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四つの署名
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【この小説が収録されている参考書籍】
四つの署名の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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「訳者あとがき」で「シャーロック・ホームズ深読み」の極意が諄々と述べられているが、これを読むのがシャーロキアンのたのしみというモノだ。で、今回は「意味するもの」(シニフィアン)と「意味されるもの」(シニフィエ)。コナン・ドイルの母メアリにまつわる忌まわしいスキャンダラスな出来事が下地になっていること、ここまで本シリーズを読んできた読者には今や「あたりまえ」のことになってしまった。 しかし、ここまで「深読み」する意味ってあるの?って思わずにはいられない部分もある。むしろ本作では、ワトスンが結婚を決意する女性、メアリ・モースタンに出会うということの方が、今回の事件の話の粗筋がそうたいしたことではないだけに、より重要なのだ。 | ||||
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もし、あなたがシャーロック・ホームズを初めて読まれるならば、出版順に読まれることをお勧めする 先ず、最初は「緋色の研究」と「四つの署名」は読んで欲しい。ついで短編集の「シャーロック。ホームズの冒険」、「シャーロック・ホームズの想い出」、長編「パスカヴィル家の犬」、「シャーロック・ホームズの帰還」、長編「恐怖の谷」、「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」、そして、最後に「シャーロックホームズの事件簿」を読み終えると完全読破したことになる。但し新潮文庫版では、短編集の都合で先の作品から落とされた物を集めて「シャーロック・ホームズの叡智」なる表題で出版されているので、他の出版社の作品を選ぶ方が良いとおもう。 | ||||
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古風でもなく、現代風でもなくシャ-ロキアンらしい訳が良いです 読後さっぱりします | ||||
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息子の読書励行ために購入した。 自分も学生時代にホームズシリーズには夢中になったものである。 最近映画やドラマで著書とは異なるホームズ像が描かれているが、本のなかでしっかりと描写されているので、私のなかでは確固としたイメージとして残っている。 | ||||
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ある女性の行方不明の父親、そして彼女のもとに毎年決まって送られてくる大粒の真珠の謎。 ホームズとワトスンがその難事件を解決するシャーロック・ホームズシリーズで、緋色の研究に次ぐ2番目の 長編小説である。おもしろい。愉快。名コンビ。何度読んでも飽きない本である。 実は、アルセーヌルパン派ゆえに長い間ホームズは読んだことがなかったのだ。 華麗で優雅で優しい怪盗紳士ルパンに憧れ、本嫌いの小学生が唯一読破したのが、モーリスルブランのルパン シリーズでした。ルパンの永遠のライバルホームズの舞台ロンドンの暗い路地裏、石畳に響く靴音、 その陰湿さがホームズシリーズそのものであるかのように感じなかなか読めなかったのである。 しかし、今ではホームズの掴みどころのない魅力にはまってしまい、ロンドンのベーカー街の一角から離れられなく なってしまったのだ。 | ||||
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カバーのイラストが気に入っています。やはり延原謙の訳が私のホームズ像にはぴったりです。 | ||||
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文庫版を読んでいる途中で、放置気味になり、その後Kindle版を購入し、再び最初から読み始めました。 内容についてはまだほとんど未読ですのでここでは触れませんが、ひとつ気になった点として、Kindle版には文庫版に含まれる挿絵、巻末のエッセイが含まれていないようです。購入の際はご注意を。 | ||||
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本作は中学生のときに読んだきりで、NHKでジェレミー・ブレット主演(吹き替え 露口 茂)のドラマも観たはずなのだが、ほとんど内容を覚えていない。今年の元旦、BBC製作のTVドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」を観て読みたくなり、本屋で表紙デザインが気に入って新潮文庫にした。 最後の犯人告白の部分でかなりの紙数を費やすので、謎解きの要素は少なく、犯人追跡劇を味わう作品といえるだろう。シャーロックホームズとワトソンの像を確立した作品であり、著者の出世作でもあり、ホームズ作品として欠かすわけにはいかないが、作品自体は意外とあっさりしていて、落ち着くところに落ち着く感じである。 | ||||
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ホームズものの中でも、これは特に冒険活劇の要素がつよい作品ですね。 アクションシーンあり、お宝あり、ワトスンの恋愛あり。 もっと推理が欲しかったので星3つにしました。 でも陳腐なストーリーかというとそんなことはないです。 独特の不気味さにつられて、どんどん読んでしまいました。 しかもお子様向けかと思いきや、コカインに始まりコカインに終わるという(笑)…。 ホームズとワトスンの関係が、他のホームズ作品にはない複雑なものになっています。 最後の場面が印象的。 なかなかにビターな作品だったのだなぁと思いました。 挿絵について。 この作品ではまだ、人気のシドニー・パジェットが挿絵を手掛けていないので、 別の何人かの挿絵が収められています。 それが面白いとも言えるのですが、 あまりにコロコロ変わるので、私はちょっと落ち着かないです。 | ||||
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「緋色の研究」につぐ、シャーロット・ホームズの第二作。 ワトソンが、結婚相手を見つけるというハッピーエンドものになっているらしい。 3度読んで、そこだけは、うっすら覚えているが、3年たつと筋を忘れてしまい、新鮮な気持ちで読んでいる。 新版を買って読んだのは、4回目です。 4つの署名の4人が同じ比重で現れていないところが、なんとなく引っかかっています。 ホームズがやけに真相に早くたどり着くのも気がかりでした。 最初のコカインなどの表現があるが、ここは新版で削除してもよかったのではないかと思われた。 合法と非合法の瀬戸際を行かないと、探偵家業が成り立たないのは分かる。 後に表現しなくなった明確な違法行為を、残しておくのもいかがなものか。 | ||||
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ホームズシリーズの第2作目にして、第2の長編。 ホームズシリーズを改めて読み返し、 短編の「冒険」、「回想」、「生還」、 長編の「緋色の研究」と来て、 本書を読みましたが、 つくづく「トリック」を使った作品が少ないなあ、 と感じています。 本書もしかり。 題名にもなっている「四つの署名」についても、 意外な真実というほどのものはありませんでした。 また、ホームズは推理しますが、 読者に手がかりが示されているわけではないので、 「事件の意外な解決」という展開はありません。 犯人の遺留品を基に猟犬を使って追跡したり、 船を使った追跡劇が展開されたりと、 冒険小説的な展開に重きが置かれているようです。 扱っている題材こそ違え、 「緋色の研究」に似た展開 (前半が犯人の追跡劇及び逮捕劇、後半が犯人の独白) になっているように感ぜられ、 前作よりインパクトが弱いように思いましたので、 ★3つとしました。 | ||||
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ホームズシリーズの第2作目にして、第2の長編。 ある日、ミス・メアリ・モースタンがホームズを訪れる。 彼女の父親はインドの英国軍で大尉になり、帰国したものの、ロンドンに着いたところで消息を絶ったのだという。 しかし、その数年後から、謎の人物から大粒の真珠が毎年ひとつずつ届き、今度は、その人物から直接会いたいという連絡があった。 メアリとともに待ち合わせ場所に向かったホームズとワトスンを待っていたのは、メアリの父親とインドで一緒だったショルトー大佐の息子、サディアス。 彼は、父親たちの死と、秘密の財宝の話をする。 3人はサディアスと一緒に、財宝を見つけた兄バーソロミューのもとへ向かうが、彼はすでに謎の死を遂げていたのだった…。 ホームズシリーズを改めて読み返してみて感じたことは、「冒険小説」の要素が強いということです。 それは、犯人の遺留品を基に猟犬を使って追跡したり、船を使った追跡劇が展開されたりといったストーリーに現れていると思います。 名探偵と言うと、ポワロやクイーンと言った「安楽椅子探偵」(室内で事件の内容を聞いただけで、真相を言い当てる探偵)を思い浮かべる方もいるでしょうが、ホームズは違う。 外にどんどん出て行って、冒険しながら推理をする、いわば活動的な探偵なのです。 それならば、「肉体派」だったのかも…などと考えていたら、2009年米国制作、2010年日本公開の映画「シャーロック・ホームズ」では、「アクション」要素盛りだくさんのホームズ像が描かれていました。(なお、2011年にパート2が制作され、2012年日本公開予定とのことです) 本作品を読んだ方なら、「納得できるホームズ像」かも…。 (2009年6月に掲載したレビューを2011年9月に改稿しました) | ||||
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名探偵シャーロック・ホームズの第二作。この作品から出版社がアメリカに移り、ホームズとドイルとは世界的な名声を確立してゆく。 3部構成のような「緋色の研究」よりは物語の構成がしっかりしたが、謎解きの醍醐味はやはり希薄。推理自体よりも、追跡劇の要素の方が強い。すべての思考はホームズの頭の中だけで完結し、読者がここに立ち入る余地はない。これでは現代の意味における推理小説とは言えないだろう。いわばアンティークのようなものである。 しかし、時代ということを考えれば、この作品が当時大きな話題になったとしても不思議ではない。また何といっても、ホームズという特異な人格の造形は、現代の名探偵のそれと比べても出色であるし(現に京極夏彦は榎木津礼二郎という人格上のレプリカを成功させている)、ワトソンという冷静な記録者が脇に居るという設定も秀逸である。この素朴な娯楽小説が現代まで賞賛され続けているのは、ひとえに設定の勝利、といえるのではないか。 | ||||
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「緋色の研究」も不気味で不思議な事件ですが、この「四つの署名」も同じぐらい不気味で不思議。 相変わらず殺害現場の臨場感たっぷりの解説は面白いです。 今回は、被害者、犯人の事件前後の行動がカギとなっています。あと、なぜそこに四つの署名があるのか。 ずば抜けた観察眼を持つホームズが現場をひととおり調べるだけで犯人の行動、経路、動機まである程度わかってしまうところは本当に神業としかいいようがありません。 ひとつの証拠がひとつの結論を出すのではなく、ひとつの証拠で何個もの結論を出し、その結論から更に現実的な憶測を立てていく。俺はホームズのそういう推理にのめりこみました。 前作を読んだ、推理ものが好きな方には特にオススメです。でも、第一作目は「緋色の研究」なんで、「ホームズとワトスン君はなんでここまでわかりあえるのか」を知りたければ先にそっちを読むことをオススメします。 | ||||
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最終章の有名なシーン。依頼人との結婚を告白するワトスンにホームズが冷たい言葉を発する。それに対するワトスンの所感、「わたしは、ちょっとむかついた」。うーん、「むかつく」かあ。「むかっとした」、「傷ついた」などほかにも適当な言い方はあると思うのだが、はたしてヴィクトリア朝の紳士が遣う言葉だろうか。訳者の日本語のセンスを疑わざるを得ない。 | ||||
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この作品における出来事を知っていると他の作品で言及があったときにより楽しめる。 もちろんホームズ物語としてもきっちりとした出来なので、これだけでも十分面白い。 買って損はないと思う。 | ||||
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ホームズ譚2作目であり、前作「緋色の研究」と同じく長編小説です。毎年同じ日に謎の人物から贈り物が届くという婦人の依頼で、謎の人物との面会に同行することになったホームズ達は財宝の絡んだ殺人事件に遭遇するというお話です。前作の欠点は作者自身も認識していたらしくホームズの言葉を借りて批判を加えているのは面白いところでしょう。また、ホームズが麻薬を使用しているという新しいエキセントリックな面や前作では肩を負傷していたワトソンが以降脚の負傷に変わっているなど人物設定が確立した作品であると言えるかもしれません。 | ||||
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1890年に初版が発行されたホームズシリーズ第二弾となる作品です。壮大な遺産を巡る事件に巻き込まれていく婦人を、ホームズとワトソンが助け、経穴に導いていくという事件で、基本的なホームズとワトソンの関係が構築された作品であると言えると思います。推理小説なので、内容に付いては余り触れられませんが、小説家としてのコナン・ドイルの進みたかった方向が良く判る作品だと思います。特にワトソンへ当てられるスポットが大きな作品であり、この作品において最も中心的な部分にワトソンがおかれています。その分だけ、他のシリーズとは少し毛色が違うように感じる方もいらっしゃるとは思いますが、様々な推理、心理描写、物語…どれをとっても傑作だと思います。 | ||||
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私がミステリー好きになったそもそもの発端は、このシャーロック・ホームズ全集を手にしてしまったからです。単なる推理小説というだけでなく、本を開けばまるで自分が当時のイギリスへ飛び、ベイカー街のホームズとワトスンの下宿で2人の中にいるような感覚になる、優れた文学作品だと思っています。 今回この全集は、古い文章を一新(しかし品格はそのまま残ってます)し、読みやすくなったと共に、注釈も丁寧で当時の様子もよく分かります。解説も読み応え十分。子供の頃夢中になった方がもう1度手にし、ふたたびシャーロック・ホームズの魅力を再確認できる(私がそうでした)、そんな全集です。 | ||||
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私が初めて読んだホームズものがこの四つの署名でした。全体に漂う不気味な雰囲気にのめり込み、一気に読んでしまいました。莫大な財宝をめぐる様々な人々の欲望が交錯しあい、悲劇を招いてしまうという暗い感じのストーリーですが、ドイルの特徴である登場人物の細かな描写、飽きさせない展開で最後までワクワクできます。ますますホームズ好きになること請け合いです。 | ||||
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