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幻夜
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幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全339件 241~260 13/17ページ
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東野さん読者であれば、この作品と「白夜行」とのつながりは自明であり、 この解説内容で問題ないと判断されたのかもしれませんが、 たまたま解説を先に読んでしまった私は、読み進める上でかなりテンションが下がりました。 「あとがき」「解説」を先に読む読者もいることを配慮していただきたかったです。 ミステリ系の作品においては特に、ネタばれにならぬよう要注意ではないでしょうか? 作品自体の内容については皆さんがお書きになっているとおりだと思います。 | ||||
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白夜行の続編になります。(たぶん) 白夜行の時は、雪穂と亮司の犯行をその周りの人達の視点で描かれていて、2人の気持ちなどは、不明でしたが、 幻夜の場合は、美冬と雅也の犯行の段取りと、雅也の心情だけが、描かれていました。 この描き方でわかるのは、雪穂と亮司がパートナーとして生きれたのに対して、雅也はパートナーでなく道具であったのでは・・・。 そして、強運のヒロインは、もう誰とも生きられないのではないでしょうか。 | ||||
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結局この「女」の目的はなんだったんだろう? 永遠の美?究極の美? 人それぞれなのかもしれないけど、たったそれを手に入れるためだけに全てをリセットしてやり直した? それだけのために自分に立ちはだかる障害を取り除くためにありとあらゆる手を使った? 後者はこの「女」はこういうやり方しか知らないという事で理解できなくもないけど、、、 けど、もしそうならリセット前と結局同じ生き方だし、リセットした意味ある? 前編的意味合いの白夜行では、とても心が痛々しいけどその中に二人の純粋な思いとか伝わる部分もあって、なぜかとても惹かれたんだけど、今回はそれは皆無だった。 だから、この「女」と表現してしまう。 白夜行の流れを汲むならば、この「女」が永遠の美なるものを追求してるのは今は亡きR&YのRをやっぱり心のどこかではずっと変わらず思っていたいから? もしそうなのだとしたら、また印象も違う感じになるけど、、、 ともあれ、前作同様一気に読めてしまう作品。 作者はわざとそういう感じになるように仕上げたんだろうけど、読後はとてもなんともいえない胸糞悪さを感じさせる。 自分はもうベタだけど、雅也はあの時本当は加藤に捕まって、なんとか死刑はまのがれて 刑期後にまだ有子が待っててくれててやっとささやかな、、、という風に脳内変換してます、、、 いや、ほんとベタベタなんだけどね、、、そうしないと気持ち整理できない(笑) | ||||
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読んでる間中、先を読み進めたい気持ちに読むスピードが追いつかず じれったくもだえました。 『美冬』は恐ろしい女性ですよ。 こんな女性に狙われたら誰もかなわないだろうね・・・。 とびびりながら読破した1冊です | ||||
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白夜行の続編と聞いて文庫本化されるのを待っていました。 前回の白夜行と同様に、美冬が表の世界で光を浴びるために、あらゆる手段を用いて、のし上がっていくとゆう物語です。 前回と違うのは、美冬と雅也の接点が描かれていたり、実際に二人が行った悪事が描かれれいます。 分厚い本なんですが、読み始めると東野ワールドに入り込んでしまうので、あっという間に読んでしまえる作品です。時間のある方は一気に読んでしまうことをお薦めします。 | ||||
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さすがは東野さん、一気に読めました。 飽きずに読めるし展開がなかなか読めない魅力はこの作品でも健在です。 でもね…ちょっとラストは無理がありませんか? いくらミステリー小説でもこれはちょっとないんじゃないかなぁ…。 | ||||
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白夜行の(たぶん)続編です。 ただ、他の方も書かれているように白夜行を読んでいなくても、 十分に楽しめる内容です。 量があるのに、二日ほどで一気に読めました。 この稀代の物語にどのような蹴りをつけるのか、続編(完結篇?)が待ち遠しい。 東野さん。期待しています。 | ||||
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白夜行の続編にあたる作品ということで、めいっぱい期待していたのだが、 正直拍子抜けだった。 白夜行では「亮司」と「雪穂」とを第三者の視点で見事に描き切っていたが、 本作では主人公「美冬」の描写がいまひとつで彼女の人物像が良く見えてこない。 結末もおおいに不満が残る。 | ||||
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東野圭吾が描いた愛と犯罪の物語白夜行において雪穂と亮司の二人が一緒に生きるため「共生」という形で見事に二人の生き方を描いた幻夜では白夜行の「共生」とは全く別の形で男と女の生き方を描かれている。独りの女が男達を操り、男達は女に操られていくある男は女を信じ、ある男は真実を信じだが女にとっては男達は道具でしか無いもはや生き方としてでもなく生きる術にまで変わっている。男と女の間において、そもそも「共生」というのは存在しない。同じ道を歩んでいると思っていても必ずどこかで徐々に別れていくそれが悲劇であり、愛であるただし、白夜行は白夜行の二人の生き方、幻夜は幻夜の男と女の行き方、そんなものを背景に小説としての「共生」を見事に果たしているこれから新たな続編が生まれた時白夜行と幻夜の2つの意思が、どのように進んでいくのか、楽しみである | ||||
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超大作。 いわゆる名作『白夜行』の続編。 といわれている。 しかし、巧妙な記述は、『白夜行』を既読の人には、「ああ!」と思うところが多く、続編ということがわかる。 未読の人には、まったく独立した一つの作品として、違和感なく読むことができる。 それを両立させたことは、やはり作家の手腕である。 しかしながら、ドラマの展開としては、先が読めるところが多く、『白夜行』ほどのインパクトはない。 ファンにとっては充分読み応えのある作品であるが、それは『白夜行』あっての効果であり、独立した作品として評価すると、パンチが足りないなとおもってしまう。 ぜひ、続編が読みたいと思う。 そこまでそろえば、一気に表が変わることも考えられるな、と思った。 | ||||
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他の方も仰っているように明確にはされてないけども「白夜行」の続編であって、先に白夜行を読んでないと面白さは半減します。 ただ前作の雪穂、今作の美冬による罠が要は同じなので中盤から「あぁまたそのパターンか」的なのはありますね。 それと加藤という刑事がずっとアウトロー的な人物だったのが最後の最後に真っ当な刑事になってしまって・・・・、というのがちょっと腑に落ちない。 加藤の設定からするともっと違う展開があったように思うし、大きな謎を残すためにはこういう終わり方しかなかったのかなと。 それでもこれだけの長編で飽きずに読めたので☆3.5、四捨五入で4。 | ||||
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内容的には長編にもかかわらず引き込まれて最後まで飽きずによめましたが、、、内容が他の方が書いているレビューにもある通り、超有名推理小説作家の某作品に設定がそっくりで、情景の描写も別の有名推理小説作家の某作品で書かれていた描写にそっくりだったことがちょっとひっかかりました。それさえなければさすがは東野圭吾!圧巻です。 | ||||
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待望の文庫化。 分厚いし、値段もすごいけれど、あっという間に読破できる。 さて、文庫版の解説ではミステリ作家の黒川博行氏が、白夜行の続編であると断言している。 確かに、ちりばめられた謎は白夜行の続編である可能性を示してはいるけど、絶対的な証拠はないので、どうとでも解釈できるはずだ。 筆者も続編であると明言していない(らしい)ので、あの白夜行の雪穂が、こうなったと思いたくない人は、違う作品だと思って読めばいいと思う。 (個人的には、やっぱり続編だと思って読んだけど) 2人の男女が、自分たちの身を守るために犯罪に手を染め、暗い秘密を共有する運命共同体として闇の人生を行く。 この基本的なあらすじは、白夜行も幻夜も変わらない。 ただし、白夜行での主役2人(雪穂と亮司)が、完璧なパートナーであったのに対し、今回の男性主人公は、亮司とは違う。 それが、悲劇を呼んでしまう。 こうして考えると、今作が白夜行の続編だと考えた方が、主人公の孤独さ、悲しさが引き立つと思う。 そして、黒川博行氏も解説で希望しているとおり、東野さんにはぜひさらに続編(第3部?)を書いて欲しい。 | ||||
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阪神大震災で劇的な出会いをした「水原雅也」と「新海美冬」。 美冬を命懸けで守ろうとした雅也...。 少なくとも雅也はそう信じていた。 美冬に宿る「匂い」をかぎつけた刑事「加藤」。 人物設定が非常に優れていて、ぐいぐいと引き込まれていきます。 美冬のような女性に迫られたら一体自分なら堪えられるだろうか、と各場面で考えてしまいました。 最後まで読んだのに、新海美冬が一体誰なのか余計に分らなくなりました。 生殺しのような感じです。 早く完結編を出してもらわないと、このモヤモヤは晴れそうにありません。 | ||||
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東野圭吾氏による「白夜行」の続編と言われる作品。 おそらく本作を読まれた方は、前作である「白夜行」も読まれているに違いない。 しかし本作と前作には大きな相違点があることに気付いて欲しい。 両作品とも二人の男女が主人公であることは共通している。 それぞれ「雪穂と亮司」、「美冬と雅也」である。 しかし、前作では雪穂と亮司以外の人物による視点で描くことに統一されていたが、 驚くべき事に、本作ではもう一人の主人公である雅也による視点も取り入れられているのだ。 本作では一転、美冬のみの内面を徹底してベールで覆う事により、彼女をさらにミステリアスな存在へと進化させている。 つまり本作の主人公は、正確には美冬一人となり、雅也は主人公に最も近い人物とも言えるのかも知れない。 単なる続編ではない。 前作を遥かに凌駕する傑作である。 | ||||
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白夜行を思わせる作品です。 スト−リ−、人物描写どれをとってもすばらしく、引き込まれてゆくのですが、やはり名作白夜行の呪縛からは離れていず、超えるにはいたっていません。 しかしながら、白夜行の雰囲気を再度楽しみたい方、東野ファンの方にはお勧めできる作品で、硬いこと言わずに小説を楽しめる方には是非読んでもらいたい、面白い作品であります | ||||
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『白夜行』の第二部(と黒川氏の解説にあるのでそのつもりで読みました)。残念ながら『白夜行』を越える作品とは・・・ (以下内容にふれています) 『白夜行』は主人公たち(雪穂と亮司)の内面を描かず、まわりからあぶり出すように二人の姿を浮かび上がらせ、心のうちに迫らせる小説で、まずその手法が秀逸。ある悲劇から悪鬼とならざるを得なかった二人が痛々しくてたまらなくなる物語でした。対して『幻夜』は、主人公(美冬=明言されていませんが雪穂、新しいパートナーの雅也)の行動が直接的に描かれ、特に雅也の心理は明確に綴られます。手法を踏襲すべきとは思いませんが、『白夜行』を読んでいる間のひたひたと迫り来るような感覚と比べるとどうしても物足りなく感じました。これは好みの問題もあるでしょうけれど。 一番気になったのは美冬の心理(こちらは雅也と異なり文中には書かれません)。雪穂から美冬になりかわったらしい彼女は、自分が上り詰めるために他者の犠牲などものともせず、雅也ですら騙しています。なりかわりの物語としては、松本清張氏『砂の器』、宮部みゆき氏『火車』などが浮かびますが、共通しているのは「どうしてもなりかわらざるを得なかった」点。そこに心を寄せることができるから、主人公たちの犯罪にも痛ましさが伴い、感情を揺さぶられるのでしょう。比べて美冬は・・・「なりかわらざるを得なかった」とは感じられず、エゴの方が印象に残りました。『白夜行』で大切な亮司を失った彼女は、本当の鬼、怪物になってしまったのでしょうか? だとしたら確かに悲しい。でもその悲しさを見出すには、この小説にまだ何かが足りない気がしたのです。 | ||||
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ある若い女性を基点として周囲が事件へ巻き込まれていくミステリー。主人公の内面描写が一切無いという点は、白夜行と共通していました。 はっきり白夜行の続編と書かれているわけではありませんが、白夜行を読んだ後のほうが、より楽しめる作品だと思います。 この物語の主人公が、白夜行の雪穂ならちょっとヘンじゃない?という引っ掛かりを もって読み進めていたのですが、後半部にその疑問の答えが用意されていました。 どういう話かは、ネタバレになるので書けませんが、あまりにも衝撃的な事実に、寒気を感じました。 私は、白夜行でのパズルの断片を組み合わせていくことで、事件の核心に迫っていくという スタイルが好きでしたが、今作は今作でそれなりに楽しめました。 地下鉄サリン事件、阪神大震災、深刻化する不況など、当時の時代の雰囲気が、巧みに作品の中に取り入れてあり、過去を疑似体験したような気がしました。 またこの作品は、完璧すぎる美女の秘密を知りたいという欲望に見事に答えてくれている点で魅力的だといえるでしょう。 読了後も、もやもやとしたものが残って、すっきりしなかったのですが、幻想的な雰囲気の中のラストはとても印象的でした。 | ||||
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私は男性作家の書くミステリーが嫌いだ。しかし、何となく書店で手にとってみて読んでみた。 ところが、読んでみると面白い!私は作者の作品を初めて読んだが、文章の構成や時間軸の構築など男性的ではない書きまわしを感じた。 内容的にもこの主人公のような生き方を自分に照らし合わせられる自分としては、とても気に入った作品である。 | ||||
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極限の状態は人の理性を失わせる。 阪神淡路大震災で被災した主人公は、被災時のどさくさにまぎれて殺人を犯す。 それを新海美冬という美女に目撃され、彼女に誘われるまま彼女の野望を実現させるべく悪に手を染めていく。 作者は非常に読ませる文章を書く、読んでいてどんどん世界に引き込まれていく。登場人物の人物設定も非常によく出来ていて連載小説なのに最後まで人物の性格や設定が崩れる事がない。非常に卓越した書き手である。 しかし、である。雅也を含め脇を固める人物があれだけ素晴らしく命を吹き込まれて丁寧に描かれているのに、ヒロイン美冬の存在や行動に現実味がなく。 彼女の心の内が見えてこない。彼女の心中はラストに彼女自らが語るが、それがあまりにも現実離れしていて、夢物語である。そこには彼女のキャラに似つかわしい聡明さも何もない。もう少し深いものであって欲しかったと感じる。 作品に流れる独特の世界、そして文章や構成力は流石である。読んで後悔はしないし、非常によく書けている小説ではあるが、これが東野さんの最高傑作のひとつだとは思わない。 | ||||
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