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土漠の花
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土漠の花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全98件 1~20 1/5ページ
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カバーも本の状態も良く満足しています。 | ||||
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気がついたら一気に読んでいた 帯に 自衛官は人を殺せるのか? 自衛官は何を守るために戦うのか? 集団的自衛権に向かって・・・ どーたらこーたら書いてますが そんな小難しいイデオロギー小説ではありません。 エンターテインメント小説です。 ”ただ船が沈む”という話を3時間以上ものあいだ 息も継がせず見させた世界のジェームズキャメロンの 力量を作者に感じたという意味で 映画でいうなら「タイタニック」みたいな感じでしょうか (例えがおおざっぱ過ぎますが) ただ、善人が死にすぎるのと 最後はやっぱりそうきたかとなったので☆4つにしました | ||||
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読み始めたら最後まで止まれない。 | ||||
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ネタバレになるので書けませんが、とにかく感動する1冊です。 | ||||
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ソマリア、ジブチという、行ったことも見たこともない場所なのに、本を読むと情景がはっきり浮かんできて、物語に没頭しました。 展開がめまぐるしく変わり、飽きさせないと思います。 | ||||
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内藤陳氏が読んだらさぞ喜んだであろう。現代社会を舞台にしてよく頑張りましたというストーリー展開で、こういうのを読んだことがない読者には大うけしそう。 ソマリアといえば第一人者は参考文献欄にも掲げられている高野秀行氏で、同氏の著作を必ず買うような読者には、本作は受けなさそう。 私は後者だけど、単行本の帯から表紙裏までぎっしり並んだ絶賛の嵐にしらけつつも「昔はこんな作品が大好きでよく読んだなあ」と懐かしい思いで楽しませてもらいました。 | ||||
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いやーっ、久々に血沸き肉躍った。 読書の楽しさを、思いっ切り堪能させてくれる傑作。 理屈なく読んで楽しいので、普段活字に縁が無い人にも是非読んでもらいたい。 全編みどころだが、あえてひとつ挙げるなら、津久田2曹の覚醒かな。 当初メンタルの弱さから箸にも棒にもかからなかったが、終盤クラブタワー屋上で「ゾーン」に入る様にはゾクゾク。 映画「山猫は眠らない」の第一作、トム・ベレンジャー演ずる凄腕スナイパーと重なった。 あえて、本当にあえてイマイチなところを突っつくとしたら、ちょっと一本調子過ぎなところ。 全編ジェットコースターではなく、緩急やストーリーの妙があると、更にいいかと。 例えば本来救出にあたるべき活動拠点側にも重要な役どころのキャラクターを据えると、物語に厚みが増す気がした。 助けに行きたいが行けない、それでも最後は決死の救出みたいな感じがあると、よりドラマチックだし。 | ||||
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自衛隊の存在意義や軍事に興味のある方以外でも楽しめる作品と思います。 同窓生は陸上自衛官でルワンダ難民救済、イラク派遣の第一陣も体験しており話は色々と聞いていました。ルワンダではNGOの日本人スタッフが難民キャンプで暴徒に囲まれ孤立、車両で救出。 イラク サマーワ市のキャンプでは敷地そばに迫撃砲弾が着弾し、撤収も大変な緊張の中での脱出作戦。 自衛隊の「交戦規程」のテーマを掘った作品です。私は大変興味深かった。 ラストシーン。民兵に追跡され車両で逃れる隊員と保護した民間人。もうだめだ、思われた瞬間に海上自衛隊の哨戒機「P-3C」が偶然現れ、超低空で威嚇し民兵を排除。アメリカ映画の騎兵隊出現のようなエンディングでした。 しかしハッピーエンドではなく、専守防衛との狭間で皆が苦悩。 厚木基地に近い場所が住まいです。作中のP-3Cがラストシーンように低空で着陸していく光景を見るたび、本作品をいつも思い出します。 | ||||
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期待どおりのものでした | ||||
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ソマリアの乾いた大地と自衛隊。月村了衛の筆力の確かさが全編で感じられるから小説でした。 文章から映像が飛び出してくるような見事な描写力で、力のある作家の証明のような作品です。映画にしても良いようなストーリーですが、自衛隊の海外派兵での戦闘シーンは諸般の事情でだれも映画化できないのではと思っています。 小説の世界ですが、現実の問題を提起しそうですから。 日本推理作家協会賞作品とのことですが、次から次へと敵が押し寄せ、ラスボスのような存在も出現します。まさしくRPGのような展開です。逆に世界では、このような戦闘が行われているのだというドキュメントのような臨場感にも包まれるというストーリーは、読む者の手をとめないほどでした。 一気呵成に読みながら、日本の自衛官の活躍とその胸の奥に潜む強い思いに、目頭が熱くなりました。素晴らしい小説でした。 | ||||
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前評判に違わず涙した。久しぶりの清々しい涙。命とはこうもあっけなく、無惨に無くなるものなのか。読後、生きていることは当たり前じゃないことを思い知らされた。一日一日を大切に生きること、そう思わせてくれた作品。一読に価する。 | ||||
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一気読みしてしまいました。映画を観てるかと錯覚するほどのスケール感です。 | ||||
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ストーリーは有って無きが如き。ただひたすら追っ手から逃げるという、逃亡者ものです。 けれど、感動は得られます。物語が単純なだけに、無駄なところに頭を使う必要がなく、登場人物についつい感情移入してしまうからでしょう。 発行者の見城さんが「嗚咽した」とオビに推薦文を寄せていますが、嗚咽はさすがにちょっと大げさです。でも、泣けますよ。 | ||||
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内容は、今の日本では、現実的ではないものの、情景の描写は適切で、本の世界に引き込まれます。 また、ソマリア、ジブチの情勢を知る上でも、勉強になります。 | ||||
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ソマリアでの海賊対処行動に従事する自衛隊にCMF(有志連合海上部隊)連絡ヘリの捜索救助要請が出され、陸上自衛隊第1空挺団から12名の警衛隊が捜索救助任務のため現場に派遣されることになります。野営しているときに、部族間の虐殺被害者に遭遇、保護したため虐殺側から攻撃を受けてしまいます。戦闘行為をせざるを得なくなった警衛隊(活動拠点における陸上自衛隊の呼称)は、現地武装グループから自身と保護した生き残りを守り、活動拠点に帰還することができるのか?というお話。 もし、海外に派遣された自衛隊が戦地で交戦したら、その戦力は、自衛官のメンタルは、日本およびアメリカの対応は、といったストーリーは今や架空の物語というより、想定シミュレーションとなっています。長さも適当で読みやすかったです。ソマリアの事情、日本の事情、アメリカの事情を興味深く読みました。それだけであれば、むしろ新書を読めばいいのですが、本書はフィクションですので、戦闘に巻き込まれる自衛官の個別のキャラクター、情動、行動が見どころになります。それぞれが何らかの事情を抱えながらもグループで目的達成のため行動していく様は実社会と変わりません(こちらは失敗すると死にますが)。極限状態で彼らがどのような決断をしていくかが見どころとなるでしょう。 決意をもって果敢に戦う強い自衛官が描かれている反面、実戦に対する個人的葛藤、組織内での歪みから、個人がないがしろにされる暗部も取り上げられており、どちらも実際の姿を映し出しているのだろうと思われるリアリティがありました。 | ||||
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この小説を読む前に先ずアフリカにおけるソマリアの位置を調べた。よく見るとアフリカには直線で引かれた国境が多い。 西欧諸国のエゴの現われであろう。次に写真を探した。緑が少なくサンドベージュ色の景色が多い。で、ページをめくると もうノンストップの世界。月村氏得意の戦闘シーンが次から次へと続く。自衛隊員の戸惑いや恐怖、煩悶と葛藤。アフリカ の未来のために死んでいった仲間達。ハエやゴキブリを駆除するかのような殺戮・・・等々。 誰に対する忖度か、自衛官による戦闘行為などなかったと釘を刺される無念さ。どこかの国の防衛大臣殿、胸が痛みませ んか?ラスト、ハンカチの用意を忘れずに。 | ||||
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戦闘シーンが多すぎでした。 サクサクと読めて、面白かったですけど、これ以上長かったら、飽きてたと思います | ||||
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ソマリア氏族の紛争に巻き込まれた自衛隊員たちが、情け容赦も対話も通じない 凶悪なソマリアの武装集団に目を付けられ、ろくな装備や移動手段も無い状況で、 とにかく生きて自分たちの拠点へ帰ろう!と決死の逃避行を繰り広げる、 というのがこの作品の主たるところなので「自衛官の戦闘行為は許されるのか?」 とかそういう事をじっくりとリアルにシミュレートした作品ではございません。 そこはくれぐれもご注意ください。 私は、アクション活劇として大変楽しく読まさせて頂きました。なので☆5個。 | ||||
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ページをめくるごとにスーパーアクションの連続、まさにエンタテイメント!ハリウッドで映画して欲しいです。 | ||||
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ストーリー自体は冒険小説の王道で、命を狙われてる一人の女性を守って、四面楚歌の状況下を何度もピンチを切り抜けながら敵と戦い、生還するというもの。 このストーリー自体も面白い。 数々の絶望的なピンチを知恵と運で切り抜けていくのはハラハラさせられるし、極限の状況下での隊員同士の人間関係や人間性が描かれているのも面白い。 しかし、本書で一番考えさせられるのは自衛隊という組織についてだろう。 これが普通の軍隊なら単なる冒険小説なのだが、戦闘に巻き込まれているのが日本の自衛隊というのがポイント。 御存知のとおり、日本の自衛隊という組織は、軍隊であって軍隊でない特殊な組織。「軍隊」ではなく「自衛隊」。 建前と欺瞞に満ち溢れた組織であり、あくまでも軍隊ではないし、あくまでも戦闘はしないという前提のもとに成り立っている。 どう見たって軍隊なのだが、日本政府は憲法解釈でごまかし、よくわからない組織になってしまっている。 それゆえに矛盾が起こる。 本書は、ソマリアに派遣されている自衛隊員が激しい戦闘に巻き込まれ、何人もの死者を出しながら生還するという話である。 自衛隊員も何人も殺されたし、自衛隊員も敵兵を何人も殺す。 この隊員たちは自衛隊史上初めて戦闘によって敵を殺した隊員になる。 その結果、日本本国ではどういう報告をする事になるかというと、 「自衛官による戦闘行為などいっさいなかったという事で公式発表はしない。生還した隊員には厳重な箝口令をしき情報操作を行う。」 「戦死した隊員達はヘリ墜落事故の救出作業中の事故で全員死亡という事にする。遺体を回収しようとしたが、岩盤の落下によりやむを得ず断念。マスコミや遺族にはそう伝える。」 「ソマリアは世界でも有数の危険地帯であり、遺体回収作業の続行も遺族やマスコミが現場に来ることも不可能。だから嘘がばれない。」 という事になる。 今まで自衛隊の存在を憲法解釈でごまかし、戦闘には参加しないという前提での自衛隊海外派遣を行ってきた日本政府にとって、自衛隊が海外で死者が出るような戦闘に巻き込まれたなんてあってはならない事だし、ましてや戦死者が出るなんて事は絶対に許されない事である。 だから戦闘など一切なかったとして嘘をついてごまかす事にした。 これは現実世界でも起こり得る。 昨年、南スーダンで自衛隊が戦闘にまきこまれた疑惑があるが、政府は「戦闘ではなく大規模な武力衝突」などという言葉遊びで逃げた。 もし、自衛隊に戦死者が出たとしても本書のように政府はごまかすであろう。 本書で主人公が「戦場で勇敢に戦って死んだ隊員が報われない。その行為は広く讃えられるべきではないのか!少なくとも遺族には伝えるべきではないか!」と考えるシーンがあるが、まったくそのとおりである。 これなら戦前の方がはるかにましである。 戦前は任務遂行中に戦死した兵士は靖国神社に英霊として手厚く祀られていた。 国のために命を捨てた行為に対し最大限の敬意を払っていた。 一方、今の時代、自衛隊員が戦死してもなかった事にされる可能性が極めて高い。 読後、自衛隊という組織について深く考えさせられた。 そろそろ自衛隊員が報われ、誇りをもって働いてもらえるような組織にする時期だと思う。 「軍隊ではない」なんていう詭弁はいいかげん通用しないだろう。 きつい任務をこなし、日本を守ってくれている人達に正当な評価をすべき時期にきていると思った。 冒険小説でありながら、深いテーマを内包した小説だった。 | ||||
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