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黄昏の岸 暁の天 十二国記



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黄昏の岸 暁の天 十二国記の評価: 3.84/5点 レビュー 45件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 1~20 1/2ページ
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No.32:
(5pt)

大人買い

全巻大人買いしてイッキ読みしました。
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
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No.31:
(5pt)

今回はスケールがでかい。

開始早々の大ピンチ。
どうにもならないことの連続。

まあ、といっても、
イエス・ノーの疑問を、
神様に質問できちゃうのは、
優しい展開ではありますが。

子供も読めるファンタジー。
でも大人も楽しめるというのが、
たぶん本書の正体で。
ならではのよさが満載です。

完全な大人向けにはない。
キャラを大切にするところが、
感情移入を深くします。

とくに陽子がかっこいいので、
陽子が活躍する話は、
とにかく読んでるこっちも、
まあ盛り上がる盛り上がる。

救いのないところと、
簡単に救われるところの、
加減も絶妙です。

ちゃんとずっと興奮できるし、
没頭して、
世界に入り込める。

0巻からここまで読んできて、
今巻を読み終えたことで、
ついにのこすは、
最終巻のみとなりました。
といっても、
4冊もありますが笑。

解説によると、内容は、
この巻のつづきなのかな?

解決に4冊もかかるのか。
やっぱり大変なんだなぁ。

大混乱だったし。

今巻はけっこう分厚くて、
読み応えがありましたが、
まだまだ序盤というか、
解決の糸口すら見えないまま。

希望などなにもないところから、
たぶん次巻も、
スタートするんですよね?

いやー楽しみだ。

ていうか、ほんとうに、
あと4冊で完結するのかしら。

まだその先も、
つづいていくのかしら。

全くなんの情報もなしで、
ひとにすすめられたまま、
全巻買って読んでいるので、
迷い込むように楽しんでいます。

よし、
腹を据えて最後の4冊を読むぞ。
終わっちゃうのはさびしいけど、
十二国記を読んでいる時間は、
いつもとても幸せです。
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
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No.30:
(5pt)

すぐ届きました

速く読みたっかたので良かったです
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
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No.29:
(5pt)

大人も納得のファンタジー

面白い!このシリーズ、何冊か買っておいて数年越しに読み始めましたがただのファンタジーの侮ることなかれ。すぐに続きを買いました。
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
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No.28:
(5pt)

さすが

今作もとてもわくわくして読ませて頂きました‼️
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
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No.27:
(4pt)

独自年表作成(加筆訂正済)

今回は、十二国記最大の事件の「序章」である。事件が今までの物語の焼き直しになるのか?それとも新しい地平が広がるのか?は紐解いてみなくてはわからない(王朝の立て直しや盛衰はこれ迄も書かれたので、焼き直しの可能性も捨てきれない)。この巻だけでも「魔性の子」「風の海 迷宮の岸」「風の万里 黎明の空」「華胥の幽夢」とリンクしていて、10年越しの「構想」の下に書かれたことがわかる。

ところが、この巻から18年経ってやっと続きの全4巻が上梓された。ファンの想いは如何程だったか、私には想像だに出来ない。十二国にとって、28-30年などの時は一瞬である。読者も試されたのかもしれない。実際は、あっという間に200万部が売れた。蓋し、最今出版業界の奇観であった。‥‥いかん、又前振りが長くなっている。

荒筋や見どころは、ほかのレビュアーのそれを見てもらうとして、この巻でひとつ大きな前進を見せた綱目がある。それは「天とは何か」ということだ。様々な人物が様々に語っているが、私は以下の会話を引用してみよう。

「世界には条理がある。それに背けば罪に当たり、罰が下されることになる」
「でも、遵帝の行為を罪だと認めたのは誰なんだ?罰を下したのは?誰かいるはずだろう?」
「とは限らないだろ。例えば王と宰輔はその登極に当たり、階を昇る。陽子も昇ったろう。天勅を受ける、というあれだ。それまで知らなかったはずのことが、頭の中に書き込まれる。そのときに、王と宰輔の身体の中に、条理が仕込まれた、と考えることもできる。天の条理に背けば、あらかじめ定められた報いが発動するよう、身体の中に仕込まれていると考えれば、少なくとも遵帝を見守り、その正否を判じ、罰を下す決断をした何者かの存在は必要ではなくなる」
「御璽は?」
「同様に御璽に仕込まれていると考えることはできるだろ?」
「それでも問題は同じなんじゃないのか?全てを仕込んだー仕込むべく用意したのは誰なんだ?」
さてなあ、と六太は宙を仰いだ。
「天帝がそれだ、と俺たちは説明するわけだが、実際のところ、俺は天帝に会ったという奴を知らないんだよな‥‥」(288p)

500年生きている延麒六太と、この間まで高校生で景王となってまだ3年も経っていない陽子の、「現代的な」十二国分析は、多くの処が「当たっている」と私は見る。十二国世界は、彼らが観るように非常にシステマチックである。
ー「天帝」はいない
それが、私の推論である。
えっ?それならば「誰が仕込んだんだ?」
おそらく、十二国シリーズ最後になっても、それは明らかにならないのではないか?
と、私は推論している。

この最後の長編で、それにどこまで接近するのか?それが私的に最大の見どころである。結果がどうなろうとも、私は私の推論を最後の辺りに発表したい。

年表(加筆訂正)
1400年ごろ 奏国宗王先新が登極 妻と3人の子仙籍に入る
      才国遵帝「覿面の罪」により斃れる
1470年 六太4歳延麒となる。
1479年(大化元年) 雁国延王尚隆が登極
1500年(大化21年)元州の乱 斡由誅殺
1700年ごろ 範国氾王登極

ーX96年 柳国劉王露峰が登極
ーX75年  恭国供王珠晶が登極
ーX 25年 舜国の王登極
ーX18年ごろ 芳国峯王仲韃登極
      才国采王砥尚登極
X元年   泰麒 胎果として日本に流される
X2年 才国采王砥尚崩御
     才国采王黄姑が登極
X9年末  慶国予王が登極
X10年  泰麒 2月蓬山に戻る
     戴国泰王驍宗が登極
X11年 泰王驍宗文州の乱に出向いて行方不明
     泰麒 鳴蝕により戴から消える
X 12年 芳国峯王仲韃崩御、娘の祥瓊の仙籍剥奪 
     芳国の麒麟卵果が触により流される
X14年  5月慶国予王崩御
X15年(1992年?)陽子日本より来たる
     10月慶国景王陽子が登極
X 16年 功国塙王崩御
     慶国で和州の乱 
X17年  泰麒 9月蓬莱国(日本)より帰還
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No.26:
(5pt)

やっと待望の続きがよめます。

最初から読んだり、系統だてて読んだり、好きなところを拾い読みしたりと、何回読んだでしょうか。ファンタジーものとして、小野不由美さんのは重たいです。だからこそ心が震え流ような感動もあります。続編があまりに出ないので、自分で解決編をあれこれ考えてしまいました。続編の予告が出てほっとしていますが、単純な終わり方ではないでしょうね。楽しみです。
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No.25:
(4pt)

やはり裏切らない

原作を読んだのは図南の翼とこれだけで、ほかはアニメしか見ていない。
中盤やや冗長に感じたが、ライトファンでも徹夜で読んでしまう程には惹きつけるものがある。
泰麒の描写は「若いころ持っていたインスピレーションは社会生活の中で少しずつ死んでいった。それでも私は私で、前に歩き続ける」というメッセージのように感じた。
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No.24:
(4pt)

安易に妥協しない作者の姿勢を支持

私は新潮文庫のナンバリング通りに十二国記を読んでいるのだが、シリーズ序章? 0の「魔性の子」では皆目わけのわからなかった「神隠し」譚が、ようやく種明かしされ、この異世界ファンタジーの緻密かつ壮大な世界に脱帽する思いであった。簡単に言ってしまうと、ただの空想で片付けられそうな異世界に強烈なリアリティを与えたエピソードの積み重ねが素晴らしい。この巻では話が収拾されずまとまりの悪さと言う恨みは残るし、安易に救いの手を差し伸べず厳しい現実を突き付けるリアルさがやり切れない感はあるのだけど、安易に妥協しない作者の姿勢を私は支持する。
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No.23:
(4pt)

解決には至らず、まだ続きがあるのか…

アニメ版では作られなかった続きが小説ではあるとのこと。タイキの先が気になり、「魔性の子」と共に購入!しかし、この暁の天を読み終えても、未だ解決には至っていない(笑)。早く続き書いてほしい、タイキどうなるのよ*;
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No.22:
(4pt)

一気に読んでしまった

図南や海神などの番外編も読みごたえあるのですが月の影、風の万里などの陽子編から続く本編?と解釈しています。
何年も前に月の影を読んでしばらく間が空いてたのですが最近やっと読みましたがあいかわらず面白いですね
でも結局泰については謎のまま…泰麒が帰還してさあ国へで終わってとても気になります。
十二国記自体の王システムの成り立ちに疑問的な部分が書かれてるのですがこれもどこかで明らかにされるのかな

とても人気のある作品だと思いますがかなり間が空いての出版が多いのでよく買いそびれますが
いつまでも待ちますのでどうか最後まで完結されますように…
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No.21:
(5pt)

続きが読みたい

最初に読んだのは中学生だよー。リアル世代のアラフォーよ。
続きがでないで、もう何年?
久々に読み返して、続きが気になって気になって。

しかし。年取ってから読み返すと、ファンタジーなんだから突っ込んじゃいかんと思いつつ、動物はみんな木ノ実からできるなんて、性別の意味ないじゃないか…と。
天がどーの、民がどーのいう前に、一番まとめにくい設定にしてしまって、落とし所が無くなって書きにくいんじゃあ…と勘ぐってしまう。

生命の誕生、そこが神秘。
動物の生殖が木ノ実じゃなー。受け継がれるものも無いんじゃないかと。
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No.20:
(4pt)

「魔性の子」と表裏一体の物語。この著書だけでは完結していないので、早く続きを執筆してほしいです!

この著書は、新潮社文庫での「0」となっている「魔性の子」との表裏一体の物語です。出版順に読んでいますが「0」にあたる「魔性の子」だけは、この「黄昏の岸 暁の天」の直前、1つ前に読みました。泰麒が居なくなった十二国と倭国での物語なので。(最初に「月の影 影の海(上下巻)」から読みました)。

戴極国の泰麒=高里を、戴極国の女将軍=李斎が探す、慶東国景王=陽子に依頼する物語。
慶国の続きも気になっていたので、虎嘯が大僕となり、祥瓊は女史に、そして鈴は女御になり、蘭玉の弟の桂桂も、景王陽子の金波宮に登場したのがよかったです。
この内容は李斎の心情が主?となっていて、切羽詰まった最初の李斎の心情が、陽子や金波宮の人達と過ごすにつれ、少しずつ変化していく様子など、戴国を出る時に別れた花影を常に心に置き、次第に「花影、貴女が正しい……」と気がついていく所。戴国と違い、慶国の王=陽子に対する周りの接し方等々に触れての変化です。
そして延王=尚隆に延麒=六太、また範国の氾王と氾麟も、漣国の廉麟などの十二国の色んな王や麒麟が登場します。特に景王陽子、延王・延麒、廉麟による力が大きかったです。

読み終えて、この戴極国にはまだまだ更に続きがあるはず!シリーズの中でも、この著書に関しては「完結」していませんので。
この終わり方なら、上下巻にして、先が描かれていてもいいのに…と思う内容でした。

結局、泰王=驍宗の行方は?
角を失った泰麒と、李斎のその後は?
そして戴極国の王や麒麟、民の行く末は?
など、戴極国だけでも、解決していません。

この終わり方だと、必ず続きがあるはずなんですが。後巻に出てくるのか?新たな執筆で続きが出るのか?待つしかない状態です。このままで終えてしまったとすれば、これまでの戴極国の物語が無駄に?なってしまうので。
新たに続きが出る事を楽しみに待ちます。十二国記シリーズ全巻を読む者としては、当然こうなると思います。

早く、続きを!「完結」まで読んでスッキリ完読したいです。シリーズ・内容的には星5つですが、完結していないし、先の物語がまだ出ていないので、今は星4つで。
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4062731304
No.19:
(5pt)

大好きなシリーズ

十二国記は大好きなシリーズです。
今回も引き込まれるように読み切りました。続きが早く読みたい。
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4062731304
No.18:
(4pt)

次巻を待つのみ

このシリーズの長編はどれも読後感がしびれるほどに良くて、読書のよろこびを堪能できる。
しかし本作に限ってはストーリー上、ふたつの大問題のうちひとつしか解決していないこともあってやや物足りない。区切りこそつけているが、どうしても「早くこの続きを!」という気分が残る。
また、シリーズを通して背景にある「天意」に関して、以前よりも踏み込んだ描写があるため、この謎がいずれ作中で解き明かされるのではと期待する読者もいるだろう。

つまり、次作がどのような作品になるかによって、本作の評価もまた変わってゆくと思う。
新潮社版は新作長編の書下ろしを前提として企画されたらしいので、遠からず続きが読めるだろう。楽しみなようで怖いようで、それでも早く読みたいものだ。

上橋菜穂子の本屋大賞受賞作「鹿の王」をきっかけに、これまで読まなかった日本のファンタジーを読み始めた。氏の「守り人」シリーズ、荻原規子の「勾玉」三部作、そして小野不由美の「十二国記」シリーズを立て続けに読んだ。あっという間だったが至福の日々を過ごさせてもらったことに感謝したい。
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)より
4062731304
No.17:
(5pt)

続きを!

陽子を軸にした再読の5冊目にして、戴の物語でもあります。 最初に読んだ時、戴の苦しみを思うと辛くて、お願いだから早く続きをっ! と思ったものでしたが、出ません。 どうしただろうと心配なまま月日は流れ、今回の再読でまた辛くはなったのですが、戴麒の言葉にはっとしました。 助けてもらうばかりでは自分で立つとは言えない。 自分で支えることを「我」と言うのでは、と。 「我が国」ということの意味。 天が救わないのはそういうことなのかと。 それでも饕餮も角もなしに行く二人を見送り、やはり心で叫びました。 早く続きをっ!
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No.16:
(5pt)

天のシステム

今回は戴国情勢と泰麒の捜索をメインに、今まで漠然と存在していた十二国ワールドの「天の摂理」について明かされます。
この世界に天は確かに存在する。しかし、それは奇跡を起こし人々に幸福を与える類のものではなく、実にシステマティックなものであった。そして、天も過ちを犯す―。

―人は自らを救うしかない

陽子の辿り着いた結論が胸に突き刺さりました。
結局、十二国の世界も私たちの世界と同じように、人は自らを救うしかないのだと。そう、私たちの生きているこの現実世界の理はそうなのだ。このように言葉で表されて、改めて認識させられました。
それと同時に、何故こんなにも十二国記のキャラクター達を身近に感じ、共感できるのか分かりました。彼らの生きている世界と私たちの世界とは全く異なるように見えるけれど、実は根底ではほとんど変わらないのだ。そこに無謬なものはなく、人々は不条理に苦しむ。そう、私たちの住む世界と同じなのだ。だからこそ、彼らの生きる姿に共感し、励まされ、勇気を貰うのだろう。
李斎の叫びはこの世の不条理に対する私たちの叫びでもあったのだ。

十二国記のスケールの大きさに圧倒されました。シリーズの中でも「月の影 影の海」に次いで2、3を争うぐらいに好きな作品です。
作品を重ねるごとにますます精神性を高めていく陽子がカッコイイのは勿論のこと、戴の女将軍・李斎も本当に素敵。自分の言動を省みて、為人を正そうと背筋が伸びる思いです。
初登場の氾王&氾麟 vs. 延王&延麒のやりとりも見物。「猿山の猿王」には思わず爆笑(笑 上手い!

今回、上記の「天の摂理」について疑問に感じたのは、麒麟が失道するライン。どこで線引きがされているんだろう?「無慈悲が過ぎると王の資格を失う。王が道を見誤り、天命を失うと麒麟が病む」「王が道義を失い、民を苦しめ国土を涸らせば、その責めは麒麟が負う」とあるが。。

例えば、慶の予王のケースでは、予王が最初に政務を放棄していた状態では、まだ失道に至っていない。その後、景麒に恋をし、慶国から他の女を排除する行いをした際に、景麒は失道した。政務を放棄するという、消極的に国を滅ぼしかねない行為ではセーフ、積極的に民を苦しめる行為はアウトのように見える。
次に才国の砥尚のケース。砥尚は誠心誠意を込めて政務を執り行っていたが、結果的には力不足の為、国土は荒み、民は困窮し、采麟は失道した。積極的に民を苦しめようとした訳ではないが、結果的には正しい道を見出せなかったのでアウトといった感じ。

では、何故、戴国は麒麟失道とならないのだろうか?
驍宗は6年間行方不明、事実上、政務を執り行っておらず、結果的に国土は荒れ、妖魔が徘徊し、阿選の凶行もあり民は苦しむばかり。驍宗が積極的に国を滅ぼそうとしたわけでは無いが、結果的には国土は涸れ、民は困窮し、国はどうしようもない程に傾いている。才国の前例を見れば、泰麒が失道してもおかしくない状況だ。
それとも、予王と同じく、政務を執り行っていない限り、セーフと見なされるのだろうか。政務を’放棄’と’やりたくても出来ない状況’は全く違うと思うけど。。驍宗は道義を失ってはいないだろうけど、予王は道義を失っていたと言える。
もしくは、泰麒が失道するのは時間の問題だったのだろうか。
(泰麒の代わりの泰果が実っていないので、麒麟の能力を失っていても、泰麒は麒麟と見なされていたはず。故に、泰麒が麒麟でなくなっていたから失道しなかった可能性は消えると考えられる。)
この辺り、かなり疑問です。

なにはともあれ、戴国の行方、続きが待ち遠しいです。
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4062731304
No.15:
(4pt)

人は自分らを救うしかない

王と麒麟が帰らない国、戴。
国は荒れ果て、妖魔がはびこる。
なんとかしてその現状を打開しようと李斎が慶に助けを求めます。

本当にひどい状態だからこそ、天がいるのなら何故助けてくれないと思う李斎の気持ちはよくわかる。
天が存在していても、天が何かをしてくれるわけではない。
人は自らを救うしかない。
どこまでも厳しい、だからこそ面白い小説です。
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4062731304
No.14:
(5pt)

天の意志とは、十二国記のシステムが少し明らかに

5時間ほどで読めた。
この本は今までの巻とは違い、話が完結していません。
強いていうならば、魔性の子の解答編とでもいうべきでしょうか。
蓬莱目線の魔性の子ではホラーのような話でしたが、十二国記の世界側から観たら、かなり自体は切迫していたことがわかります。
衰弱しきった泰麒は不憫でした。
今回は物語より、世界の仕組み。
世界のシステムを解説する回であったと思われます。
人は結局自分で救うしか無いという陽子のセリフは頭に残りました。
臣下に命を狙われた時、殺されても仕方がないと思った陽子は景麒と同じく許せませんでしたね。
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4062731304
No.13:
(5pt)

期待通り

点が線になり面になっていく感じでした。
読み終わり時、この後どうなった?が気になるが、
それもいつもの楽しみのひとつ。
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4062731304

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