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海のある奈良に死す
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海のある奈良に死すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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火村先生と有栖川有栖さんをホームズとワトソンにしたような映画、ドラマを映像にする会社出てこないかな?!。キャストは、火村先生が、ミッチー(相棒に出ていた)有栖川有栖さんは、橋爪功さんを少し若くしたような新人が現れないかな~?!と思っています!⭐ | ||||
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ストーリー展開の巧さにより、一気読みが出来ました。また、時空間を超えた旅情を楽しめました。 | ||||
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小浜市出身で小浜市で18年間暮らしてました。 地元の話題がでてきたお陰で、活字が苦手な自分でも最後まで読むことが出来ました。 面白かったです。 | ||||
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東京、福井、奈良、京都、大阪を舞台に、作家仲間の死をめぐって火村・アリスの2人が駆け回るお話です。有栖川氏のミステリは新本格派と呼ばれるジャンルだそうですが、純粋な新本格派の小説が、ひたすらトリック重視であたかもパズルを解いていくかのような趣のものなのに対して、有栖川氏作品はそれなりに人間ドラマや心理も重視し、しかもどこか旅情ミステリの雰囲気もあるところが気に入っています。この作品も同様で、特に福井県の小浜市と奈良の描写が丁寧で、自分は関西人ですが、小浜が「海のある奈良」と呼ばれていること、その理由が奈良で3月に行われるお水取りの行事に関係していることはまったく知らず、大変勉強になりました。また、原発銀座と呼ばれる福井の事情も描かれています。 「海のある奈良」とはいったいどこなのかという謎、人魚の肉を食べてしまい永遠の命を生きることになったという八百比丘尼の伝説、そしてある寺に眠る人魚のミイラ、そして古代の奈良、それらが合わさって独特の雰囲気をかもし出しています。他のレビューアさんの評を拝見すると、すっきり謎解きに徹してほしいという本格志向派と、旅情ミステリっぽくていいというご意見と両方あるようでこのあたりで意見が分かれるようですね。自分はどちらかといえば後者の方です。火村とアリスの掛け合いは、大阪人である有栖川氏の感性が生かされたものでその突っ込み具合がリズムよく、毎度楽しいです。なかなかの力作でよかったと思います。 | ||||
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火村と有栖のシリーズの本です。なかなか切ない内容で、感慨深く読み終えました。 | ||||
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この作品あたりからだんだん火村のキャラがたってきます。 旅情たっぷりのミステリー。 タイトルを見た時は、奈良に海なんてあった?比喩かな?と思ったのですが、 意外な展開に引き込まれます。 なにより火村とアリスのコンビがいい! 奈良に行きたくなりました。 | ||||
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作家アリスシリーズの第四作。 「海のある奈良」といえば小浜、小浜といえば八百比丘尼、八百比丘尼といえば人魚とは知りませんでした!! アリスの作家仲間が殺されるのですが、第一作目も作家仲間達の事件だったので、探偵ものシリーズにありがちな、周りの人達が作品ごとに殺されちゃうよ!と突っ込みを入れたくなりました。 今までは、密室などのトリック重視でしたが、今回は地域があちこち飛んで旅情ミステリーのアリバイトリックのような要素もあります。 古い作品だからか、毒を飲ませるトリックが微妙だったりしますが… ポイントは、被害者の作家が言った「海のある奈良」が本当はどこか。 殺害動機がな~ ちょっと不完全燃焼感は残りました。 | ||||
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火村シリーズの長編作で、今回は福井県小浜が事件の舞台となる。小浜原発の海岸で発見された死体・・・・こう書けば原発行政に絡む社会派の推理作品か・・・・と思うが、そこは新本格の著者だけに、原発ネタは全く絡んでこない、いつもの変則ダイイングメッセージものになっている。ダイイイグメッセージものと言われると国名シリーズで散々やっているのでまたか・・・と思われる方もいるかもしれないが、このテーマを扱った作品としてはかなり出来は良く、小浜のトラベルミステリー的趣向もあり最後まで楽しめる作品である。 第二の殺人のトリックがビデオのヘルレイザー3にある展開辺りは興味深々。まあ、このトリックは今では都市伝説で実行は不可能とされているが、面白いからいいでしょう。 | ||||
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中身は書けませんが、著者らしい伏線が予想以上に多く張られていて、 最後、読み終わった時にとても満足感を覚えます。 | ||||
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火村英生シリーズ4作目。人魚伝説が持つ神秘的な印象と,あくまで現実的に即した歴史・文化が何か絶妙に溶け合っていて不思議なロマンを 感じさすストーリーになっていると思う。 また,謎解きロジックの方も力技ありの精巧さありで申し分ない。それらが渾然一体となった複雑・重厚,良い意味で茫洋とした読み応え。 それは,普段は泰然自若としていて何事にも動じない火村が,フトした時に垣間見せる何重にも錠をした心の扉の奥に象徴されている気がして ならない。。 | ||||
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殺されたのは、著者の作家仲間で、探偵役は著者自身、キーワードは「海のある奈良」、という作品。 軽妙な文体で綴られていて、読みやすいが、トリックは割合手が込んでいて、面白い。 作品全体に、適度に関西的ツッコミがあって、うまく物語に引き込まれる。 物語の舞台は、主に近畿だ。 私は奈良県在住であるが、近畿に土地勘があるので、分かりやすかった。 しかし、ローカル色たっぷりなので、逆に、土地勘が無い方の方が、旅情を感じるのではないかと思った。 本作品の様に、著者自身が作品の主要登場人物になる事は、長短色々な面があると思う。 殺されたのも作家、登場人物である著者も無論作家、出版関係者の登場人物も多い。 そうなると、我々読者は、フィクションである事件の部分以外は、ほとんどが著者の実像なのでは?と思ってしまう。 出版関係の裏話も盛り込まれていて面白いのだが、著者自身に対するイメージが固定してしまう。 しかし、著者も歳も重ねるし、著者自身の境遇も変化してゆくはずで、固定されたイメージと実像が解離するのでは? などと、下世話な事も考えてしまう。 こんな具合に、作品には多彩な側面があって、物語の本質以外の部分にも、楽しみが多い。 読者を退屈させない様、色々な工夫が盛り込まれている。 気軽に付き合う事の出来る一冊だ。 | ||||
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「海のある奈良」なんて言葉を、恥ずかしながらこの作品で初めて知りました。人魚にまつわる伝説だとか、ちょっとした旅情ミステリの趣きもある本作は、火村先生のシリーズではちょっと異色な感じがしますが、いろんな情報盛りだくさんで、謎解き以外の部分でもかなり楽しめる作品になっていると思います。 今回は長編ですが、最後まで飽きずに読めます。ラストの描き方で、ちょっと消化不良気味の読者もおられるようですが、確かに、真相が唐突に出てくる感は否めないとしても、この作品に関しては、犯人に至るその経過そのものが楽しい作品だと思うのです。 被害者が最後に残した「海のある奈良」とはどこなのか。どんな作品を書こうとしていたのか。もう一人の犠牲者はなぜ殺されたのか。そこに、人魚の謎はどう絡んでくるのか・・・などなど、真相を追ってアリスと火村センセが奔走する姿がおもしろい。ここでようやく、コンビが完成された感じがします。 短編もおもしろいけれど、長編も大好きです。これ以外の「国名シリーズ」もおすすめです。 | ||||
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作家アリスシリーズの長編第3弾。『46番目の密室』で華々しくシリーズが始動し、次作『ダリの繭』では火村とアリスのコンビが確立された(キャラに深みが増し、ホームズとワトスンの関係が成り立った)。そして、この『海のある奈良に死す』ではシリーズとしての魅力がトップギアに入り、発揮されることになる。まさに「旅情」に相応しい、各地を転々としたミステリーが繰り広げられる。今後、火村とアリスの2人は様々な土地を訪れることになるが、「旅情」と呼べる作品では、これが原点なのかもしれない。地方の伝説や歴史背景など、とても詳細に(多岐に)迫っており、そういったネタは実に興味深いものだった(これも作者による取材の賜物なんだろう!)。また、推理作家という職業の特殊な設定が最大限に生かされているのも良い。業界関係者が多数登場し、事件の展開として、映像の世界にもちょろっと足を踏み入れているのも面白い。この作品、事件の真相の割には、かなーり大規模(390P)になっているが、これって考えてみたら作者の魅力が炸裂しているからこそなんだと思う。トリックはいかにも有栖川有栖らしい「ふんふん」と頷かせるものだし、それ以上に、火村とアリスの活躍が面白くさせた作品ではないか。 | ||||
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この作品は、作者・有栖川有栖が会社員を辞め、専業推理作家となって一作目に書かれたものなのだそうです。作者はこれで自分も一人前の推理作家になったという気持ちになり、そのことがよほど嬉しかったのでしょう。本作の登場人物は、探偵役の火村英生(大学助教授)を別にすると、推理作家や出版社の編集者、そして推理小説をビデオ映画化する制作会社の社員といった具合に、全員が推理小説に関わる職業を持つ人なのです。作家・有栖シリーズでは、これまでは主人公が推理作家であることに特別な意味は感じられませんでしたが、今作では彼の職業を中心に据えた話になっています。中でも、友人である別の推理作家が殺され、彼が書こうとしていた推理小説の内容を有栖らが推理するという趣向は面白いです。そして、本作は関西地方に伝わる人魚伝説を取り入れており、珍しく旅情ミステリ的な趣きも持っています。ちょっと浅見光彦っぽいです(笑)。これも、作者が専業作家になったことに伴い、取材旅行に出かける時間を持てるようになったことの賜物なのでしょう。そんな気合いの入った一作ではあるのですが、肝心のトリックの冴えはこの作者にしては今ひとつかなと感じました。火村英生も思いつきで殺害方法を見破ったりして、いまいち論理的でないのがちょっと残念です。 | ||||
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海のある奈良、とはいうまでもなく、「ありえないこと」だ。有栖川は友人でもある推理作家赤星が「行ってくる。海のある奈良へ」という言葉を最後に殺されたことをきっかけに、親友で犯罪学者の火村と共に事件を追う。主人公も推理作家だけに、彼にとってどうしても気になるのは、赤星が最後に書こうとしたであろう推理小説のトリックだ。一体、海のある奈良とは何なのか?有栖川と火村は事件を追い、それが同時に赤星の幻の作品を追うことにもなっているので、結果的に入れ子式というか、多層構造になった作品だ。読み終わって非常に、こういっては何だが、満足感といえば月並みで、2冊分の本を読んだような感じがある。シリーズ初の「旅情」も楽しめる作品でもある。このコンビの第一作『46番目の密室』、第二作『ダリの繭』にもまして、有栖川&火村のコンビも絶好調。既に第一作でも火村が犯罪学研究を始めたきっかけだという「誰かを殺そうと思ったことがあるから」の謎もますます深まっていく。これから、火村、そして有栖川とのコンビもますます楽しみになった。 | ||||
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