■スポンサードリンク
ダリの繭
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ダリの繭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すでに既読でしたが、カバーイラストに惚れて再度購入。犯人やトリックもすでに知っていますが、じっくり読みなおそうと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読者にミスリードさせすぎ。 途中で急激に物語が二転三転させるため、最初の予想からどんどん犯人の見当が変わっていく。 結末はアレ?な犯人に、地味なトリック。短編のほうが似合っている作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
火村&有栖川コンビの二作目です。本書はタイトルが示す通りサルバドール・ダリの世界観をフィーチャーした物語に仕上がっています。 自称天才にして奇行で知られたこの画家の作品や、その赤裸々な私生活が作中にエロチックにしてグロテスク、いびつにして美しい雰囲気を 漂わせています。夢かうつつか判らない超現実的な世界観。。 さて、火村先生のフィールドワークになる肝心な事件の概要と言えば、、ダリを偏愛してやまない宝石店の社長が週末を利用してやってくる 別邸において自身愛用のフロートカプセル(人の体温と同じにして特殊な液により全身をぷかぷかと浮かべながら瞑想できる装置!)の中で 無残に事切れている状態で発見されるという不思議な現場。しかも何故か彼がダリを真似てたくわえていた自慢の髭が剃られていた(!?)。 本作品の魅力は動機解明が面白い所。ワンマンゆえに仕事上の怨恨を抱えていたいのか?二人とも母親が異なる弟との関係?男女の三角関係? と被害者をとりまく人間関係が入り組んでいる。それを火村・有栖川コンビに加え樺田警部や野上刑事などの魅力的な人物が加わり、俗に 言う裏を取る作業に没頭していく訳ですね。序盤で重要な意味を持っていた人物が後半で簡単にまびかれてる所とかは多少竜頭蛇尾な感も なきにしもあらずだが、全体的には最後まで犯人をさとらせず飽かせません。 それに加え、犯罪者を裁く法律自身のあり方に、犯罪被害者の責任の有無などを火村視点で鋭く講義するあたりも魅入るし、オタク文化などを とりあげて語られる現代人それぞれの繭=現実逃避の定義も甚だ感銘する事間違いなしですね。 また終わり良ければすべて良しのアクロバットな締めくくり方も豪胆で好かったりする。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
火村教授(作家アリス)シリーズ第2弾。前作と比較するとキャラクターの輪郭が整ってきており、犯罪心理学者をいいことに警察内部に入り込む火村とワトソン役である有栖川のコンビの推理が楽しい。物語はサルバドール・ダリの人間的な背景を重要視している。つまり女性を巡る物語であり、プロローグとエピローグに帰結させる展開は、どこか神秘的な匂いさえ感じさせる。また作家有栖川有栖の隣人である女性(と鳴かないカナリア)が登場するあたり、作者のユーモアも効いており洒落ているね。事件そのものも奇想天外で、フロートカプセルに浸かりたくなること必至。トリックに挑む火村が格好良いんだな、また。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「繭」という名の 殻が 自分にとって何なのか そして それは その人の人生を どれくらいの割合で占めるのか 大半だと言う人もいれば 必要ないという人もいる 私自身は後者のタイプなので フロートカプセルに 篭る社長の習慣を 最初は馬鹿にして 読んでいた しかし 他の登場人物の持つ「繭」を 見ていて 手段が違うだけで そこ(繭)に 求めるものは 同じなのかもしれないと 気付かされた つまり 自分が(本能に近い)自分らしくあれる場所が 繭なのではないか それを意識した途端 繭の数はゼロに近いほど 少ないことを痛感した どうやら私にも繭は必要だったようだ あなたも自分の繭が 何なのか 探してみてください | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有栖川、火村コンビの推理も冴えてますが、サスペンスとしての謎解きよりも作品の世界観が好きです。 何より気になったのはフロートカプセルでした。中に入ってリラックスしてみたいな、と小説を読みながらずっと思ってました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
火村シリーズの一冊。 謎を盛り上げるだけ盛り上げておいて、結末が…。 鳥羽・伊勢志摩への探索行が出てきたりして、旅情ミステリへの転向かと思わされたが、別にそういうことではないらしい。 ダリの夫人であったガラをモチーフに、著者にとっての女性を描くことがテーマのミステリ。女性とはどういう生き物なのか、という男性にとって永遠の疑問に、ひとつの答えを出している。 でも、それはミステリ以外の場所でやって欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有栖川&火村コンビ第二作。二人のボケツッコミ(主に有栖川のセルフボケツッコミだが)もスムーズになってきていて、まずはそれが楽しい。舞台設定は奇妙だが、毎回のことながら人物設定が巧みで書き分けもわかりやすい。最後まで二転三転する推理も飽きさせないし、本格推理として期待を裏切らない作品だ。殺人事件とは哀しいものだが、陰鬱に終わらない読中感、読後感も、悲しみを損なわずに余韻を残す。有栖川も知らない火村の過去も、次作『海のある奈良に死す』以降でも少しずつ明らかになっていくことだろう。こちらも興味津々だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後まで誰が犯人なのかわかりませんでしたので、ハラハラしながら読みました。本当に。いつもながら火村センセイのシャープな名推理に脱帽。“サルバドール・ダリ”について、だけでなくいろいろと勉強になる本でもありました。それに丁装もカッコ良すぎ・・・これからも『有栖・火村コンビ』の活躍見守って行きたいと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!