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(短編集)
夜市
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夜市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全265件 141~160 8/14ページ
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夜市はホラーというには無理がある小説。でも和風ファンタジーとしては文句なしの傑作。 最後まで予想は出来る展開だが、描写が良くてぐいぐい引き込まれる。 | ||||
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何をおいても小説における空気感は大事だと思う。先に言うとそれほどホラーな物語に感じなかった。すなわち恐怖を抱かなかったのである。しかし、全体にただよう薄暗い匂いと空気感が秀逸。文字のみで空気を表すのは凄いことだ。 | ||||
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3時間で2つの異世界に誘われました。 70%OFF期間中なら迷わず買いです | ||||
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この作品に出会えてよかった。 只々無駄に長い文章で遠回しに難しい言葉を使って私は作家ですみたいな本とは真逆です。 平常な文章を巧みに使い、中身がないスカスカな軽さではなく、無駄な箇所を切り取ってベストな文だけを厳選するような上品な軽さ、そして幻想的な情景が頭に浮かんでくるような作品です。 この作品は本当に文章が上手いです。 | ||||
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夜市という怪しげな市に行く裕司といずみ。何かを買わないと夜市から出られない。裕司は以前夜市に参加し,野球選手の器と弟を夜市で交換。最後に夜市は3度しか参加できないという制約を明かす。論理構成は美しい。恐い話で,人の嫌な面も露にする。全体としては,醜い話にはしていない。第12回日本ホラー小説大賞、受賞。選考委員は荒俣宏、高橋克彦、林真理子。最近、直木賞候補だったことを知る。 | ||||
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表題作の「夜市」もよかったのですが、書き下ろしの「風の古道」の世界にひかれました。恒川さんの本はホラー色の強いファンタジーという感じで、女性でも読みやすいと思います。読めば読むほど好きになります。独特の世界観がたまりません! | ||||
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怖くはないのですが良くできたお話で、ホラーというよりファンタジーかなと思いました。 設定もおもしろく、ちょっとした感動と驚きもあります。文章もできるだけわかりやすい言葉を使ってかかれているので読みやすく、作品の雰囲気にあっているとおもいます。 スリルや恐怖などを求めている方はやめておいた方がいいかと思います。 | ||||
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レビューの評価が良かったのと、表紙に惹かれて読みました。特に「風の古道」が良かったです。不思議な空間に迷い込んだ心地好さと不安を感じれます。自分も一緒に古道を歩いてるような冒険してる気さえしてきて。ホラーとなってましたが残酷さなどは全くなく、和の色彩豊かな愛のあるファンタジーです。 | ||||
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Amazonで文庫本があることを知り、手元に置く用に購入しました。 | ||||
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角川ホラー文庫はその名に恥じない、身震いするような恐怖小説が揃っているが、これはホラーではなく、ファンタジー。それも日本的、土俗的幻想文学だった。 恐ろしい、というより、おどろおどろしい小説、と言うべきか? 表題の「夜市」と「風の古道」の2編、どちらも良かったが、自分は「風の古道」の方が印象的。 それは、自分がウォーキングが好きで、しばしば知らない小さな路地に何となく誘われて入り込み、意外な場所に出てしまった、あるいはなかなか出られなくなってしまった経験があるからだろう。 自分の町にもその昔の用水路に蓋をした細い散策路があり、自転車も通れないから歩く人も少ないのだが、知ってる人は巧みに抜け道に利用している。どこまで続いているのか行ったことはないが、喧騒あふれる表通りからちょっと外れると、人影少ない異世界が、意外なほどの身近に存在するのだ。 散歩好きが過ぎて、迷子になった経験のある方々なら主人公に容易に感情移入出来るはず。迷子経験がなくとも、小説の最後の5行には共感出来るだろう。いやむしろ、主人公の彷徨の物語は、ラスト5行のためにあったんだなぁ・・・。 | ||||
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夜市ももちろんそこそこ面白いのですが 古道のお話の方が、なんとも不思議な世界に引き込まれるようで楽しい。 ホラーではないがハラハラするところもあり、結末が気になる展開。 最後はハッピーエンドとは行きませんが、すごく心に残る終わり方です。 読んでいる時のイメージでは千と千尋の神隠しのような雰囲気。 不思議な世界に浸かりたいという方におすすめ。 ホラーを求める方には全くススメません。 | ||||
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ホラーというととても怖いイメージがあるのですが、夜市も風の古道もそのような印象はなく、むしろワクワクしながら読ませていただきました。 個人的には、表題となっている夜市よりも風の古道の方が好みでした。出来ることならば、一度、古道に迷いこんでみたい!と思ってしまいました。夜市には行きたくないですね… なんでも売っているというのは非常に魅力的ですが、どれもこれも良いお値段ですから(笑) 恒川さんの小説を読むのはこれが初めてなのですが、読み終えてからは、他の作品ももっと読みたい!という気持ちが強いです。ホラーが多いようなので、怖いものが苦手な私は、少し読むのを躊躇いますけどね。 | ||||
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この世にないものを取引する「夜市」で、主人公はかつて、弟と引き換えにあるものを手に入れる。 時は立ち、再び主人公は「夜市」に向かい弟を取り戻そうとするのだが…? ホラー二編。 どちらの話も、日常の切れ目に、ふっと異世界に入り込んでしまうドキドキ感や、 不思議な雰囲気が伝わってくる。 「夜市」には他に何が売られているんだろうとか妄想が止まらなくなるじゃないですか。 ホラーなんだけど、おどろおどろしいだけじゃなく、どこかやさしく悲しい雰囲気も素敵だったなぁ。 | ||||
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アイディアやイメージにオリジナリティがない。 文章も練れていない。 書き足りないところや筆が滑っているいるところが多い。 構造・構成もいびつ。後半部分が単にプロットになってしまっている。 キャラクターも不自然で会話もぎこちない。 固有名詞の使い方もイメージを喚起するものではなくひとりよがり。 世界のルールをいちいち説明するのもやや目障り。 大小取り混ぜて、欠点を挙げたらたくさんある。 でも、どういうわけか、読後感が素晴らしくいい。 なんでだろう? 夕方のすぐ隣にある異世界に何度でも足を運びたくなる。 他の作品を読んでみたけれど、 やはり同じくいい印象でした。 夜の底の方が青白くぼおっと光っているような感じ。 まぁ書き方はどうあれ、描かれた世界に魅力があって、 それにどうしようもなく惹かれてしまうのなら、 やはりそれはいい小説なんでしょう。 小説は技術でもプロットでもなんでもなく、 好きなことを好きなように書いていいんだ、 ということを教えてくれる良い作品です。 | ||||
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「夜市」と「風の古道」という二つの短いお話が入っています。二つのお話に関連性はありません。 とってもとっても良かった!久々のアタリです。和のダークファンタジーが好きな方、ハッキリとした世界観がきちんと表されている方が好きな方お勧めです。 『ミステリ好きで、フワフワとした掴みどころのない話が苦手な方にお勧め』 この著者の本は、「草祭」と「南の子どもが夜いくところ」が既読ですが、掴みどころのないふわふわとした短編を最後まで読んでいくと独特の世界観をようやく少しわかった気になる・・そんなお話のこの二冊は、ミステリー好きな私にとっては、モヤモヤとしていて、掴もうとしても掴めないこの手のテーストに慣れておらず、不安にかられながら読みました。草祭の読み始めは最初の章で読むのをやめようか迷い、結局最後まで読んで、結局は中毒にかかりました。(独特の世界観にはまりました)そこで南の子ども〜を読んだのですが、こちらは洋テーストのためか、「蛸漁師」以外の章は草祭ほど面白くは感じなかったのです。そこで、アマゾンで調べて、一番人気の高かった「夜市」を読んでみると大当たり。 『夜市』 短編のせいか、最初からググッと一気に不思議な物語に引き込まれます。主人公の女の子が、相手の男の子の家に遊びに行くのですが、その時に考えること「襲われたらどうしよう」「告白されたりして」等と考えている描写は、本当に普通の小説の味がありますが、その後数ページで、一気に異世界に入り込みます。とても上手だなと思いました。オチもとても好きです。こんなに自分の好みの作品に出合えるとは思いませんでした。 いい意味で、どこかで以前幼い時に見たような、聞いたような・・いつだったっけ・・でも、思い出さない方が身のため・・と思うような作品でした。 『風の古道』 この作品は、題名からして、あれ?なんか聞き覚えがあるような・・と思って読み進めると、物語にも覚えがありました。急いで検索してみると、『まつろはぬもの』というコミックで読んでいたのです。原作を読んでからコミックを読ンだ方のレビューは低かったですが、私は、コミックから最初に読んでいたので、大丈夫でした。というより、感激の再開!といった気分でした。元々このコミックは大好きで、このようなジャンルのコミックを気に入ってしまった自分を少し心配していましたが、原作があったのだと知り嬉しかったです。コミックで見るとオドロオドしくても、原作ではそうではありませんし、この作品も世界観がとにかく好き!一体どうしてこのような世界を創造できるのでしょうか。不思議です。 『二つの物語を通して』 ミステリ以外はあまり読むことがない私が、大好きで大好きでたまらなくなった作品なのですから、普段ファンタジーやホラーなどは一切読まない方が読んでもとても楽しめる作品だと思います。 異世界の話ですから、不思議なのは確かですが、とらえどころのない世界を自分なりに解釈していく・・といった大変な作業のいらない短い中に、ググッと凝縮されたお話です。 著者の方には、このテーストのお話をもっともっと書いて頂きたいです。著者の持っている不思議な異世界を全て見たいです。 | ||||
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物凄く クセがあるようで 読み出すと クセが 無いんです。すらすら読めます 頭に風景が 流れていきます 夏の午後に 吹く 涼しげで どことなく さみしいそんな 情景にひたれると思います。 物凄く 「和」を感じました。 日本って いいですね。 もう一度 そんな感覚をくれます。 彼岸此岸。 | ||||
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前半は夜市。不思議に空間に迷い込む男女のお話。 ホラー小説ですけど、怖いという感じはありません。 どちらかというと暗いファンタジー小説という感じです。 夜市に現れるものたちは、どこか懐かしいような不思議な存在。 多少、読んでいて唐突感のあるようなところもありますが、 普通に楽しい小説です。 後半は風の古道。夜市と少しつながっているような世界観の話。 いろいろと人の巡る因果が、閉じ込められた世界の話。 こちらも夜市と同じくらい質の高い小説です。 | ||||
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ジャンルはホラーということになっているけど、これはホラーというジャンルにだけ縛られるような作品ではないと思う。 ファンタジーの要素も兼ね備えた作品だと思う。 ファンタジーというと、どうしてもドラクエの影響か西洋の世界で物語が展開されがちであろう。日本独自の世界観をそこに投影するものだから、どうしても違和感が生じてしまう。 ところが本作は日本独自の世界観をホラーによって実現し、ファンタジーで欠かせない複雑で深淵な心理を実に上手く描いていると思う。 実に素晴らしい作品だった。 | ||||
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第12回日本ホラー小説大賞受賞作。 ホラー小説という冠で、敬遠してしまう読者がいるとすると、それはとても残念なことだ。本書はホラーというより、ファンタジーの方がしっくりくる。ダーク・ファンタジーと言うべきかな。 収録作品は、表題作『夜市』、そして『風の古道』。両作品ともに、どこかで聞いたことのあるような、懐かしさを覚える物語だ。 夜祭や古道は、人を魅了する。心弾む楽しさ、美しさ。そして、その裏側の、見てはいけないものが潜んでいるかのような薄気味悪さ。二つの相反するものが共存しているがゆえに、人を魅了する。そう、お伽噺のように。両作品の懐かしさは、私たちが子供の頃から親しんでいるものと同質だからなのだと思う。 作者が幻視しする異世界は、現実との儚いつながりを保っている。異世界に置いてきたものは、二度と取り戻すことはできない。両作品の舞台は異なるが、このルールは共通している。子供たちの一時の残酷さが、好奇心が悲しい運命を呼び寄せる。本書が恐怖をあらわしているとするならば、異形のものたちではない。それは赦しがないことなのだ。怪異な体験をした登場人物たちが、ここから教訓を得ることはない。「成長の物語でない」のだから。 短いセンテンスで書き連ねた文章が、乾いた印象を刻み込んでいく。読み終わったときに残ったのはなんだろう。夜祭のあとの寂しさに似た気持ちかもしれない。 | ||||
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世界観に引き込まれて あっという間に読破しました。 今、日本が失いかけたもの?を思い出させてくれます。 非常に切ないストーリーです。 | ||||
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