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後妻業
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後妻業の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 61~80 4/7ページ
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途中までは面白いものの、胸糞描写のわりにラストがあっけない。 ややご都合主義な感じもする。 直木賞作家なので読んでみましたが、もうこの作家は読まないと思います。 | ||||
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図書館で借りた本を間違って廃棄してしまいました。そんな時に便利でした。 | ||||
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実力のある作家です。一気に読者を引き込み飽きさせずそのまま力技で最後まで読み切ったきまいました。 事件が後から表にでてきたが、一般的には事件を題材にしたような小説は、リアルな方がインパクトが強すぎて、小説は角田光代さんのように昇華するのでなければ、見劣りするものです。ところが、本書は、緻密な計算と法律や調査や手口に至るまで、よく専門的に調べて書かれており、すばらしい。 それでいて、高村薫さんのようなぎっしり感満載のしんどさを読者に感じさせないところは、立派。そのため、ついのめり込んでいくことになる。 登場者のはっちゃけぶりもすごいが、リアル感があるのは、大阪という地域と大阪弁が醸し出す相乗効果だろうか。 そして、最後の終わり方もなかなかいい。 映画化され公開が近いので、別物としてみたみたい。小夜子は、大竹ではなく、むしろ余の方があっている気がするが。個人的にはたばこの似合う美魔女として浅丘ルリ子あたりが上手いと思うが 。 | ||||
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「後妻業」が実在するのかは知らぬ。 一読、背筋に冷や汗を感じた。 独居する後期高齢者がなぜ結婚相談所へ赴くか、そんな疑問を抱いても、しかたがない。 この小説ではひたすら、欲望の蠢く表面に視線が注がれるばかりだ。 金か、遺産相続か、仕事か、ささやかな幸せか。 人の求めるものはそれぞれ違う(求めていることを自覚してないこともある)し、そのための手法も違う。 「犯罪」は、市井の人にとっては専門知識の世界であり、弁護士やヤクザ、元刑事らは皆胡散臭い存在であり、「日常」から外れているものだ。 問題は、「悪」は至る所にあることだ。 | ||||
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私の家族もの中にも後妻と婚姻をした者がおり、遺言公正証書を割くせさせられた。 後妻のいやらしさ、人を人と思わない非人間性の表現は鬼気迫る調査力・分析です。 面白い作品です。 世の中の高齢男子が後妻に殺されないように喧伝したいただけると、最高です。 | ||||
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説明通りで、配達もちゃんと予定通りに来ました。 良かったですよ。 | ||||
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小夜子や舟山といったプレデターに狙われたら、正直私も逃げ切る自信がありません。 まぁしかし悪党たちも堅気を食い物にする一方、深海底の異形の生態系の如き熾烈な弱肉強食世界に 生きているのだと思うと、自分はつくづく道を外れなくてよかったと安堵する次第であります。 | ||||
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届いた時、本の厚みと文字の小ささで 読みきれないだろうと思いましたが 面白かったです | ||||
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ミステリー系は、つまらないものも多く、ひどいものだと最初の景色描写等の時点で この作者はつまらんな。。。。と思うと読まずに終わる事も多いが この作者はところどころに、胡散臭さもあるにはあるけど 他で良く見る胡散臭さが少なくて途中で読む気力を失う事は無かった ここでいう胡散臭さは、私を最後まで疑わせないかどうか?という事だ。 つまり四国銀行と書きたい所を「五国銀行では」等と、漫画チックに書く作家がいるが そうなると、胡散臭いと感じてしまう この黒川氏はそういった手法は取らず、現実に近いまま描写するか 全く存在しないものにするかとし、読者の意識をうまく逸らさないようにしているように思う。 あと私も文章を書くのだが、黒川さんから学ぶ点として大きいのが 電話をしている時の書き方、直接話している時の描写がなかなか素晴らしい所などだ。 関西在住なので関西弁も実際のものに非常に近いというのもあるが 関西弁での小説はやはり彼の真骨頂だろうと思う この小説はどちらかというと、ドキュメンタリーに近く感じるように書かれているので 途中で実話のように感じてくるだろう。そこが狙いだということだろうと思う。 内容的には若干、生々しい部分もあるので人によっては嫌悪感を持つのかもしれないが まあ世の中にはこういう世界もあるのだ。 一応、総合的にこのジャンルとして高得点を贈りたい | ||||
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凄い悪いお婆さんの話で、これでもかこれでもかと悪行の数々が出てきます。 その婆はどんな行く末かと思えぱ、意外にあっさり死んでしまって…拍子抜けしました。 もっと苦しめば?って不謹慎ながら思ってしまいました。 守屋が朋美に同級生の繋がりで協力し「女の子だからな?」みたいな意識した発言もあり、その後の展開が気になったが何もなく… 黒幕の柏木も悪党のくせに詰めが甘いし、本多が受け取った札束偽装も素人ながら読めてしまっていて、う~ん… 題材は惹かれたんですが、何かとスッキリしませんでした。 | ||||
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作者によれば、友人から聞いた実話をもとに書かれたというこの小説。 来年公開予定の映画化版が楽しみです。 | ||||
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面白い! 現在進行形の事件を彷彿とさせる、これでもかと出るわ出るわの、悪辣で醜悪な悪党たちが織りなすノワールドラマだ。 出て来るキャラクターたちが皆、ぶっこわれた悪いヤツばかりで、連中のテンポの良い会話のやり取りが、妙な大阪漫才のよう。 決して楽しいストーリーではなくて、むしろ陰惨な話ではあるが、思わず爆笑してしまった! 登場人物が多いので、人物のつながりを把握するのに、またページを戻ってみたりしたので、 相関図なんかがあれば、さらに尚わかり易かった様に思う。 しかし、現実でも絶妙なタイミングで似た様な事件が実際に起こっている事を鑑みても、現実にもありえそうな話で 昨今の安手なミステリー作品の様な、御都合主義に伏線やどんでん返しがあまりない点は、かえってリアルさを感じさせる。 ただ、最後が少しあっけない感はあり、もう少しひねりが欲しかったかな。でも、実際悪党たちは実はあのような あっけない最後を迎えるのだろう。おのれの起こした結果は、結局、おのれの轍が踏むのだ。 エンターテイメント性もあり、社会派ミステリーがお好きな方にもおすすめできる作品だと思う。 | ||||
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私は、まだこの小説の犠牲者たちのように、色ボケした爺には、少し早いが、顔はほとんど表紙の絵のようなものである。トルコ風呂で働くには、年取った色仕掛けのプロの女性が、ヤクザ上がりの実業家と組んで、次々に、金満な爺さんを結婚紹介所でまず裸体をぶつけて、後妻に入り、公正証書遺言を取りつけては、空気を注射したり、ばれないように罪悪感なく殺して、次の後妻に入る。延々とこれを繰り返していくのが、後妻業である。結末は、本書に譲るとして、ああ、自分も気をつけないと危ないなと思った。年不相応の甘い話には、必ずワナがある。 東南アジア、特にフィリピン人女性は、年の離れた男性に甘い言葉で後妻に入り、日本国性を取ってから離婚し、慰謝料を取り、違法入国のフィリピン人男性と結婚して合法にしてやり、本国にせっせと金を金を送る。フィリピンの出稼ぎ額は、GNPの10%を超える。この話を「後妻業」を読んで、思いだしてしまった。人間の深い性に取りこんだ体当たりの長期的なお金むしりである。 この著者は、そうした性悪説にはっきり立って、淡々と話を展開するなかで、我々に苦い思いで、身を引き締めてくれる。分厚い本だが、スピーディな展開が次次に起こり、徹夜で一気に読んでしまった。ヘタなお金をもっているより、ほとんど「老後破産」の「下流老人」である自分に、ほっと胸をなで下ろした次第である。 | ||||
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推理小説というよりエンターティメント。 ジョセイン゛女性が怖くなる。 すっかり黒川博行のフアンになり続けてキャッアイガ転がった」を読んだが面白かった。 次は何を読もうか? | ||||
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あっという間に完読。 途中からフィクションなのか実話も絡んでいるのか、わからなくなるほどのテンポ感。面白かった! 映画化されるようで。 調べたら、やはり小夜子はあの人だった〜。 納得。観てみたい。 原作をうまく描けるか、別物として楽しめるか…期待。 | ||||
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まあいつものことだけどこの作家さんのは面白い。 ただラストがいまひとつかな。 まあエンタメ小説なので楽しめればよしとすべきで、深い感動とか思わず泣いたとか なくてもいいけど、尻切れトンボみたいな終り方にがっかり。 | ||||
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まあ凄い女が、凄い犯罪を犯して、堂々と遺産をせしめて、次の獲物を探す。 後妻業という職業に就く女に驚くが、それに騙される被害者爺さんにも驚かされる。 斯様な性悪女と言えば、上田美由紀(当時35歳)、 木島佳苗(当時34歳)、 筧千佐子(当時68歳)などを思い出すが、年齢や事件は筧千佐子に最も似ているのだろう。 それにしても類似の実際にあった事件の容疑者は、見事なほどにデブであったり、ブスであったり、これが爺さんには安心感を与えるのだろう。 筧千佐子は自分のテクニックにかなりの自信を持っていたということで、それなりに被害者もかなり惹かれたのだろう。 本書の後妻業を生業とする女は本名が黒澤小夜子、昭和18年1月15日に北河内郡門真町生まれ、 今年なら満72歳だ。 この女の遍歴が物凄い。 先ず結婚、離婚を繰り返す。 黒澤から、星野、岸上、西山、中尾、末永、元木、名城、津村、武内という名で、入籍・除籍の謄本が忙しい。 元木氏は徳島で事故死、 名城氏は和歌山で溺死、 津村氏は特養ホームで死亡、 末永氏は比叡山でひき逃げされるという具合だ。 最後の名前は武内小夜子で、その後の中瀬耕造氏とは籍を入れていない。 91歳の中瀬氏は脳梗塞で倒れ、病院入院中に急に死亡した。 結婚紹介所の経営者で、「ブライダル微祥」の代表者、柏木享が、小夜子と結託し、めぼしい相手の爺さんがいれば小夜子に連絡する。 首尾良く財産をせしめれば、小夜子と柏木が折半するという後妻業だ。 二人の間は対等ながら、常に喧嘩腰のような関西弁の速いテンポで台詞は続く。 そこに関わってくるのが、南栄総合興信所の探偵、本多だ。 元大阪府警のマル暴担当であった。 大阪府警データ照合センターには、今里署暴対係の同僚だった橋口がいるから、僅かなカネで情報は取れる。 そういう関係で本書は展開し、大変面白く出来上がっている。 一方で、後妻業を実行役で実践するのは武内小夜子だが、全て柏木の指示で動くのが少々気になった。 小夜子の単独での各爺さんとの関係を読みたかったからだ。 また後半は、探偵の本多があたかも主役の座を奪ったように存在感を増して登場する。 その相手はブライダル微祥の柏木となる。 特に最後はこの二人の間で展開するかのようだ。 これも少々嫌気がさした。 本書の最後の犠牲者となる中瀬耕造氏には二人の娘(法定相続人)がいるが、小夜子が公正証書遺言書を持っていた。 1か所の土地・建物を除いて、他の全ての不動産、定期預金、投資信託は内縁の妻の武内小夜子が受け取るという内容だ。 娘2人の遺留分など当然に侵害している。 本書で気になった点は、大成銀行古市支店に小夜子と柏木が訪れる場面だ。 中瀬耕造氏名義の総合口座通帳、銀行取引印を持参し、中瀬が倒れたので 「定期預金2,300万円」 と 「投資信託1,600万円」を解約したいという申し出だ。 一応別の日に支店次長と担当女子行員が病院で、中瀬耕造氏が入院しているベッドで意識不明の状態を確認した。 そして週明けに現金で全額を払い出している。 通常これは絶対に払出すことは出来ない。 本人ではない人に、ましてや内縁の妻に対しての払出などは絶対にしない。 また約4,000万円近くの現金を当日朝に銀行宛に電話して、午後1時に用意させているが、当日では用意出来ない。 小説を参考にして現役の後妻業の女達が真似をするだろうから、現実に不可能なことは書かない方が無難だ。 | ||||
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出版された時、現実の犯罪発覚とのあまりのタイミングの良さに話題になっていた作品。 現在WOWOWドラマで放送している「煙霞」(原作が黒川氏)が結構面白いので、これは「後妻業」を読んでみなくてはと、購入。 いやはや何とも、面白いというか、大阪のそのままを描いているというか、、、、、 犯罪そのものは冷酷で、人の命をなんだと思っているんだと憤りたくなるような犯罪者どものめちゃくちゃぶりを余すところなく描いているのだが、 何と言えばいいか、大阪弁の言い回しが、常に滑稽さやおかしみを滲み出すので、冷酷な犯罪なのに、喜劇になってしまう。 しかも、犯罪者たちの考えようが、大阪人なら誰もがつい頷いたり納得してしまうような思考回路。 読み終わってじっくり考えると、犯罪に限らず、大阪人って基本的に、ここに出てくる犯罪者と似たり寄ったりの考え方をしている気がしてくる。 とにかく、犯罪のやり方も、思考回路も、破たんの仕方も、何もかも大阪。 大阪の風土が描ききられて傑作なんだが、同じ大阪出身者としては、何とも言えない複雑な気持ちになるのも事実。 大阪は、いつまでたっても、どこまで行っても大阪なんだと痛感させられた作品だった。 | ||||
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使われる関西弁に不自然さがなく、物語にリアルさをだして引き込まれる。女性のせりふ回しもいい。最近似たような事件が実際あったりして、そういう点でもリアル。昔からこういう後妻業みたいなことってあるんですかね? | ||||
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様々な意味で驚嘆すべき小説である。まず、当然ながら、"あの事件"が発覚する"以前"に「後妻業」なる生業を描き込んでいる点である。相当量の事前取材があった事が窺えるが、信頼出来る知人に聞いた話では、その取材対象の一部に"あの事件"の被疑者が含まれていた由。まるで、ノンフィクションを読んでいるかの様な迫真性を帯びている。事件発覚後に新聞やTVのニュース等で概説されていた<公正証書>の意味付け等も詳しく解説されている点も本作の完成度を高めている。 一方で、本作は「後妻業」の元締めやそれを金目当てで捜査する元マル暴の興信所員を用意して、犯罪小説としても全体構成の骨組みがシッカリとした完成度の高いものとしている。被害者の弁護士を含め、元締め、興信所員及びそれらの関係者間の攻防・駆け引きは非常にスリリングである。また、物語の性質上、当然とは言え、具体的な金額が随所に出て来る点も生々しい(大阪らしい?)。更に、作者の意図ではないにしても、色ボケ、欲ボケが何歳になっても治らない事が自然と強調されている点には耳が痛い読者が多いのではないか。 本作には元締め役が登場するが、世間にはフリーで「後妻業」を営み(?)、全く発覚していない事例も多いのではないか("あの事件"は氷山の一角)。そう想像すると、怖い、怖い。とにかく本作は、作者の先見性に満ちた着眼点と事前取材量が光る作品で、作者には今後も我々の予想の先を行く作品の発表を期待したい。 | ||||
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