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闇に香る嘘
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闇に香る嘘の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 81~82 5/5ページ
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| 近年の乱歩賞受賞作品に大いなる不満を感じていただけに、今回の受賞作はみごと。さすが。あっぱれ。プロットもトリックもガジェットもよくできていて、しかも社会性・時代性や家族の“血と絆”をめぐる精神性も物語のスケルトンとしてきちんと機能している。したがって、読み終わってからの余韻も嫋々たるものがある。ただ単に「なるほどそうだったのか!」だけに終わらない深みは凡百のミステリーを凌駕している。実際に視覚障碍者に取材したのだろうか、途中失明した生活者の“四感”をここまでリアリティを持って表現するのは手だれの領域だ。ただし、著者はプロフィールによると32歳もしくは33歳の由、69歳の主人公の行動や内面にイマジネーションを駆使するには無理がたたったのだろうか、読者としてすんなり同化できないもどかしさを感じた。頻繁に出てくる大仰な比喩表現と感情表現とを併せて、あえて星ひとつ減にせざるを得なかった所以だ。「タイトルは本作品のコンセプトを語り過ぎている」(桐野夏生氏評)「タイトルで内容を説明する必要はない」(今野敏氏評)と選評でも一様に不評だったタイトルは、応募時のものを簡略化しただけで、これだけの作品なのにもったいないなぁと思った。 | ||||
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| ロバート・ゴダードの「闇に浮かぶ絵」のパクリだ。 作者もパクリと言われるのは承知のうえで開き直っているのか、タイトルもなんだか似ている。 パクリなので読む価値も無い、と一蹴しようと思ったのだが、作者もパクリに見えないようにいろいろ工夫している。そういう意味では面白かったと言えなくもない作品だった。 ロバート・ゴダードの傑作ミステリー、「闇に浮かぶ絵」は19世紀イギリスの貴族社会が舞台。ある名門貴族一家の前に、数十年前に失踪したはずの跡継ぎ息子が姿を現すが、その息子の真贋をめぐって、当時の貴族社会のドロドロとした人間関係が浮かび上がる、というゴシック調のミステリーだ。 ゴダードの作品は19世紀の時代設定で、科学鑑定など無い時代だから、ミステリーとしての構成に無理が無い。しかしこの小説は現代の日本の設定なので、実際にこの小説のような事件が起きれば、ただちにDNA鑑定でケリがついてしまう。ミステリーにならない。 それで作者はなんと、主人公を全盲の老人にしてしまったのだ・・・。 まあこの辺り、苦労の跡はうかがえる。盲人のこともよく調べているようで、盲人がやる点字の俳句とか出てくる。 とはいうものの、あまりにムチャクチャな設定で、主な登場人物が皆70歳以上の老人ばかり。しかも当の主人公はさらに盲人というのは、この小説の誰に感情移入すればいいのか、読みながら困惑してしまう。 こき下すばかりなのもなんではあるが、全体のダークな雰囲気は悪くない。戦時中の出来事もよく調べている。もうすこし★を増やしてもよかったかもしれない。 しかし私はすでに「闇に浮かぶ絵」を読んでしまっているのだ・・・。 | ||||
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