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バスカヴィル家の犬
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【この小説が収録されている参考書籍】
バスカヴィル家の犬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全96件 21~40 2/5ページ
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以下ネタバレになります 序盤でワトソンが単独行動で恐ろしい惨劇の渦中にあるムーアやバスカヴィル邸へ潜入します。 そこの雰囲気がとても陰気且つ不気味で「あぁ、ワトスン帰りたいだろうなぁ…。」と思わせてくれるのでとても没入感を持って読ませてくれます。 そしてようやく相棒と合流出来た時の安堵感たるや…。って感じでとにかくのめり込む様に読み切っちゃいました。 個人的にステープルトンとかいうDV屑男はちゃんと法の裁きを受けて欲しかったです。 | ||||
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シャーロック・ホームズの中でおすすめの作品。 ただ、言い回しが不思議なところが何ヵ所かある。 | ||||
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ホームズモノは各社から出ているが個人的にはこの光文社版を推したい。 シドニーパジェットの挿絵も素晴らしく、日暮氏の翻訳も好印象。 ★一つマイナスなのは巻末の島田荘司氏による解説が非常に残念な印象だった点。 彼は以前ホームズモノを否定するかの様なコメントをしていた様だが何故か その島田氏へ解説依頼がいったようで、その内容は作品の「アラさがし」に 終始したものとなっているのは後味の悪いものとなっている。 完全に人選ミスと言える。 | ||||
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英国の自然と情景描写に心を馳せながら、地を這う冷たい空気のような妖しい雰囲気に包まれる感覚がとても魅力的な長編でした。迫りくる謎と怪異に登場人物とともにドキドキハラハラしながら楽しめますよ。 | ||||
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内容は言わずもがな。 現代語訳で、連載当時に使用されていたシドニー・バジェットの挿絵がしっかり入っているところが嬉しいところです。 やはりシャーロック・ホームズシリーズはこの挿絵があってこそでしょう。 内容とともに興味を持ったのが巻末の解説。 訳者:日暮雅通の解説では連載当時、1901年頃の本連載の人気ぶりに触れており、連載当時からシャーロックホームズシリーズが如何に人気を博していたかをうかがい知ることができます。 また、作家:島田荘司の寄稿も巻末に掲載されており、こちらには「バスカヴィル家の犬」発刊に至るまでの経緯や、その頃のコナン・ドイルの状況などについて書かれています。 バートラム・フレッチャー・ロビンソンとの関係や、発刊に至った理由など、本章読後も楽しむことができました。 寄稿を読むと、「バスカヴィル家の犬」は上記ロビンソンとコナンドイルの共著となるのでは?と感じられます。 しかし改めて表紙を見ると、本巻の作者は「アーサー・コナン・ドイル」のみ記載。 ここはロビンソンの名前も掲載し、マニアをニヤリとさせて欲しかったところですね。 | ||||
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スヌーピーのコミックに「バスカヴィル家の犬」って登場したことがきっかけで購入しました。 読みごたえありました。 | ||||
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奇妙な小さな謎が最後に全て回収されます。 ホームズらしい作戦でした。 | ||||
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中学生の時、学校の課題図書として購入して読み、その後、新潮文庫のものも読みました。新潮文庫はホームズシリーズを全て読みました。その中でも「バスカヴィル家の犬」が最も好きで、学生時代には英語版も読みました。角川文庫でホームズ物の新約が出ていたので、「緋色の研究」からまた読んでみました。まだ「事件簿」は出ていないようなのですが、昔読んだイメージがさらにグレードアップされたように感じました。その中でも、やはりこの作品は一番好きです。 | ||||
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注文した翌日には本が送られてくるAmazonさんには毎度、感謝しかありません。ありがとうございます。 なにしろコロナ禍では読書が最大の楽しみなもんで (^ ^;)。今回は「バスカヴィル家の犬」を角川文庫と創元推理文庫の2冊同時に買って、双方比較しながら読みました。読書の楽しみここに極まれりです。 ちなみに21世紀に入ってから出た新訳には以下の4つがあります。 ・日暮雅通訳 (光文社文庫 2007年) ・深町眞理子訳 (創元推理文庫 2013年) ・駒月雅子訳 (角川文庫 2014年) ・小林司/東山あかね共訳 (河出文庫 2014年) このうち若い人に最も人気の高い翻訳は、上記の訳者のなかでいちばん若い駒月雅子訳 (角川文庫) だと思います。なにしろ駒月氏は深町眞理子氏とは親子以上に年が離れているので訳文がすごく現代風に洗練さているし、訳文の中に他の翻訳では巻末や章末の注釈に記されている説明まで簡略化して織り込んでいるという親切さ。 一例をあげれば、 ・握りはこぶ状にふくれており、東アジアにあるペナン島原産の椰子の木から作られた "ペナン・ローヤー" だと分かる。(駒月訳・角川文庫) ・握りの部分が丸いこぶのようになった、がっしりした造りの品で、一般に "ペナン・ロイヤー" (1)と呼びならわされているものだ。(深町訳・創元推理文庫) →深町訳では章末に以下の注釈が載っている。 (1) ペナン・ロイヤーは、東南アジア産の椰子の木製の、頭にこぶのあるステッキ。この木がペナン島の特産であることから。 "ペナン・ロイヤー" は直訳すれば、"ペナンの弁護士" の意。 上記の比較で分かるとおり駒月訳は簡潔でなおかつ要点はちゃんと押さえています。そこがまさに若い人好みらしいです。駒月訳が、もしこれでシドニー・バジットの挿絵まで入っていたら「バスカヴィル家の犬」の若い読者層の売上げは角川文庫が独占!だったかも知れません。 残りの新訳のうち日暮雅通訳 (光文社文庫) と小林司/東山あかね共訳 (河出文庫) は、こなれた現代的訳文に加えて多数のバジットの挿絵入り、さらに微に入り細をうがった詳細な注釈付きで、コアなシャーロキアン向きと思われます。 もしコアなシャーロキアンではない普通の若い読者が「バスカヴィル家の犬」を初めて読むんだったら、やはり駒月雅子訳がいちばんサクサク読めてお勧めです。 | ||||
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注文した翌日には本が送られてくるAmazonさんには毎度、感謝しかありません。ありがとうございます。 なにしろコロナ禍では読書が最大の楽しみなもんで (^ ^;)。 さて、他のレビュアーさんも書かれているとおり、これが84歳の訳業ですか?と言いたくなるような良訳です。しかも新世代 (平成~令和) と旧世代 (昭和) を折衷したようなバランス感覚のよさがあります。 若い人はどう思うか分かりませんが、シャーロック・ホームズシリーズのような、100年以上前に書かれた古典的な作品をあまりにも現代風の訳文にすると、何というか古典的風格みたいなものが失われてしまう気がするんです。 ちょうど「源氏物語」を現代語訳にしたとたんに、雅(みやび)やかな言葉の調子が失われてしまうように。 ・原文「(光源氏の病気が) おこたりはて給ひて、いといたく面やせ給へれど、なかなかいみじくなまめかしくて・・・」 ・現代語訳「(光源氏の病気が) すっかり回復なさって、ひどくお顔がやつれていらっしゃるが、それがかえってたいそう優美で・・・」 それらな、いっそのこと「バスカヴィル家の犬」も英語の原文で読むのが最上なのだろうけど、英語力のない私にはちょっと無理となれば、けっきょく翻訳に頼るしかないわけで。 となると、翻訳の文章が俄然、問題となります。 ホームズシリーズは人気が高いだけに、5本の指ではとても間に合わないくらいたくさんの翻訳がありますが、古典的名訳という意味では私の知る範囲では以下の3つ。 ・延原謙訳 (新潮文庫 1954年刊) ・阿部知二訳 (創元推理文庫 1959年) ・大久保康雄 (ハヤカワ文庫 1984年) このうち、現在手に入るのは延原謙訳(新潮文庫)のみ。残念ながら他の2つは絶版。 ぎゃくに新訳 (21世紀訳) としては以下の4つ。 ・日暮雅通訳 (光文社文庫 2007年) ・深町眞理子訳 (創元推理文庫 2013年) ・駒月雅子訳 (角川文庫 2014年) ・小林司/東山あかね共訳 (河出文庫 2014年) このうち若い人に最も人気の高い翻訳は、上記の訳者のなかでいちばん若い駒月雅子訳 (角川文庫) だと思います。なにしろ駒月氏は深町眞理子氏とは親子以上に年が離れているので訳文がすごく現代風に洗練さているし、訳文の中に他の翻訳では巻末や章末の注釈に記されている説明まで簡略化して織り込んでいるという親切さ。 一例をあげれば、 ・握りはこぶ状にふくれており、東アジアにあるペナン島原産の椰子の木から作られた "ペナン・ローヤー" だと分かる。(駒月訳・角川文庫) ・握りの部分が丸いこぶのようになった、がっしりした造りの品で、一般に "ペナン・ロイヤー" (1)と呼びならわされているものだ。(深町訳・創元推理文庫) →深町訳では章末に以下の注釈が載っている。 (1) ペナン・ロイヤーは、東南アジア産の椰子の木製の、頭にこぶのあるステッキ。この木がペナン島の特産であることから。 "ペナン・ロイヤー" は直訳すれば、"ペナンの弁護士" の意。 上記の比較で分かるとおり駒月訳は簡潔でなおかつ要点はちゃんと押さえています。そこがまさに若い人好みらしいです。駒月訳が、もしこれでシドニー・バジットの挿絵まで入っていたら「バスカヴィル家の犬」の若い読者層の売上げは独占!だったかも知れません。 残りの新訳のうち日暮雅通訳 (光文社文庫) と小林司/東山あかね共訳 (河出文庫) は、こなれた現代的訳文に加えて多数のバジットの挿絵入りで、さらに微に入り細をうがった詳細な注釈付きで、コアなシャーロキアン向きと思われます。 そんな中にあって、ひとり異彩を放っているのがこの深町眞理子氏の新世代と旧世代を折衷したような訳文です。84歳でこの力業ですよ。 おまけに注釈も、日暮雅通訳 (光文社文庫) 、小林司/東山あかね共訳 (河出文庫)のマニアックな注には及ばないけど、上に抜き書きした例でも分かる通り、そこそこ詳しいのが各章何個かずつ付いているし、バジットの挿絵も同じく光文社文庫版 (30枚)、河出文庫版 (全60枚すべて) ほどじゃないけど要所々々で載っている。 というわけで、この創元推理文庫の深町眞理子・新訳版 (旧約版は阿部知二訳) が、私的には「21世紀にも通用する古典的風格と読みやすさ」を併せ持った名訳と感じられました。コアなシャーロキアン向きというよりは、若い人から年配の人まで、すべての年代の標準的な読者におすすめの版だと思います。 | ||||
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スリリングな展開 | ||||
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この作品も子どもの頃何度も読んだが、新訳で改めて読むとやはり傑作であると感じる。 なんといっても物語の舞台となっている「ムーア」(moor 荒れ地、原野、湿原地)の陰鬱で荒涼とした存在感が圧倒的であり、不気味な魔犬伝説を効果的にしている。著者コナン・ドイルはこの伝説を友人であるフレッチャー・ロビンソンから聞いて着想を得たとのことであり、伝説の現地であるイングランド南西部のダートムーアもロビンソンに案内してもらっている。 ちなみに、イギリス文学で荒れ野といえば『嵐が丘』を連想するが、こちらはヨークシャーの「ヒース・ムーア」が舞台である。イギリスにはこうした荒涼たる荒れ野が多数あり、文学の風土となっているようだ。 物語は魔犬伝説とそれに絡む領主の不審死がホームズに持ち込まれるところから始まり、相続人のロンドン到着とそこで起きる不可解な事件、さらに舞台をムーアに移してのいわくありげな登場人物たちの絡み合いといった展開で徐々に緊張感が高まり、読者はその展開に引き込まれていく。ムーアに移動してからの調査はホームズ不在のままワトソンが大活躍するシリーズ異例の展開であるが、あっと驚くホームズの再登場によって謎が一挙に解き明かされ、劇的な終局に向かう。 長編『緋色の研究』や『四人の署名』では小説の前半で事件が解決し、後半でその背景となる長大な物語が付されているが、本書では事件の謎解きと解決は最後まで持ち越され、それまでムーアの人間関係をめぐるドラマが展開して、物語の推進力と緊張感が最後まで維持されているのである。 | ||||
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この作品も子どもの頃何度も読んだが、新訳で改めて読むとやはり傑作であると感じる。 なんといっても物語の舞台となっている「ムーア」(moor 荒れ地、原野、湿原地)の陰鬱で荒涼とした存在感が圧倒的であり、不気味な魔犬伝説を効果的にしている。著者コナン・ドイルはこの伝説を友人であるフレッチャー・ロビンソンから聞いて着想を得たとのことであり、伝説の現地であるイングランド南西部のダートムーアもロビンソンに案内してもらっている。 ちなみに、イギリス文学で荒れ野といえば『嵐が丘』を連想するが、こちらはヨークシャーの「ヒース・ムーア」が舞台である。イギリスにはこうした荒涼たる荒れ野が多数あり、文学の風土となっているようだ。 物語は魔犬伝説とそれに絡む領主の不審死がホームズに持ち込まれるところから始まり、相続人のロンドン到着とそこで起きる不可解な事件、さらに舞台をムーアに移してのいわくありげな登場人物たちの絡み合いといった展開で徐々に緊張感が高まり、読者はその展開に引き込まれていく。ムーアに移動してからの調査はホームズ不在のままワトソンが大活躍するシリーズ異例の展開であるが、あっと驚くホームズの再登場によって謎が一挙に解き明かされ、劇的な終局に向かう。 長編『緋色の研究』や『四人の署名』では小説の前半で事件が解決し、後半でその背景となる長大な物語が付されているが、本書では事件の謎解きと解決は最後まで持ち越され、それまでムーアの人間関係をめぐるドラマが展開して、物語の推進力と緊張感が最後まで維持されているのである。 なお、本書は映画やドラマに映像化された回数が最も多い小説とのことであり、巻末の小山正氏の解説で過去の映像作品が詳しく紹介されている。これもファン必読である。 | ||||
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シャーロック・ホームズシリーズの長編作品のひとつ。 不在中のホームズを訪問したモーティマー医師の忘れ物から彼の人物像を言い当てる小手調べの推理を皮切りに、物語が幕を開ける。ホームズとワトスンは、イギリス僻地の資産家であるチャールズ・バスカヴィルが突然死した事件をモーティマーから告げられ、バスカヴィル家に伝わる"魔犬伝説"による歴代当主の不審死と、事件当日に目撃された巨大な犬の足跡と付近での巨大な黒い生物の目撃情報を知る。 アメリカからロンドンに到着したバスカヴィル家の遺産相続権をもつチャールズの甥ヘンリーの元には、バスカヴィルの館への来訪をとがめる警告状が届き、彼のブーツの盗難や尾行する人物の存在など、不審な事件が相次ぎ、別件でロンドンを離れられないホームズに代わって、ワトスンはヘンリーに随行してバスカヴィルの館に向かう。 沼地が広がる海辺のバスカヴィル家で彼らを迎えたのは、館でそれぞれ執事と家政婦を担当するバリモア夫妻、付近の住民として博物学者のスティプルトンと美しい妹、癇癪持ちで訴訟が道楽のフランクランドと妻、そして同地域の刑務所を逃れた脱獄囚の知らせと、正体不明の人物の存在。次々と起こる不可解な出来事とともにホームズ不在のなか、莫大な遺産を受け継いだヘンリーの身に危険が忍び寄る。 ---------- シャーロック・ホームズの長編作品のなかで人気作とされていますが、同シリーズの短編作品群に比べて精彩に欠ける印象を受けました。著者の本領は短編で活きるということでしょうか。ミステリ作品として謎解きに重点が置かれたものとしてではなく、ワトスンとともに不可解な数々の出来事とイギリスの湿地帯や遺跡を舞台として不吉な"魔犬伝説"が醸し出す雰囲気を楽しむための、体験型の作品として見るべきかもしれません。 | ||||
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前回読んだのは、と言ってもおそらく40年以上前のことであるので、初読も同然の「バスカヴィル家の犬」です。 それでもぼんやり覚えていたのは自分でも意外でしたが、本書を読んで蒙を啓かれたのは本編の終わった後に収録されている解説と訳者あとがきでした。シャーロキアンという言葉は何かで知ったのでしょうが、シニフィアンとシニフィエ等でドイルの私生活と | ||||
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私は、シドニー・パジットの挿絵が30枚載っているこの光文社文庫版「バスカヴィル家の犬」を読んで、本作のストーリーだけでなく挿絵の魅力に心酔した者です。文章だけでも、文句なしに面白いのですが、場面々々にふさわしい当意即妙の挿絵によって、よりいっそう怪奇と幻想の作品世界に浸れました。 日暮雅道氏(1954年生れ)の翻訳も、翻訳学校の講師をされただけあって、自然で無理のない日本語になっています。 「自然で無理のない日本語」とは、読者にことさら配慮して場合によってはかなり強引な意訳を行う、ということをしない日本語----くらいの意味で、これは原作を英文で読んだ知人から聞いた話です。だからと言って、むろん味もそっけもない直訳というわけでもないようです。 くわえてシドニー・パジットの挿絵30枚がこの怪奇趣味の濃いミステリーの雰囲気を的確につたえていて素晴らしい。パジットの挿絵は、原作が月刊ストランド・マガジンに連載された時に毎号付されていたもののようです。 なお、この光文社文庫版の挿絵が気に入られたかたには、原作連載時のシドニー・パジットの挿絵が60枚全て収載されている河出文庫版をお勧めします。 | ||||
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私は、以前、シドニー・パジットの挿絵が30枚載っている光文社文庫版「バスカヴィル家の犬」を読んで、本作のストーリーだけでなく挿絵の魅力に心酔した者です。文章だけでも、文句なしに面白いのですが、場面々々にふさわしい当意即妙の挿絵によって、よりいっそう怪奇と幻想の作品世界に浸れました。 そして今回、この素晴らしい挿絵が原作と同じく60枚全て載っているという河出文庫版を購入して読みました。 コロナ禍で居酒屋さんにも中々行けないし、これくらいの贅沢は許されるのではないかと・・・。 その結果は想像を上回っていました。光文社文庫版みたいに60枚の挿絵から30枚ピックアップして載せたとなると、やはり採用されなかった残りの30枚は挿絵としてやや劣るのかなと考えがちです。が、事実は決してそうではありません。残り30枚の挿絵も、「ああこの場面はこんな状況なのか」、「すごい! この挿絵キマッてる」と、作品世界に対する興味と認識がよりいっそう深まるものばかり。 光文社文庫版収載の30枚と残りの30枚の挿絵に優劣はまったくありません。光文社文庫版は単に編集方針として60枚の半数を機械的に (→あるいは編集者さんの好みで) 取捨選択したのかなと感じました。 翻訳について厳しい見方をされるレビュアーさんもおられますが、こればかりは文章の好みの問題という面もあるのではないでしょうか。私的には違和感なくスラスラと読める翻訳でした。 たしかに、「うえを見上げる」的な表現もありましたが、国語の先生ならいざ知らず、いち読者としては、日常的な日本語として「うえを見上げた」でもぜんぜん違和感ないように思います。 夢中で読み終えてみて、結論として言えるのは、挿絵が60枚全て載っているのはいいが翻訳はダメという印象はなかったということ。あくまでも私個人の感想ですが・・・。 | ||||
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急いで届けてもらったので、間に合いました。面白かったです。 | ||||
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前のレビュー投稿にもありましたが、翻訳時84歳の深町氏が訳されており、渾身の翻訳と思われます。自分が80歳代だったら、こんなにも時代に合わせて自分をアップデートさせて、アスリートの現役を継続させるような、古さを感じさせない 翻訳をする努力をできるかなと考えます。 コナンドイル氏の古典であるので、昭和、平成、令和時代の言葉使いは無くても良いわけですが、それでも素晴らしい翻訳です。 昔、文庫本でシャーロックシリーズを買ったが、読まずに「つん読」になっている方に特にお勧めしたいです。このバスカヴィルの犬は長編ですが、どんどん読み進めて、通勤時間を利用して、二日で読み切れました。 シャーロックが好きな人、興味がある人にとっては、読んだ時間と努力は無駄にならないでしょう。是非、深町氏の翻訳版でお楽しみください。 私は、読後、すぐに深町版 「恐怖の谷」を購入、楽しんでいます! | ||||
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久々に再読しましたが、本書をホームズの最高傑作とする読者が多いのも頷けます。個人的には犬をあえて具体的に描かず、特徴を小出しにすることでかえってミステリアスな印象が増し、緊迫感を生んでいると感じました。この演出はその後も映画などでよく目にします。本書に出てくるようなイギリスの湿地帯に行ったことがありますが、あんな場所で犬の唸り声が聞こえてきたらそれはそれは怖いことでしょう。怪奇小説っぽさと謎解きの面白さとが堪能できる歴史的傑作です。 | ||||
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