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スーツケースの中の少年



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【この小説が収録されている参考書籍】
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)

スーツケースの中の少年の評価: 3.50/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

あらすじは面白いが、主人公に共感できない

タイトル通り。
あらすじは面白いのだが、主人公が自分の家庭を放棄してまで不法移民を対象とする人助けに奮闘するのが共感できない。
作中でも言われているように「家庭から逃避行するための大義名分」がそれなのだろう。
つまり危険な地へ赴いたり、法や手順を破って移民を助けことに燃えて家庭をおろそかにするのではなく、逆なのだ。
娘がブラジャーを必要とするような年頃なのにそれにも気が付かない駄目母なのである。
ストリーは面白かったが、このニーナという自己満足の主人公には全く共感できなかった。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972
No.7:
(1pt)

スカスカ。

合理的な思考の下に戦略的な判断を下せない人物が空回りをすることで、事態が拗れてしまうという話しでした。

明かされる秘密も特にありませんし、登場人物のほとんどがその様な人物である点以外に帯で謳われる様な"驚愕"はないし、"ノンストップ"という程でもありません。

また、動機を構成している事情に関して、どうしても矛盾をはらんでいるとしか思えない部分があるのですが、事件の根幹にも触れる重要な点なので、どうにもスッキリしない小説です。ガラスの鍵賞の候補として「ミレニアム」と余りにも掛け離れた水準です。

北欧ならではの社会背景も大して盛り込まれている訳でもなく、切実な問題提起にもなっていないので、無理矢理に話しを広げて物語を作った様な全体的にスカスカした印象でした。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972
No.6:
(4pt)

「ミレニアム」とスカンジナビアン・グラスキー賞を争った・・だけのことはある!

北欧ミステリーの中でも珠玉の1冊。

物語はデンマークが舞台。
主人公が友達からたのまれて
コインロッカーから重たいスーツケースを出したら
中に入っていたの裸の3歳くらいの男の子!
なぜ??誰がこんな酷いことを??

改めて、ヨーロッパって地続きなんだと思います。
経済だけでなく、犯罪でもやすやすと国境は超えて。
物語のそこそこに、デンマークの(日本同様に)難民を受け入れまいとする
政治への批判がみえかくれします。
大満足の1冊でした。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972
No.5:
(4pt)

引き込まれて謎を追う自分

「そういうことか」なのですが、幼い命を思う必死さはいづこも同じです。
そこに北欧の社会の抱える問題が散りばめられています。
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4062775972
No.4:
(4pt)

デンマークの現在がわかる小説

北欧+ドイツミステリをこのところ読み続けており、その一貫でキンドルで読みました。
 いきなり友人の頼みでスーツケースを引き取る羽目になった女性主人公が、その中に全裸の少年を発見し、そのまま追っ手から逃げ続ける、という導入部分はあれよあれよと話が進み、一体なんなんだという感じだったのですが、その後、リトアニア等、旧東欧圏から流入する人々のこと等デンマークの現在の社会情勢が色濃く出ていて実に興味深かったです。思いもかけない現代的な背景が動機に隠れていたり、終わり部分に、さらに1つ謎が残るような部分もあり。読んでしばらく経つのですが、今思い返すと、10代の幼い娼婦と少年が泳ぐ場面の、北欧の冷たそうな海の色が浮かんでくるようです。
 シリーズ物なので続きも楽しみ。北欧ミステリが好きな人にはお勧めです。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972
No.3:
(5pt)

十分満足

装丁も中身も非常に良い状態で新品同様でした。特に装丁は、折れも擦れもなくツヤツヤで、もったいないくらいでした。
私も大事にしようと思います。
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4062775972
No.2:
(2pt)

超軽量級の北欧ミステリ(ちょいネタバレ)

スティーグ・ラーソン、ヘニング・マンケル以下、話題になった北欧ミステリは一通り読んでいますが、本作には北欧ミステリの真髄である、重い空気感というかなんとも言えない雰囲気が希薄です。原文のせいなのか訳者のせいなのかわかりませんが、文章もよくない意味で軽く、小説を読む愉しみがほとんど感じられませんでした。

事件の黒幕はごく初期に察しがつきますし、煽り文句に入っている「(ヒロインたちを追う)謎の大男の正体は?」に至ってはただの雇われチンピラ。
誘拐された少年をめぐり、彼を守りながらの逃亡劇に巻き込まれたヒロインと、攫われた息子を取り戻そうと必死になる実母の奮闘が交互に描かれるのですが、これもどっちか片方だけでよかったんじゃ・・・。どちらもキャラが薄いので、読むのが非常にダルいです。

北欧ミステリの中では、ハズレと言わざるを得ない一冊。
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4062775972
No.1:
(5pt)

帯の賞賛の言葉に偽りなし

しばしば本の帯に書かれている煽り文句や賞賛の言葉にそそのかされ、うっかり購入した本にガッカリした経験をお持ちの方は多いはず。
しかし、この本に限っては『看板に偽りなし』です。
私は就寝前に読み始め、気が付いたら夜が明けそうになっていました。
本作は『ミレニアム』と賞争いを演じているそうですが、どちらかというと今作の方が好みです。
女性の視点で展開されていくので、女性の読者の支持のほうが得やすいかもしれませんが。特に、初っ端からずっと主人公とうまくいってないのでは?とも思わせる記述で描かれている夫のモーテン。ラスト近くでは、思い込んだらひたすら突っ走る主人公を非常に心配し、ただひたすら守りたい気持ちでいるのだということがわかり、ホットしました。
物語やドラマのなかでは、配偶者を裏切る展開が多いので。

主人公のニーナが、娘が赤ん坊の時に一時的に出奔していたエピソードが描かれており、その点に引っかかる読者の方もいるかもしれませんが、出産の辛さとホルモンバランスの乱れは女性にしか経験できません。そこに初めての育児がにしかかってくるのですから、出産は皆が経験して乗り越えているものなのに・・・という批判は避けてほしいなあと思います。

スーツケースの中のミカスを救うためには、ほかにも手段はあったのでは?とも思いますが、ニーナは猪突猛進型なので。
とにかく、本当に『驚愕のノンストップ・サスペンス』であり、読後感もいい作品です。
スーツケースの中の少年 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:スーツケースの中の少年 (講談社文庫)より
4062775972

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