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土漠の花



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【この小説が収録されている参考書籍】
土漠の花
土漠の花 (幻冬舎文庫)

土漠の花の評価: 3.79/5点 レビュー 154件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全154件 41~60 3/8ページ
No.114:
(5pt)

集団的自衛権は誰がために。想像を超えたソマリアでの第一空挺団員の死闘。

アフリカの夜の深さ。そしてその闇の深さ。
ジブチ国際空港に治外法権を確立して活動する「派遣海賊対処行動支援隊」の陸自・中央即応集団からなる警衛隊が、思わぬ形でソマリア部族抗争に巻き込まれ、小部族長の娘を護りながらすさまじい死闘を何度も繰り広げる。巻末の解説にある如く、読むことをやめられない冒険活劇だ。

・銃撃はともかく、巨大なナイフで生首を切断される、巨漢黒人に囲まれてなぶり殺されるなど、一般の日本人、そして日本国防衛を想定した自衛官には衝撃的な出来事から逃避行は始まる。

・設定のためとはいえ、冒頭の津久田の姿には違和感を覚えるな。後半では凄腕スナイパーの腕を存分に披露するわけだが、「人を殺すために入隊したわけじゃない」(p80)と二等陸曹に抗弁させるのは無理を感じた。

・「眼窩の奥に土を詰め、長年地中にあって……」(p133)を目の当たりにしての、アスキラの悲痛な叫びは痛々しく、先進国に蹂躙されるアフリカの現実は哀しい。

・確執を抱えた由利と梶原。ラスト直前の陽動作戦は清々しく悲痛だ。中盤の由利の言葉も印象に残った。「おまえも自衛官だろう。だったら勝手に死ぬ自由なんてないと思え」(p180)

・「彼らの痛み」(p193)を知った友永陸曹長の思いは、全日本人に同じ思いを馳せさせるものだろう。そして東アフリカ安定のために政治家の選び取った選択。それはアフリカの未来を築くものだろうか。。。

月村了衛といえば2001年のアニメ「NOIR」の原案・構成・脚本を手掛けた人であり、その作品世界は深く印象に残っている。先進国と第三世界の接触、人間の闇、そして「花」。少々の違和感はともかく、彼の作品に通底する世界観を本作でも存分に楽しめた。
土漠の花 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:土漠の花 (幻冬舎文庫)より
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No.113:
(5pt)

当たり前ですが、自衛隊は軍隊です。

たまたま本書を読み進めていた最中に、歴代内閣2人目の女性タカ派防衛大臣がジブチの自衛隊拠点の視察に赴きました。
憲法解釈をねじ曲げてまでの集団的自衛権の行使容認→他国のための海外派兵・駆けつけ警護、などがなし崩しに現実味を帯びつつある昨今、海外駐留の自衛隊員の中から戦闘による犠牲者が出ないことには、この流れは容易には変わらないのでしょう。

本書のストーリー展開は映画のようにスピーディーで、途中の中だるみもなく読者を飽きさせません。登場人物個々の背景設定はやや荒削りなものの、最終局面のカタルシスに向けて様々な予感を抱きながら、一気に読み進めることができます。小説だとわかっていながら、実在したエピソードの元ネタがあるのでは?と勘ぐってしまうのは、前述した社会環境のなせるワザか。
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No.112:
(2pt)

無理の多い展開に、無理ムリと思いながら読みましたが,,,

一つは,自衛隊の設定があり得ないこと
二つは,登場人物ヒーロー化への設定~過去の感傷がイタイ
三つは,アメリカや日本,利権に関わるアフリカの国際情勢の判断に「?」
いくら小説だからといって....
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No.111:
(5pt)

土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが明日を迎える。自衛隊のアフリカ派兵。

自衛隊が アフリカに 派兵された。やはり、派遣ではない。
目的は 海賊の対策と言うから、意味が分かるようで、わからない。
なぜ 自衛隊が そのために いかざるを得ないのか?
ソマリアは、何となくどこにあるのかが、わかっていたが、
ジブチという国は どこにあるかも わからなかった。

ディル氏族系イッサ族の族長の娘 アスキラが、二人の女をつれて、
自衛隊に助けを求めてきたことから、急速な展開が始まる。
この展開は、いろんな問題が次々に起こり、それが最後まで続く。
ダロッド氏族ワーズデーン小氏族は イッサ族を殲滅しようとしているのだ。
自衛隊は アスキラの保護を受け入れることで ワーズデーンの襲撃を受ける。
そのリーダーは 吉松3尉(昔の少尉)出会ったが、アスキラを保護することは、
決定して、ワーズデーンにより 銃殺されてしまう。
自衛隊の 数名の犠牲者が 戦闘によって 出るのである。
その部下 新開曹長と友永曹長。
この物語の主人公は 友永曹長なのであるが、どうも、人物像がきちんとできていない。
新開とは そりが合わない。その原因が よくわからないが、
二人とも、貧しい家庭で育ったことが 後で 明らかにされる。
この作者は ニンゲンを 描くのが 余うまくないのかもしれない。

新開がアスキラを保護することは、荷物になるから、ワーズデーンに渡せと言う。
果たして、アスキラを渡したとしても 戦闘にならなかったかと言うとそうではない。
友永は、アスキラを保護することを 宣言し、みんなの同意を得る。
そして、友永一行は、自軍の拠点にむかうために、土漠を駆ける。
途中で、土砂降りの雨、溝が濁流になる。
その中で、ワーズデーンの仲間を失っていく。
オアシスの村にたどり着き、一息をつくが、新開のミスで
ワーズデーンに その村の殺戮が はじまる。
友永たちは、そこで村民を 助けようとするが。

アスキラの言葉
『土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが明日を迎える』
という言葉が、悲惨な状態を くぐり抜ける支えとなる。

津久田は、射撃の腕は、自衛隊のなかでも群を抜いているのだが、
人を殺すことは、娘のためにできない と言う。
そのために、仲間が 死んでいくのだが、
津久田は 何のために 撃つのかを深く考える。
単に、戦争だから、自衛隊員だから、自分を守るためだ
という 安易な考え方をしないのが いいのだが、
やはり考察はあまり深くならない。
しかし、津久田は 再生して、ワーズデーンへ ヒットする。

それにしても、この物語は 自衛隊が アフリカにまで
出て行って、意味があるか?という問いかけはしないで
戦闘に巻き込まれちゃった、それを口外しない、秘密にしておこう。
というような、ところに 無理矢理着陸させざるをえないところに
限界があるのだと思う。

しかし、自衛隊が アフリカに派兵されれば このような事件は
起こることを、しっかり 書き記していることは 重要だと思う。
フィクションとはいえ、無視できないことが、ありました。
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No.110:
(4pt)

手に汗握る展開と思わず引き込まれる内容

kindle版で中間点まで一気に読みました。読み応えあり、で面白い作品なのですが・・・

元陸上自衛隊員として序盤のシチュエーションが気になります。

1.何故想定外の出撃事態に対して指揮官(3等陸尉)は状況変化とその予測される対処法(作品に於いてはゲリラ襲撃とそれへの対処)の事前ブリーフィングをやらなかったのか?

2.何故出撃時に緊急時の部隊再編成を行わなかったのか?(指揮命令系統の混乱を避ける再編成が一番じゃないでしょうか?)

3.何故危険地帯での歩哨をバーディ編成にせずに、しかも野営時の仮眠編成の周知もしなかったのか?

上記の通り選抜された幹部にしては初歩ミスの多い判断が目につきます。(演習で言えば不合格ですよね?)
申し訳ないのですが、お金を払って購入した故、リアリティ欠如の部分が不満です。

一応最後の盾である自衛隊を扱っていらっしゃる作品なので、そのあたりの描写を誠実にして頂ければと。
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No.109:
(5pt)

サムライここにあり。

日本男児として、空手家として育った自分には、どハマりの作品でした。ソマリアでの過酷な状況下での肉弾戦、本では合気道で遭遇したソマリア兵士と対峙し、日頃の鍛錬の成果、サムライとしての魂が窮地を脱出出来た奇跡が奇跡ではなく、踏歌していきます。
緊迫感溢れる、流れるような展開で、読む者をグイグイ惹き込んでいくでしょう。
軟弱に成り下がった、現在の日本男児に是非オススメしたい。これを読んで、何とも思わないなら切腹しなさい。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
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No.108:
(4pt)

リーダビリティは高いが重厚さに欠ける冒険小説。

なかなかリーダビリティの高い冒険小説だが、少し重厚さに欠ける作品だった。

ソマリアで墜落したヘリコプターの捜索活動を行っていた陸上自衛隊の12名が、敵対する氏族から逃れてきたスルタンの娘を助けたことから、交戦の渦に巻き込まれていく。

登場人物の過去と現実をつなぐドラマを描いているようで、ドラマになっていないためか、却って陳腐に思えた。ストーリーも予想通りで、こんなものかという感じだった。
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4344026306
No.107:
(2pt)

好みが分かれそうです

読み応えのある内容でしたが、私にとってはストーリーが単調すぎました。
好みが分かれそうです。
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4344026306
No.106:
(3pt)

自衛隊の話である必然性がない

サバイバルゲームのスリルとスピード感はあって、なるほど一気に読めてしまうけれどストーリーもキャラクターも心に残らない。ストーリーの展開力はあるが構成がシンプルすぎる。「お姫様」を守る兵士たち、素朴で情の厚い村人たち、そして倒しても倒しても追いかけてくる残忍な悪者たち。主人公が日本の自衛官である必要性も東アフリカである必要性も大してない。とくに悪役であるところのワーズ・デーン氏族とアル・シャバブの構成員たちが顔のない悪の「記号」としてしか描かれていない。日本人の登場人物では唯一、津久田の話はいくばくかの関心をもつことができた。他の登場人物たちのようなステレオタイプなトラウマがあるわけではないが、殺すか殺されるかという緊迫した状態のなかで「人が撃てない」といういわゆるスランプに陥ってしまう。それを克服し、大けがをいながらもスナイパーとして最終章ではMVPといってもいい働きをする。

墜落したアメリカ軍ヘリコプターの捜索救助任務に派遣された自衛官12人が部族闘争にまきこまれ、死闘の末9人を失って命からがら逃げかえってきたところ、上官から、自衛官による戦闘行為など一切なかったことにするので他言無用、米軍に捜索の協力を要請したが実は彼らが敵対勢力を裏で支援していた、という衝撃的な事実が明かされる。本当の物語はここから、なような気がするのだけれども、主人公は意外にあっさりこれを受け容れてしまっている。それもあって主人公友永の人物像を最後まで結ぶことができなかった。アスキラというできそこないのボンドガールみたいな女性抜きの話にしたらあるいは一気に読めて心にも残る小説になったかもしれない。エンターテイメント小説なんだから読んでいるときが楽しければそれでいいのかもしれないが。
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4344026306
No.105:
(5pt)

戦争はなくなるのか

もともとは氏族同士の話しあいで決まってたことが、自国の利益を考え先進国が武器をばらまく。氏族は話あいで決まらないなら簡単に殺せば良いとなっていく。そこからテロの集団が生まれる。そしてこれを先進国が排除する。終わりが見えない。そんな場所に平和ボケした日本の自衛隊が派遣。敵を殺すのに躊躇して味方が殺される。それが一因となって意思や覚悟が己を変えていく。現代日本は何かと泥臭く真面目に頑張る姿を意識が高いとか自分には無理だとか諦める。この小説にでてくる人間は皆が熱い。だからこそ惹かれる。自分はこんな人達みたく熱くいきたい。できるできないではなくやらなきゃ死んでるのと同じ。やろうとして潰されることもあるだからこそ大切な仲間が欲しい
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.104:
(4pt)

第一級のエンターテイメント,もっと人物を描いて欲しい.

この作品,海外での自衛隊の実戦ということで,どうしても政治的なものを感じてしまうのですが,コンパクトに良くまとまった一級のエンターテイメントだと思います. 映画に例えれば,「荒野の七人」+「ブラックホークダウン」の戦闘シーンという感じでしょうか. ただ割と展開がご都合主義.また自衛隊員の犠牲的な行動についても,なかなか共感しにくい感じです.もっと人物の描写にページが割かれていればと思いました.
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No.103:
(3pt)

なかなか面白い

今現在地獄のどん底のような状態にあるシリア。 しかし、そのシリアよりずっと前から内戦が続くソマリアを舞台とした作品。 無駄にだらだら進むのではなく、テンポよく展開していくのが魅力。
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No.102:
(4pt)

少しご都合主義?

話の展開はスピーディーで面白いが、ストーリーが若干ご都合主義的なところがあると思いました。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.101:
(5pt)

シビアな題材

かなりシビアな題材をうまく取り扱った小説です。 ラストはやや感傷的かなとも思いますが、そこは人それぞれ。 自衛隊の真の意義を問う為にも、ぜひ読んで欲しい小説です。
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4344026306
No.100:
(1pt)

駄作...だと思う

設定が小さすぎる。 プライベートライアンとブラックホークダウンを足して2で割ったような戦闘アクションもの。 自衛隊が組織として戦闘に巻き込まれる設定ならもっと緊張感があったのだが...
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.99:
(5pt)

最高に面白い。

この本は面白い。 読み始めたらノンストップ。 ドキドキ、ハラハラが次から次へと休ませてくれない。 お勧めです。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.98:
(2pt)

ん〜〜〜〜〜〜〜('・_・`)

気になってたから帯やカバーの感想観て買って読んではみたもののリアルな自衛隊内の陰湿な嫌がらせと自衛隊の現状であとはアクションファンタジーでこんなの読むなら「ゲート自衛隊彼の地にて斯く戦ヘり」の方が日本と自衛隊の立場と何かを守る事の難しさが理解できると思う、なのでこの本を国会議員や自衛隊員、平和ボケした全ての人に読んでもらいたいなんてサラサラ思わない。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.97:
(1pt)

はやりの本は合いません。

何が面白いのかわからない。  いずれ面白くなるのだろうと読み進めても全くわからない。  そっとお蔵入りしました。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.96:
(4pt)

今、そこにあるのは希望か、絶望か

土漠とは、土や岩石がどこまでも続く平原。そんな風景が広がる東アフリカのソマリアという国を舞台に、米軍と共に海賊の対処任務に就いていた自衛隊の活動拠点に、墜落したヘリの救助要請が入る。
陸上自衛隊の編成隊が捜索救助に向かうが、そこに部族紛争に巻き込まれたという現地の若い女性が助けを求めてくる。
保護しようとした矢先に突如、武装集団に襲撃されるーーという冒頭から物語は始まる。

“いまだかつて戦ったことのない軍隊”である自衛隊が、なりゆきで戦闘に巻き込まれるという衝撃的な設定で、隊員たちに次々と迫りくる脅威にどう立ち向かうのか、という緊迫感に一気に引き込まれる。
仲間同士の確執や意見の違いを乗り越え、チームとしてまとまっていく姿と、必死で状況を打開しようとする隊員たちの自衛官としての矜持と、人間として成長していく姿がとても印象的に描かれている。
自衛官である前に普通の日本人である彼らの、様々なわだかまりや葛藤と、家族のような絆がまるで自分のことのように感じられて、アフリカの現実に打ちのめされる彼らの苦悩に思わず感情移入してしまう。

スリルと臨場感に満ちた軍事小説としても十分に楽しめるが、むしろ壮大な自然の美しさに感動したり、災害の恐ろしさを体感したり、際限のない欲望のために殺しあうことの愚かさ、そして生命や、愛と平和の貴さを描いた人間ドラマとしての側面に強く心を打たれる。
もちろんフィクションなので、都合よく展開する部分もあるが、極限状態においての隊員たちの心理描写がリアルで、実際の自衛隊が交戦状態に陥ってしまうとどうなるのか、ということ想像するきっかけになるのではないか。

作中で何度も登場するソマリアの格言で『土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが、明日を迎えることができる』という言葉があり、私は“どんな困難も乗り越える勇気がある者こそ、明日を生きることができる”と解釈した。この作品のテーマを最も象徴する言葉だと思う。

戦後70年の今夏、国の安全保障について国会で議論されている。日々変わりゆく国際情勢の中で、海外での自衛隊の活動が拡大されると、日本人が戦闘に巻き込まれるリスクも高くなると懸念されている。
安倍首相は戦後70年談話で「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」と発言した。
この言葉の持つ意味を、首相自身も含めて、私たちも真摯に考えるべきときなのかも知れない。

絶望的な土漠に咲く一輪の花は、果たして希望のオアシスなのか、それとも儚い蜃気楼なのか。解釈は読者自身に委ねられている。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306
No.95:
(5pt)

現実のモノとなるかも知れない世界

現実のモノとなるかも知れない世界を見た気がします。自衛隊海外派遣により攻め込まれた時、いかに対処すべきか、それこそ自衛しなければならない局面が来ないとは言い切れない現代社会の危うさを肌身に感じました。月村さんの作品は槐(えんじゅ)で気に入り、土漠の花も拝読しましたが、彼の作品は本当に死と向き合う緊迫するシーンが眼下で起きてるような臨場感がありますね!隊員同士の微妙な人間関係の中、最後は一致団結して力強く生き抜こうという叙情的なメッセージが各所に綴られていました。特に印象的な場面は、アフリカの大地の中で、死の淵に立たされた自衛隊員が想い忍んだ望郷、日本の象徴である富士山の写真、生きて帰還したら、一緒に見にいこうと彼女に囁きかけるセリフに、熱いものが胸にこみ上げて来ました。
土漠の花Amazon書評・レビュー:土漠の花より
4344026306

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