピソードがでてくるとニヤリとしたものですが19年間のふたりの軌跡がああいうかたちで幕引きしたのを考えるとどうしても今回の「彼女」にひっかかってしまいます。そもそも作者自身続編とは公言していません。しかし、あの作品を読んだ人間は誰しも思い浮かべずには居られません。ふんだんに凝らした仕掛けにまんまとひっかかったかたちでは充分に楽しみました。淡い深いけぶるようなグリーンの装丁は美しく、土地柄なのか性格なのか乾いていてもどこな情緒的なストーリー。但し『幻夜』はあくまで”『白夜行』の続編といわれる『幻夜』”なのでしょう。ただの仕掛けなのか本当に続編なのか、あれから数年後の大震災に思うところありどうなのか、書き手の真意が興味深い一冊。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
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No.72:
(4pt)

この女はどこへ行きたいのか?

百夜行の続きの話
この物語の主人公の一人、新海美冬という名の女
その人は悪魔のような女というより悪魔そのものって感じ
阪神大震災で過去を捨て新しい人間になった美冬
自分の野望を満たす為に百夜行と同様に男を利用しのし上がって行く
今回利用された男は、もう一人の主人公、水原雅也
美冬に良いように利用されて使い捨てられていく
その他美冬がのし上がる為に死ぬ人、傷つく人の数々
ある意味美冬のサクセスストーリーとして楽しめないと
気持ちがどんより暗くなる作品
確かに展開はスピーディなので推理小説としては面白いけど
百夜行と全く同じ過程をたどっているので工夫は感じられない作品
この女を主人公として同じパターンで簡単に続編が書けそう。
この女の魅力は、何歳まで使えるか?みたいな。
最後もやり切れません・・・。これで良いのか。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.71:
(5pt)

『白夜行』が好きな人に

『白夜行』が好きな人に文句無しにお勧めします。
激しさは『白夜行』より抑えられているが、切なさ、恐ろしさ、残酷さ、といった心の描写は、『白夜行』を上回っています。
この二作に共通するのは、人間の業を描いていること。
冒頭の展開にはゆるみを感じさせますが、そのあとは一気呵成。
途中で、ある事実が判明するくだりでは、背筋が寒くなります。
私は『白夜行』より好きですね。
いつまでも大切な本として、私の本棚に並べておき、何年かしたら、また読みたいと思っている。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
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No.70:
(3pt)

続編としてはイマイチ。

「白夜行」の続編として読んでいたけど、本編中にはっきりとそう触れている部分は無い。
匂わしている…という程度だった。
救いの無い前編だったが、その続編のせいか、もっと救いの無い話となっているように思う。
話がやけにあっさりと終わってしまい、被害者の魂が浮遊してしまう雰囲気は拍車が掛かっている。
コレの前に福井晴敏・高村薫作品と文字がすごく細かい前後編を読んだせいか、比較的短時間であっさりと読めた。専門知識満載の細かすぎる背景とかが無いせいかも…
関西出身の作者が書いた震災の被害状況も読んでいて、知らなかったことも出てきて勉強になった。
全ての人を踏み台にして、誰も信じず、美と金を手に入れるも結局は堂々と表舞台に出れるような太陽は背負っていなくて、闇に紛れて生きていく先に何があるんだろうか?
ココまで自分の人生を戦いの中に追い込んでも(追い込まれて入った戦場だけども)生きる事を諦められないと言う事なのだろうか?
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
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No.69:
(4pt)

最後が今いち。

えーどうしてあそこまですごく面白くて、やはり東野、さえてると思っていたら、最後の終わり方が、ざっくりという感じでした。でも、つね日頃から、ああいう大震災で邪魔な人を一人位殺してもわからないのではという疑問を持ちは続けていました。それがモチーフになっているからさすが東野。それにそのあとの美冬の美への執着といい、定食屋の娘と一緒になれば派手ではないけれども、地味な幸せがつかめると思う雅也も何かもの悲しい人生を感じさせます。バブルがはじけて、本当に首を吊る人も多かった、そんな時代の落とし子のような小説でした。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
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No.68:
(3pt)

消化不良・・・。

白夜行の続き、としても読め、白夜行の犯罪者側の心理としても読めるので、楽しめた反面、あー、またこうなのね、と思ってしまいました。中盤は一生懸命読まないと最後にたどり着かない、と感じますが終盤はあっという間に読ませます。東野氏の筆力には圧倒されます。しかし、ストーリーが一人歩きしてしまってやや詰めが甘いような気もします。海外に出た、ということはパスポートも作っただろうし、震災で何もなくなったとはいえ、顔写真が本当に1枚もないということはありえないのではないか。。。意外な終末にもかかわらず、やっぱりな、という結末で少々消化不良。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
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No.67:
(3pt)

幻夜

映像化を意識した作品。また続編を書きたいのかと思われる結末。今後はヒット作を模倣した作品はもう読みたくない。作者への今後に期待してます。直木賞作品を超えるものを・・。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.66:
(3pt)

止めどない狂気。

物語の展開が「白夜行」と重なるところがあり、前作ほどの衝撃やドキドキ感は感じられないが、面白さは充分にある。
本作品は『老いと若さ』という不可避な宿命がひとつのカギとなっているが、足掻く姿が薄ら寒くもあり、滑稽ですらある。
なお、本書を読むならば、やはり「白夜行」を先に読むことをお勧めする。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
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No.65:
(5pt)

「白夜行」の雪穂のその後の人生(?)

雪穂のその後(白夜行)の人生劇場・・・。と、読んでいて思いました。中半から、そうじゃないかな・・・?と、思い。後半で・・・確信しました。(勝手ですけど・・・。)・・・そして、幻夜では、雅也に、もういない亮司を求めているような美冬(雪穂)がチラチラ見えました。やはり雪穂にとって亮司は、かけがえのない存在だったのな・・・と、切なくなります。丸一日で、スッキリ読めました。読みやすく、おもしろい。白夜行にはなかった、共犯者同士の会話や、絡みがあり、すんなり馴染め、話の中に溶け込めました。話は、2000年で終わってます。その後の美冬(雪穂)が、今、どんな人生を歩んでいるのかを、知りたくなります。白夜行を読んだ方にはお薦めの一冊だし、白夜行を読んでから、是非、読んでいただきたい一冊です。美冬が雪穂なら・・・「幻夜」では、美冬の生き方にも共感できる点があります。犯罪にも手を加担しますが、白夜行で学んだ事を美冬(雪穂)が、再現しているようにも思えます。白夜行でスッキリしなかった方も、満足してしまってる方にも、お薦めです。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.64:
(4pt)

一気読み!

面白い!こんな発想ようくできるなぁ、と感心する。
女は恐いですね、人間自体が恐いのかな。
最後が、「えっ。」って感じなので星4つ!
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.63:
(2pt)

う〜ん

白夜行を読んだ後に幻夜を読みましたが、僕にとってあまり納得のいくないようではありませんでした。大好きな食べ物もマンネリ化すると食べたくなくなる。まさに、それでした。もうお腹一杯で最後まで読むのが大変でした。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682
No.62:
(5pt)

もうひとつの白夜行

白夜の続編的なものと言われている。
時代背景から見たら確かにそうなんだろうけど、
二人のやり取りが描写されているという点で、
白夜行のもうひとつの側面と見ることが出来た。
白夜行では意図的にそれらを省いているから。
TVドラマは両方を併せたものなのか、と。
後味は悪いかもしれないが、理由なきそれということで、
こっちの方が今風か。
幻夜Amazon書評・レビュー:幻夜より
4087746682

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