■スポンサードリンク
ゼルプの裁き
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ゼルプの裁きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ベルンハルト・シュリンクは、売れに売れた『朗読者』の著者。帯にも「『朗読者』の原点はここにあった!」と、『朗読者』の名を知る読者に訴えかけようとしている。 しかし。本作は凡作だ。 『朗読者』にあった「味わい」がまったくない。同じ作者で、同じようなモチーフを使って作品を作り上げているのだが、テーマがつまらないものだと全くつまらないものになってしまう。ダニエル・キイスが『アルジャーノン』で「心理」を扱い、それが傑作として認められると、いたずらに「心理」を扱っている「ような」作品を書き続けてしまった。『アルジャーノン』とのあまりの違いに怒りすら感じた読者も多いだろう。 本作での「ナチス」の扱いもまた同様の「カルサ」が感じられてしまう。「ナチス」をこのように扱ってしまうのは非常に残念。本作を読んだ後では、『朗読者』にあった「味わい」も、作者の意図せざるところで偶然に出てしまったものなのかと勘ぐってしまう。 この「ゼルプ」シリーズは何作か出ているようだが、この『ゼルプの裁き』を見る限り、他の作品を読む必要はないだろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!