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(短編小説)
モルグ街の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
モルグ街の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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The Gold Bug・・・和訳名「黄金虫」は、「暗号解読物」の元祖であり、 また最高傑作のひとつと評し得る。日本の読者には、乱歩の「二銭銅貨」 を彷彿とさせる作品でもある。 作品の印象は、極めて現代的であり、今日の作品として読んでも全く違和感 がない。ポー作品の代表とも評し得よう。 | ||||
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コナンくんが大好きな6歳の息子にプレゼントしました。あっという間に読破し、「面白かった〜!」とのこと。買ってよかったです。 | ||||
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ためになります。事実をヒントにあらゆる方向から物事を考えていくことで、倫理力、洞察力や本質を理解するためのヒントになるなと感じました。 | ||||
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他の方も書かれていますが、「モルグ街の殺人」の訳が劣悪です。難解な単語の駆使は気になりませんでしたが、現場の状況説明の場面の訳が意味不明で、「なんとなくこんな感じな話だろう」くらいにしか想像できません。 重要な鍵を握る窓の謎についてもよくわからず、ウィキペディアを読んでようやく納得しました。 とはいえ、それ以外の短編の訳は問題ありません。 | ||||
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・サノーさん一言コメント 「時代を超えて読み継がれる、全てのミステリーの出発点。あまりにも意外な犯人が、文学の新しいジャンルを切り拓いた」 【サノーさんおすすめ度★★★★★+★】 ・ウノーさん一言コメント 「架空の街で起きた凄惨な事件が、この世界にミステリー小説という新しい娯楽をもたらしました。200年前の大作家が描く、奇妙な世界をさまよいます」 【ウノーさんおすすめ度★★★★★+★】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 サノーさん(以下サ):諸説あるが、全てのミステリー小説は、この作品が出発点だったと言われている。 ウノーさん(以下ウ):密室でおきた凄惨な殺人事件、警察では手に負えない「トリック」に、颯爽と立ち向かう「卓越した観察力と分析力をもった探偵役」と語り部である「助手役」、ミステリーにおける設定やテクニックは、この作品以前には存在しません。。 サ:日本のミステリー代表、江戸川乱歩は、エドガー・アラン・ポーをオマージュしてつけたペンネームだ。多くの人に多大なる衝撃を与え、文学の歴史を変えてしまった一冊であるともいえる。 ウ:もちろん、ストーリー、登場人物、描写、トリックも、色褪せることなく、いまでも充分に楽しめます。 サ:だが、それには、この作品の舞台となる「19世紀のパリ」について、知識を仕入れておく必要がある。 ウ:世界の各地からあらゆるものが流入し、混沌と冒険が渦を巻いていた「最先端の都市」だったことを知っておくと、この作品で描かれた風景や台詞への理解が、一気に深まります。 サ:しかも、それは「アメリカ人」のイメージから、出た「パリという異世界」であることを押さえておく必要がある。 ウ:だから、幻想的で、猟奇的な「エドガー・アラン・ポーのパリ」という空間が、小説のうえで成立し、魅力的なわけです。 サ:そしてその事前情報は「あまりにも意外な犯人」を理解するうえでの、鍵となる。 ウ:これほど、突飛なのに、理論的に破たんしていない。これが「元祖にして最強」のミステリー小説といわれる理由です。 サ:この空想の事件、空想の空間において、デュパンの推理だけが、現実とつながっている。 ウ:分析と推理、なぜ、そのトリックが成立しているのかを、読者が自由に考え発想する。その「読書の新しい楽しみ方」を「新しいジャンル」として確立させたのですから、歴史的な偉業だったと言えます。 サ:ただ、その偉業により、このあとの無数の人々の時間が「ミステリー小説を楽しむ」という行為に費やされることになったがな? ウ:それによって新しい「幸福」を手に入れたのだから、それはそれでよかったんだと思います。 【了】 | ||||
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本を読まない弟に読ませるために買いました。どの話も読んでおくべき名作です! | ||||
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今となっては新潮文庫から新訳が出て、本書の内容は無料でKindleで読めるようです。やや古臭い日本語ですが、Kindleの本書で良いと思うので、Poeをぜひ楽しんでください。 本文庫には、名探偵Dupinの三部作を含む、次の5作品が掲載されています。 モルグ街の殺人事件 落穴と振子 マリー・ロジェエの怪事件 早すぎる埋葬 盗まれた手紙 マリー・ロジェエは、現在の新潮文庫新訳にはありません。佐々木直次郎訳を読んでください。説明が長くてシンドイ作品ですが、ニューヨークでおこった実際の殺人事件について新聞報道がなされていることについて、その情報だけを頼りに、各紙の報道や論点がおかしいことを批判しつつ、真犯人を主張している、半ばジャーナリズム作品であり、確固たる捜査に基づいていない分だけ、パリのマリー・ロジェエの事件という小説になぞらえ、本件はフィクションだ、と明言している作品です。長い説明は、作品の背景を反映しており、状況を斟酌すると、失敗作ではないと理解できると思います。 推理小説の先駆けです。「埋葬」は、江戸川乱歩が「お勢登場」の原案としたと予想しています。 | ||||
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推理小説を読んでいると何度かモルグ街の殺人というタイトルを見た人は多いでしょう そう、モルグ街の殺人は史上初の推理小説なのです。モルグ街の殺人ではデュパンという探偵が活躍します そしてデュパンが出る他の2作品「マリイロオジェの秘密」「盗難書類」もこの本に纏められています。 このデュパンは現代の探偵小説に出る探偵と人格、行動など共通点が多く感じられました。デュパンが現代までの探偵象を作ったのではないでしょうか 本書あとがきによればモルグ街は現実派推理小説、ロオジェの秘密は科学的推理小説、盗難書類は心理分析派推理小説とされいずれもポオによってその原則が確立されたらしいです 今の推理小説に慣れヴァン・ダインの二十則やノックスの十戒が頭にあると楽しめないところもあるでしょう しかしポオの作品から推理小説がはじまりそれらに影響された人が上記の推理小説のお約束を作ったと思うと感慨深いです 中盤からは1作品20ページほどの作品ばかりなので時間が多く撮れない時にでも楽しめます 文章については昔の作品の翻訳物なのでその時代の生活背景がわからなかったり、読みづらい所はあります | ||||
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なかなか読めない短編が入っていて楽しみに毎日一つづつ読んでいます。本はちょっと折れ目がありましたが古い本なので仕方ないかな。 | ||||
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探偵・推理小説の原点にしてすべての要素が詰まった唯一無二の本。 デュパンものだが、強姦殺人という題材のため、少年向けの傑作集などでは外れることが多い「マリイ・ロオジェの秘密」 全作品の中でも1、2を争う(と、思う)狂気の「アモンティラアドの樽」 下は底なし(に見える)穴ぐら、上からは振り子のように襲い掛かるギロチンの歯。異端の罪で捕らえられた男の、逃げ場のない牢屋での極限状態を描いた「穽と振子」 精神病院を舞台にした「タア博士とフェザア教授の治療法」など、160年以上経った今でも全く色褪せないのだから、まさに天賦の才である。 | ||||
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有名どころのミステリーですね。昔のミステリー作家物を読み漁る日々です。 | ||||
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ポーの特集をTVでやっていたので あらためて読み返してみたくなり購入しました 新潮文庫は 字が大きめで 老眼の私でも読みやすかったです | ||||
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本書を読もうと思ったきっかけは、本年(2012年)10月公開の映画「推理作家ポー最期の5日間」を観るための、事前準備としてでした。 この映画、ポーのミステリ小説の模倣犯を描いているとのことですが、有名でない作品も取り上げられています。 本書は、そうした作品が収録されているということで、選んでみました。 有名どころの作品は、以前に「モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集〈2〉ミステリ編 (新潮文庫)」でレビューしたので、今回は映画で取り上げられている有名でない作品のコメントを記載します。 【マリイ・ロオジェの秘密】 −−と、言いつつ、これは、有名な作品。 ただ、自分が読み落としていただけ。 「モルグ街の殺人」に続き、名探偵デュパンが活躍する第2弾なのですが、特徴は、「現実に起きた事件」の推理という点。 推理的展開は、「モルグ街の殺人」の方が優れているが、「法医学的知見」に基づく推理を取り上げているところに、注目。 従来から「科学的推理小説」と呼ばれていた、と巻末解説の記述にあります。 【アモンティラアドの樽】 題名の単語は、酒の名前で、作品世界内では、貴重な酒らしい。 この酒の在処を巡っての奇妙奇天烈な物語。 映画では、どのように使われているのだろう? 【穽(あなぐら)と振子】 振子の形状をした凶器−−これは、「映像」向きだ。 ただ、物語としては、ホラーと幻想小説の中間といったところでしょうか。 映画と関係ないけど、オススメをひとつ… 【純正科学の一として考察したる詐欺】 様々な詐欺の手口が出てきます。 なるほど、と思えるものが多々あり。 興味深かったのは、落語「壺算」と同じ発想の手口があったことでした。 −−上記のほか10編が収録されていますが、正直なところ、その10編に含まれていた「モルグ街の殺人」「黄金虫」「盗難書類」「お前が犯人だ」「黒猫」が、やはり傑作だと再認識。 何度読んでも素晴らしい作品たちです。 | ||||
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つい最近になって江戸川乱歩にのめり込み、少年物も含めて全作品を一気に読破しました。 さて次は・・・となると、やはり乱歩の源流となったポーの作品です。 「モルグ街の殺人」のトリックなどはかつて乱歩氏が少年雑誌にすら書いていましたから、 当時子供だった私にも既にネタバレではありますが、 大人になってちゃんと文学作品として鑑賞したいと思ったのです。 本書は2009年に新潮文庫から出版されたばかりの新訳版で、 薄いけれどもトリックの代表作がちゃんと網羅されています。 収録作品の説明は今更ですので、他の方のレビューにお任せします。 初めて中古品で買ったのですが、全くキズ、汚れが無くて新品同様でした。 すぐに届きましたし、Amazonで買って良かったと商品としても満足でした。 | ||||
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所載の『黄金虫』は暗号解読小説。暗号解読の基礎が載っているのでぜひ一読を。出来れば邦訳もなるべく古いものを書い、原書の英語と付きあわせながら読むのも興味深い。江戸川乱歩が夢中になったのはこの世界だったのと想いを馳せるのもよし。『黄金虫』『壜の中から出た手記』『モルグ街の殺人事件』『マリー・ロジェの怪事件』『盗まれた手紙』以上がエドガー・アラン・ポーの探偵小説の全てである。 | ||||
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短編集1がゴシック編で、こちらの短編集2はミステリ編。 デュパンものの「盗まれた手紙」は、大学の授業で、 哲学者ジル・ドゥルーズの「意味の論理学」との関連で名前を聞いたことは ありましたが、実際に読むのは今回が初めてで、なかなか楽しく読めました。 ミステリ編なので推理や暗号読解ものが収められていますが、 どれも個性的でいいです。 おすすめです。 | ||||
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作者は1809年生まれ。 本著作が執筆されたのは、1840年前後。 ミステリーをそれほど多く読んだことがあるわけではありませんが、 全く古さを感じさせず、楽しく読むことができました。 暗号解読小説「黄金虫」やあっと驚く展開が面白い「モルグ街の殺人」 などの6編は心に残る小説となりそうです。 | ||||
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「モルグ街の殺人事件」が発表されたのは1841年、日本では江戸時代「天保の改革」の頃、文学なら滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が書かれた頃であるから、現代感覚からするとまだるっこさと説明過多の印象を受けるが、時代性を汲んで読む必要があるかと思う。 「モルグ街の殺人事件」はあまりに有名で、原作を読む前に犯人を知ってしまうケースもあるかと思うが、たとえ犯人を知っていたとしても素人探偵デュパンが事件を解決するという、その後のシャーロック・ホームズに代表される探偵ものの原点といえる作品で、謎解きや推理の仕方など読んでみて決してつまらないものではない。 今年新訳が出て、載せる作品から「マリー・ロジュエの怪事件」が外された。確かに探偵デュパンが登場するという意味では貴重な作品だと思うが、解説にあるようにごくありふれた犯罪であるわりに長くて込み入り過ぎていて、外されても仕方ないという印象を受けた。原作が古いので訳も古くて格調高いものの方がふさわしいと思う人は、この旧訳本も読むのをお勧めする。 | ||||
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ポー生誕200周年にちなんだ巽孝之の新訳による短編集の第2弾。今回は、有名な探偵、デュパンの出てくる「モルグ街の殺人」などミステリ特集だ。 今でも暗号ミステリとして「黄金虫」は名高いし、どの作品も今読んでも、全く古びていない。ノスタルジックというより、新しささえ感じる。 新訳も読みやすく、いい短編集だった。 | ||||
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桜庭一樹氏もお気に入りだという傑作「おまえが犯人だ」をメジャーな文庫で採り上げたのは巽氏の功績だ。「群衆の人」「ホップフロッグ」も面白い。「マリー・ロジェ殺し」は、端的に失敗作なので、外して正解。 「黄金虫」の訳について。原文では、木の上で見つけた頭蓋骨の左の(left)目を見ろ、と言われた召使のジュピターが、目玉なんか残って(left)いない、と答える洒落があるのだけど、巽氏は訳出していない。 それもひとつの方針だが、後に続く数行が無意味になってしまっているので、訳者あとがきなどで触れておくべきだと思う。 最近の八木、小川、西崎、巽各氏の訳、いずれも過去のものよりずっといい。皆さんで創元社版全集をリニューアルしていただきたいですね。 | ||||
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