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(短編集)
怪盗ニック全仕事1
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怪盗ニック全仕事1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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この本は本屋では見つからず、アマゾンで見つけました。面白いので1~3まで購入しました。 | ||||
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ブロックのバーニーシリーズが面白い方には 同じように面白いです 短編ですが色々と考えて盗むところが読ませます | ||||
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「怪盗ニック全仕事」の第1巻。 全87篇を全6巻で翻訳刊行していくという。 本書に収録の15篇は、すべて新訳ないし改訳(木村さん自身の旧訳の)。ただし、本邦初紹介というのはない。 収録されているのは、1966年のニックのデビューから1972年までの15篇。 「斑の虎を盗め」「プールの水を盗め」「おもちゃのネズミを盗め」「真鍮の文字を盗め」「邪悪な劇場切符を盗め」「聖なる音楽を盗め」「弱小野球チームを盗め」「シルヴァー湖の怪獣を盗め」「笑うライオン像を盗め」「囚人のカレンダーを盗め」「青い回転木馬を盗め」「恐竜の尻尾を盗め」「陪審団を盗め」「革張りの柩を盗め」「七羽の大鴉を盗め」。 鮮やかな仕事ぶりが楽しい。 また、デビュー当初のニックの設定が、のちのものとは微妙に異なるのも、ファンにとっては注目点だろう。 | ||||
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普通の普通、 一見値打のなさそうな物を盗む仕事だが、高額の料金と危険度というか難易度を考えると落ちはこんなもんかな~ | ||||
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人との待ち合わせに喫茶店などで時間つぶしに一幕物を読むにはどれを選択しても読み切れます。 | ||||
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なぜ?なぜ?と続きが気になりまくる短編がてんこもりです。隙間時間に読めるので、謎好きの方はぜひ手元に一冊常備されてください。 | ||||
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著者のエドワード・D・ホックは、長編が主体のミステリ界で、短編ミステリを主に発表、その質・量ともに、短編ミステリの第一人者とされる人物。 本書は、著者が創造したキャラクターの中でも、最も人気の高い「怪盗ニック」シリーズ全87篇を発表順に6巻に分けて刊行予定の第1巻で、15編が収められています。 ちなみに、第1作が発表されたのが、1966年、最終の第87作が、著者が満77歳で亡くなる前年、2007年ということですから、40年の長きに亘って、書き継がれてきたことが分かります。 怪盗ニックのユニークな点は、通常の泥棒が狙う金銭、宝石、美術品といったものは盗まず、価値のないもの、誰も盗もうと思わないものを狙うこと。 仕事は依頼に基づくもので、報酬は一件につき2万ドル(困難な場合は3万ドル)。 本書に収められている15編をみても、 1.動物園の斑の虎 2.プールの水 3.おもちゃのネズミ 4.ビルの社名を記した真鍮の文字 5.終了した公演の劇場切符 6.教会のオルガンの生演奏7.プロの野球チーム 8.湖に出没するという怪獣 9.笑うライオン像 10.囚人の独房にあるカレンダー 11.青い回転木馬 12.恐竜の全身骨格化石の尻尾 13.審理中の裁判の陪審団 14.特注の革張りの柩 15.英国女王に献上予定の7羽の大鴉 と、通常とは異なるものを盗もうとしているのが、分かると思います。 この設定により、ニックは依頼品をどうやって盗むのか?(ハウダニット)という点とともに、依頼人は何故高い金を払って盗もうとするのか?(ホワイダニット)という2つの謎が提示され、読者は一気にラストまで引き込まれることとなります。 先述のとおり、著者は亡くなっているので、新作は望めませんが、いずれも工夫の凝らされた秀作揃い。 怪盗ニック未体験なら、まずは本書でその世界を楽しんでみては、いかがでしょう? 私のように、ハヤカワ・ミステリでかつて何作か読んだけど、時間が経って記憶がおぼろげ――という方にもオススメです。 | ||||
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若かった頃、雑誌に載るたびに読むのが楽しみでした。 今読んでも面白さは変わりません。 | ||||
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早川文庫版ニックが約半数弱の訳出で終わってしまったので、この企画は大歓迎です 特に「シルヴァー湖の怪獣を盗め」は、一度早川ポケミスに収録されただけで、早川文庫版に再録されなかった事実上の初訳です (それ以外は…ですが) この先も、続巻と未収録作品に期待です | ||||
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思わず2も買ってしまいました。 3が出る予定はないのでしょうか?待ってます。 | ||||
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価値の無いもの、誰も盗もうとしないものだけを引き受けて、1回2万ドルの報酬で盗みを引き受ける怪盗と云う奇抜な設定のニック・ヴェルヴェットが活躍するシリーズを、これから全6巻予定で訳出するらしい。本書はその1巻目。全15話で、プロットの技量には定評が有る短篇の名手ホックの繰り出す奇妙千万な話が存分に楽しめる。 設定だけ見ると、チェスタトン的な諧謔を佳くするキャラの様にも見えるが、言うことやることは割とまともなので少し拍子抜け。設定の面白さだけが先行してしまっている感も無くはない。出された課題をこなすのに如何に知恵を絞るか、と云うのが見所かと思って読んでみたら結構そうでもなく、読者の予想の範囲内の手法や強引な力技を使って盗みを完遂することも々。推理小説好きの読者にとって面白さを感じるのは寧ろ、「そもそも何故そんなヘンテコリンなものを盗むよう依頼人は依頼して来たのか」と云う謎をニックが解く段だろう。殆ど一発芸的なアイディア勝負の数々だが、ホラ話に近いこの辺の奇想天外さはチェスタトンに通じるものが有る。必ずしも傑作揃いではないが、多少の良い加減さを含めて、人気の連載漫画やTVシリーズを追っている様な快さは有る。気楽に読めて読後感もそこそこ爽やか。取り敢えず続刊も購入決定だ。 | ||||
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30ページ前後の読みやすいボリュームの短編が15話。 全てが面白かったです。 このコンパクトなボリュームで起承転結がきっちりと組み立てられ、ラストはストンっと、気持ちよくオチが決まります。 主人公の怪盗ニックは、「価値の無いものしか盗まない」ことが触れ込みですが、依頼人にとっては隠れた価値があるからこそ、盗みの依頼を行うわけで、隠された事情が明らかになっていくさまが非常にスリリングです。 依頼の背景の「謎」が解き明かされていくにつれ、謎解きがロジカルに帰結することもあれば、主人公のニックが銃撃戦に巻き込まれることもありと、ストーリーの展開もお決まりのパタンに終始することなく、全15話、飽きを感じることがありません。 全87作品が順次、出版されていくということで、まさに「全仕事」を堪能できるかと、非常に楽しみです! | ||||
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無価値な物を専門に盗み最低報酬2万ドルでどんなに奇妙な仕事も請け合って最後は必ずや成功へと導くプロの怪盗ニック全集の企画がいよいよスタートしました!東京創元社のホック氏の生み出したキャラ別シリーズ「サム・ホーソーン」「サイモン・アーク」に続く第3弾は既に87編の完訳が約束されていて先行きが安心して楽しめますね。嘗てハヤカワ・ポケミスに「ホックと13人の仲間たち」という短編集がありましたが、本当にこんなにたくさんの探偵を生み出したミステリー作家は前代未聞なのではないかと思いますね。殆ど完全に短編型作家のホック氏はいわば連載マンガを13本抱えて順番に書き分ける様な仕事ぶりだったのではと想像され、よくぞ頭が混乱しなかったなあと感心する事しきりですね。今回の怪盗ニック・ヴェルヴェットはルール無用の悪の世界で活躍し、最初に約束を交わすとは言っても時には裏切りも多く、悪党どもに出し抜かれる事のない様に常に注意が必要な堅気の世界以上に大変な逞しさを持ったヒーローですね。それからどれ程困難でも必ず盗んでみせるというプロ意識とこうと決めたら迷わずに即決で盗みの方法と計画を立案する頼もしさ、そして奇妙な依頼に隠された真の目的を鋭く見抜く優れた推理能力を持つ名探偵の素質、絶対に報酬だけは逃さずガッチリと頂くプロ根性が大きな魅力ですよね。 『斑の虎を盗め』記念すべき第1作には無垢な愛しの恋人グロリアが登場し、動物園から貴重な虎を盗むという仕事の真の目的は割と平凡ですがニックの臨機応変の切り返しが痛快です。『プールの水を盗め』劇作家の家からプールの水を盗むという依頼を楽々とこなすアイディアマン・ニックに脱帽しミステリーらしい真相に満足しました。『おもちゃのネズミを盗め』映画の小道具の安いおもちゃのネズミを盗み出す楽な仕事には邪悪な企みが・・・・ニックは時に正義の人にもなるのですね。『真鍮の文字を盗め』会社の看板から3つの文字を盗む仕事は動機も窃盗の方法も手が込んでいます。また「ルパン3世」の銭形警部に当たる敵役のチャーリー・ウェストン警部補が登場しています。『邪悪な劇場切符を盗め』二ヶ月前に終わったショウの切符を盗む依頼の目的とは?巧妙な手口ですが絶対に許せない唾棄すべき犯罪ですね。『聖なる音楽を盗め』教会からオルガンを盗むという依頼には幾重にも折れ曲がった複雑怪奇な動機と計画が・・・・。『弱小野球チームを盗め』小国の野球好きな大統領がアメリカ大リーグのチームを盗んで国に連れて来てくれという依頼はありそうな話だったが・・・・ニックはたった一人で巨悪に立ち向かうスーパー・ヒーローですね。『シルヴァー湖の怪獣を盗め』湖の大海蛇を盗むというオカルト探偵アーク向きの仕事で比較的まともなオチでしたが、唯これだけ騒がれたら調査隊が来る筈でそうなれば直ちに露見したでしょうね。『笑うライオン像を盗め』クラブに置かれたライオン像を盗む目的にはある犯罪と悲しい過去が関係していました。『囚人のカレンダーを盗め』刑務所から囚人のカレンダーを盗むという困難な仕事を難なく成功させるニックはまさにプロフェッショナルで、推理も荒仕事も硬軟どちらも完璧な腕前には本当に惚れ惚れしますね。『青い回転木馬を盗め』青い回転木馬を盗む依頼にはダイヤモンドの盗難事件が絡んでいて・・・・死をも覚悟するヤバイ状況に対処するニックの機転の才は誠にお見事ですね。『恐竜の尻尾を盗め』博物館から恐竜の尻尾を盗む依頼は困難さに比して割合まじめな理由に思えたが・・・・やはり大金を払うのに金の絡まない動機はあり得ないですね。『陪審団を盗め』殺人裁判の公判中に陪審団を盗むという困難で危険な仕事もニックには朝飯前だったが・・・・チャーリー警部補2度目の登場でニックも遂に逮捕か!と緊張しましたが、殺人の謎を解く名探偵ぶりを発揮して間一髪逃れるという、まさに「芸は身を助ける」ですね。『革張りの棺を盗め』豪華な牛革張りの棺を盗む依頼を受けたニックは武装した男達に先に持って行かれる羽目になるが、後に死者の縁者の女に助けられて何とかリベンジする。メキシコのマリワナ畑を巡る事件には更に裏の裏があって賢明なニックはおいそれと騙されませんね。『七羽の大鴉を盗め』ホックの処女長編小説は確か「大鴉殺人事件」でしたね。小国ゴラの大統領がイギリスの女王陛下に献上する七羽の大鴉を守って欲しいと英国政府の関係筋から頼まれたニックは異例だったが渋々引き受ける。今回もニックは何者かにしてやられ仕事に失敗したかに見えましたが、ところがどっこい狡猾な犯人の上手を行く頭脳の冴えを見せて労せずして報酬を2倍取りするという奇跡と呼ぶしかない ‘はなれわざ’を披露してびっくり仰天させてくれましたね。 | ||||
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収録作品 「斑の虎を盗め」 「プールの水を盗め」 「おもちゃのネズミを盗め」 「真鍮の文字を盗め」 「邪悪な劇場切符を盗め」 「聖なる音楽を盗め」 「弱小野球チームを盗め」 「シルヴァー湖の怪獣を盗め」 「笑うライオン像を盗め」 「囚人のカレンダーを盗め」 「青い回転木馬を盗め」 「恐竜の尻尾を盗め」 「陪審団を盗め」 「革張りの柩を盗め」 「七羽の大鴉を盗め」 価値のない物、誰も盗もうとしない物だけを依頼されてターゲットとするプロフェッショナル、怪盗ニック・ヴェルヴェット。過去に早川書房から散発的に出されたものと違い、全87作の短篇を発表順に配列再編集し文庫化する企画、まずはその第一巻。 個人的には翻訳ミステリを読み始めた頃に〈ミステリマガジン〉誌上で頻繁に紹介されていたこともあり、ホックの数多あるシリーズ・キャラクターの中で最も愛着がある。今回の企画は嬉しい限りだ。 如何にして盗みを成功させるかというハウダニットの趣向、そして何故依頼者はそんな奇妙なものを欲しがるのかというホワイダニットの興味が二重に楽しめる。 本書の中ではとりわけ奇想天外な着想が光る「弱小野球チームを盗め」、ニックの盗みの手際も見事な「プールの水を盗め」そして意外な真相がフーダニットとしても秀逸な「陪審団を盗め」がお薦め。 余計な要素を雑ぜず、ひたすら知的なエンターテイメント作りに徹した短編ミステリの名匠ホック、その業績に対する敬意が感じられる編集態度も素晴らしい。 | ||||
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