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孤島パズル
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孤島パズルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 41~60 3/4ページ
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英都大学推理研に加入した紅一点マリアの誘いで南の島でパズル遊戯に耽る事になった江神部 長とアリス。そして型通りの展開に為るわけでして。本書は題名にもパズルと冠してある様に 内容の事象にも、孤島の盤上にピースを埋め込むような雰囲気があって愉しい。 島中にてんでバラバラに散る25体のモアイとゆう着想だけでユニークだが、それに挑戦する三 人の姿(特にアリスとマリア)にコチラの気分も弾むなあ。いかにも本格って雰囲気・構想も 魅力だが、そこに付随してくる瑞々しい精神は特筆ものですネ。 そして圧巻であり納得のラストを演出する江神二郎。幕間なく進み完結したと思われた悲劇と いう虚像を俊敏な弁別によってぶっ壊し(!)、そして華麗に再構成しパズルの如く完成へ導い てくれる。江神さん....カッコよすぎます。。あなたも贅沢な頭脳労働に耽ってみませんか? | ||||
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英都大学推理研に加入した紅一点マリアの誘いで南の島でパズル遊戯に耽る事になった江神部 長とアリス。そして型通りの展開に為るわけでして。本書は題名にもパズルと冠してある様に 内容の事象にも、孤島の盤上にピースを埋め込むような雰囲気があって愉しい。 島中にてんでバラバラに散る25体のモアイとゆう着想だけでユニークだが、それに挑戦する三 人の姿(特にアリスとマリア)にコチラの気分も弾むなあ。いかにも本格って雰囲気・構想も 魅力だが、そこに付随してくる瑞々しい精神は特筆ものですネ。 そして圧巻であり納得のラストを演出する江神二郎。幕間なく進み完結したと思われた悲劇と いう虚像を俊敏な弁別によってぶっ壊し(!)、そして華麗に再構成しパズルの如く完成へ導い てくれる。江神さん....カッコよすぎます。。あなたも贅沢な頭脳労働に耽ってみませんか? | ||||
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英都大学推理小説研究会に新しく加わったマリアの提案で、夏休みにバカンスをかねて祖父が残した時価五億円相当のダイヤを探し当てるため、彼女の伯父の別荘のある孤島で過ごすことになったアリス、江神、マリアの一行。気軽に孤島でのバカンスを楽しみながら宝探しを続けていると、ある日、滞在客の二人がライフルで殺害される。犯人は滞在客たちの残りの11人の中にいる! しかし、無線機が壊され連絡船も来ないという閉鎖状況の中、さらに新たな殺人が...。 いわゆる新本格派作家たち、――― 綾辻行人、法月倫太郎、歌野晶午、我孫子武丸などの作品は何点かは目を通していたのだが、有栖川有栖だけはとくに本書と前作『月光ゲーム』の「ゲーム」だとか「パズル」だとか、推理小説のゲーム性・パズル性を強調するタイトルのせいで、物語としての面白みに欠ける作品ではないかと先入観を持っていて、なかなか手をつけなかった。 しかし、気まぐれに本書の冒頭を本屋で立ち読みしたところ、望月とマリアの『ナイン・テイラーズ』を巡っての会話のあたりで「お、これはなかなか面白そうじゃない!」と思って購入。読了後の感想は「ちょっと後味が悪いが、なかなか良かった。」 謎解きの論理はなかなかのもので、読み物としても上記のいわゆる新本格派作家たちの中で、一番文章がうまいと思った。読後の後味の悪さというかほろ苦さは、物語の続きが次作『双頭の悪魔』に持ち越されることを考えるとやむをえないだろう。 作者は妙に凝り固まったタイトルのせいで読者の幅を狭めてしまって損をしてるんじゃないかな。 | ||||
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英都大学推理小説研究会に新しく加わったマリアの提案で、夏休みにバカンスをかねて祖父が残した時価五億円相当のダイヤを探し当てるため、彼女の伯父の別荘のある孤島で過ごすことになったアリス、江神、マリアの一行。気軽に孤島でのバカンスを楽しみながら宝探しを続けていると、ある日、滞在客の二人がライフルで殺害される。犯人は滞在客たちの残りの11人の中にいる! しかし、無線機が壊され連絡船も来ないという閉鎖状況の中、さらに新たな殺人が...。 いわゆる新本格派作家たち、――― 綾辻行人、法月倫太郎、歌野晶午、我孫子武丸などの作品は何点かは目を通していたのだが、有栖川有栖だけはとくに本書と前作『月光ゲーム』の「ゲーム」だとか「パズル」だとか、推理小説のゲーム性・パズル性を強調するタイトルのせいで、物語としての面白みに欠ける作品ではないかと先入観を持っていて、なかなか手をつけなかった。 しかし、気まぐれに本書の冒頭を本屋で立ち読みしたところ、望月とマリアの『ナイン・テイラーズ』を巡っての会話のあたりで「お、これはなかなか面白そうじゃない!」と思って購入。読了後の感想は「ちょっと後味が悪いが、なかなか良かった。」 謎解きの論理はなかなかのもので、読み物としても上記のいわゆる新本格派作家たちの中で、一番文章がうまいと思った。読後の後味の悪さというかほろ苦さは、物語の続きが次作『双頭の悪魔』に持ち越されることを考えるとやむをえないだろう。 作者は妙に凝り固まったタイトルのせいで読者の幅を狭めてしまって損をしてるんじゃないかな。 | ||||
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個人的に女王国も含めた江神シリーズ中の白眉だと思うのが本書だ。 氏らしく、論理の糸がたぐられていく興奮はシリーズ随一ではないだろうか。 結末まで読めば、あらゆるジーンは必要不可欠であったことがわかる。 とりわけ中原中也の詩を引用しつつ夜の海に漕ぎだすシーンは詩とのシンクロが非常に印象的な場面だが、少し恋愛要素が強すぎ陳腐な気もしたものだ。 だが読了してあのシーンさえロジックを組み立てる1つのブロックだったことに気付かされる。 心温まるシーンの裏には、冷たい論理の罠が張り巡らされている。 よく本格ミステリは人が描けていないと言われるが、上質なミステリにおいては人の感情の機微や人間性さえパズルの一つのピースに過ぎないのがよく分かる。 パズルはモアイだけではない。人と彼らの性格や発言までもが、この孤島のパズルだ。 | ||||
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個人的に女王国も含めた江神シリーズ中の白眉だと思うのが本書だ。氏らしく、論理の糸がたぐられていく興奮はシリーズ随一ではないだろうか。結末まで読めば、あらゆるジーンは必要不可欠であったことがわかる。とりわけ中原中也の詩を引用しつつ夜の海に漕ぎだすシーンは詩とのシンクロが非常に印象的な場面だが、少し恋愛要素が強すぎ陳腐な気もしたものだ。だが読了してあのシーンさえロジックを組み立てる1つのブロックだったことに気付かされる。心温まるシーンの裏には、冷たい論理の罠が張り巡らされている。よく本格ミステリは人が描けていないと言われるが、上質なミステリにおいては人の感情の機微や人間性さえパズルの一つのピースに過ぎないのがよく分かる。パズルはモアイだけではない。人と彼らの性格や発言までもが、この孤島のパズルだ。 | ||||
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月光ゲームを読破後、即購入。 読みやすく、キャラクターも好印象。 犯人探しのロジックもフェアーな設定で楽しい。 休日に楽しむにはもってこいの一冊。 | ||||
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月光ゲームを読破後、即購入。 読みやすく、キャラクターも好印象。 犯人探しのロジックもフェアーな設定で楽しい。 休日に楽しむにはもってこいの一冊。 | ||||
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推理研の江神部長とアリスが活躍するシリーズ第2作。 唯一の女性部員・マリアが初登場する本書では、 彼女の伯父の別荘がある孤島を舞台に、連続殺人事件と 時価数十億円に相当するダイヤ探しが並行して描かれていきます。 殺人事件では、たった一つの物証によって、犯人特定に至る ロジックが鮮やかであり、ダイヤ探しでは、島に無数に設置された モアイ像が鍵となった「進化するパズル」の趣向が秀逸です。 また、本書において著者は、じつに法学部卒らしい 密室トリックを用いているのですが、作中で江神に 「『密室トリック』より『密室』の方が好きなんかもしれん」 と語らせ、 名探偵に密室のドアを板と釘で封印して 去らせたい、との願望を述べさせています。 このあたりの著者の真意を忖度するのも、 一読者としての娯しみといえます。 | ||||
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推理研の江神部長とアリスが活躍するシリーズ第2作。 唯一の女性部員・マリアが初登場する本書では、 彼女の伯父の別荘がある孤島を舞台に、連続殺人事件と 時価数十億円に相当するダイヤ探しが並行して描かれていきます。 殺人事件では、たった一つの物証によって、犯人特定に至る ロジックが鮮やかであり、ダイヤ探しでは、島に無数に設置された モアイ像が鍵となった「進化するパズル」の趣向が秀逸です。 また、本書において著者は、じつに法学部卒らしい 密室トリックを用いているのですが、作中で江神に 「『密室トリック』より『密室』の方が好きなんかもしれん」 と語らせ、 名探偵に密室のドアを板と釘で封印して 去らせたい、との願望を述べさせています。 このあたりの著者の真意を忖度するのも、 一読者としての娯しみといえます。 | ||||
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アリスとマリアの恋愛に当たる部分が邪魔と感じる人もいるようだ。たしかに本格トリックに、そういった要素は野暮というか軽く感じられるかもしれないが、いや、それゆえに物語性が増したのではないかと思う。有栖川はこの世代の本格ミステリー作家のなかで文章がうまく、またストーリーメーカーとしても上レベルをいく作家と思っている。もちろんミステリー部分もうまくトリックも考え抜かれた代物である。そこへ恋愛が絡み、とても味わい深い一つの「小説」に完成されてると思うが。実際マリアの人物像はすばらしく描かれており好みの性格だ。 | ||||
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アリスとマリアの恋愛に当たる部分が邪魔と感じる人もいるようだ。たしかに本格トリックに、そういった要素は野暮というか軽く感じられるかもしれないが、いや、それゆえに物語性が増したのではないかと思う。有栖川はこの世代の本格ミステリー作家のなかで文章がうまく、またストーリーメーカーとしても上レベルをいく作家と思っている。もちろんミステリー部分もうまくトリックも考え抜かれた代物である。そこへ恋愛が絡み、とても味わい深い一つの「小説」に完成されてると思うが。実際マリアの人物像はすばらしく描かれており好みの性格だ。 | ||||
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双頭の悪魔を読んでから逆走でこの孤島パズルを読みました。双頭でのマリアの心の傷はこの島でできてしまったわけですね。 推理小説をあまり読まない私(今のとこ双頭と孤島だけ)なのでトリックがどう、とかは、よくわかりませんがやはり世界観が素晴らしかったです。隔絶された島、島に散りばめられたモアイ象、イキイキしたマリア、バタバタするアリス、渋くかっこよく時にユーモラスな江神二郎、残念ながらチョイとしか登場しないが大好きな織田先輩と望月先輩。三年前の事件を核に秘め、次々におこる殺人事件、島の宝の謎解き、アリスとマリアの絶妙な、友達ちょっと以上、恋人全然未満の関係!! まるで自分が嘉敷島の岬に立ち夏のかぜを感じているかのごとくに読み進められた一作でした。さらに逆走して月光も読みたいと思います。 | ||||
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双頭の悪魔を読んでから逆走でこの孤島パズルを読みました。双頭でのマリアの心の傷はこの島でできてしまったわけですね。 推理小説をあまり読まない私(今のとこ双頭と孤島だけ)なのでトリックがどう、とかは、よくわかりませんがやはり世界観が素晴らしかったです。隔絶された島、島に散りばめられたモアイ象、イキイキしたマリア、バタバタするアリス、渋くかっこよく時にユーモラスな江神二郎、残念ながらチョイとしか登場しないが大好きな織田先輩と望月先輩。三年前の事件を核に秘め、次々におこる殺人事件、島の宝の謎解き、アリスとマリアの絶妙な、友達ちょっと以上、恋人全然未満の関係!! まるで自分が嘉敷島の岬に立ち夏のかぜを感じているかのごとくに読み進められた一作でした。さらに逆走して月光も読みたいと思います。 | ||||
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南の孤島の世界にどっぷり漬かれました! 雰囲気満点。アリスの語りも愛嬌があっていい。マリアと夜中にボート遊びする場面での中原中也の詩の引用はロマンティック(なんという作品なのかな)。ミステリマニアじゃないわたしは最後まで犯人がわかりませんでした。殺人は起こりますが気味の悪い描写がなかったのでさわやかな雰囲気がすべて吹き払われることはなくてよかったです。読んでよかったと心底思える作品です。 単行本の解説は北村薫氏によるものです。 | ||||
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南の孤島の世界にどっぷり漬かれました! 雰囲気満点。アリスの語りも愛嬌があっていい。マリアと夜中にボート遊びする場面での中原中也の詩の引用はロマンティック(なんという作品なのかな)。ミステリマニアじゃないわたしは最後まで犯人がわかりませんでした。殺人は起こりますが気味の悪い描写がなかったのでさわやかな雰囲気がすべて吹き払われることはなくてよかったです。読んでよかったと心底思える作品です。 単行本の解説は北村薫氏によるものです。 | ||||
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孤島、屋敷、そこの住人客人、こういったエレメントが本格ミステリーのアリゼンテーゼを余すことなく発揮してると思う。今回では、それに孤島に隠された財宝探し、というキーも絡んでいる。 肝心の自転車トリックは、深く考えればまだ他の可能性もありえるわけで、江川が言う”これしかない”という断定は出来ないであろう。 今回では、マリアの存在が物語に華を添えていて効果を得ていた。アリスや江川も純な青春を現しているが、どうにも辛気臭い一面もあるわけで。そこへきてマリアのキャラクターは、現代的な粋な女性を描いていると思う。どうしても本格モノではわざとらしい人物設定と陥るパターンが多い中で、マリアのキャラは嫌味が無く至極自然なのだ。そこが惹かれた。 全体にはかなりの質を持つ本格ロマンといえるだろう。 | ||||
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孤島、屋敷、そこの住人客人、こういったエレメントが本格ミステリーのアリゼンテーゼを余すことなく発揮してると思う。今回では、それに孤島に隠された財宝探し、というキーも絡んでいる。 肝心の自転車トリックは、深く考えればまだ他の可能性もありえるわけで、江川が言う”これしかない”という断定は出来ないであろう。 今回では、マリアの存在が物語に華を添えていて効果を得ていた。アリスや江川も純な青春を現しているが、どうにも辛気臭い一面もあるわけで。そこへきてマリアのキャラクターは、現代的な粋な女性を描いていると思う。どうしても本格モノではわざとらしい人物設定と陥るパターンが多い中で、マリアのキャラは嫌味が無く至極自然なのだ。そこが惹かれた。 全体にはかなりの質を持つ本格ロマンといえるだろう。 | ||||
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初めて読んだ有栖川作品がこの本。ミステリ好きの私としてはまず本の題名に、それから著者の名前に惹かれました(笑)。 主人公(?)有栖川有栖が語り手となって話は展開していきます。アリスの所属するサークルの部長である江神探偵がこれまたいいキャラしていて結構好きです。江神探偵シリーズでは本作が2作目なのですが、第一作目の『月光ゲーム』よりもこちらの方がよくできていると感じました。(『月光~』は設定が「ありえないだろ!」と突っ込みたくなるので・・・) そして何より、このシリーズに必ずくっついてくるオマケ(失礼?)が『読者への挑戦状』です。ちゃんと読めば多分犯人はわかりますので挑戦してみてはいかがでしょう?! | ||||
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初めて読んだ有栖川作品がこの本。ミステリ好きの私としてはまず本の題名に、それから著者の名前に惹かれました(笑)。主人公(?)有栖川有栖が語り手となって話は展開していきます。アリスの所属するサークルの部長である江神探偵がこれまたいいキャラしていて結構好きです。江神探偵シリーズでは本作が2作目なのですが、第一作目の『月光ゲーム』よりもこちらの方がよくできていると感じました。(『月光~』は設定が「ありえないだろ!」と突っ込みたくなるので・・・)そして何より、このシリーズに必ずくっついてくるオマケ(失礼?)が『読者への挑戦状』です。ちゃんと読めば多分犯人はわかりますので挑戦してみてはいかがでしょう?! | ||||
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