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絶唱
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絶唱の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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アナザースカイで湊かなえさん自らゲスト出演なされていた回を偶然にも視聴し、こちらが出版されているということだったので、早速購入しました。 同著者の他書は未読ですが、章の構成がユニークだと感じました。 他者同士の理解しあえない理由や、それぞれの思考をいかに汲み取るかなど、考えさせられる面が多く、ノンフィクションに近い各々のストーリーを、国際ボランティア隊として体感した彼女の人生にうまく織り交ぜた手記とも言える一冊だったように思います。 固いカバーに挟まれた物語でもない、小説でもない彼女の絶唱が詰まっていました。 | ||||
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湊さんの小説は全て読みました。 震災という重いテーマでした。 最後の章が心に響きました。 色んな人の恋愛模様が出てきて、ロマンス好きな僕には良かったです。 | ||||
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4部作の最後の「絶唱」は、 ほとんど湊かなえさんの実話なのかなと 思いました。 20年前の阪神淡路大震災、 私は東京にいたのでニュースで知るだけでしたが、 それを経験した作者のリアルな実録としても 読む価値があると思います。 関東地方でも今後、大地震が起こるかもしれませんが、 そのとき、自分はどのように行動することが出来るか? 耐える事ができるのか?人のために、何かできるだろうか? そんなことを考えさせられました。 | ||||
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南の島のトンガと阪神淡路大震災とのつながりを描いた4つの短編集。 それぞれの物語の主人公は失われた何かを求めてトンガへと向かい、けじめをつけようとするのだが、その心情や葛藤がうまく描かれていた。また、トンガの文化や死生観が丁寧に描かれており、トンガという国の大らかさが伝わってきた。 どの物語もよく考えられていたが、個人的には「約束」が好きだった。 婚約解消を悩む理恵子と、友人との約束を果たしにきた宗一。二人をつなぐ滝本という男の優しさが心に響いた。 全章を通して登場する、尚美さんも好きだった。南の島で多くの人の背中を押し、サポートしてきた尚美さんの温かさもトンガに合っていたと思う。 | ||||
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湊さんの本は「告白」以来ほとんど読んでいます 「告白」の時には斬新と感じた、人の闇の部分が 冊数を重ねるにつれて、悪感情のみが残りつつ読んでいました 「絶唱」は阪神淡路大震災についての4つのつながりのある短編でした 最初の3つは今までと同じように、心にざわざわした感触が残り 最後の1つは、震災や人間関係にトラウマのある人が読んだらしんどい話では…と思います ☆5の理由は、落ち着いた頃よめば浄化作用が働くかなと思ったからです 心に傷持つ人には危険な1冊ではないかと思います | ||||
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『毒』 これが湊かなえの作品の特徴であると思います。だけど私は、どうにもその毒部分が好きになれず、苦手な作家さんでありました。 でも、これは読めた。そして、どうして湊かなえの作品が毒を含んでいたのかが理解出来ました。 作者は阪神淡路大震災の被災者で、ずっと苦しんで来たんだと。立派な被災者なのに、被災者と自分で認められず、こうして書けるようになるにも、20年という長い時間が必要だったんでしょう…。。 病院に行ったら、PTSDと診断されるはずでしょう。 湊かなえさん。 ずっと苦しかったね。。よくぞ、小説家になってくれました。 そして、トンガはじめ、震災の際、救援に来て下さった諸外国の皆さん、私からも、ありがとうと言わせて下さい。 本当にありがとう。 | ||||
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毎回あっという間に読み進めてしまい、次なる作品が待ち遠しいです。 | ||||
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雪絵が誰にもいわずに向かったのは、南の島のトンガ。 ゲストハウスで相部屋になったのは、5歳の子を抱えた キャバ嬢の杏子だった。 自分が被災した年齢と同じ子どもを見て思い出される震災の光景。 底抜けに青い海と眩いほどの太陽が、双子の姉妹、毬絵を震災で 失った雪絵が抱え続けていた深い闇を追い払う「楽園」、著者が 作家を志すきっかけを作ってくれたトンガに住む尚美さんとの 出会いを語る「絶唱」など、阪神淡路大震災がそれぞれに与えた 苦悩や試練を描き出す4編。 能天気でヤケッパチで若いくせに大阪のオバハン的な杏子の物語 「太陽」以外は、この杏子を含めてトンガ人のセミシ、そして勿論 尚美と、主人公のキャラより脇役の登場人物の存在が印象的。 | ||||
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湊かなえの作品は、決して読後感がよくない。むしろ悪い。 「人間のこんなところ、見せつけて終わらなくてもいいのに……」 というものが多かった。 「告白」なども、そうだった。 しかしこの連作短編は、まったく違う。何というか……希望のようなものを 持たせてくれるだけでなく、しみじみと人生を考えさせてもくれる。 阪神大震災 トンガ王国 この2つで、4つの物語がつながっていく。 短編集なのだが、ブツ切られた感じはほとんどない。スムーズに「連結」してゆく。 湊かなえは「毒」のある物語を書くと評されるが、 この作品集には、その毒はない。 まるで違う作家のようだが、細やかな心理描写はやはりこの人ならでは、 のもの。 おっかなびっくり読み始めたのだが、すーーっと気持ちよく読めた。 | ||||
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南の島を舞台とした、4人の日本人女性の苦悩と苦渋の選択、そして、その生き方を通して、人々の優しさが心に沁みる物語です。最初の2作品は2010年~2011年の比較的昔の作品のため、ちょっぴりミステリやサスペンスっぽい作品になっています。人間のドラマとしてもイマイチ感が強いです。 後半の2作品は、最近の作品のため、かなり良い内容で感動しました!特に3作品目の太陽は、とても気に入りました。 直木賞や本屋大賞にノミネートされるべきすばらしい作品だと、心から実感しました。 内容的には、いずれの作品もテーマが重く、第2話のように読後感が極めて悪い作品もあります。 おそらくほとんどの人が、一度も訪れたことがない南の島の楽園トンガ王国、そしてほとんどの人が訪れることがなく一生を終えるであろうトンガ王国の人々の生活習慣や文化、信仰といった異文化理解をすることができます。 本当にトンガ王国に旅行に行った気分にさせてくれる一冊でした。 親子の絆や友情、恋愛を通して、人と人とのつながりを認識させられる心の温まる作品です。 また、全く同じ会話のシーンを、異なる人物の視点や心情で、描写している場面があり、お互いの気持ちのギャップに思わず苦笑いしてしまいました。TVゲームのサウンドノベルのザッピングシステムみたいで、とても楽しむことができました☆ | ||||
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「楽園」「約束」「太陽」「絶唱」の4編が収録された連作短編集です。 今回の物語も前作の「物語のおわり」の様に各短編がリンクしていて 湊さん独特の「毒」は入っていません。 南太平洋の国、トンガを舞台にして阪神淡路大震災を経験した人々が描かれていて 事実を交えながらのフィクションになっています。 それぞれの主人公の葛藤が丁寧な心理描写で綴られ 又今回は宗教に纏わる死生観も描かれており色々と考えさせられました。 湊さんの「毒」を求めて読まれると物足りないかと思いますが 事実を交えて書いてある事で深いストーリーになっています。 初版発行日が2015年1月17日、阪神淡路大震災から20年という 節目の日になっている所に著者の拘りが感じられました。 | ||||
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しっとりとした読後感をもつ1冊。 トンガの美しい風景と、大雑把でおおらかな人達、もしかしたら日本が失ったかもしれないもの。 それぞれの人物の思いが一つに集約されていく構造はいつもと同じなんだけど 今回は人のあたたかさ、死、思いがつながっていくことに焦点をあてており 作者独特の毒も少なくそんな嫌な感じはしない。 不思議なのはこの作者、どんなぶっとんだ登場人物にもそれなりに感情移入させてしまうということ。 ああなるほど、この子なら、この立場なら、こう思うだろうなという説得力がある。 ハラハラして次はどうなると駆り立てられるようにドキドキしながら読む作品ではないけど 一気に読んでしまえました。 | ||||
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届いたその日の晩に読破。著者自身関西に住んでいたことがあるので、実話ではないだろうかと思うぐらいの文章。4人の主人公それぞれの内面が丁寧に描かれていて、ひとつの島につながり、重なり…。著者の本が好きで即購入するのですが、今作品に希望を感じました。南の島に憧れます! | ||||
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