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バスカヴィル家の犬
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【この小説が収録されている参考書籍】
バスカヴィル家の犬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 61~80 4/5ページ
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もし、あなたがシャーロック・ホームズを初めて読まれるならば、出版順に読まれることをお勧めする 先ず、最初は「緋色の研究」と「四つの署名」は読んで欲しい。ついで短編集の「シャーロック。ホームズの冒険」、「シャーロック・ホームズの想い出」、長編「パスカヴィル家の犬」、「シャーロック・ホームズの帰還」、長編「恐怖の谷」、「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」、そして、最後に「シャーロックホームズの事件簿」を読み終えると完全読破したことになる。但し新潮文庫版では、短編集の都合で先の作品から落とされた物を集めて「シャーロック・ホームズの叡智」なる表題で出版されているので、他の出版社の作品を選ぶ方が良いとおもう。 | ||||
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シャーロック・ホームズの決定版全集として、刊行時に買い進めていたものの、すぐに品切れとなってしまい、「バスカヴィル家の犬」など数冊は購入できず、痛恨の思いをしていましたが、本年、ようやく増刷され、購入できるようになったことは、喜びに堪えません。初版本のイラスト全点が収録されていること、詳細な注釈がほどこされていること、読み応えのある解説が付されていること、そして何より日本を代表するシャーロッキアンで、数々のホームズ本の著作もある小林司、東山あかね夫妻の手による素晴らしい訳文が魅力です。他社のホームズ翻訳本を愛読されている方にも、初めて読むような新鮮さと、面白さが味わえると思います。私は、とりあえず、この全集版があれば、一生は満足できそうです。 | ||||
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ホームズはどれでも面白い。特にこの作品が飛び切りいいわけではない。すべていい作品である。この作品を原書で読んで内容の解釈の確認に使った。さすがに延原謙さんはいい翻訳家である。 | ||||
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バスカヴィル家の犬は、ストランド・マガジンに1901年8月号〜1902年4月号に連載された長編第3作で、他の長編と違い唯一第1部、第2部の形式をとっていません。また、長短篇を合わせたホームズ・シリーズの中でも1,2を争う傑作だと思います。ドイルは、ホームズをライヘンバッハの滝に沈め抹殺しようとしたのですが、この作品は、最後の事件以前の事件(ホームズが健在)という想定で書かれています。 本作は、フレッチャー・ロビンスンのダートムア地方に伝わる不気味な魔犬伝説にヒントを得て創作されました。物語はチャールズ・バスカヴィル卿の主治医モーティマーの依頼で、珍しくワトソンがホームズの変わりに現地調査に赴きます。バスカヴィル家の執事バリモア、脱獄囚のセルデン、当地に住む博物学者のステープルトン、そして、その美貌の妹ベリルが主な登場人物です。何といっても素晴らしいのは、ロビンスンの話にヒントを得た物語の舞台の霧深き荒涼とした沼沢地の描写、この背景があるからこそ魔犬の存在がぐっと引き立ってくるのです。 問題は新訳です。私は新潮文庫の延原謙の翻訳で総てのホームズ・シリーズを読みました(最も翻訳権の関係で、当時全作品は新潮文庫でしか読めなかったんですけど)。新訳が必要になるのは、訳文に間違いが多い、訳文が古過ぎて、現在の時流にあっていない 等が考えられますが、今回は後者の理由が主なのかな?しかし、この作品が発表されたのは、1901年、1902年です。日本では、金色夜叉(1897年)、高野聖(1900年)、武蔵野(1898年)、我輩は猫である(1906年)、不如帰(1889年)、高野聖、不如帰 読まれたことあります?相当難儀されると思います。バスカヴィル家の犬はこれと同じ時代に書かれているのです。確かに読みやすいに越したことはありませんが・・・別に深町さんの訳を批判しているわけではありません。あまりに現代的な訳も考え物です。 また、本作は、ヴィジュアル面から何度も映像化されています。これは小山正さんが詳しく述べられています。私はこの中ではソ連版のもの(私もレヴューしています。魔犬が少ししょぼかったですが!)がおもしろいと思いました。 | ||||
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デヴォン州の荒れ地を望むバスカヴィル館の当主サー・チャールズが変死します。外傷はないものの顔は苦痛にゆがみ、遺体のそばに犬の足跡が... 実は、この館には忌まわしい言い伝えがありました。先祖の一人が村娘を誘拐、逃げ出した娘に猟犬を放ったところ、娘は恐怖のあまり死に、当の先祖は巨大な黒犬に食い殺されたというのです。そのたたりのせいか、歴代の当主は変死する者が多かった。ホームズとワトスンのコンビは、当主の怪死の真相と魔犬伝説の解明に乗り出します。 英語の勉強のため、ドイルの原作にチャレンジしたこともありましたが、よい翻訳さえあれば、母国語で読むにこしたことはない。本書は待望の新訳です。怪奇、幻想に富んだドイルの傑作長編が、読みやすい深町新訳で楽しめるのはうれしいかぎりです。 | ||||
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ホームズものの訳本は数限りなく世に出ており、玉石混交といった状態です。 私もいろいろな翻訳者の作品を読みましたが、古雅で典雅な延原訳が一番だと思います。特にバスカヴィル家に残る古文書の訳は秀逸。古くからの日本語の知識も十二分にないと、あのようには訳せないでしょう。ただ、あのような文体は「現代では通じない」というような理由で改訂の際に大幅に変えられてしまい、元の雰囲気が消え去ってしまうことも少なくありません。(岩波の水滸伝も然り) この改訂版を読んで面白いと感じた方は、図書館や古本屋で改訂前のものを手にとってみることをお勧めします。 | ||||
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有名なコナン・ドイルの長編「バスカヴィル家の犬」について、物語のあらすじを説明するのは、他の方々の楽しいレビューにおまかせいたします。 この推理小説を初めて読んだのは10代の頃ですが、そのときは激しい雨の降る夜でしたので、物語の不気味な陰惨さと、そのなかでのシャーロック・ホームズやワトスン博士のいきいきとした活躍を、よりスリリングに深く楽しめたという記憶があります。 ドイルの名作「バスカヴィル家の犬」をお読みになるときは、雨が降っていたり霧が出ていたりする夜がお勧めです。 | ||||
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この作品は本来、ホームズ物でなく別の物語として書かれていたそうです。 ドイルも「最後の事件」でホームズを殺してしまい、ホームズを使う事は 当初考えもしなかったようですが、やはり優れた主人公を使いたくなって ホームズ生前の話だったという事にして発表しました。 それだけに他のホームズ物と違う怪奇趣味をベースにしていて趣向が変わっている ため面白いです。たぶん人気の理由もその辺りにあると思います。 ただホームズが優れすぎている為に謎の解明を遅らせる必要が生じ、 途中でずっとホームズが姿を消してワトソンがミスリードされるわけですが ここを楽しめるかどうかで評価も変わってくると思います。 漆黒の闇の中、それも霧の中では犬は遠くから獲物を捕捉できないと 動物学者の人が指摘していた事もありますが、「まだらの紐」の毒蛇が 牛乳で飼い慣らせるのと同じで、時代背景とユーモアで許容範囲です。 「這う人」ほど突飛でもないし、沼地の冒険もいい味出しています。 長編では隋一の傑作です。 | ||||
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新訳ということで、15年ぶりに読み返してみました。 暇つぶしのつもりが、思いがけずわくわくしちゃいました。 随所に見せ場をつくりながら、中だるみせずに最後まで読ませます。 ダートムアの雰囲気のせいもあり、長編のなかでは一番のめりこめるかな。 他の作品にもまして、ホームズとワトスンの掛け合いがイイですね〜。 これ以上の名コンビが思いつかない…。 百年以上むかしの大衆の読み物が、いまでも愛されているのも納得です。 それと、島田荘司氏の巻末エッセイが興味深かったです。 えー、そうだったの?と意外でした。 | ||||
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私は、ショーロックホームズの中でこの本が一番好きです。DVDも持ってます。読みやすくていいです。 | ||||
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私は、ショーロックホームズの中でこの本が一番好きです。DVDも持ってます。読みやすくていいです。 | ||||
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シャーロックホームズシリーズの傑作。 シリーズで最も好きな作品である。 相変わらずの鋭い観察力と見事な推理で快刀乱麻の活躍のホームズ そして狂言回しのような役割と言われつつも本当はかなりの切れ者のワトソン、 今回彼らが挑むのはのろわれた一家、巨額の財産を相続した青年に迫る魔の手、 犯人が誰であるかよりもそこに行き着くまでの経過とホームズとワトソンの会話が妙な一作。 | ||||
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houndとは、猟犬のことらしい。 ということは、標題は「バスカヴィルの猟犬」 ということになる。 内容を見ると、バスカヴィル家にまつわる猟犬のことらしいので、 「バスカヴィル家の猟犬」が題としてはよいのだろう。 探偵ものの文庫は、3年に1度くらい、電車で読み返します。 今回は4度めです。 半分読んでも、なおかつ、筋を思い出しませんでした。 半分過ぎてから、ホームズがでてきたところで、はっと筋全体を思い出しました。 読むたびに感想が変わるのは、時代と自分の境遇の変化からかもしれません。 どんでん返しが何度もあるわけではないので、探偵ものとしては、面白い方だと思います。 | ||||
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デヴォンシャーの名家バスカヴィル家の当主、チャールズ卿が怪死を遂げた。 ベーカー街を訪れた風変わりな医師モーティマーの依頼によって、チャールズ卿の死に関する調査とバスカヴィル家の新たな当主となった若きヘンリー卿の護衛のため、多忙のホームズに代わり依頼人と共にデヴォンシャーへと向かうワトスン。彼を待ち受けていたのは独特の雰囲気に包まれた沼沢地帯と、そこに暮らすいずれも一癖ある隣人たち、そして今なおその地の人々の胸の奥に現実の恐怖として生き続ける、バスカヴィルにまつわる呪われた魔犬の伝説だった― ホームズの助けを得られない重圧の中、自らに課せられた使命を果たすべく勇躍するワトスンだが、バスカヴィル邸を取り巻く陰謀は徐々に、しかし確実にヘンリー卿への包囲を狭め、ひとつの謎はまた新たな謎を呼び込み、状況は次第に複雑さを増して行く。 果たしてチャールズ卿の死の真相とは?沼沢地の霧の中から炎を伴って追い迫る魔犬は、伝説に脅える人々の心が生み出した幻影に過ぎないのか。そして、ヘンリー卿とワトスンの周囲に暗躍する謎の人物の正体は…? 呪われた歴史と因縁に彩られたバスカヴィルの館を舞台に繰り広げられる長編ホームズ中最大の一編。 不気味ながらも郷愁をそそる、巨匠ドイルの手による百年前の霧深き西部イングランドの叙景と共に、今や知らぬ者もない古典の有名人であるシャーロック・ホームズとその相棒ワトスン、彼ら二人の活躍を楽しまれてみてはいかがでしょうか。 | ||||
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ホームズものはイギリスの国民文学であるという視点を教えてもらっていたばかりだったので、改めてそうした目で読んでみましたが、当時のロンドンでの生活の様子が、これほど活き活きと、しかも魅力的に描かれている作品というのは、やっぱりないんだろうな、と思いました。当時すでに独身の男が孤独ながらも、自分の好きなことをやりながら、自分のスタイルを貫いて生きていくということがロンドンでは可能だったんだな、と。 『一六世紀世紀文化革命 1』山本義隆では、外科医が内科医から奴隷のように扱われていたというか、床屋さんのアルバイトというか、内科医の手下みたいな職人として見られていたという指摘に驚いたのですが、『バスカヴィル家の犬』でも、ホームズに事件を依頼しにきたモーティマー医師が《「ドクターはよしてください。ミスターで十分です。一介の王立外科医会会員というだのことなんですから」》(pp.19-20)と謙遜するあたりは、「おお!19世紀末から20世紀に入ってからも、まだそんな感じが残っていたのか!」と驚きました。しかも、訳注で《怪我の治療やかんたんな手術を業務の中心とする外科医は、患者の診断と薬を処方する内科医よりも低い位置に見られていた》(p.316)と書いているのはさすがですね。ストーリーが熱狂的なホームズファンとの事実上の共作だったということも解説で初めて知りました。 | ||||
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ホームズものはイギリスの国民文学であるという視点を教えてもらっていたばかりだったので、改めてそうした目で読んでみましたが、当時のロンドンでの生活の様子が、これほど活き活きと、しかも魅力的に描かれている作品というのは、やっぱりないんだろうな、と思いました。当時すでに独身の男が孤独ながらも、自分の好きなことをやりながら、自分のスタイルを貫いて生きていくということがロンドンでは可能だったんだな、と。 『一六世紀世紀文化革命 1』山本義隆では、外科医が内科医から奴隷のように扱われていたというか、床屋さんのアルバイトというか、内科医の手下みたいな職人として見られていたという指摘に驚いたのですが、『バスカヴィル家の犬』でも、ホームズに事件を依頼しにきたモーティマー医師が《「ドクターはよしてください。ミスターで十分です。一介の王立外科医会会員というだのことなんですから」》(pp.19-20)と謙遜するあたりは、「おお!19世紀末から20世紀に入ってからも、まだそんな感じが残っていたのか!」と驚きました。しかも、訳注で《怪我の治療やかんたんな手術を業務の中心とする外科医は、患者の診断と薬を処方する内科医よりも低い位置に見られていた》(p.316)と書いているのはさすがですね。ストーリーが熱狂的なホームズファンとの事実上の共作だったということも解説で初めて知りました。 | ||||
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ホームズの活躍する長編第3作目。 呪われた一族の血を受け継ぐチャールズ・バスカヴィル卿が悲惨な死を遂げた現場には巨大な犬の足跡が残されていた。そして、相続人であるヘンリー卿の身辺にも怪事件が続発し、シャーロック・ホームズが解決に乗り出すというお話です。 ホームズ自身の出番は少なく、その代わりにワトスン先生が調査や冒険に大活躍しています。 推理小説としての拙さを冒険小説風味で水増しさせているのがドイルの長編の欠点ですが、本作の場合にはダートムアという土地で個々のエピソードが結びついており欠点を緩和しています。 伝奇小説の雰囲気を持っていると言われることもあるように、描きたい物語(奇怪な犬の伝説)というものがまずあって、その枠の中で物語が進行していくので不自然な感じがしないのかもしれません。 舞台となったダートムアはドイルの印象によほど強く残ったらしく、情景描写に力を注いでいるのも特徴です。 | ||||
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ホームズの活躍する長編第3作目。 呪われた一族の血を受け継ぐチャールズ・バスカヴィル卿が悲惨な死を遂げた現場には巨大な犬の足跡が残されていた。そして、相続人であるヘンリー卿の身辺にも怪事件が続発し、シャーロック・ホームズが解決に乗り出すというお話です。 ホームズ自身の出番は少なく、その代わりにワトスン先生が調査や冒険に大活躍しています。 推理小説としての拙さを冒険小説風味で水増しさせているのがドイルの長編の欠点ですが、本作の場合にはダートムアという土地で個々のエピソードが結びついており欠点を緩和しています。 伝奇小説の雰囲気を持っていると言われることもあるように、描きたい物語(奇怪な犬の伝説)というものがまずあって、その枠の中で物語が進行していくので不自然な感じがしないのかもしれません。 舞台となったダートムアはドイルの印象によほど強く残ったらしく、情景描写に力を注いでいるのも特徴です。 | ||||
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巨大な犬の忍び寄る恐怖と殺人事件の恐怖を組み合わせて書かれているので本当にドキドキしながら読めます。ホームズの鋭い目が一段と発揮されています。しかもワトソンにステキな出会いも!! | ||||
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オックスフォード大学出版局が1993年に刊行した全集の日本語版はホームズ・マニアや読書マニアの待ちに待った本だ。 21世紀の情報氾濫時代の日本人でホームズにうつつを抜かす人々は数少ないと思うだろうが、ホームズ・マニアこそ真の探偵小説ファンであり、読書の深読みの楽しさを知っている人たちなんですぞ。 私もその端くれだが、1997年から足掛け6年でやっと完結。感無量だ。分厚さも値段も超弩級だが、注釈の面白さは読書の醍醐味を味あわせてくれることは間違いない。 小林、東山夫妻と高田さんたち翻訳家にはご苦労様と言いたい。 | ||||
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