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(短編集)
英国庭園の謎
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英国庭園の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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火村英生と有栖川有栖を主人公とする連作短編集で、どれもトリックを眼目において書かれている。長めの表題作はトリックというより暗号解読という面も強いが、それなりに読みごたえがある。いわゆる謎解きを中心とした本格推理というのかもしれない。ただ、いささか時代遅れという感じもしないではない。人間の心理の盲点をついたものや人間の本性を真ん中に据えた複雑なミステリーのほうが、私としては充実感がある。探偵役の火村英生の個性もちょっと弱いかなあ。それがいいという人もいるかもしれない。それに、トリックが解明されても、決定的な証拠にはなり得ていないのではないかと思う。気楽にトリックを楽しむということで、この作者の小説はもう少し読むかなあ。 | ||||
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国名シリーズを読んで、もう3冊か4冊目ですか。安定して水準以上の作品が並んでいると思います。一方で小説として、この作品ならではという個性が感じられませんでした。 贅沢なことかもしれませんが、欠点があっても例えば麻耶雄嵩氏のような、この作者ならでは、という尖ったところがあれば、なお楽しめるだろうにと思います。 | ||||
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英国庭園の謎、と聞いて僕がすぐに思い出すのは…ピーター・グリーナウェイ監督の映画『英国式庭園殺人事件』ではなく、アンソニー・シェーファーの傑作戯曲の映画化『探偵〈スルース〉』だ。このマニアックな意見に同意してくれる人がいたら、その人はかなりのミステリファンだろうと思う。果たせるかな、本作を読むと『探偵〈スルース〉』への言及があって、思わずニヤリとしてしまった。 というように、有栖川有栖は本書においても、本格ファンの本格ファンによる本格ファンのためのメニューづくりに余念がない。一読して、小粒だが粒ぞろいという印象を受けた。表題作の『英国庭園の謎』だけ少し長めなので、中編小説といってもいいけれど。 おおむね楽しく読んだが、ひとつ不満があるとすれば、本編中の思わせぶりなユニオンジャックの解説だ。それが結局、ラストの謎解きにおいて…おっと、この程度のことでも書いてしまうと、未読の人の興を削いでしまいかねないから、本格ミステリの感想というのは難しい。 | ||||
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