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スーツケースの中の少年
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スーツケースの中の少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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合理的な思考の下に戦略的な判断を下せない人物が空回りをすることで、事態が拗れてしまうという話しでした。 明かされる秘密も特にありませんし、登場人物のほとんどがその様な人物である点以外に帯で謳われる様な"驚愕"はないし、"ノンストップ"という程でもありません。 また、動機を構成している事情に関して、どうしても矛盾をはらんでいるとしか思えない部分があるのですが、事件の根幹にも触れる重要な点なので、どうにもスッキリしない小説です。ガラスの鍵賞の候補として「ミレニアム」と余りにも掛け離れた水準です。 北欧ならではの社会背景も大して盛り込まれている訳でもなく、切実な問題提起にもなっていないので、無理矢理に話しを広げて物語を作った様な全体的にスカスカした印象でした。 | ||||
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スティーグ・ラーソン、ヘニング・マンケル以下、話題になった北欧ミステリは一通り読んでいますが、本作には北欧ミステリの真髄である、重い空気感というかなんとも言えない雰囲気が希薄です。原文のせいなのか訳者のせいなのかわかりませんが、文章もよくない意味で軽く、小説を読む愉しみがほとんど感じられませんでした。 事件の黒幕はごく初期に察しがつきますし、煽り文句に入っている「(ヒロインたちを追う)謎の大男の正体は?」に至ってはただの雇われチンピラ。 誘拐された少年をめぐり、彼を守りながらの逃亡劇に巻き込まれたヒロインと、攫われた息子を取り戻そうと必死になる実母の奮闘が交互に描かれるのですが、これもどっちか片方だけでよかったんじゃ・・・。どちらもキャラが薄いので、読むのが非常にダルいです。 北欧ミステリの中では、ハズレと言わざるを得ない一冊。 | ||||
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