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(短編集)

黒後家蜘蛛の会1



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黒後家蜘蛛の会1の評価: 4.19/5点 レビュー 48件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.19pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(3pt)

ミステリとは違うかも

奥さんから逃れて5人の男性が月に1回レストランに集まります。ゲストを1人迎えて黒後家蜘蛛の会と称し、喧々諤々議論をするのですが、いつの間にやら未解決事件に挑戦することに。

1話完結の短編が12話入っています。

じつはここには素晴らしい観察眼を持った給仕がいて、彼がいつも事件を解決してしまいます。

しかし、ミステリとは少し違うかなと思ったのは、禁じ手が使われたり、言葉いじりで終わる話があるからです。読者が納得できない話もあるかもしれません。

面白かったのは、小説の中にアシモフ博士自身が出てくるところです。どんなに自惚れ屋で変なやつなのか書かれていて笑ってしまいました。完全に自虐ネタです。

同じ設定では、私はアガサ・クリスティの「火曜クラブ」の方が好きでした。黒後家蜘蛛の会はメンバー同士でけなし合う場面が多すぎました。あんなに仲が悪そうなのになぜ毎月集まるのでしょう。
黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)より
4488167098
No.8:
(3pt)

第一話だけで充分

第一話は面白いです。訳も良い、流石です。翻訳の池さんに免じて、星三つ付けときます。
でも、二話目以降はね…
頭は良いけど変人の、モテない男ばかりで、毎度ダイニングテーブルを囲んで愚痴ったり、自慢したり、オヤジギャグを飛ばしたり…で、読んでて気分下がります。
毎回のラストのお約束、執事ヘンリーの謎解きも、一話目でヘンリーの正体をばらしてしまっているので、取って付けた感が、ありあり!
きっと元々は、第一話だけの単発話のつもりだったのでしょうね。どこでどうしてシリーズ化しようなんて気を起こしちゃったんでしょうか?
黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)より
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No.7:
(3pt)

意外に文系

SF の巨匠のイメージが強いアシモフのミステリー。
複雑に絡んだ糸を、ウェイターのヘンリーが、最後に品よく一刀両断して解決するパターン。
物語の導入や謎解きへの持って行き方は、さすがです。訳も読みやすい。

ただ・・・謎解きはほとんど言葉の使い方や、聖書、文学のネタ。ホメロスを詩に直すネタも毎回あり、英語圏でない日本人にはピンときません。
「黒後家蜘蛛」というおどろおどろしい響きも、なんとなくポーの怪奇ホラーみたいですが、実際には「おじさんの会」くらいの雰囲気です。
6人のメンバーとヘンリーにゲスト1名、全員壮年から初老のおじさん、個性のほどほどで、区別もつきにくいかもしれません。パターンもマンネリです。

「SFのアシモフ」のイメージから理系の謎解きを期待するとガッカリするかも。でも、短いのでダメージは少ないです。他の無名の作者なら、ちょっと・・・、でも、あのアシモフなら、読んで損はなかった、くらいの期待値で読むべきでしょう。
黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)より
4488167098
No.6:
(3pt)

紳士の集まりなのかどうなのか?

読みごたえがあり、一話ごとに付く著者の言い訳めいた(?)コメントが面白い。

難点
レギュラーメンバーの数がしれているのに
なぜか名前と職業が結びつかず、別の紙に
書き写したものを手元に置きながらでないとならなかった。
記憶力の衰えではないと思いたい…
クリスティの20人くらいの登場人物はスっと頭に入るから…。

あと、メンバーの会話が下品な所が少し気になる。
訳の問題なのかどうかはわからないが、
けんか腰になって言い合いみたいになっている場面もよくあるなあ、と気になる。
スプーンでグラスを叩く、という行動も
想像したら頭が痛くなってきた。
黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)より
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No.5:
(3pt)

裏表紙から中身にかけて小さなへこみが…

内容はまだ見てないのですが裏表紙に丸い小さなへこみがあってそれが中身のページまでへこんじゃってます。後ろから解説のところまでのわずかなページだけとはいえ、あまりいい気持ちはしないですね…
黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会1【新版】 (創元推理文庫)より
4488167098
No.4:
(3pt)

ちょっと退屈かな

他のかたのレビューにもありましたが、殺人とか大掛かりな事件はありません。 毎回ゲストが抱えている何かしらの問題をああでもないこうでもないと皆で論じあって、結局給仕のヘンリーが解き明かすというものです。 正直、途中から、「最初からヘンリーに聞けばいいんじゃないの・・・」なんて思ってしまいました。 私には不向きだったかな。 でも5冊買ってしまったので、ゆっくり読んでいこうと思います。
黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)より
4488167012
No.3:
(3pt)

期待して読んだのだが・・・。

本書の著者のアイザック・アシモフは、SFや一般向け科学解説書、推理小説など数多くの著作で知られた有名な作家である。
評者は、SF小説にあまり興味がないから、かってアシモフの作品など読んだことがなかったが、この『黒後家蜘蛛の会』シリーズが、ミステリであることを知ったので読んでみることにした。
探偵役を務めるニューヨークのレストランの老給仕ヘンリーは、いつも謎解きへの解決に該博な知識を披歴しながらパズルを解いてしまうというストーリーである。
EQMMへ最初に掲載された、本書の『会心の笑い』を、読み始めた頃は、ま~、なかなか面白そうだな、と思っていたが、同じ設定(月一回の会食会に集まる紳士たちが持ち寄る謎解き話)の短編ばかりを読んでいたら、1970年代に書かれたとは思えないような古色蒼然たるパズルストーリーものを読んでいるような気になってしまう。
本書9作目の『ブロードウェーの子守歌』を、読み終わり、こんな幼稚な手段で暗号を伝達するスパイがいるなどと考えられないのでは?と10作目のページを繰る手先が鈍ってしまった。(ハイテク時代の今、ひょとしてこんな方法も通用しているかもしれないかな?)
毎回毎回、老給仕ヘンリーが謎解きをしてゆくのだが、このヘンリーの慇懃な語り口で謎解きしてゆくマンネリなパターンは、いくら大作家の作品でも評者の好みではなかった。
黒後家蜘蛛の会〈1〉 (1976年) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会〈1〉 (1976年) (創元推理文庫)より
B000J9555C
No.2:
(3pt)

アシモフの名誉のためにも、本シリーズは早く打ち切るべきだった

SF作家としての名声を確立していたアシモフは本格ミステリのファンでもあり、本シリーズは安楽椅子探偵合戦に挑んだもの。化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の六人が集まった「黒後家蜘蛛の会」。月一回の晩餐時に、興味ある事件について喧々諤々の議論となるのだが、結論が出ない。そして、鮮やかな解決を見せるのは決まって給仕人のヘンリーだった。
有識者が答えを出せないのに、給仕人のヘンリーが鮮やかな解決を見せると言うのがウリだが、冷静に見て、ヘンリーの解決は他の六人に比べてそれ程優れているものだろうか ? 元々この形式はA.バークリー「毒入りチョコレート事件」を短編化したものだが、流石にバークリーは結論を曖昧模糊として読者を煙に巻くと言う手法を採っている。同程度の可能性のある七つの案から一つの案を正解として選ぶのは、殆ど作者の恣意であり、書き方次第で何とでもなる。実際、アシモフは本シリーズを執筆中、周囲に、「幾つかの解決の可能性がある状況を知っていたら教えてくれ」と頼んでいたそうである(実話)。
アシモフの稚気は微笑ましいし、E.Q.M.M.への貢献度も高い。その本格好きが「裸の太陽」等にも活きているのだが、アシモフの名誉のためにも、本シリーズは早く打ち切るべきだったと思う。
黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)より
4488167012
No.1:
(3pt)

アシモフの名誉のためにも、本シリーズは早く打ち切るべきだった

SF作家としての名声を確立していたアシモフは本格ミステリのファンでもあり、本シリーズは安楽椅子探偵合戦に挑んだもの。化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の六人が集まった「黒後家蜘蛛の会」。月一回の晩餐時に、興味ある事件について喧々諤々の議論となるのだが、結論が出ない。そして、鮮やかな解決を見せるのは決まって給仕人のヘンリーだった。

有識者が答えを出せないのに、給仕人のヘンリーが鮮やかな解決を見せると言うのがウリだが、冷静に見て、ヘンリーの解決は他の六人に比べてそれ程優れているものだろうか ? 元々この形式はA.バークリー「毒入りチョコレート事件」を短編化したものだが、流石にバークリーは結論を曖昧模糊として読者を煙に巻くと言う手法を採っている。同程度の可能性のある七つの案から一つの案を正解として選ぶのは、殆ど作者の恣意であり、書き方次第で何とでもなる。実際、アシモフは本シリーズを執筆中、周囲に、「幾つかの解決の可能性がある状況を知っていたら教えてくれ」と頼んでいたそうである(実話)。

アシモフの稚気は微笑ましいし、E.Q.M.M.への貢献度も高い。その本格好きが「裸の太陽」等にも活きているのだが、アシモフの名誉のためにも、本シリーズは早く打ち切るべきだったと思う。
黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)Amazon書評・レビュー:黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)より
4488167012

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