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(短編集)
英国庭園の謎
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英国庭園の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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突飛なトリックを用いた作品が多かったように感じました。それをどう解釈するかでこの本のおもしろさは変わると思います。私は、有栖川さんのすごくよく練ってあるトリックと、微笑ましい人物描写が大好きなので、この『英国庭園の謎』も含めてとても楽しく読ませていただきました。 | ||||
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「雨天決行」 タイトルとも関係する被害者の電話での会話内容の謎は専門的知識のない読者には推理困難だが、そのヒントが被害者の原稿の中にさりげなく示されている点や、火村がそのことに気づく切っ掛けが面白い。また、現場の痕跡からの目撃者の割り出しや、被害者の所持品からのロジックがすばらしい。被害者の原稿の中で、無頼派作家は無頼ではないと批判しているところも面白かった。 「竜胆紅一の疑惑」 火村が指摘した犯人は何となく予想しやすいが、火村が犯人を推定したロジック、犯行動機は中々の優れもの。 「三つの日付」 3年前に起きたラブホテルでの殺人事件のアリバイ確認に有栖自身が証言を求められる話。カメラと色紙の3つの日付に関するアリバイは凝ってはいるが、からくり自体は平凡。 「完璧な遺書」 自分が愛した女を誤って縊死させてしまった男。女の持っていたワープロを使って、完璧な遺書を作成し、自殺に偽装する話。遺書をワープロで打ったのが被害者でない証拠として火村が指摘した事項が面白い。 「ジャヴウォッキー」 独特の言語感覚を持ち、神経症を患って、過去に傷害事件を起こした人物からの電話の会話内容を火村とアリスで解読する話。 「英国庭園の謎」 隠居した富豪が英国庭園を持つ自宅に人を集めて、企画した宝探しゲーム。その最中に富豪が殺された事件。宝探しのヒントとなっている詩の暗号は、難解すぎて読者が解読できるようなものではないが、犯人が宝物を回収できなかった理由が面白い。 | ||||
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その胸糞に該当する作品は 表題作となります。 これは明らかに被害者に非がある作品と なっています。 なので真相が判明したとしても 決して被害者に同情もわかないはずです。 「ああ、殺されても当然のことをしたな」 それだけのことです。 ただし、暗号に関しては 本当に工夫を凝らしていて その文章のままでは決して解けません。 何らかの形に直す必要があります。 他の作品では 著者では珍しい、倒叙に挑戦している 作品があります。 涼しい顔をしている犯人が 思わぬ盲点が判明し、 首が絞まっていく瞬間は見ものです。 面白い作品もありますが 中にはあっさりしすぎていて??という 作品も見受けられました。 | ||||
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英国庭園の謎、と聞いて僕がすぐに思い出すのはピーター・グリーナウェイ監督の映画『英国式庭園殺人事件』ではなく、アンソニー・シェーファーの傑作戯曲の映画化『探偵〈スルース〉』だ。このマニアックな意見に同意してくれる人がいたら、その人はかなりのミステリファンだろうと思う。果たせるかな、本作を読むと『探偵〈スルース〉』への言及があって、思わず快哉を叫んでしまった。 というように、有栖川有栖は本書においても、本格ファンの本格ファンによる本格ファンのためのメニューづくりに余念がない。短編集としては、ロングセラーになっているシリーズ第1作『ロシア紅茶の謎』よりも、僕は本書の方が好きかもしれない。一読して、小粒だが粒ぞろいだな、という印象を受けた。表題作の『英国庭園の謎』だけ少し長めなので、中編小説といってもいいけれど。 おおむね楽しく読んだが、ひとつ不満があるとするなら、本編中の思わせぶりなユニオンジャックの解説だ。それが結局、ラストの謎解きにおいておっと、この程度のことでも書いてしまうと、未読の人の興を削いでしまいかねない。本格ミステリの感想というのは、ことほどさように難しい。さて、このところ立て続けに短編集ばかり読んだので、そろそろ長編小説にも食指を伸ばしてみようと思う。 | ||||
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国名シリーズの4作目で短編が6編収録されている。このシリーズの短編集は粒揃いのものが多いが、本作も標準以上の出来の読み応えのある短編ばかりである。国名シリーズの短編集としては上位に来る作品だといえる。 | ||||
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犯罪学者・火村英生と推理小説家・有栖川有栖が活躍するシリーズ短編集です。 『雨天決行』『竜胆紅一の疑惑』『三つの日付』『完璧な遺書』『ジャバウォッキー』『英国庭園の謎』の6編を所収。 どれもセンチメンタリズム溢れる中に、トリックを丁寧にちりばめた感じの、有栖川有栖さんらしい作品が並んでいます。 私がいちばん好きなのは『ジャバウォッキー』。 有栖川有栖の元にかかってきた一本の電話。 電話の相手は、以前に傷害事件を起こしたが、精神鑑定で無罪となった青年・山沖。 彼が並べ立てる意味不明のなぞなぞの様な、暗号のような言葉を紡いで、彼の居場所をつきとめます。 ちょっと毛色の変わった作品で、言葉遊びの要素が強いですが、たまには人が死なない誰も傷つかないこういうミステリも良いなと思わせてくれます。 | ||||
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犯罪学者・火村英生と推理小説家・有栖川有栖が活躍するシリーズ短編集です。 『雨天決行』『竜胆紅一の疑惑』『三つの日付』『完璧な遺書』『ジャバウォッキー』『英国庭園の謎』の6編を所収。 どれもセンチメンタリズム溢れる中に、トリックを丁寧にちりばめた感じの、有栖川有栖さんらしい作品が並んでいます。 私がいちばん好きなのは『ジャバウォッキー』。 有栖川有栖の元にかかってきた一本の電話。 電話の相手は、以前に傷害事件を起こしたが、精神鑑定で無罪となった青年・山沖。 彼が並べ立てる意味不明のなぞなぞの様な、暗号のような言葉を紡いで、彼の居場所をつきとめます。 ちょっと毛色の変わった作品で、言葉遊びの要素が強いですが、 たまには人が死なない誰も傷つかないこういうミステリも良いなと思わせてくれます。 | ||||
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6編からなる短編集です。この人の持ち味は論理性のはずですが、短編だと論理的に一歩ずつ推理を進めるというスタイルは難しい為か、残念ながらその方面での冴えは見られず、単なるクイズのような事件が多いです。しかし、それでも読者を飽きさせないのは、火村と有栖川の絶妙のコンビ故でしょうか。私は大阪弁のノリが嫌いなのですが、なぜかこの二人については気になりません。 もっとも優れているのはやはりタイトル作の『英国庭園の謎』でしょうか。作者が師と敬愛するクイーンの作品にならって国名シリーズを書くとなると、やはり彼の執筆姿勢にも緊張感が漂うようです。珍しく犯人の立場から描いた『完璧な遺書』も面白かったです。 | ||||
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火村シリーズは、もちろん長編も好きなのですが、1冊で何度も楽しめるという点で私は短編集が好きです。今回も、十分楽しませてもらいました。 殺人のトリックを解く、というよりは言葉遊び、言葉の謎解きなどをメインにした作品がおもしろかった。『ジャバウォッキー』は、解説されてなるほど、と思ったけれど、よくこんなことを思いつくなあと感心してしまったし(作家なんだから当たり前!?)、『英国庭園の謎』の暗号文も脱帽しました。だって、解答の見当もつかなかったんだもの。 私が一番気に入っているのは『完璧な遺書』。殺人を自殺に偽装するのはそれほど簡単なことではありません。今は推理小説や推理もののドラマもたくさんあるので、素人でもそのくらいの知識はあるでしょう。だから、犯人がいくら偽装しようとしてもその辺から捜査の手が伸びるのかなあ、と思っていましたが、火村センセが犯人に突きつけた「動かぬ証拠」は意外なものでした。こんな方法を考えた作者もさすがだな、なんて思ってしまった。 1冊で何度も美味しい短編集。しかも、何度読んでもおもしろい。 | ||||
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火村シリーズは、もちろん長編も好きなのですが、1冊で何度も楽しめるという点で私は短編集が好きです。今回も、十分楽しませてもらいました。 殺人のトリックを解く、というよりは言葉遊び、言葉の謎解きなどをメインにした作品がおもしろかった。『ジャバウォッキー』は、解説されてなるほど、と思ったけれど、よくこんなことを思いつくなあと感心してしまったし(作家なんだから当たり前!?)、『英国庭園の謎』の暗号文も脱帽しました。だって、解答の見当もつかなかったんだもの。 私が一番気に入っているのは『完璧な遺書』。殺人を自殺に偽装するのはそれほど簡単なことではありません。今は推理小説や推理もののドラマもたくさんあるので、素人でもそのくらいの知識はあるでしょう。だから、犯人がいくら偽装しようとしてもその辺から捜査の手が伸びるのかなあ、と思っていましたが、火村センセが犯人に突きつけた「動かぬ証拠」は意外なものでした。こんな方法を考えた作者もさすがだな、なんて思ってしまった。 1冊で何度も美味しい短編集。しかも、何度読んでもおもしろい。 | ||||
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面白い作品ばかりで驚いた。火村が活躍するだけの殺人事件だけではなく、様々な事件が面白い捉え方で描かれる。『竜胆紅一の疑惑』『完璧な遺書』『ジャバウォッキー』なんかが該当する。これらは設定が面白すぎて中編、いや長編でも読んでみたくなる快作だった。表題作がこれらと比較してページ数の割には「ん〜…」という出来だったのが悔やまれるところ(いやしかし、英国庭園について勉強してしまったのは事実) | ||||
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タイトルになっている「英国庭園の謎 」はなんか、いまいちでした。英国庭園の美しい描写とかも、予想外にありませんでしたし。他の短編集が面白かったです。特に、「完璧な遺書」は、なるほどなっと。他にも「ジャバウォッキー」なんかも暗号チックで面白いです。相変わらず、推理作家有栖川&火村教授コンビです。 | ||||
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タイトルになっている「英国庭園の謎 」は なんか、いまいちでした。 英国庭園の美しい描写とかも、予想外にありませんでしたし。 他の短編集が面白かったです。 特に、「完璧な遺書」は、 なるほどなっと。 他にも「ジャバウォッキー」なんかも 暗号チックで面白いです。 相変わらず、推理作家有栖川&火村教授コンビです。 | ||||
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国名シリーズ第4弾。相変わらずおもしろい。これまで、トリックありきだった国名シリーズだけど、この本では人間ドラマ風味に味付けされている話が多かった。トリックよりもドラマ性。だから「いつも以上におもしろい」と感じたのかしら。 「ジャバウォッキー」「英国庭園の謎」のような言葉遊び的トリックは好き。自力で解けそうな錯覚に陥る事が出来るから。 唯一、「竜胆紅一の疑惑」は中盤で何となく犯人は分かったけど、細部まで抑える事が出来なかった。最終章の前で休憩して考えれば解けたのかもしれない。でもそれは後で振り返っているから言える事だし、やはり解決編を前にして休憩を取る事などは出来そうにない。 | ||||
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国名シリーズ第4弾。相変わらずおもしろい。これまで、トリックありきだった国名シリーズだけど、この本では人間ドラマ風味に味付けされている話が多かった。トリックよりもドラマ性。だから「いつも以上におもしろい」と感じたのかしら。 「ジャバウォッキー」「英国庭園の謎」のような言葉遊び的トリックは好き。自力で解けそうな錯覚に陥る事が出来るから。 唯一、「竜胆紅一の疑惑」は中盤で何となく犯人は分かったけど、細部まで抑える事が出来なかった。最終章の前で休憩して考えれば解けたのかもしれない。でもそれは後で振り返っているから言える事だし、やはり解決編を前にして休憩を取る事などは出来そうにない。 | ||||
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本書は6篇のミステリーが含まれている。それぞれ全く異なった特徴を持ち、一気に読むことももちろん可能だが、1日に1篇ずつよみ、1週間楽しむ、というのも手である。 6篇のうち私が特に気に入っているのは「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」である。前者はこれ以上長編にしても仕方ないし、ページ数を少なくしても面白くないだろうな、というくらい絶妙なバランスで書き下ろされた印象を受けた。また刑事コロンボ風の話の進み方が新鮮で興味をそそられた。後者は逆で、もっと続きが読みたいという気持ちを起こさせる作品である。 表題にもなっている「英国庭園の謎」については、私は若干とまどいを感じてしまった。というのも舞台が大阪府の泉北ということで、その地域を知るものとして、内容は別にしてどうしても違和感が拭えなかった。武庫川や芦屋であったらまだ英国庭園がイメージできるが(それはそれであまりに「ありがち」になってしまうが)。 逆に言うなら関西を知るものにとって本書の作品は場所がイメージしやすくなじみやすいと言えよう。お薦めである。 | ||||
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「箱の中に収まったいろいろな形のチョコレートを眺めて、おいしそうだな、何から食べようか、と迷うのは楽しいものです。そんなミステリの詰め合わせを作ったつもりですので、ご賞味ください。はずれなし。毒入りも混じっていない……はずです。」・・・著者の言葉より。作者の言葉どおりの、楽しめる作品集。謎解きの楽しみを味わえます。個人的には「言語意味のクラッシャー」ジャバウォッキーがお気に入りです。「英国庭園の謎」は、クリスティ張りの長編でもいけそうな設定と内容でした。「完璧な遺書」は、手に汗握る感覚があります。「三つの日付」は小技のきかせ方が楽しい。火村とアリスの掛け合いがさえるさえる!ジャバウォッキーを捉えるあたりのコンビネーションがとても楽しくて、本!当に「名コンビ」だと痛感してしまいました。小気味よい短編集です。 | ||||
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国名シリーズ第4作、火村&有栖川コンビの第7作で第3短編集。正に、紹介にもある通り、ハズレなし。どれも恐ろしく質の高く、夢中になって読める。第1短編集『ロシア紅茶の謎』第2短編集『ブラジル蝶の謎』に続く傑作集だ。 気鋭のエッセイストの死の真相を、電話の会話から解き明かす「雨天決行」。「家の者が、用済みになった私の命を狙っている」と主張する、スランプに陥った作家から犯人探しの依頼を受けた火村と有栖川の調査を描く「竜胆紅一の疑惑」。殺人犯のアリバイがかかった1枚の写真に写っている有栖川、果たして写真に焼き付けられた日付は・・・「三つの日付」。有栖川ではなく犯人の一人称で語られる珍しい作品「完璧な遺書」。かつて火村によって犯行を暴かれた男の復讐「ジャバウォッキー」。そして、資産家のほんのお遊びが惨事を招いた事件「英国庭園の謎」。どれも趣向と謎に満ちた大満足の6作品。第4短編集『ペルシャ猫の謎』もおすすめ! | ||||
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国名シリーズ第4作、火村&有栖川コンビの第7作で第3短編集。正に、紹介にもある通り、ハズレなし。どれも恐ろしく質の高く、夢中になって読める。第1短編集『ロシア紅茶の謎』第2短編集『ブラジル蝶の謎』に続く傑作集だ。気鋭のエッセイストの死の真相を、電話の会話から解き明かす「雨天決行」。「家の者が、用済みになった私の命を狙っている」と主張する、スランプに陥った作家から犯人探しの依頼を受けた火村と有栖川の調査を描く「竜胆紅一の疑惑」。殺人犯のアリバイがかかった1枚の写真に写っている有栖川、果たして写真に焼き付けられた日付は・・・「三つの日付」。有栖川ではなく犯人の一人称で語られる珍しい作品「完璧な遺書」。かつて火村によって犯行を暴かれた男の復讐「ジャバウォッキー」。そして、資産家のほんのお遊びが惨事を招いた事件「英国庭園の謎」。どれも趣向と謎に満ちた大満足の6作品。第4短編集『ペルシャ猫の謎』もおすすめ! | ||||
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ミステリの短編で、これほど質が高いものばかりを集めたものは非常に少ない。大体消化不良だったりご都合主義だったりして不満が残るものである。しかしこの本においては、そういうものを全く感じさせない(ただ、純粋なロジックというより登場人物の感情などといった側面に基づいた謎解きが多いような気もしないでもないが)。短編ミステリは大したことないと思っている諸氏、ぜひこれを読んで考えを改めていただきたい。 | ||||
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