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(短編小説)
モルグ街の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
モルグ街の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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つい最近になって江戸川乱歩にのめり込み、少年物も含めて全作品を一気に読破しました。 さて次は・・・となると、やはり乱歩の源流となったポーの作品です。 「モルグ街の殺人」のトリックなどはかつて乱歩氏が少年雑誌にすら書いていましたから、 当時子供だった私にも既にネタバレではありますが、 大人になってちゃんと文学作品として鑑賞したいと思ったのです。 本書は2009年に新潮文庫から出版されたばかりの新訳版で、 薄いけれどもトリックの代表作がちゃんと網羅されています。 収録作品の説明は今更ですので、他の方のレビューにお任せします。 初めて中古品で買ったのですが、全くキズ、汚れが無くて新品同様でした。 すぐに届きましたし、Amazonで買って良かったと商品としても満足でした。 | ||||
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所載の『黄金虫』は暗号解読小説。暗号解読の基礎が載っているのでぜひ一読を。出来れば邦訳もなるべく古いものを書い、原書の英語と付きあわせながら読むのも興味深い。江戸川乱歩が夢中になったのはこの世界だったのと想いを馳せるのもよし。『黄金虫』『壜の中から出た手記』『モルグ街の殺人事件』『マリー・ロジェの怪事件』『盗まれた手紙』以上がエドガー・アラン・ポーの探偵小説の全てである。 | ||||
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新訳ということですが、翻訳の日本語がこなれて無く古くさく感じました。その点、光文社新訳文庫のポー作品とは好対照。ポーの怪奇的作品には多少古くさく感じる翻訳も良いのかもしれないのですが、意味不明の翻訳も散見される。特に「モルグ街の殺人」ではおかしいと感じました。念のために光文社文庫版と比較し、さらに原書にも当たって見ましたが、この新潮文庫版の翻訳では意味がよくわからないで訳しているか、訳す際の日本語の使い方がおかしいとしか思えませんでした。わかりやすい例を一つだけあげると、「網膜の内側に比べ外側では」という訳が出てきます。普通の人には、この日本語で網膜についてのどこのことを言っているはかわからないはずです。訳者が日本語でのわかりにくさを犠牲にしても、直訳を意図されたのならそれは一つの考え方でしょうが。 | ||||
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短編集1がゴシック編で、こちらの短編集2はミステリ編。 デュパンものの「盗まれた手紙」は、大学の授業で、 哲学者ジル・ドゥルーズの「意味の論理学」との関連で名前を聞いたことは ありましたが、実際に読むのは今回が初めてで、なかなか楽しく読めました。 ミステリ編なので推理や暗号読解ものが収められていますが、 どれも個性的でいいです。 おすすめです。 | ||||
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作者は1809年生まれ。 本著作が執筆されたのは、1840年前後。 ミステリーをそれほど多く読んだことがあるわけではありませんが、 全く古さを感じさせず、楽しく読むことができました。 暗号解読小説「黄金虫」やあっと驚く展開が面白い「モルグ街の殺人」 などの6編は心に残る小説となりそうです。 | ||||
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「モルグ街の殺人事件」が発表されたのは1841年、日本では江戸時代「天保の改革」の頃、文学なら滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が書かれた頃であるから、現代感覚からするとまだるっこさと説明過多の印象を受けるが、時代性を汲んで読む必要があるかと思う。 「モルグ街の殺人事件」はあまりに有名で、原作を読む前に犯人を知ってしまうケースもあるかと思うが、たとえ犯人を知っていたとしても素人探偵デュパンが事件を解決するという、その後のシャーロック・ホームズに代表される探偵ものの原点といえる作品で、謎解きや推理の仕方など読んでみて決してつまらないものではない。 今年新訳が出て、載せる作品から「マリー・ロジュエの怪事件」が外された。確かに探偵デュパンが登場するという意味では貴重な作品だと思うが、解説にあるようにごくありふれた犯罪であるわりに長くて込み入り過ぎていて、外されても仕方ないという印象を受けた。原作が古いので訳も古くて格調高いものの方がふさわしいと思う人は、この旧訳本も読むのをお勧めする。 | ||||
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ポー生誕200周年にちなんだ巽孝之の新訳による短編集の第2弾。今回は、有名な探偵、デュパンの出てくる「モルグ街の殺人」などミステリ特集だ。 今でも暗号ミステリとして「黄金虫」は名高いし、どの作品も今読んでも、全く古びていない。ノスタルジックというより、新しささえ感じる。 新訳も読みやすく、いい短編集だった。 | ||||
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桜庭一樹氏もお気に入りだという傑作「おまえが犯人だ」をメジャーな文庫で採り上げたのは巽氏の功績だ。「群衆の人」「ホップフロッグ」も面白い。「マリー・ロジェ殺し」は、端的に失敗作なので、外して正解。 「黄金虫」の訳について。原文では、木の上で見つけた頭蓋骨の左の(left)目を見ろ、と言われた召使のジュピターが、目玉なんか残って(left)いない、と答える洒落があるのだけど、巽氏は訳出していない。 それもひとつの方針だが、後に続く数行が無意味になってしまっているので、訳者あとがきなどで触れておくべきだと思う。 最近の八木、小川、西崎、巽各氏の訳、いずれも過去のものよりずっといい。皆さんで創元社版全集をリニューアルしていただきたいですね。 | ||||
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このところ、新訳がちょっとしたブームのようで、 推理小説の祖、ポーの短編集も、新訳でお目見えです。 本書は、新訳短編集の第2弾で、 「ミステリ編」として、6つの短編が収められています。 1840年代という、今から170年余り前に書かれた作品が、 現代人にも読みやすい訳文で復活しています。 以下、収録の6編に対するコメントです。 【モルグ街の殺人】 あまりに有名な世界初の推理小説。 ここには、3つの世界初が収められています。 世界初の「密室殺人」、世界初の「意外な犯人」、 世界初の「名探偵」です。 ことに探偵役のデュパンは、物語前半、 記述者である「わたし」の考えていることをピタリと当て、 その存在感を大きく示します。 【盗まれた手紙】 デュパンの3作目。 手紙を盗んだ犯人は冒頭で明らかにされ、 もっぱら手紙の在処を探る小説。 心理的盲点を突いた隠し場所に、 傑作の誉れ高い一品となっています。 余談ですが、デュパン2作目の「マリー・ロジェの謎」も、 本書に収録してほしかった・・・。 【群衆の人】 ミステリとはちょっと言えないのではないかと思える作品。 都市とそこに埋没してしまいがちな 人間の存在の不条理な関係を描く。 難解な一編。 【おまえが犯人だ】 ラトルボロ市の名士、バルナバス・シャトルワージーの殺害事件。 犯人は誰か、真相究明が進む中、 意外な形で、犯人を名指す声が−−「おまえが犯人だ」。 【ホップフロッグ】 道化師ホップフロッグの復讐劇を童話的に描く。 「群衆の人」と同様、 ミステリ的要素が感じられず、難解な一編。 【黄金虫】 世界初の暗号解読小説。 名家の生まれだが、不幸にして貧乏になった男、 ウィリアム・ルグランが「わたし」を引き連れて、財宝探しに。 財宝の在処は、海賊の残した暗号文に隠されていたのだった・・・。 | ||||
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本作の収録作品は、 モルグ街の殺人 盗まれた手紙 群衆の人 おまえが犯人だ ホップフロッグ 黄金虫 の六作品となっております。また、新訳によって、ある程度は読み進めやすいものとなっていると思います。 ただ、個人的には収録作品の選択にあまり賛成することができません。ポーの作品として、上記の『モルグ街の殺人』、『盗まれた手紙』、『おまえが犯人だ』、『黄金虫』、この四作品に『マリー・ロージェの謎』を加えた五作品は現在にまで続くミステリの雛型と呼ばれています。 実は、この五作品が一度に収録された文庫本はほとんどなく(以前に新潮社より刊行されたポーの短編集でも『お前が犯人だ』と『黄金虫』が欠如)、今回「ミステリ編」と題されたことから五作品が全て収録されるのを期待していたのですが、御覧のとおり『マリー・ロージェの謎』は収録作品より外されています。その理由は、訳者の解説によると『マリー・ロージェの謎』は「失敗作」ということで、今回の短編集からは外したとのことでしたが、失敗作であるか否かは読み手によって判断されるべきものであり、名探偵の元祖とされる C.オーギュスト・デュパンの活躍を描いた三作品(他は『モルグ街の殺人』と『盗まれた手紙』)の一編をそのような理由で外したことはやはり失敗ではないかと思います。 折角の、ポーのミステリ五作品とこの後に脈々と続いていく名探偵の元祖の活躍に触れる機会を本作は逸してしまったように自分は感じました。 | ||||
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本格黄金時代の巨匠から、このジャンルにのめり込んだ僕にとってポーのこの作品は純粋な 衝撃でしたね。 それは例えるなら、ロックとジャズ両方を漁り飽きた末にルーツのブルースに出逢った時の 様な感動に似てる(余計わかりづらいだけか(笑))。 この世界初の推理小説と謂われる一遍、他の方も書いていらっしゃるが確かに陳腐。良くて シンプルな作品で、後の完成された名作の後追いで読めば拍子抜けしてしまうのも事実では あるが、しかしそれにしてもじっくり観察すればすでに推理小説の骨格と筋肉は完全にでき 上がって、そなえられていると云う厳然たる事実にも気づかされる訳です。 そして、ここに弾力性ある柔らかな皮膚をはじめ、全体の輪郭を付けたのはドイルであり、 多くの追随者の中、最後の表情を最も多彩に付けたのはチェスタトンでしょう。 個人的に推理小説の古典を薦めるなら多くの方同様、後者二人の短編物になりますが、それ でも原初のこの作品を欠いては語れるものも語れません。 興味はあるけど、な〜んとなくまだ未読とゆう方、是非是非ご一読を! | ||||
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全編に渡って、どこか妖しい雰囲気が漂っている短編集です。表題作も面白いですが、私が特にオススメするのは「赤死病の仮面」です。何度か映画化もされたこの作品、ポーの表現力により、色鮮やかで美しい悪夢のような光景が目に焼き付くようです。本全体では、字が大きめなので読みやすく、挿絵も想像をかきたててくれます。 | ||||
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言わずと知れた、世界で最初のミステリーとして名高い表題作ですが、こんなオチだったんですね、最初から。キャラも思いっきり古典的、あるいは現在のメフィストあたりの本格ミステリの探偵の原点であるような超人的な振る舞いを見せていて楽しめた。 | ||||
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最初はつまらなかったんですが、最後の方はすごヵったです。 読む本がない人にはおすすめです | ||||
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「モルグ街の殺人事件」は、あらゆる推理小説の源流です。探偵役とその助手、密室、論理的な帰結、などなど。今の推理小説からすると、謎が陳腐に思えるかも知れませんが、これが世界最初の推理小説であることと、謎の質より分析・推理の魅力を描いている点に注目すべきです。また同時収録の「落とし穴と振り子」は、推理小説ではないですが、宗教裁判で死刑判決を受けた男の、独房を舞台にした戦慄の体験を、芸術的な文章、明晰な描写、独自の雰囲気とストーリーで描き、ポーの才能の凄さを堪能出来ます。また翻訳も非常に良いと思います。同じ出版社から出ている「黒猫・黄金虫」もお勧め。 | ||||
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エドガー・ポーはイギリスを代表する怪奇小説家で、 この本の中の「モルグ街の殺人」は、 世界で初めての本格的な推理小説として、 文学史の上で名高い作品です。 「モルグ街の殺人」は、ある建物でおこった密室殺人のなぞに、 探偵のデュパンがいどむというお話で、 密室殺人のなぞは、予想もしない意外な展開によってとかれ、 事件はみごとに解決します。 怪奇小説が苦手な方も、推理小説がお好きなら、 ぜひ一読してみてください。 | ||||
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表題作の『モルグ街~』、とってもゾクゾクしました。 ラストの謎解明に至るまでが、もう!最高!! 犯人やトリックが(いま読むと)陳腐なのには目をつぶります。 なぜならそれを補って余るほど面白いから。 二番目に収められている短編『落穴と振子』も秀作。 描写が細かすぎてよく分からないけど、これも大目にみます。 だってこんなにスリリングな作品…他に読んだこと無いよ! この二つ以外の三つの短編は「?」って感じでしたが、 まあ、それもよしとします。 うーん。エドガー・アラン・ポー恐るべし。 文句なしに星五つ、贈呈します。 | ||||
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すべてのミステリーの原点となった作品。これからミステリーを書こうという人には避けられない作品でもある。この作品を読めば、トリックとは物語の中の人によって演出されるものだと納得できる。登場人物たちの苦悩が怪事件を生み出してるのだ。 | ||||
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