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孤島パズル
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孤島パズルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 41~60 3/5ページ
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江神さんシリーズの第二作。 今作から男くさい推理研に紅一点のアリスが加わったために、 すこしロマンチックなやり取りが生まれ、もともと有栖川氏の 機智に富みながら、余計なものをそいだ美しい文体もあり、 ミステリーとしてだけではなく、文学としても十分に楽しめる 作品になっている。 例によって江神探偵が注目するのは、非常に些細な手掛かりだが、 そこから論理的に推理を組み立てていく様子は非常にスリリングで 興味深い。 読後感は三谷幸喜の映画を観終わった後と似ている気がするが、 三谷映画と本作最大の違いは、本作の場合、二度目に読み返した ときに、作者の用意周到ぶりにまさに「圧倒」される点にあるだろう。 欲を言えば、江神さんのキャラクターが意外に薄いのがおしい。 個人的には、同じく哲学探偵である笠井潔作品の矢吹駆に比べると、 江神さんはすこしおとなしく映ってしまう。 | ||||
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海を挟んだ二つの岬に、一軒ずつ別荘がある嘉敷島で起きる連続殺人。 二つの別荘を行き来する手段としては、基本的にボートか自転車が用いられている のですが、それらが犯行時にどこにあったか、そして、人知れず使用できた時間帯 はいつだったかが、犯人を特定するための重要なポイントとなります。 さて、クローズド・サークルとなった島で最初に起きるのが、密室の中で、 あたかも心中したかのようにライフルで撃たれて死んでいた父娘の事件。 父親の遺体の上に、娘の遺体が重なって倒れていたことのホワイダニットが秀逸です。 続く第二の事件では、前述したように、犯人が用いた交通手段が重要なファクター となるのですが、本作の特色ともいえる、アリスとマリアのいかにも青春ものらしい 初々しいイベント(犯行が行われた夜に、二人が乗ったボートが転覆したことや、二人 が自転車に腰掛けて長話をしていたこと)が、図らずも犯人を絞り込む条件を形成して いたというのが、真相を知ると、何とも皮肉で、やりきれません(あと、江神の推理の 起点となる“自転車のタイヤの跡のついた地図”という手がかりも実に印象的でした)。 | ||||
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海を挟んだ二つの岬に、一軒ずつ別荘がある嘉敷島で起きる連続殺人。 二つの別荘を行き来する手段としては、基本的にボートか自転車が用いられている のですが、それらが犯行時にどこにあったか、そして、人知れず使用できた時間帯 はいつだったかが、犯人を特定するための重要なポイントとなります。 さて、クローズド・サークルとなった島で最初に起きるのが、密室の中で、 あたかも心中したかのようにライフルで撃たれて死んでいた父娘の事件。 父親の遺体の上に、娘の遺体が重なって倒れていたことのホワイダニットが秀逸です。 続く第二の事件では、前述したように、犯人が用いた交通手段が重要なファクター となるのですが、本作の特色ともいえる、アリスとマリアのいかにも青春ものらしい 初々しいイベント(犯行が行われた夜に、二人が乗ったボートが転覆したことや、二人 が自転車に腰掛けて長話をしていたこと)が、図らずも犯人を絞り込む条件を形成して いたというのが、真相を知ると、何とも皮肉で、やりきれません(あと、江神の推理の 起点となる“自転車のタイヤの跡のついた地図”という手がかりも実に印象的でした)。 | ||||
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夏休みに宝探しに出かけた南の島で殺人が起きる。 連絡船が来るのは先だし(案の定)無線は壊されているし… というシチュエーション。 学生アリスシリーズの2作目です。 前作よりも推理の切れが良く、特に江神さんが推理を語る場面には疾走するような緊迫感があります。 私はモアイの宝探しも犯人探しもあっさりあきらめたのですが、「読者への挑戦状」で立ち止まってじっくり考えれば分かったかもしれないと思ってしまいました。 解けそうで解けない、でも解答を見たら「なるほど、それなら解けそうだったのに」と思わせる、というのは良いパズル(ミステリ)の条件ですね。 ただ、犯人を論理的に詰めるのは難しそうなのですが、やっぱりこの人か…と思った方は多いかもしれません。 作家アリスのシリーズで、アリスが同僚の作家に「今度の作品は登場したとたんに犯人の目星がついた」といわれるシーンがありますが、もし2つのシリーズにつながりがあるとするとその「作品」は本作かな、と思います。 青春小説としての魅力は本作品でも健在です。とはいえ紅一点のマリアが加入したことで「大学生らしい」というには少し青臭すぎるようになってしまった感じがしました。 | ||||
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夏休みに宝探しに出かけた南の島で殺人が起きる。 連絡船が来るのは先だし(案の定)無線は壊されているし… というシチュエーション。 学生アリスシリーズの2作目です。 前作よりも推理の切れが良く、特に江神さんが推理を語る場面には疾走するような緊迫感があります。 私はモアイの宝探しも犯人探しもあっさりあきらめたのですが、「読者への挑戦状」で立ち止まってじっくり考えれば分かったかもしれないと思ってしまいました。 解けそうで解けない、でも解答を見たら「なるほど、それなら解けそうだったのに」と思わせる、というのは良いパズル(ミステリ)の条件ですね。 ただ、犯人を論理的に詰めるのは難しそうなのですが、やっぱりこの人か…と思った方は多いかもしれません。 作家アリスのシリーズで、アリスが同僚の作家に「今度の作品は登場したとたんに犯人の目星がついた」といわれるシーンがありますが、もし2つのシリーズにつながりがあるとするとその「作品」は本作かな、と思います。 青春小説としての魅力は本作品でも健在です。とはいえ紅一点のマリアが加入したことで「大学生らしい」というには少し青臭すぎるようになってしまった感じがしました。 | ||||
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謎解きだけではない本格ミステリというものを提示してくれたという点において、「孤島パズル」には率直に賛辞を贈りたい。 学生アリスの青春の謳歌と、きらびやかな自然に囲まれた絶海の孤島に湧き出でる邪な殺意。これは、さながら印象画を観ているような美麗な情緒と、本来それに相反するはずのクローズドサークル特有の包囲されてゆく恐怖感とが違和感なく有機的にまとめられた結晶だといえる。 推理小説研究会の女性探偵ら、叙情的な舞台に花を添える登場人物の個性が見事に冴え返る。理路整然とした犯行や動機が、作品のもつ耽美さを壊さずにつまびらかにされる。こうしたものを創造してのけた著者の妙技は凄い。迫力の後退こそあるものの、前作「月光ゲーム」にはない魅力を備えていることは確かだ。 まだ、本書を未読の方。ジグソーパズルを始め、地図、江神の推理と、随所がパズルになったこの文字通りのパズル小説を、是非とも一度解いて頂きたい。 | ||||
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英都大学推理研に加入した紅一点マリアの誘いで南の島でパズル遊戯に耽る事になった江神部 長とアリス。そして型通りの展開に為るわけでして。本書は題名にもパズルと冠してある様に 内容の事象にも、孤島の盤上にピースを埋め込むような雰囲気があって愉しい。 島中にてんでバラバラに散る25体のモアイとゆう着想だけでユニークだが、それに挑戦する三 人の姿(特にアリスとマリア)にコチラの気分も弾むなあ。いかにも本格って雰囲気・構想も 魅力だが、そこに付随してくる瑞々しい精神は特筆ものですネ。 そして圧巻であり納得のラストを演出する江神二郎。幕間なく進み完結したと思われた悲劇と いう虚像を俊敏な弁別によってぶっ壊し(!)、そして華麗に再構成しパズルの如く完成へ導い てくれる。江神さん....カッコよすぎます。。あなたも贅沢な頭脳労働に耽ってみませんか? | ||||
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英都大学推理研に加入した紅一点マリアの誘いで南の島でパズル遊戯に耽る事になった江神部 長とアリス。そして型通りの展開に為るわけでして。本書は題名にもパズルと冠してある様に 内容の事象にも、孤島の盤上にピースを埋め込むような雰囲気があって愉しい。 島中にてんでバラバラに散る25体のモアイとゆう着想だけでユニークだが、それに挑戦する三 人の姿(特にアリスとマリア)にコチラの気分も弾むなあ。いかにも本格って雰囲気・構想も 魅力だが、そこに付随してくる瑞々しい精神は特筆ものですネ。 そして圧巻であり納得のラストを演出する江神二郎。幕間なく進み完結したと思われた悲劇と いう虚像を俊敏な弁別によってぶっ壊し(!)、そして華麗に再構成しパズルの如く完成へ導い てくれる。江神さん....カッコよすぎます。。あなたも贅沢な頭脳労働に耽ってみませんか? | ||||
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英都大学推理小説研究会に新しく加わったマリアの提案で、夏休みにバカンスをかねて祖父が残した時価五億円相当のダイヤを探し当てるため、彼女の伯父の別荘のある孤島で過ごすことになったアリス、江神、マリアの一行。気軽に孤島でのバカンスを楽しみながら宝探しを続けていると、ある日、滞在客の二人がライフルで殺害される。犯人は滞在客たちの残りの11人の中にいる! しかし、無線機が壊され連絡船も来ないという閉鎖状況の中、さらに新たな殺人が...。 いわゆる新本格派作家たち、――― 綾辻行人、法月倫太郎、歌野晶午、我孫子武丸などの作品は何点かは目を通していたのだが、有栖川有栖だけはとくに本書と前作『月光ゲーム』の「ゲーム」だとか「パズル」だとか、推理小説のゲーム性・パズル性を強調するタイトルのせいで、物語としての面白みに欠ける作品ではないかと先入観を持っていて、なかなか手をつけなかった。 しかし、気まぐれに本書の冒頭を本屋で立ち読みしたところ、望月とマリアの『ナイン・テイラーズ』を巡っての会話のあたりで「お、これはなかなか面白そうじゃない!」と思って購入。読了後の感想は「ちょっと後味が悪いが、なかなか良かった。」 謎解きの論理はなかなかのもので、読み物としても上記のいわゆる新本格派作家たちの中で、一番文章がうまいと思った。読後の後味の悪さというかほろ苦さは、物語の続きが次作『双頭の悪魔』に持ち越されることを考えるとやむをえないだろう。 作者は妙に凝り固まったタイトルのせいで読者の幅を狭めてしまって損をしてるんじゃないかな。 | ||||
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英都大学推理小説研究会に新しく加わったマリアの提案で、夏休みにバカンスをかねて祖父が残した時価五億円相当のダイヤを探し当てるため、彼女の伯父の別荘のある孤島で過ごすことになったアリス、江神、マリアの一行。気軽に孤島でのバカンスを楽しみながら宝探しを続けていると、ある日、滞在客の二人がライフルで殺害される。犯人は滞在客たちの残りの11人の中にいる! しかし、無線機が壊され連絡船も来ないという閉鎖状況の中、さらに新たな殺人が...。 いわゆる新本格派作家たち、――― 綾辻行人、法月倫太郎、歌野晶午、我孫子武丸などの作品は何点かは目を通していたのだが、有栖川有栖だけはとくに本書と前作『月光ゲーム』の「ゲーム」だとか「パズル」だとか、推理小説のゲーム性・パズル性を強調するタイトルのせいで、物語としての面白みに欠ける作品ではないかと先入観を持っていて、なかなか手をつけなかった。 しかし、気まぐれに本書の冒頭を本屋で立ち読みしたところ、望月とマリアの『ナイン・テイラーズ』を巡っての会話のあたりで「お、これはなかなか面白そうじゃない!」と思って購入。読了後の感想は「ちょっと後味が悪いが、なかなか良かった。」 謎解きの論理はなかなかのもので、読み物としても上記のいわゆる新本格派作家たちの中で、一番文章がうまいと思った。読後の後味の悪さというかほろ苦さは、物語の続きが次作『双頭の悪魔』に持ち越されることを考えるとやむをえないだろう。 作者は妙に凝り固まったタイトルのせいで読者の幅を狭めてしまって損をしてるんじゃないかな。 | ||||
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有栖川さんの作品の中で評判が良いので読んでみました。 私は始めから犯人はこの人であろうと確信したが、おそらくすごい展開展開で 替わっていくのだろうって楽しみに読んでいたのに最後にその人が犯人で 「おい、そのまんまじゃん」って突っ込んでしまいましたよ。 2〜300冊ミステリ読んでいるけど、最初から犯人を確信させてしまった 作品は初めてですよ。アリスさん・・・ それなのに読者への挑戦なんて出てくるし・・・ 反対の意味で私には衝撃的でした。 でも、ミステリによっては、結末が納得できない作品もあるけど、 この作品は一本芯が通っていて「そうだろう、そうだろう」って感じでした。 | ||||
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有栖川さんの作品の中で評判が良いので読んでみました。 私は始めから犯人はこの人であろうと確信したが、おそらくすごい展開展開で 替わっていくのだろうって楽しみに読んでいたのに最後にその人が犯人で 「おい、そのまんまじゃん」って突っ込んでしまいましたよ。 2〜300冊ミステリ読んでいるけど、最初から犯人を確信させてしまった 作品は初めてですよ。アリスさん・・・ それなのに読者への挑戦なんて出てくるし・・・ 反対の意味で私には衝撃的でした。 でも、ミステリによっては、結末が納得できない作品もあるけど、 この作品は一本芯が通っていて「そうだろう、そうだろう」って感じでした。 | ||||
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学生アリスシリーズ第二弾。 一番最初に読んだのが第三弾の「双頭の悪魔」だったので 「双頭の悪魔」→「月光ゲーム」→「孤島パズル」 と3番目に読むことになってしまったけど。 (あ、この2作品はまだレビュー書いてないわ^^;) 例によってクローズドサークルもの。 密室やらダイイングメッセージも出てくる定番。 面白かったのよ。 うん、確かに面白かった。 一気に読めたし。 でも、何かが物足りないみたいな。 そんな感覚。 犯人が誰か途中で気付いてしまったからかもしんないけど モアイ像の謎がわかったからかもしんないけど や、もちろん、トリックがすべて判明したわけではなくて 犯人はたぶんこの人だろうなぁ…とか このモアイ像の向きはこういう意味なんだろうなぁ…って その程度だったんだけどねw うん、やっぱり何かがちょびっとだけ物足りなかったって感じ。 でも、やっぱアリスシリーズは好きだ。 まだ学生アリスシリーズしか読んでいないから 他も読んでみたいな。 | ||||
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学生アリスシリーズ第二弾。 一番最初に読んだのが第三弾の「双頭の悪魔」だったので 「双頭の悪魔」→「月光ゲーム」→「孤島パズル」 と3番目に読むことになってしまったけど。 (あ、この2作品はまだレビュー書いてないわ^^;) 例によってクローズドサークルもの。 密室やらダイイングメッセージも出てくる定番。 面白かったのよ。 うん、確かに面白かった。 一気に読めたし。 でも、何かが物足りないみたいな。 そんな感覚。 犯人が誰か途中で気付いてしまったからかもしんないけど モアイ像の謎がわかったからかもしんないけど や、もちろん、トリックがすべて判明したわけではなくて 犯人はたぶんこの人だろうなぁ…とか このモアイ像の向きはこういう意味なんだろうなぁ…って その程度だったんだけどねw うん、やっぱり何かがちょびっとだけ物足りなかったって感じ。 でも、やっぱアリスシリーズは好きだ。 まだ学生アリスシリーズしか読んでいないから 他も読んでみたいな。 | ||||
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個人的に女王国も含めた江神シリーズ中の白眉だと思うのが本書だ。 氏らしく、論理の糸がたぐられていく興奮はシリーズ随一ではないだろうか。 結末まで読めば、あらゆるジーンは必要不可欠であったことがわかる。 とりわけ中原中也の詩を引用しつつ夜の海に漕ぎだすシーンは詩とのシンクロが非常に印象的な場面だが、少し恋愛要素が強すぎ陳腐な気もしたものだ。 だが読了してあのシーンさえロジックを組み立てる1つのブロックだったことに気付かされる。 心温まるシーンの裏には、冷たい論理の罠が張り巡らされている。 よく本格ミステリは人が描けていないと言われるが、上質なミステリにおいては人の感情の機微や人間性さえパズルの一つのピースに過ぎないのがよく分かる。 パズルはモアイだけではない。人と彼らの性格や発言までもが、この孤島のパズルだ。 | ||||
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個人的に女王国も含めた江神シリーズ中の白眉だと思うのが本書だ。氏らしく、論理の糸がたぐられていく興奮はシリーズ随一ではないだろうか。結末まで読めば、あらゆるジーンは必要不可欠であったことがわかる。とりわけ中原中也の詩を引用しつつ夜の海に漕ぎだすシーンは詩とのシンクロが非常に印象的な場面だが、少し恋愛要素が強すぎ陳腐な気もしたものだ。だが読了してあのシーンさえロジックを組み立てる1つのブロックだったことに気付かされる。心温まるシーンの裏には、冷たい論理の罠が張り巡らされている。よく本格ミステリは人が描けていないと言われるが、上質なミステリにおいては人の感情の機微や人間性さえパズルの一つのピースに過ぎないのがよく分かる。パズルはモアイだけではない。人と彼らの性格や発言までもが、この孤島のパズルだ。 | ||||
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月光ゲームを読破後、即購入。 読みやすく、キャラクターも好印象。 犯人探しのロジックもフェアーな設定で楽しい。 休日に楽しむにはもってこいの一冊。 | ||||
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月光ゲームを読破後、即購入。 読みやすく、キャラクターも好印象。 犯人探しのロジックもフェアーな設定で楽しい。 休日に楽しむにはもってこいの一冊。 | ||||
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推理研の江神部長とアリスが活躍するシリーズ第2作。 唯一の女性部員・マリアが初登場する本書では、 彼女の伯父の別荘がある孤島を舞台に、連続殺人事件と 時価数十億円に相当するダイヤ探しが並行して描かれていきます。 殺人事件では、たった一つの物証によって、犯人特定に至る ロジックが鮮やかであり、ダイヤ探しでは、島に無数に設置された モアイ像が鍵となった「進化するパズル」の趣向が秀逸です。 また、本書において著者は、じつに法学部卒らしい 密室トリックを用いているのですが、作中で江神に 「『密室トリック』より『密室』の方が好きなんかもしれん」 と語らせ、 名探偵に密室のドアを板と釘で封印して 去らせたい、との願望を述べさせています。 このあたりの著者の真意を忖度するのも、 一読者としての娯しみといえます。 | ||||
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推理研の江神部長とアリスが活躍するシリーズ第2作。 唯一の女性部員・マリアが初登場する本書では、 彼女の伯父の別荘がある孤島を舞台に、連続殺人事件と 時価数十億円に相当するダイヤ探しが並行して描かれていきます。 殺人事件では、たった一つの物証によって、犯人特定に至る ロジックが鮮やかであり、ダイヤ探しでは、島に無数に設置された モアイ像が鍵となった「進化するパズル」の趣向が秀逸です。 また、本書において著者は、じつに法学部卒らしい 密室トリックを用いているのですが、作中で江神に 「『密室トリック』より『密室』の方が好きなんかもしれん」 と語らせ、 名探偵に密室のドアを板と釘で封印して 去らせたい、との願望を述べさせています。 このあたりの著者の真意を忖度するのも、 一読者としての娯しみといえます。 | ||||
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