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幻夜
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幻夜の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全341件 341~341 18/18ページ
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| 作品ごとに様々な顔を見せる作者であるが、本作品は、1999年に刊行された「白夜行」、2003年に刊行された「殺人の門」に近い作品である。阪神淡路大震災の日、水原雅也は瓦礫の下から助けを求める叔父を殺害するが、その現場を新海美冬に目撃される。しかし、美冬は警察に通報することなく、彼の犯罪を隠蔽する手伝いをする。「あたしらは夜の道を行くしかない。たとえ周りは昼のように明るくても、それは偽りの昼。そのことはもう諦めるしかない。」「なにがあっても美冬を守る。たとえ彼女との夜が幻であってもー。」本作品は、90年代後半のポストバブルの日本で、手段を選ばず駆け上ろうとする新海美冬と、彼女に翻弄される男達の物語である。物語は美冬自身の感情表現をいっさい廃し、雅也やカリスマ美容師、老舗宝石店社長、そして美冬を追う刑事など、第三者の目を通して美冬の行動が描かれる。美冬の綿密な計算に裏打ちされた計算、そしてそれを妨害しようとする人々におこるであろう悲劇。本書の内容を一言で言い表すとすれば「怖さ」である。この「美冬の怖さ」ゆえ、私はページを繰る手を休ませることができなかった。これは、S.キングの作品と通ずるものがあると思う。私にとって2004年最初の徹夜本となった。ミステリー好きには是非お勧めの一冊である。追記:国内ミステリーファンにとっては、有名な作品との関連でいろいろ感じることがある作品かもしれないが(ネタバレになるので詳細は書けない。)、私は全く問題ないと思う。 | ||||
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