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後妻業
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後妻業の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全140件 41~60 3/7ページ
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登場人物が悪人だけという読んでいて気分が悪くなる小説であるが、 現実にこういった人間達が跋扈するのがこの世の中である。 登場人物は社会のダークサイドで法律の網をかいくぐり、 キーワードは金で、欲とエゴを丸出しだ。 読みやすい文章で、展開もスピーディ ーで、娯楽小説としては水準が高い。 金に盲従する人間の醜悪な部分にしか本書では焦点が当てられていないため、 人間の描き方が浮薄になるのは致し方 ないとして、遺産相続に関わる法的知識、社会の仕組みが本書を読むことで 自ずとわかり、とても有意義であった。 | ||||
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前半はまぁ、物語に引き込まれて面白かった。被害にあった姉妹が、小夜子を追い詰めていくのだな…とワクワクしたからだ。 しかし、途中から本多が主人公になり、もう何が何だか。人物が多すぎて、物語が整理されていない印象を持った。 小夜子も柏木も、ただの悪魔の化身。全体的に人物描写が浅く、登場人物の誰にも感情移入ができない。 例えば、父親がヤクザだった柏木はヤクザを嫌悪しているようにもかかわらず、自身の言動はヤクザそのもの。 そのことに対する葛藤やら何やらはないのか。 後半は、ただのバイオレンス小説。「一体なんだったのか、この話は…」と唖然とした。 最近、エラリー・クイーン「Yの悲劇」(再読)や東野圭吾「容疑者Xの献身」などを立て続けに読んだだけに、 この話はいっそうお粗末に感じられた。まぁ、比べちゃかわいそうだけどね。 | ||||
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とてもスリルのある作品に引き込まれてあっという間に読むことができました。しかしラストがあっけなく終わってしまったのが残念です。 | ||||
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破門より上かも? 桑原さんと二宮さんを登場させていただきたい。 | ||||
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どんな女なのか、その背景は、と興味深く読みました。ただ、文庫本なので活字が小さくて些か読みにくかったものの、一気に 読みほしました。儲けた金の行方も気になりましたが、まあいいか。実際に起きた事件と照らし合わせて読みました。 | ||||
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遅ればせながら、やっと読了。例のチサコ事件が同時期に起こったが、チサコ容疑者は生存。恐ろしい。 詐欺師がどのようにして詐欺師となるのか、丁寧に書き込まれており、理解出来た。また、元警官のもう一人の主役、はプロ根性で丁寧に犯罪を紐解いていくが、こちらもある意味ホラーであると思う。 映画が公開されているが、見に行こうかどうしようか、もう少し考えよう・・・。 | ||||
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本日8月28日確かに戴きました。 早速のご送付有難うございました。 新本に近い良い状態でした。 | ||||
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さすが黒川作品テンポがあって良かったです。 映画も期待しています。 | ||||
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最初から3分の1ぐらいは性根の腐った悪党しかでてこなくて読み切れるか自信を無くすほどでしたが、そこから登場人物が増え切り口も増え楽しんで最後まで読み切りました。 そんなに奇麗でないおばはんが次々と年老いた男をたぶらかして財産をくすねていくというのが話の芯で、どういう神経の持ち主やったらこんなことができるんかと疑問に思う点を見事に描いている黒川さんはすごいと改めて感じた作品です。 悪党を書かしたら天下一品ですね。 映画化もされるそうで、キャスティングがイメージとぴったり合っているので見てみようかなと思っています。 | ||||
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映画の予告編をみて、読みました。映画がさらに、みたくなりました。 | ||||
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「後妻」と聞くだけでも世間一般にはあまりいい印象が無いですがそれを生業とする人って本当にいるんですね 現実の事件で知って本書の映画化が決まってから読みましたが・・・うん、間違いなくこれは大竹しのぶさんのハマり役ですね 昔みた「黒い家」を彷彿とさせる演技が期待できそうです 肝心の内容は実行犯、被害者、探偵の3つの立場で進行するわけですがそれぞれの立ち位置から思惑が絡み合って後半にかけて一気に面白くなってきたと思ったら終わり方が急でちょっと残念でした しかし高齢化社会の昨今この本のような内容の問題はこれからもっと表面化するのではないかと非常に興味深い題材であることは間違いありません もし、両親が資産家の方には、是非一読をお薦めします | ||||
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この作品が世に出て間もなく大阪で筧千佐子という女が、何人もの老人の後妻に入って、その老人たちが死んでいくという事件が世間を 騒がせることになる。普通実際に起きた事件を参考に小説が書かれるということはよくあるが、これほど犯罪の実態を調べつくした作品の 後に、そういった犯罪が実際に世間に晒されるということはそうあることではない。黒川は、このような「後妻業」の被害者が知り合いにいた ことからその事件を徹底して調べつくしたと言われている。黒川らしい「その社会」での何らかの関係者との密接な取材を通じての作品で あることは、この作品で描かれる犯罪のディーテールから容易に想像がつく。その事実に、より面白いエンターテインメントにすべく、これも黒川 らしい人物の描写や事件の掘り下げ、広がりが追加される。この犯罪に金の匂いを嗅いで、事件を追う元大阪府警マル暴担当刑事本多、 犯人の女の弟黒澤、犯罪を追う弁護士守屋等々、登場人物もいつも通り生き生きとして、かつ強かである。スピード感満載、ストーリーも事実 以上に面白く、エンディングもなるほどと思わせ、さすが黒川である。彼の作品で退屈することはないが、その中でも絶品の1冊である。 | ||||
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一部ネタバレあり。 結末部分が駆け足で期待ほどではなかった。読後感もイマイチで☆三つが妥当かな。 読者のほとんどは小夜子が苦しむところを見たかったはず。でも知らない間に殺されている。おまけに被害者の姉妹も本編上ではお金が返らずじまい。 本多も犯罪に手を染めていながら、読者の心情としてはもっと報われて欲しかったはず。(私だけではなく) そこここが全て駆け足で終末に向かって行き、どうも消化不良の感が否めなかった。 | ||||
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戦慄を覚えた。今の超高齢化社会、ますます悪質な後妻業増えるだろう。 | ||||
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エンターテイメント小説として申し分のない仕上がりです。 はじめて黒川博行を読みましたが冒頭から一気に引き込まれて結末まであっという間のスピード感でした。 熟年婚活を舞台に老人の孤独につけ込む金の亡者の悪巧みとそれを暴く金に困った不良探偵の物語です。 巧妙な詐欺の手口と泥臭い裏社会の人間模様が上手に織り込まれた構成は息つく間のない面白さでした。 ユニークなキャストで製作された映画も公開も楽しみです。 | ||||
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話の内容は、まー、タイトル通りで、現実にもかなり似た事件が起きたので、あらましは省くが、登場人物の会話のかけあいにテンポがあって良かった。最初は、〇〇が言った、訊いたといったフレーズがかなり省略されているため、括弧の台詞が誰のだかわかりにくかったが、読みなれてくると、このしゃべり方は、〇〇だ、とわかるようになってくる。それだけ、それぞれのキャラクターに、あったしゃべり方で書かれているのだろう。悪漢小説だが、憎むに憎めないキャラクターばかりだった。 | ||||
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小金持ちの老人の後妻として収まり、次々に殺害しては財産を勝手に相続して姿をくらます老女。裏に糸を引くのは怪しげな結婚相談所の所長。実に9人も成功したが、ついに破綻の時がやってくる。その顛末を描いた小説だが、主に話を動かすのが、被害者家族の依頼した弁護士が下請けに出した調査員の本多という男と結婚相談所所長の柏木だ。言ってみれば善と悪の象徴の対決になる筈なのだが、小狡さや、女の温もりに癒される弱さなど共通点も描かれており、単純な対立関係にはならない。法律を悪用した手口の犯罪だが、犯人が制裁を受けてもなお、めでたしめでたしにならない難しさも印象に残った。 | ||||
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正業と同じで犯罪業界ではシルバー市場が活況だそうです。 実際、都内の喫茶店を良く利用していると、おかしな場面に良く遭遇します。 心配になるくらいのお年寄りにやたら熱心に何かを売り込むセールスマン風の男とか、 老人と女性のちょっと不釣り合いなカップルとか、色々います。 それらは殺人まで行かなくとも何らかの犯罪の匂いがします。 実際、金を奪われたくらいなら泣き寝入りがほとんどでしょう。 恥もあるしね。 その辺で本書はやはりエンターテイメントなので、かなり過激。 高齢者を騙して命まで奪います(さすがにネタバレじゃないよね?) まさに驚きの犯罪ですが、 もうすでに実際の事件で有名なものもあるので、 ある意味では新鮮味はないです。 小説として特筆すべきは、登場人物のキャラクター。 悪人が皆良いキャラしていて、会話が面白い。 どの登場人物もみな個性があって、頭の良い悪いも明確。 私は後半で意外な頭の切れを見せる悪人の愛人が好き。 しかも関西弁なので、主役の悪人二人の会話は特に面白い。 「おまえ悪いやつだな」 「おまえに言われたくない」みたいに ポンポン悪口が飛び交って楽しい。 老人を騙す女がボケで、そのパートナーの男がツッコミみたい。 犯罪物のわりに悪びれてなく、むしろカラッと明るい。 ただ、過去の犯罪を紐解いていくパートはちょいと退屈。 もともと謎解きの要素はなく、悪人を追い詰める御膳立ての ためだけのパートなので仕方ない。 それと、このカバーデザインが良いですね。 怒りまくるお爺さんが良い! でも、たぶん本当に怒っているのは遺族でしょうね。 本人は騙されてる自覚がなければ幸せだもの。 ストーリーのボリューム的にも映画化向きだし、 大竹しのぶや豊川悦司という配役もピッタリ。 映画も観に行きたい! そしてみんな気を付けよう! この犯罪は意外と身近にあります。 | ||||
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この作家で、この作品のテーマで、面白くないはずがないと思いながら、手に取っだが、やはり、無茶無茶面白い。 | ||||
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とんでもなく恐ろしいオンナを主人公にした犯罪小説。 冒頭から描かれる小夜子の犯罪が物語の全てかと思ったらば、とんでもなく恐ろしい犯罪が次々と描かれ、ゾッとした。参考文献からすると、黒い看護婦事件、木嶋佳苗事件をモデルにしているようだ。 前半から中盤までは小夜子と結託する結婚相談所の柏木の数々の悪行が少しずつ暴れていくが、後半からは二人が向かう破滅への道がテンポ良く描かれる。 が、終盤になぜか急に失速し、やけにあっさりとした結末を迎えたことが残念でならない。 帯によれば、この夏、大竹しのぶと豊川悦司の主演で、『後妻業の女』というタイトルで映画公開されるようだ。 | ||||
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