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後妻業
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後妻業の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 21~40 2/7ページ
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結局小説の面白さって次のページが気になるかだと思う.この本は次のページが気になる. 出てくる奴らはみんなむなくそ悪い奴ら.この悪どもがいったいどんな結末を迎えるのか, 大体予想がつく.バッドエンド,いや,悪いやつらがみんな懲らしめられたからハッピーエンドか? だが一方で,登場人物たちにもなぜか感情移入できる自分が奥底に隠れていて, なんであいつはそんなことすんねん!と悪態をつき,どうすれば金を分捕れるか考えてしまう. なぜか思考も大阪弁になったりならなかったり. とりあえず読了後は親父に電話して読んどけよといっておいた.そして未来の自分にも,忘れるなよと. | ||||
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フィクションのはずが、こんな話どこかで聞いたことあるなとふと思わせるリアル感があって一気に読みきりましたこと。 高齢化するなかで、相続で揉めるケースはよくあると聞きますが子どもからしたら寝耳に水でしょう。 死人に口無し、でも死んだあとも人に迷惑をかけないよう自分には戒める意味で勉強になるなぁと思えました。 大阪を舞台にしていて、これがまた味わいがあってよかったです | ||||
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91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。ある日耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して早々に耕造の預金を引き出す。さらに公正証書遺言を盾に、遺産のほぼすべてを相続すると耕造の娘たちに宣言した―。高齢の資産家男性を狙う“後妻業”を描き、世間を震撼させた超問題作。 | ||||
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展開にワクワクして、ゾクゾクするほど面白い。 ストーリー構成としては倒叙ミステリの形をなしている犯罪小説だ。主人公たちには終始、罪の意識が希薄なのが怖い。 前半は片手間で犯罪を犯しているような雰囲気を感じたが、後半、介入者が増えてきてからのテンポアップ、最終段での総力戦とも言える目まぐるしい展開は一気に読ませる。 関西弁をテンポよく交わしながら、悪行の作戦や手順を話し合う主人公二人の会話やキャラクターが夫婦漫才的とも言える。そんな流れの中で登場する主人公に負けず劣らない小悪党たちも魅力的だ。特に後妻業を食い物にするライバルの登場には「そう来たか!!」と快哉を叫びたくなった。ものすごいギャグだ。 細かい点では登場する建築家や警察、探偵、弁護士、司法書士がそれぞれの立場のプロとして仕事を進めている点が書き込まれていて感心した。作家の取材力の賜物なのだろうか。小説をリアルに感じさせていると思う。 | ||||
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登場人物それぞれの 心の葛藤 その上に行われる駆け引き 舞台となった周囲の情景など 全てが巧みに描かれており読みやすく その先のストーリー展開が気になり 一気に読み切ってしまった 愚行シリーズは好き でも、テーマ別の話も好き 結局全部おもしろい | ||||
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結婚相談所を介して知り合った高齢男性を篭絡し、 遺産を掠め取る「後妻業」を描いた作品。 現実に同じような事件もあり、 (特に前半の)内容は非常にリアルに感じた。 作品中の悪役たちは、みな一癖も二癖もあり、 思考過程や行動を見ていると、背筋が寒くなった。 後半は、バイオレンス的な内容であり、 スリリングな展開であった。 ラストは、少し物足りない気がしたが、 結局、悪役たちの誰も得をすることが出来なかった ことを含めて、順当な結末だと感じた。 | ||||
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よく取材がされてあって、読み応えバッチシ!!。黒川作品はキャラが立っていて好きです。 | ||||
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こないだツタヤでレンタルDVDを見てからどうしても原作を読みたくなって注文しました。 久々のホームランという出来で、今日の午後三時から七時半までかかって完読しました。いやー、面白かったです。映画を知っていても原作に引き込まれるのは気持ちいいです。途中で飽きるということがない展開です。 映画を見た人なら分かると思いますが、基本的に映画は原作に忠実です。とはいえすべて同じというわけではありません。一か所、ものすごく大きく違っているところがあります。その差異が逆に原作の良さを強く感じさせます。 とにかく読んでみてくださいとしか今は言えません。この作者がほかにどんな作品を書いているのか分からないのですが、大変力のある作家さんが出てきたと他の作品を探すのが楽しみです。 | ||||
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著者の作品によく見られる、追いかけ、追いかけられ続ける展開と、報われない結末。 いつものように面白かったが、今回は結末の続きが気になりました。 小夜子の遺産を相続するのは誰か。 ネット上で答えは出てる筈だが見つけられない。 考え始めると、守屋弁護士の言うように然るべき人に渡るかは微妙なようで。 中瀬耕造を被相続人とした小夜子の相続は既に始まっている。 小夜子自身は当然、遺言の類を起こしていない。 小夜子に実子が本当に居ない場合、相続人は実弟の黒澤博司?そんな。 いや、小夜子の籍は武内のままだから、法定相続人は武内宗治郎の実子か。 どうなるにせよ、中瀬耕造の財産は短期間で全く関係無い処へ飛ぶな。 中瀬姉妹の、小夜子に対する遺留分請求は可能だろうけど相当な変則ケース。 守屋が言うとおり満足な取り分は得られない?判例なんてあるのだろうか。 遺留分は姉妹合わせて中瀬耕造の財産の1/4?請求相手は武内ブラザーズ? 法律でスパッと決めることは出来そうにない、か。 「小夜子から被った損を取り戻す。」中瀬・武内の双方が色気出すと更に揉めそうで。 | ||||
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現代的なテーマの作品と期待して読み始めましたが、先ずその文章力からして落胆しました。会話体を繋げていく構成なのですが、大阪弁の一番下手な会話とも言えるのではないでしょうか?あえて言うなら、関西弁の持つ品の無さを使うにしても、その品の無さがアカラサマ過ぎます。これではやくざ言葉がそのまま大阪弁と勘違いされる典型例でしょう。会話体を使う上での工夫が全く感じられません。 なによりも、後妻業を描くとするならば、主人公の女性が如何にその相手となった老人達をたらし込んで行ったか、その経過と相手との直接の場面を描くべきでしょう。性的な面も含んだその男女のやりとりを詳細に、時にはエゲツナクも描写するべきでしたが、そんな場面は一切ありません。間接的に相棒の出会い業者に同じ様な言い回しで報告し語るだけです。ところが、この相棒との損得の金銭のやりとりの会話だけはしっこいほどに繰り返されます。要するに著者は「会話の投げ合い」で描写を代用しているのです。実に安易な方法ではないでしょうか? 驚いたことに結果としてこの作品の「主人公」もはっきりしません。最初は当然、後妻役の小夜子かと思っていたら、相棒の結構相談所の柏木に比重が移ります。ところが最後には興信所の本多を中心に話が展開して行きます。亡くなった犠牲者の老人の娘二人は最初はかなりの役割を演じており、この二人と小夜子を中心に話が繋がって行くのかと思っていたのに・・・・・なんともあちらこちらに話が都合よく飛んでしまい、最後は誠に安易な終わり方としか言いようがありません。結局は小説というより劇画漫画のような作品になってしまっています。最近読んだ小説の中ではもっともつまらないもので、よくこれを映画化出来たものと不思議です。著者の直木賞受賞作を読んでみるか・・・・・迷っています。 | ||||
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とにかく面白い! 地元を舞台にした物語は、作者が実際に歩いた風景から書き上げた力作! 迷わず読めよ、読めばわかるさ! | ||||
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映画化も決まった後妻業 映画ではいくらかのコメディーも入ってる様子だがミステリアスな要素が多く詰まっている。 また、読んですぐにメディアではあまりにも似ている事件が流れ黒川博行の取材能力に仰天 小夜子と柏木の極悪コンビのやりとりにもドキドキして見入ってしまい、気が付いたらページが1枚、2枚といつの間にか黒川ワールドに引きずり込まれていた。 | ||||
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これ、面白いです。映画は観ていませんが、小説は自分でイメージできるので楽しいです。ラストは・・・?お楽しみください。 | ||||
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おどろおどろしい、と思いながらもあっという間に読み進めてしまいました。後半には黒川モノには必須?のドンパチもあり、スピード感は別格の感あり。 | ||||
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おそらくリアルに描いているのだけど、60や70歳の女が、それよりだいぶ上の妻を失った一人やもめの財産もちを狙うのだが、 その年齢に驚く。若い女性ではないのだ。実際に肉体の関係ももつから、すごい。 高齢者が結婚相談所に登録して、そこが狩場になるのもリアル。 孤独な男はいつの時も弱い。高齢+孤独…よく考えたら、こんな隙だらけなものはない。 伴侶がいるなら、先に死んだほうがいいかななどと思ってしまう。 なにしろ、保険金が絡まない事故死は警察も捜査しないのだから、家族が大変だ。 小説ながらも、ノンフィクションのようなリアリティがあってとても面白かった。 | ||||
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ある程度の年齢に達すると、やたら現実味を帯びる話。 年上の知人がこんな話に巻き込まれていて、内情を探ろうと読んでみたら、実の子の手にも負えない理由を教えてもらった気分。 後妻業者かどうか判別できぬまま、知人は妹まで人質に取られた状態。 生きているうちから吸い取られるのだから、こうした話のほとんどは事件未満だろうな、とため息が出る。 こちらは読みながら『ああそうそう、そんな感じよね』とやたら納得しつつ、当然の成り行きを再確認していく。 悪意なき犯罪者とかサイコパスとかは、読書だとこうも楽しいのですね。 | ||||
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始まりから中盤までは非常にテンポ良く進むが、後半はいったい主人公は誰?といった感じでストーリーが進んでしまう。 ・興信所の探偵(もとデカ) ・後妻業 ・後妻業の元締め ・父親の資産を後妻にとられた姉妹 ・・ 姉妹の相談に乗った弁護士 着想も展開も良かったのに、結末をうまくまとめられていない。残念だった。 | ||||
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映画を見る前にと思って、小説を読んでみた。 70近いおばあさんが、こんなに次々と男をあやつれるかね?なんて思ってしまいそうだが 小説の発表からしばらく後、例の事件が起きてニュースになった。 小説中、悪党の柏木でさえ、舌を巻く小夜子の悪党ぶり。 性根の腐りきった二人の掛け合いがユーモラスで怖い。 最後のほうはあわただしい展開だが、自分はサッと読み切れる長さがちょうどよかった。 黒川氏の作品では、組織から外れてしまった元刑事の暴走と悲哀を、 やはり関西弁オンパレードで描いた「悪果」と「繚乱」も面白かった。 | ||||
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とにかく後半の展開が早すぎで、無理があり 強引に進んでいくスピードに、違和感があった。 個人的には及第点だ。 | ||||
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実際あった事件さながら興味深く、小夜子という人物の今までの悪行が暴かれていく状況もスピード感があって面白い。 大阪が生活圏内であれば、身近な地名がわんさとでてくることも、親しみ深く感じる。 ただ、物語冒頭と、中盤以降とで物語を引っ張っていくキャラクターが朋美姉妹から探偵本多に変わってしまっているし、ラストはかけあしすぎて、本来とは別場所にゴールしてしまった感じが否めない。 会話文が多くて、地の文が少ないのも読みやすいような、描写に物足りなさを感じるような。 とても面白いと感じる面と、なんだかな~と感じる面があって、ストーリー同様、もやっとした読後感となる作品だった。 | ||||
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