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土漠の花
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土漠の花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全154件 141~154 8/8ページ
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展開は面白いと思いますが、ハリウッド的な楽しいエンタメと割切りですね。 | ||||
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購入後にkindleの「4000ページ」の表示にぎょっとしたが、 風景描写や登場人物の回想シーンが多いので、 途中で「1ページを3秒」で飛ばし読みし、1時間で完読。 里見八犬伝的 = 女性(ヒロイン)を数名の勇士が守りながらも、じわりじわりとメンバーが倒れていく。 ランボー的=米国CIAが「ちょっと関与」し、若干の政治色をちりばめる。 エイリアン的=やっつけても「まだまだ終わらないぞ!」的に敵が続出。 「自衛隊のあるべき姿を考える」という深いテーマよりも、 上記のような「戦闘+友情もの」を考えたほうが良い。 おじさんの読み物としては「戦闘シーンを減らして、政治色を増やすべきか」とも思うが、 ここは趣味の世界。 | ||||
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ストーリー自体は、他の方がおっしゃるとおり、さくさくと楽しんで読めます。戦闘場面の描写もハラハラドキドキですが、いい意味でも悪い意味でも現実的でなく、ハリウッド映画的な展開です。まさしくダイ・ハードの戦闘シーンのようです。 少なくとも、集団的自衛権とか自衛隊の交戦規定(ROE)なんかについて考えさせられる内容ではありません。そういったところを期待してこの本を手に取るとその点では間違いなくガッカリします。自分はガッカリした方なので、ストーリーの面白さ4つ-1というところです。文庫本になってからでも十分だったかな。 | ||||
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アフリカの小国、ソマリアで行方を失ったシーホークの捜索救助活動に向かった自衛隊隊員12名。そこに、氏族長の娘と名乗る女性が救助を請いにやってきます。ところが、突然、謎の武装集団に襲われ、武器も奪われてしまいます。しかも、謎の武装集団は、徒手空拳になってしまった自衛隊員と氏族長の娘を、どこまでも追いかけてきますが、救援隊は、いつまでもやってきません。 一体、何故、襲撃されるんだ?この娘は何者なんだ?何故、救援隊は来ないんだ?そして、彼ら、そして娘は、無事、生き残れるのか? ネタバレになりますので、これ以上は、書けませんが、読み進めるにあたってのキーワードのみ提示しておきます。 ・石油をめぐる氏族間の争い ・氏族に味方するテロリスト集団 ・アフリカの小国にまで行き渡る武器 ・自衛隊内のいじめ問題(自衛隊は、自殺者が多い) ・自衛隊の行為はどこまで許されるのか ・石油の利権を狙うアメリカ といったところでしょうか。 集団的自衛権が議論されている中、渦中の自衛隊員が、他国との戦闘に巻き込まれるというタイムリーな小説です。次から次へと押し寄せてくる武装集団に、自衛隊員たちは徒手空拳でどう立ち向かうのか、ハラハラしながら、一気に読めてしまう小説です。 | ||||
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主人公は31歳の曹長で2士からの叩き上げ。少年工科学校出身の同じ年齢の曹長よりも先任らしく、分隊の指揮をとります。この設定で違和感を感じる人は読まないほうがいいでしょう。内容はありきたりですがテンポよくさくさく読めます。朝までかかることはありません。 | ||||
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正直、ストーリーはありがちなパターンだし、人物像の掘り下げ具合も浅い。その点で食い足りない部分を感じるものの、その分スピード感が半端ありません。冗長になりがちな部分を極力排した結果、いわゆる「一気読み」のタタキ文句が最も似合う作品に仕上がっていると思いました。 | ||||
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ハリウッド的戦争アクション映画のノベライズを意識したものと思われます。 出版社の営業部が気合の入った宣伝文句を作ってくれたおかげで、久しぶりに単行本を買ってみました。 上記のような映画を見ている気分で三時間を過ごせました。 面白く読み終えたのでのですが、宣伝文句のせいで読後に違和感を感じました。 「自衛官は人を殺せるのか?」そんな命題がこの小説にふさわしいとは思えません。 題名の「土漠の花」とはヒロインをイメージさせるもののようですが、そもそも登場人物が誰一人としてキャラが立っていません。 戦隊物の赤の人、青の人、黄色の人、緑の人・・・みたいなキャラ付けなんですね。 だから読後に「土漠の花」の意味が良くわからなくなるのです。作者はこのタイトルで何が言いたかったのだろうと。 『七人の自衛官が命を懸けて一人の女を守る』のならば、それにふさわしい理由がなければ感動のポイントになりません。 山田風太郎の忍法帖を換骨奪胎したようなストーリーです。 あの奇想天外な『忍法』を、近代兵器に置き換えたものといえばよろしいかもしれません。 本を売りたい出版社の気負いはわかりますが、この作品には見当違いの惹句です。 作品自体は悪くないのに、余計なもの(感動)を期待させるのはどうかと思いますね。 本来は最低でも星4はあげたいところですが、出版社の惹句のせいで2とします。 | ||||
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読み始めたら、止められない、久々の一気読み冒険大作。 ひとり々のキャラも立っていて、それぞれの見せ場も十分。 特に最初はイヤな奴かと思われた「彼」には泣けます。 男児たるもの、まずは読むべし! | ||||
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パピルス2014年2月から8月連載の穫れ立て。ブクログの献本でいただきました。ソマリアには行ったことがなく、自衛隊の活動は新聞で知るだけで、深く調べようとしたことがなかった。有川浩の自衛隊ものが題材として広く小説として取り上げられる中、海外活動を語る物として貴重。参考文献がしっかりしていて、ソマリアと自衛隊の海外活動について勉強してみようという気になった。 | ||||
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ソマリアでの海賊対処のためジプチに配備された12人の自衛隊員が、墜落したヘリの捜索の際に、突如として武装集団に襲われる。 きっかけは、武装集団に部族を虐殺されて逃げてきた女を保護したことだった。 そして、最初の攻撃を生き延びた7人と1人の女の逃走劇が始まる。 何度振り払っても執拗に追撃して来る敵。しかも、その数はどんどん増してくる。 隊員が1人、そしてまた1人と英雄的な最後を迎える中で、生き残った者たちは捨て身の行動を取る。 映画にあるようなテーマだが、逃走と戦闘を通じて隊員同士の心が徐々に通じ合い、全員の肝が据わっていく過程がよく描かれている。 また、ソマリアをはじめとしたアフリカ諸国の悲劇が浮き彫りにされている点も評価できる。 | ||||
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自衛隊精鋭部隊の隊員が出てくる「BUGS―捕食者たちの夏―」「生存者ゼロ」にも似てるかな? ぶ厚い装丁ですが、そんなに長い作品でないのと「起転結」ストレートなストーリーで、割合早く読み終えることが出来ました。カンの良い方なら、誰が生き残って誰が死ぬとか、救援が来ない理由、巻末に書いてありますがどんな本を参考にしたのかすぐ気付くのではないでしょうか。 「兵士に告ぐ」とか「裸の自衛隊」を主要参考文献にしなかったのが意外でしたが(読んでいないのか、読んでても参考にしなかったのか) フィクションに因縁ををつけるのがレビューの目的ではないのですが、自衛隊員を描く作品なら、執筆にあたり実際に隊員からお話をうかがったりしたのでしょうかねとちょっと疑問? 作中で語られる隊員の背景も、実際に隊員なり誰かから聞いた話を基にしたというより、参考文献からそのまんま引き写ししたと感丸出しなのも惜しいです。 そのせいで作中の登場人物に感情移入することが自分には出来ませんでした。そのせいで第三者的な視点から一気に話を読み進めることが出来ましたが。 もう少し突っ込んでおくと、通勤途中に交通事故にあったら労災認定、車両保険、生命保険から保険金が降りるし、母子家庭や高校行くのに奨学金が必要な家庭なのに生活保護を受けていない?のも疑問に思いました。 空挺隊員ならレンジャー課程(集合教育)を出ている隊員も多くもっとタフだし、徒手格闘も銃剣格闘も得意なのではないでしょうか? 人としての内面的な弱さとその克服を描くことを否定はしませんが、それなら第1空挺団ではなく一般の部隊という設定にしたほうがよかったのでは? 任期制隊員、曹候補生、自衛隊生徒、部内選抜幹部といった隊員の期別についてはあまり触れられていませんが、即席の編成だとしても隊員の構成が若すぎ。一士が多いということは入隊1〜2年目の隊員ばかり?実際の部隊なら士長や三曹、二曹がもっといるんじゃないかと思うんですが。 年齢の割りに昇進の早い曹長というのは実際にあるようですが、そんなに優秀な空挺隊員なら特殊作戦群から声かかりません? 集団的自衛権の解釈変更を巡る閣議決定が下された直後に発表された作品ということもあってつけた、 「日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。男たちの絆と献身を描く超弩級エンターテインメント!」 という宣伝コピーは主版社の煽り過ぎじゃないかと思います。 しかし、話のテンポもよく読後感は悪くないので、作者のファンとか、手軽にアクションエンターテイメントを読みたいという方にはオススメできる作品だと考えています。 | ||||
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ノンストップ、息継ぎ無し!中断不能です。 現地部族の武装組織の追跡を逃れて 70キロ離れた基地に辿り着くことが出来るのか・・・ ストーリーはそれだけ! しかし、濃いです。 自分の印象は、「これはギャビン・ライアルの「深夜+1」の自衛隊版だ」と。 | ||||
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ジブチとソマリアの国境近くの砂漠で、12人の自衛隊員と1人の現地人が、武装した者達に突如襲撃される。それも巻頭において致命的な打撃を被る。 どうやって生き延びればよいのだ。必殺の秘密兵器も、超人的な能力も、巨大組織の後ろ盾も、何も設定されていない。武装解除された、現実的な姿の人間達がいるだけだ。 舞台設定の仕掛けを、意図的に削ぎ落としたのだと思った。著者の構成力だけで惹きつけ、読ませるのだ。 人物達の中に個人史と軋轢と疑惑が隠れており、対人関係の力学が作動し、小さな集団の内側からも入り組んだ物語が立ち上がってくる。 アフリカの地で大事な人を失い、初めてアフリカの人達の痛みを共有する。二章の結末で(いうなれば)「生まれ直す」友永が凛々しい。 三章で、失った誇りを取り返すために自ら行動をはじめる津久田が、かっこいい。 不条理に立ち向かい、生きる途を求めて戦い、自分を取り戻す。そのプロセスは極めて具体的な事象を介して、鮮明に語られている。 文にうねりとリズム感のある推進力を感じる。舞台設定の仕掛けを意図的に削ぎ落としていると思われるが、それだけに、 著者の筆力の特質が現れているのだと感じた。 戦闘の場面の上手さは健在だ。読む者を息もつかせずぐいぐい引っ張っていく。中身のぎっしり詰まった満腹感も健在だ。 加えて、この作品では、読後感が爽やかだ。 これは会心作に違いない。 | ||||
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多数の原案・脚本を務め、「機龍警察」シリーズで傑作ストーリーテラーとして君臨している月村了衛による書き下ろし長篇。 失敗国家として悪名高いソマリアを舞台に、陸上自衛隊の最精鋭・第一空挺団の元に駆け込んだ一人の女。 凄絶な戦いの果てに彼等を待ち受けるものは… 年始の「未亡旅団」以来、「そうだ!こんな物語を待っていたんだ!!」と思わず大歓声を上げてしまった… やはり優れた作家とは、「キャラクター」ではなく「人間」を書く事が出来る人なのだろう。 ただの一人も、噛ませ犬の様な存在はいない。 登場人物・物語・設定、全てが文中に確かに「生きている」フィクション、エンターテイメントだ。 月村了衛は「ノワール」「機龍警察」だけではない。 ジョン・ル・カレに比肩しうる存在である事を知らしめるであろう。 | ||||
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