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黄昏の岸 暁の天 十二国記
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黄昏の岸 暁の天 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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時間的には「風の万里 黎明の空」の続きであり、ストーリーとしては「風の海 迷宮の岸」の続きである。そして「魔性の子」の裏側の世界でもある。 安定するにはまだ程遠い慶に命を懸けてやってきた戴の将軍から明かされる内乱と悲惨な北国の現状に、陽子は援助の手を差し伸べる決意をする。 お馴染みの延をはじめとする国々へも働きかけ、虚界を超えて行方不明の泰麒を捜索することに。 こちらの世界ではしっかりとした廉麟が、魔性の子の世界では意味不明な幽霊状態だったのが面白い。 ようやく見つかった泰麒だが、もはや麒麟ではなかった。 このまま続くのか? といった展開で終わってしまいます。 戴の今後も気になるのですが、陽子が疑問に思った「神の庭」である世界の構成にもさらに深く突っ込んでみて欲しいですね。 次巻はどうなるのでしょうか。 | ||||
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十二国記シリーズの中で一番好きな作品です。アニメではまり、原作を探していて、シリーズ最初だと思い順番を間違えて購入。途中でなんか話が見えづらく、間違えたと気がついたものの、面白さに押され、一気に読んでしまいました。 王驍宗と泰麒を失い崩壊した戴国を救うため、泰麒と同じ胎果である景王陽子を頼って、将軍李斉が満身創痍で慶国に辿り着くところから物語は始まります。 十二国記人気キャラ総動員という感じで、めったに出てこない各国の王や麒麟が集まるところは見逃せません。泰麒を救うために、各国の秘宝を用いあの手この手で王と麒麟、使令が奔走する様はドキドキわくわくします。一歩間違えば慶国の運命が傾くかもしれないという緊迫した場面での、景王陽子と延王尚隆のやり取りが笑えます。延麒六太の合いの手も、相変わらずおとぼけで効いています。 一番好きなのは、李斉が初めて景麒に会う場面。幼い泰麒がどんなに景麒を慕っていたのかを、李斉が告げた時の景麒と陽子の反応が楽しい。普段無表情の景麒の違う一面が垣間見えて、景麒ファンにも嬉しいです。 講談社X文庫 White heart シリーズは上下2巻に分かれていて、山田章博氏の原作の雰囲気にピッタリなイラストつきですが、自分で膨らませた登場人物のイメージを大事にしたい方、一気読みしたい方は、こちらの講談社文庫の方が好みかもしれません。字体はこちらの方が柔らかい感じで、イラスト無しでも堅苦しい感じは全然ありません。 部分的にアニメ化されている「魔性の子」「華胥の幽夢」「図南の翼」と違い、唯一アニメ化されていません。アニメ制作のNHKによると続編が出てないし、諸所の事情で今のところアニメ化の予定はないそうなので、アニメファンの方も原作で楽しむのがお勧め。 | ||||
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本当に読んで良かったです。面白かった! 李斎はどうなるのか、泰麒がどうなったのか、陽子がどうするのか気になってぐいぐい読めました。 TVアニメを見て泰麒と泰王のその後が知りたくなった方にぜひオススメしたいです。 天とは何なのか、王とは何なのか、麒麟とは何なのか。 李斎は花影と陽子を通じて、陽子は李斎と玄君と通じて考えてゆきます。 十二国の世界の奥深さに触れられた気がしました。 この本でもちょこっと触れていますが、蓬莱での泰麒と使令の様子は「魔性の子」を読むと(こっちは怖いですけどね!)さらによく分かると思います。 | ||||
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僕は、鬼才フィリップ・K・ディツクの「この世界は、恣意的に誰かによってつくられた世界なのではないか?」という違和感は、SFのテーマとして、大好きです。ただし、こういうメタレベルへの問は、物語とりわけファンタジーとしてはかなりの危うさを持っています。 小野さんはちょっと危険な所へ手を出してきたな、という気がします。だって、このように停滞が義務づけられて科学技術が発展せず、かつどう考えていても明確な超越者の意図とルールによって運営されている「十二国」が、自然に出来た世界であるはずもなく、超越者(それも多分人間と同格のもの)が存在しているに決まっています。陽子の不満も、そこにつきます。戴国の動乱も、超越者のルールにかかわる部分です。マンガ『風の谷のナウシカ』や『BASTARD』映画の『マトリックス』等と同じ問いです。この設問は、解答が難しいんですよねぇ。単純に超越者を倒せばいいのなら、話は楽なのですが。。。。 この先どう展開するかは凄く見ものですが、ファンタージ色からは外れるので、凄く不安半分、期待半分です。 | ||||
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王なく、麒麟なく 戴国には妖魔が溢れ、民は偽王の圧政に呻吟していた――― 李斎によって明かされる事件の真実とは? 今、戴国を救うために十二国が動き出す。 十二国シリーズは、繋がっている。緩やかに、そして何処か影を負った伏線に気付かれた方もおいでだろう。 其れ等が収束し、一つの結末へと向かい始める―――それが本書である 王とは、国とは…箱庭的な世界に疑問を抱く慶東国女王・陽子は戴国を救うべく十二国を動かす。十二国の各シリーズのキャラクター達の道が交わりだすのである 彼等の進む先に何が待ち受けているのか? それは自分の目で確かめて欲しい。それは、人の在り方の一つのテーゼであるからだ。 時代的には新潮社から出ている「魔性の子」と同時期。本書を読む際は是非参照して欲しい。 | ||||
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