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(短編集)
シュークリーム・パニック -Wクリーム-
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シュークリーム・パニック -Wクリーム-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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倉知氏の雑誌掲載の単独短編を集めた2冊シリーズの姉妹編。本作の1作目がシュークリームをモチーフにしていて、シリーズのタイトルの由来となっているであろう作品である。 いずれも日常の謎系の殺人の起こらないミステリーであるが、軽いタッチで本格風味は高いといういつもの倉知氏らしい作品であり、収録されている3編とも標準以上の出来である。 特に最後の作品は倉知氏らしい遊び心溢れた趣向が楽しめる。 | ||||
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連続刊行短編集の2冊め。『生』編の次は『死』編かと身構えたが、幸い致命傷で済んだ。むしろ生の方がビター、こちらWはユーモラスな語り口のものを集めた1冊である。あの、ね、ほらほら、はい、ねえ、でしょう、いやいやいや、死にます死にます、とまくし立てる語りに、パロディもあり、まず滑稽さが約束される。 主に会話が冗長ではあり、好き嫌いは出るだろうけど、ミステリとしてはそれがいい。こっそり紛れ込んでいる必要な手掛かりを、ともすればうざったく感じる会話に交えて読み流させるのも技のうち。 2本目は普通のねこちやんミステリだが、1・3本目は殊にアクが強い。ミステリとしておかしいだろと登場人物が韜晦し出すけども、見事な仕事だと感心はするがどこもおかしくはない。ユーモアミステリなら理屈もナンチャッテでいいだろうという惰弱な風潮の真逆を行くソリッドなもの。ゆるゆるな筆致で脱力オチでありながら、実質はちゃんとゴリゴリの本格ミステリにしてメタミステリしている芸。大満足。 これが倉知淳。実に倉知淳らしい作風の一種だ。本格ミステリ好きなら読むべし。創元のはユーモア味とシリアスミステリ味の分冊だったが、こちらはWが両要素持って来てユーモア本格ミステリだ。 なお、ねこちやんは出て来ても女子高生などいない。表紙に惹かれたら生チョコレートの方をどうぞ。 | ||||
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