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孤島パズル
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孤島パズルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 1~20 1/5ページ
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前作「月光ゲーム」に続いて読んだ。前作に比べると登場人物が少なく、ストーリーもロジックミステリに徹していて読みやすい。ただ、マリアとアリスのほのかなロマンス要素はあるものの、前作のような青春小説的な面白さはないし、特殊状況における冒険小説的な要素もない。また謎解きの部分については探偵本人が「紙切れより薄っぺらな小理屈」と語っているように、ごくわずかなヒントをもとに全ての謎の解釈に至っており、少し強引さを感じる。ただ、クリスティを読んでいるような雰囲気を味わえるので、読んでいて楽しいミステリであることは間違いない。 | ||||
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いつも状態の良い本を迅速に届けて下さいます | ||||
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奇抜な登場人物もいない。 奇抜なトリックでもない。 奇抜な犯人でもない。 でも面白い。 話が面白ければ奇抜さはいらない。と巻末の解説にも書いてありましたが正にその通り。 近年のミステリーではやたら個性的な登場人物を出してみたり、やたら奇抜な状況で事件が起こったり、 やたら殺人の方法が凄惨だったり、やたら恋愛描写を強調したり・・・。 それはそれでセンセーショナルで楽しく読んではいるのですが、 こちらの作品では久々に事件(とパズル)のみにどっぷりつかり楽しむことができました。 新書版を読んだのですが恒例の間取り図だけでなく、島の地図やパズルの図解も載ってて親切ですね。 | ||||
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ここ最近おどろおどろしい死体の出てくるミステリーばかり読んでいて、なんでこんなに血みどろに殺す必要があるのかとちょっと辟易していた。殺人事件のミステリーは面白いけど、何も偏執的な殺し方にしなくてもいいのに。現代人がそこまで刺激に麻痺してさらに暴力的になっている気がして少し怖かったけど、このミステリーは健全な(?)ミステリーで面白かった。 ただただ面白いミステリー、楽しく読むためのミステリー。でも殺人事件じゃないとやはり楽しめないから、ちゃんと(?)殺人もあってちょうど良いミステリーだった。 殺人がないと楽しめない自分も暴力的なのか不安になるけど、とても面白かった。 | ||||
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★★★★☆ | ||||
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Cの形の島での事件。疑り深いミステリーファンの方であれば、この時点で「ははん」と思いながら、いくつかのトリックを想定し、犯人探しを始めることになろう。読者への挑戦もあり、そういう意味ではうってつけの物語である。 一方で江神に「当てずっぽうです」と言わせる部分もあり、かなり豪快な作りにはなっている。 | ||||
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電子版だと地図が読みにくい。 改善希望。 | ||||
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「月光ゲーム」に続くシリーズ2作目の「孤島パズル」。 1作目が面白くても2作目になると微妙になるのがよくあるパターンですが、本作は1作目を飛び越えて面白かったです。 前作は噴火した山中という極限状態のクローズドサークルだった故に「犯人捜ししてる場合ちゃうやろ」というツッコミが終始頭の片隅にちらついてしまったが、本作はクローズドサークルの代表舞台である「孤島」。 三日月型の孤島で繰り広げられる殺人、トリック、宝探し。 真相解明も非常に納得のいくもので、まさに完成された「パズル」を解いたようでした。 次作の「双頭の悪魔」が一番人気らしいですが、私はこちらの方が2回りくらい好きです。 | ||||
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●読みやすい小説ではある。見返しには島内図も描かれていて、視覚にも訴えている(どうせなら、モアイ 像の設置場所も書き込んで欲しいところ)。 しかし、読み進んでも単なる宝探しがテーマなのかそれとも殺人事件でも起きるのか、なかなか見えてこ ない。流れを邪魔する無関係な会話やストーリーが延々と続く。気の短い私としては、次第にイライラ感が つのる。助走段階が長すぎるのだ。いわゆる「御託は良いからさっさと本題に入れ!」である。 最初の数ページで読者をひきつけ、ページをめくらせる工夫が欲しい。60ページでギブアップし、あとは ラストの20ページを斜め読みして閉じた。 | ||||
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推理小説が好きな方は安心して読める「ザ・推理小説」ではないかと思います。 | ||||
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クローズドサークルの有名作と知り、手に取った。 しかし、犯人を予め決めておいた上で作ったトリックを作ったようで、 犯人は配役から想像がついてしまう。 密室のトリックも、自転車の踏み跡のついた理由や何通りか思いついた。 個々人の泳力もぼやかされるし、ちょっと強引と思った。 そして誰もいなくなった、がいかに名作かを思い知りました。 | ||||
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学生アリスシリーズ二冊目。刊行順に読んでみる。 前作よりもさらに面白さが増している印象でページをめくる手が止まらなかった。推理もロジックも鮮やかで素晴らしい。 〜以下、ネタバレを含む〜 犯人がトライアスロンか?と思うくらいハードな動き(泳いだり自転車で走りまわったり)をしているのだけは少しばかりつっこみどころかもしれない。 | ||||
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とある事情により「月光ゲーム」と合わせて、30年ぶりに読み直すことになった。 実は30年前はほとんどちゃんと読めていなかったようで、ストーリーはおろか、犯人すら一切覚えていなかったこともあり、ほぼ初読といってもよいような状況で読むことができたのはある意味幸運であったともいえるのだが、全体的にみると2作ともオールタイムベスト級、クイーンの衣鉢を継ぐ正統派本格ミステリと言って間違いないと思う。 ただ、スケール的には多少こせこせした感はあるが、全体的に端正で粗が少ない「月光ゲーム」と比較すると、本作はロジックの美しさこそ前作に勝るものの、いろいろな意味でがさつな部分も目立つ感じがする。 ここでは本作について気がなったいくつかの部分につき、自分自身のメモのため、詳述していくことにする。したがって以下はネタバレとなるため、既読者以外の方は読まずにスルーすることをお勧めする。 まず一番気になったのが、三年前に発生した英人殺しのリアリティのなさについてである。まずは①殺害動機だが、「優秀な兄と比べて、常に下に見られてきたことによる嫉妬、そねみ」が、これも兄の手による「秘宝の発見」をきっかけに爆発した、といったことのようだが、それだけのことでそれまで何の争いもなかった、血を分けた優しい兄を手にかけるということが果たしてあるだろうか。もちろん絶対ないとは言い切れないだろうが、この小説ではこの動機を納得させるための書き込みが圧倒的に不足している。また②実際の殺人手段にしても、「体力的には同程度」だった兄を海中に押さえつけるだけの乱暴な手段で、あたかも「遊泳中に溺死」したような自然体がキープできるものか、極めて疑わしい。ましてや泳ぎの得意な兄に対して、カナヅチの弟が争っているわけで、本来であれば、突然理性を失ったというだけで、後先を考えずに返り討ちとなる危険が極めて高いバトルを仕掛けること自体が現実的ではないと思うのである。 次に③礼子の洞察力が凄すぎる、というのも大きく違和感を感じた部分である。須磨子の乱心といったイベントに遭遇しただけで事件の全体像を見抜いて、これだけの殺人計画を立てられる、といのがそもそも尋常ではないが、さらに、これと関連して④和人自身が英人への恨みを事件後に礼子に漏らしていた、というのも常識では考えづらい。現状、事故原因が明らかになってはいないものの、自らへの疑いは露ほどもない状況で、その疑いを増幅しかねないようなことを、最も危険な相手(そこまでの認識はなかったであろうが)である礼子に漏らすなどというのは通常はありえないのではないだろうか。 もう一つストーリーへの影響はそれほどないが、⑤ジグソーパズルによるダイイングメッセージは「そんなしち面倒くさいこと(実際にやろうとしたら、そう簡単にはできないことがすぐわかるであろう)、誰がやるものか」と言わざるを得ない。実際礼子が戻ってくる可能性を考慮していなかったのであれば、単純に腕か掌にでも、血文字を残せば済むことであろう。 また、これもストーリーとはそれほど関係ないが、⑥「死亡順序を意図した順序に推定させよう」とした須磨子の行動自体は理解できないこともないが、実際の成功率はさして高くないのではないかと思われる、という以前に、この行動に対する江神の説明自体に大きな誤りがあり、「土砂崩れで下に埋まった順から先に死亡したものと推定」というのは実際にあった例から採ったのかもしれないが、これは恐らく「下に埋まった死体は即死した可能性が高いが、もう少し浅い場所の死体はしばらく生存していたと思われる」といった科学的根拠に立脚したものであり、通常こういったケースではまず「同時死亡推定」の原則が優先されるはずだからである。本ケースでも、被害者2名が「倒れた」順番こそわかるものの、両者とも即死ではない状況から、検死からも「どちらが先に死んだ」とは認定できないため、本原則が適用される可能性が高いといえるだろう。 とそこまで思ったとき、突然、実は①~④についてはうまい解消法があることに気が付いたので、せっかくなので、それも記しておくことにする。 まず、①、②についてはこういう状況を考えれば良い。「ダイヤを発見した直後、突然2人を南西諸島近辺に多く棲息する猛毒のハブクラゲが襲った。和人は少々の刺傷を負っただけだったが、英人は全身を刺されるとともに強いショックで溺れそうになった。当然、英人は和人に助けを求めたが、和人自身もパニック状態に陥り、兄への積年の屈折した思いとともに「今ならば殺せる」との思いから、助けると見せかけて近づき、ほとんど抵抗力を失った英人を海中に押さえつけて殺害してしまった。」 これなら、クラゲの刺傷跡はのこるが、「クラゲに刺されて溺れた」事故としての偽装はたやすいに違いない。 また、③、④については「英人の事故後、和人が何らかの事情で受傷したことを礼子が知ってしまうか、和人が受傷個所を他人には知られないよう隠していたことから、和人も一緒にクラゲに刺されていたという事実とともに、事件があった晩、和人が英人と行動を共にしていたことに気が付き、真相を知ってしまう、ということで、③④に掲げたような問題点も解消することができるであろう。 なお、これによる小説上のデメリットとして、「海水浴シーンや、マリアとアリスの転覆シーンが無駄にスリリングになる」といったことが考えられるが、さしては大きな傷にはなるまい。 ということで、久々に長文の感想を書いてしまったが、ヤングアリス(もちろん実作者のほうである)恐るべし、ということを30年ぶりに実感させていただいた貴重な読書体験であったことを、最後に申し述べておきたいと思う。 さて、次は「双頭の悪魔」にも突入と行こう。 | ||||
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四囲を海に囲まれた孤島での連続殺人と、富豪が隠した財宝の在り処を示す島中に佇立するモアイ群の謎解きが、同時進行的に描かれる。言うまでもなく、その二つはリンクしており、更には過去に島で起こった痛ましい死も影を投げかける。読み終わってみれば、全ては哀しき死に収斂してゆく。 語り手のアリスと、 事件のトリックは納得できるものでありましたし、各登場人物の言動にも無理はないと思われます。終盤で読者への挑戦状と題した小文が挿まれ、犯人を当てて見せよ、というのがありまして、私は何となくこの人であろうという漠然な予想しかせずに読み進めていきましたが、もし推理に挑んでみようとなさる方は、それまでに提示される各々の人物の行動とそれがなされた時刻を注意深く確認し、メモでもとりながら読まれるのが良いかと思います。学生アリスものはシリーズ化されているようなので(私は本作品を初めに読んだ)、他のタイトルにも手を伸ばしてみます。 | ||||
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1989年作で江神シリーズの2作目です。火村シリーズはだいぶ読んだのですが、江神ものはデビュー作「月光ゲーム」に次いで読んだ2作目でした。 この作品の舞台は南の小さな島。孤島、美しい海、雰囲気はリゾート、それだけで読んでいて楽しいです。アリス、マリアと名前がラノベっぽいのは個人的にはいまいちですが、マリアもかわいいだけのいつもキャーキャー言うような女の子ではなく、知的でもあるのでよかったです。「月光ゲーム」はやはりデビュー作というべきか、いろいろ無理があると感じましたが、この作品は格段に完成度が高く、読んでいて途中でひっかかるところもなく、最後まですーっとスムーズにおもしろく読むことができました。 設定やトリックもよかったですが、むしろ一番印象的だったのは、アリスとマリアが夜の海に出てボートをひっくり返すあたりです。ミステリとしてだけでなく、甘くほろ苦い青春ものとして、キラキラした感じがとてもいいと思いました。 有栖川作品のレビューを読んでいると、江神ファンと火村ファンはどうも相容れないらしく、片方は好きだがもう一方はちょっと・・という方が多いようです。確かに、作風も人物も、個性がまったく違っていますから。江神さんが淡々と物静かで優しいソフトなイメージなのに対して、火村准教授はやや得体の知れない屈折した内面を持っているハードな印象です。なので特に、この江神シリーズに女性ファンが多いのではないかと思います。 有栖川氏は自伝的エッセイ集「有栖の乱読」の中で「私が仮想読者にしたのはあくまでも自分。中学生から30代半ばぐらいまでのミステリが好きな男性だったから、女性の読者がついたことがピンとこなかった。」と書いておられます。また、「”男”の器に押し込まれて、居心地が悪そうにしている”女”の部分が誰にでもあるのではないだろうか。(中略)私の小説は、私の中の”女”の部分が書いているように感じる。」とも。有栖川氏の小説は、いい意味で非常にセンチメンタルな部分があり、そういうところが女性にも受けるのではないかと感じます。個人的には、江神シリーズも火村シリーズも、どちらも個性があっていいと思います。 | ||||
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ネタバレなしにレビューします。 クローズドサークルの青春小説、というので 月光ゲームに続いて本書を手にしました。 有栖川有栖先生は 江戸川乱歩賞の選考委員をするほどの 実力者です。 ただ初期作品群の一つである 前作「月光ゲーム」や本書は 個人的にそれほど楽しめなかったです。 探偵役の江神さんはカッコイイのですが 主人公やヒロインが・・・ 続くシリーズ第三弾『双頭の悪魔』 第四弾『女王の城』が高い評価なので そちらに期待してます。 これから読む方にネガティブな 感想は不要かと思うので 以下は、読み飛ばしても構いません。 まず、語り手(主人公)に不快感を感じました。 ヒロインであるマリア対して ふざけてライフルの銃口を向けたり 「おとなしい水着やなぁ、もっとハイレグかと思ってたのに」とか 気持ち悪いこと言ったりします。 青春小説の、不器用さや若気の至りを 表現しているのかもしれませんが、不快でした。 主人公は モテ男でなくてもいいのですが 嫌悪感を感じるような人は避けて欲しい。 二つ目は、 作者の考えを登場人物に言わせすぎに感じました。 特に本書ヒロインのマリアのセリフが、 「作者が、いいたいこと」を言っている 代弁者にしか思えず、 女子大生にはまるで感じられませんでした。 不必要なペダンティズムが多く 話の本筋とまるで関係のないミステリの話が やたらでてくるし、 いきなり密室論をぶったりします。 密室論も探偵役が、 ”その場にいる人に、(そして読者に)説明する形で” 密室論をするなら分かるのですが。。 モアイのパズルや犯行トリックは 図解や映像にすると分かりやすくなると思いますが 文字だけではちょっと理解しにくい部分があります。 こちらに関して 本書は漫画化もされているので そちらに期待して、これから読んでみたいと思います。 | ||||
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このシリーズは主人公の青春小説的な側面も持っているので、平易な文章と相まって、 ラノベを読む時のようなリズムでスラスラと読み進められます。 著者らしく、最後には論理的で練られた真相がしっかりと待っています。 ミステリを読み始めたばかりの方々にお勧めしたい名作です。 | ||||
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随分、凝ったトリックだと思います。実際可能なのかちと怪しい。 | ||||
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探偵江神&学生アリスのシリーズ第2作。 前回同様、クローズドサークル。孤島。 島の構造などは作者が自由に作れるので、トリックも作りやすいのかな。宝の地図を元に財宝さがしとかもこてこてですが、面白かったです。 前作は苦戦しましたが、今作は人物描写などが深くなり入り込みやすくて、犯人も動機も、読み進めるに当たり予想がつきますが、続きがきになり最後まで一気に読んじゃいました! やっぱり江神さんいいですね。アリスも前作よりもずっと魅力的です。 | ||||
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地図についたタイヤの跡、絵に残った弾痕の意味・・・ここから一人に絞っちゃう展開が至高ですな。 こうゆうのが読みたかった!ってな感じです。 しかしこの幕引き・・・「双頭の悪魔」の方が私は先でしたが、なんとも(ここだけ)微妙ですね。 読む順番が正でも同じような感想を持ったと思いますが。 (文庫では)212ページの図、見た瞬間に矢印の方向に線やん!とは思ったのだけれど 一箇所矢印の角度がおかしいとこあって、264ページのようにはならんかったですよ。 そのせいで重要な立体図にはならず・・・。 あ、でもそこ出来ても、あのポイントには思い至らなかったかも。 「女王国の城」も読むべきなのか・・・ | ||||
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