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闇に香る嘘
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闇に香る嘘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 21~40 2/4ページ
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中国残留孤児であった兄を偽物かと疑い始めた全盲の主人公。独自に調べるうちに、兄を知る人々から矛盾する証言がとびだす。そしてついに実の兄を名乗る男から連絡がきて・・・ 中国残留孤児の問題に一石を投じるのも狙いとしてはあるのだろうか、謎解きミステリにとどまらない作品。 兄を執拗に疑う主人公の行動に疑問がつきまとう出だしだが、読み進めるうちに盛り上がってくる。ラストは、主人公のまわりの様々な難題が氷解してスッキリ爽やか。 なんといっても、暗闇の世界で真相究明に奔走する姿は真に迫っている。 ただ、タイトルの"香る"がしっくりかないんだよなぁ。【乱歩賞】 | ||||
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点字ボランティアの仲間から、勧められた。面白かったが、エピソードがテンコ盛り過ぎた。 | ||||
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ちょっと出来過ぎな、つまり都合が良すぎな部分もあるが、最後まで読めば、それも許したくなる。それだけの魅力はある。これだけの話を良く創作したものだ、大変な力作でもある。選評を読むと、江戸川乱歩賞、最終選考に残ったのが過去四度、5度目にして見事受賞、だそうだ。並大抵の作家ではない。選考委員もべた褒めが多い。それも納得だ。文章もまずまず。おすすめ。 | ||||
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謎が次々に呈示され、最後の最後でどんでん返し。謎は全て解き明かされる。はー、そういうことかと。 確かに乱歩賞作品の品質です。それは理解出来るのですが、どうにも話自体が暗いんですよ。 終戦直後の満州や残留孤児という社会的な事象を描いているのは良いと思います。それにまあ、ミステリーですからね。暗いのは仕方がないと言えば仕方がない。 でも、二回は読まないなあ。絶対に。 | ||||
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中国残留孤児については興味深く読ませて頂いたけれど、総評としてはかなり、つまんなかったです。 | ||||
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本のカバーが違う 黒いカバーだった。写真とは違う。講談社はいいかげん。 | ||||
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本格ミステリにリアリティを求めても無理だと思うが、あまりにも突飛でご都合主義です。乱歩賞とか「このミス」、「文春」で3位 だったとかってアテになりませんね。 | ||||
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主人公の人間的に未成熟で、何事も短絡的に発想していく過程と結果オーライの積み重ねで、正直イライラさせられっ放しでした。もし、最後まで感情移入させない主人公、という人物造形が実は作者の意図的かつ実験的なものだとしたら、もの凄いテクニックだと思いました。 | ||||
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この逆転はホンモノでした 点字の暗号はミステリー要素を入れるためだろうと思いますが要らないかな。暗い空気が漂う場面が多かったので、読者の息抜きに少し明るい場面があればもっと良かった 眼が見えないかたが味わう日常の恐怖感がとても良く描かれていました。オススメします | ||||
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なんだこれは、と頭にくるほどつまらない。 なぜこんなにリアリテイのない、温度を持たない人間ばかりが出てくるのか。 誰だろうこの作者、と思って調べたら「…ああ」となりました。生存者?とかいうの書いた方ね。あれは前に読んで、もう二度とこの作者の本は読まないと誓ったはずなのに、、 それに気がつかなかった私が悪かったわけか。 唯一、この作品のいいところをあげると、出だしのプロローグは読ませる。やたら比喩をもちいるのだが、この先何があるのだろうとワクワクした。 だからこそ、よけいに腹が立ったのかもしれない | ||||
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ミステリーの部類に入るみたいですが、誰かが誰かを殺すということもないですし、なによりもトリックがない!トリックに思わせておいて実はそうじゃない。それから誰も〇〇をしていないのもまたミソなんですよね~。ここ言えないです。はい、読んで確かめてくださいw それと最終的に全ての謎が解けるわけなんですが、もうね、そんなの二の次三の次なんですよ。なんてったってそれ以上の感動があるからなんです。 これは「家族」の物語です。 | ||||
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ミステリーやサスペンスを期待している方は読むべからず。薄っぺらい叙述トリックものにありがちな無理な伏線の回収。 | ||||
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入れ替わりは、「犬神家の一族」っぽいですね。 全体を通して新しみがなかったのが残念です。でもハッピーエンドでよかった。 | ||||
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第60回江戸川乱歩賞受賞作。 最近の乱歩賞受賞作のなかでは、高レベルな作品であると思います。 冒頭に殺人事件が起きるわけでもなく、 盲目の主人公がもどかしく真実に迫る姿は渋好みで地味な印象もあるかと思います。 ですが、作品自体はよく資料を読み込んで書いた跡が伺われ、 また、読み手にストレスを与えることなく、最後にカタルシスがあります。 | ||||
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目の見えない主人公が感じる不安や、恐怖がこちらまで伝わってきて、手に汗握った。 太平洋戦争を記憶する年代の人々が行なうには、ちょっと過激過ぎる活躍だったが、そういう細かいとこに目を瞑る事が出来れば、間違いなく名作。 | ||||
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まずとても読みやすかったです。考え事をしていてもするするっと頭に入ってきました。 ずっと兄だと思っていた中国残留孤児の兄のことを、ふとしたきっかけで本当の兄なのか疑うお話です。 主人公は全盲、家族にも縁が薄く、とっても孤独。孫も難病。そして兄を疑うことによって起きる数々の危機。何もかもが信じられない・・・と、とても暗い話でしたが、最後に救いのある話でよかったです。 中国残留孤児の話も、改めて考えさせられることが多かったです。 | ||||
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すっと頭に入ってくる文章、驚く展開もあり。 残留孤児問題など、ちょっと難しそうなイメージでしたが、全然問題なく読めました。 迷ってるなら、読んでみても損はないと思います。 | ||||
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一気に読んでしまいました。 論理のつじつまなど一気に吹き飛んで、主人公と同じように暗闇と疑心暗鬼を感じながら読み進めていきました。 読み終わって、最後のラストにほっとするも、やさしい気持ちになれました。こういうラストで本当によかったと思いました。 ただ、現在、韓国との慰安婦問題などありましたが、70年前の戦争の傷跡はなくなったように思えてまだまだあることを思い知らされたような気がします。慰安婦問題は朝日新聞の問題だと思いますが、日本の戦争は仕方のなかったことだと思っていたのですが、それに派生するこういう問題(相手国だけでなく、日本人にも被害があり、それに対する日本政府の態度は冷たいのなだという)があることで、やはり戦争は悲惨だと思いました。勝者にも敗者にも影響があるのだということを思い知らされました。現在、日本の安保法をめぐって、抑止のために法律整備するのだ、いや、戦争できるようにするためだろうなど、いろいろな議論が聞こえて、これからさらに加速していきそうですが、中国や他の外国でもこの本を読まれ、戦争がいかに悲劇を呼ぶのかを真剣に考えていただきたいと思いました。 結論が全然別のところに行ってしまって申しわけないのですが、大変読み応えのあるミステリーで、筆者の力量を感じ、別の著書も読んでみたいと思いました。 著者は、山岳小説も書かれるとのことですが山岳小説といえば、城山三郎さんの小説が好きですが、城山氏のような生命の極限にあっての人間関係のようなものを書かれているならとても面白いだろうなと考えます。 | ||||
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多くの参考資料を基に中国残留孤児の苦難について詳細に記されている点が強く印象に残る作品だった。 ミステリーとしても数度のどんでん返しや多くの伏せんがちりばめられているため、最後まで全く飽きがくることがなく、一気読みさせられる面白さだった。 主人公が全盲という作品は、その行動や盲目ゆえの心理描写が新鮮で、結構なボリュームながら中断を許さないものがあり、著者の他の作品もぜひチェックしたいと思った次第。 著者は2014年に9回目の応募となる本作品で江戸川乱歩賞を受賞したようだが、下積みの長さが今後のさらなる飛躍を予想させるほどの傑作だったと思う。 | ||||
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見事な設定、巧みなプロット、爽快感を感じる感動の結末。江戸川乱歩賞に相応しい見事なミステリーだった。全編に亘る数々の伏線と、それを全て回収しながら、感動の家族のドラマが進行する。 腎臓移植が必要な孫のために適合検査をするが、不適合の診断に悲嘆に暮れる盲目の村上和久は中国残留孤児の兄に腎臓移植の依頼をする。何故か、適合検査さえも頑なに拒む兄は本当に実の兄なのか… 盲目の老人を主人公の探偵役に据え、実の兄の正体を探るミステリーと共に、戦争に端を発した悲劇を見事に描き切った傑作。 | ||||
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